2011年10月31日月曜日

宮城会研修会「震災復興」

10月28日は宮城会の研修会が開催されました。
今回の研修会は大震災復興をテーマにしたものです。

ここまでの私たちの動きは、生活支援的なものでありました。県内各地に支援物資を運んだりしました。その後、被災地での無料相談会などで専門性を発揮始めました。
でも土地の登記や境界の問題などで本格的な専門性を生かす動きはこれからです。
阪神淡路大震災でも半年が過ぎてから、これらの動きが出始めたようです。

私たちも仙台法務局とも相談しながら動いております。先日10月26日の表示登記実務研究会で、仙台法務局で筆界移動に関する考え方を議論しました。この内容は今まとめておりますので、まもなくお知らせ致します。

さて、今回の研修会は以下の内容でした。

第一部
「地殻変動の概要と測量成果の改定について」
  国土地理院東北地方測量部
  測量課長 池田尚應様
地殻変動の概要、測量成果の改定、公共測量に関する情報の3項目に分けて丁寧に説明戴きました。




第二部
「大震災からの復興と土地家屋調査士の業務」
  兵庫県土地家屋調査士会
  土地家屋調査士 藤原光栄様
阪神淡路大震災の際に実際に取り組まれた具体的な事例を紹介され、震災復興における土地家屋調査士の使命と具体的行動をお伝え戴きました。




今回の研修会も参加者が多く、会場の椅子を増やさなければならない状態でした。企画した研修部も大変嬉しく思っています。

さて研修会の中でも申し上げましたが、第二部の藤原先生の講師料や旅費は、すべて兵庫県土地家屋調査士会から出ています。
藤原先生の福島会においての研修会の際も同様でしたが、兵庫会の江本会長に問い合わせたところ、「すべて兵庫会から支援する」とのことでした。このようなご支援の形もあるのですね。改めて勉強になりましたし、心から兵庫会の皆様に感謝致します。

2011年10月28日金曜日

消しゴムの話 シャープペンシルのお尻の消しゴム

シャープペンシルに昔からついているもの。
今日はシャープペンシルのお尻の消しゴムの話です。

こいつは、いつも最後まで使い切りません。

あの消しゴムは、大抵消し心地が悪いのです。
おそらくシャープペンシルのお尻の細いチューブに入れるために、消しゴムは細くならざるを得ません。その細さ故に、力を入れて擦る際に折れないように、通常の消しゴムよりも堅い消しゴム(ゴム製も多い)が使われているようです。ですから綺麗に消えません。
それでも最近はかなり良くなってきましたが。




この消しゴムがシャープペンシルの芯の蓋になっているものが有ります。これがたまに無くなるのです。無くなると不便なものです。文具売り場でもボールペンやシャープペンの替え芯は普通に売っていてもこの消しゴムの替えは表に出ていることは少ないからです。

またこの消しゴムは細くて小さいので、使っているとすぐ無くなってしまうと思い、どうも使わないでしまいます。
私は文具に執着があるので、言い方を変えれば文具貧乏性なので、このシャープペンシルのお尻の消しゴムはなかなか使えないのです。

そんな私のために、ここ数年は、シャープペンシルから、たっぷり消しゴムが出る製品が増えました。「ロットリングのラピッドシャープ」や「ぺんてるのTUFF」などは、太くて長い消しゴムがついています。消しゴムのためにシャープペンシルを選ぶという考え方もアリでしょう。

でも私はそれらの太い消しゴムが付いているペンシルを選んでおりません。となると、その代わりにペンシル型消しゴムなどを持ち歩くことになります。
私の最近のお気に入りは、トンボのmono oneです。


全長74mm。小さくてストラップ穴も付いています。最近はこれを上着の左ポケットに入れていることが多くなりました。消しゴムの質もなかなか良いです。

結局、シャープペンシルのお尻の消しゴムは何なんでしょう。
おそらく他に消しゴムが見あたらなくて、本当に困ったときの保険と考えるべきなのでしょう。

2011年10月25日火曜日

消しゴムの話 速消し

消しゴムは綺麗に消えなければなりません。

先日このブログで書いたように、プラスチック消しゴム(すみません、ゴムではないのですが消しゴムと呼ばせてください)が出てから、本当に綺麗に消せるようになりました。以前のゴム製の消しゴムは時間が経つと劣化して堅くなり、なかなか消えないどころか、紙を破くことさえ有りました。

この格段に性能の上がったプラスチック消しゴムであっても、綺麗に消すためには、ゴシゴシと紙が悲鳴を上げるように、消しゴムを擦りつけるのではなく、丁寧に何度も回数を掛けて擦り、少しずつ鉛筆の芯を消しゴムに移し取る必要があります。

この回数を掛けるのは消しゴムの基本です。

この「綺麗に消す」という命題には、鉛筆の芯の硬さと、紙の質に合った消しゴムを選ぶ必要が有ります。
「プラスチック消しゴムなんて皆同じだろう」と思うでしょ。でも使い比べてみると結構違うのですよ。

実際に柔らかい鉛筆の芯には柔らかい消しゴムが合います。本当に「移し取る」イメージです。究極は「練り消し」になるでしょう。「練り消し」についてもいつか書きましょう。
堅い芯には堅めの消しゴムが合います。紙への擦る力を少し多めに使いながら使用します。
どちらにしても、基本は「力を弱めに何回も擦る」ことになります。

何回も擦るとなると、しっかり消えるまで、ちょっと時間がかかります。
もちろん何秒も違わないのでしょうが、同じところを何回も擦ることにストレスを感じることが有ります。
となると、綺麗に消える消しゴムの次に要求されることがあります。

消しゴムは速く消えなければなりません。ということです。

そこで登場したのが、「速消し」です。



どうですか。この写真。
なんと堅さの異なるプラスチック消しゴムを3本並べて、一気に擦るのです。

紙に当てた感じは以下の写真のとおりです。


この角度で3本の消しゴムの角を当てて、一気に引くと、1回で3回擦ったことになります。
この消しゴムの擦る幅は9mmですから、大学ノートの一番広いA罫(普通罫)の7mmより少し太い幅になります。ノートの各行に満遍なく書き込まない人の、現実的な1行消しを意識した幅なのでしょうね。1行の中の細かいところを消したいなら、先日の「カドケシ」がお勧めです。

ちなみにノートは後から書き込む余地が有るように、大きく使うべきなのですが、ノートについての話は別の日に書きましょう。

この早消し、使ってみると一行消し用途なら、確かに速く消せます。
そのような用途なら使ってみる価値があります。お勧めです。
消しゴムなんて何個有っても安いものですよ。

ただ私はどうも馴染めませんでした。
作業が美しくないのです。

たとえ間違った文字でも、自分で書いた文字です。
消すにしても、少しずつ丁寧に消しても良いかなと思ったりしています。




2011年10月24日月曜日

あしたをつかめ

「あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑」という番組があります。
NHKの番組です。

この番組は、社会へ出ることを考え始めた10代~20代の方々に、様々なジャンルの職業を紹介し、その特徴や魅力について考えてもらう“仕事ガイダンス番組”です。
若年層が将来の仕事を考えるのにも参考になる番組という位置づけです。

毎週木曜日19時25分からの放送です。長い番組ですからご存じの方も多いでしょう。
私にとって、この時間帯はほとんど仕事中ですが、何回か見たことがあります。

さて、この番組に福島会の土地家屋調査士が出演することになりました。
昨年入会の29才、新道竜さんです。あの原発被災の相双支部所属です。
番組では、被災地の復興に努力している土地家屋調査士として、仕事を紹介されることになりました。

単なる登記業務紹介ではなく、被災と土地家屋調査士を関連づけて紹介していただけるので、土地家屋調査士業務の本質が紹介されることを期待したいと思います。

よろしければ一緒に観ましょう。



以下NHKの予告から 
http://www.nhk.or.jp/shigoto/zukan/295/next.html

2011年11月3日 木曜日 よる7:25から【Eテレ】
NO.296土地家屋調査士
土地や建物という大切な財産の持ち主を証明してくれる不動産登記。本人に代わり手続きに必要な土地の形状や建物の面積などを調査し、登記の申請をするのが土地家屋調査士です。東日本大震災により大きな被害を受けた、福島県南相馬市で土地家屋調査士として働く新道竜さんが今回の主人公。10月、「被災した親戚のため、家を建てたいが土地の境界がわからないので調べてほしい」との依頼がありました。復興を後押しする新道さんの仕事を紹介します。


日調連会長震災復興業務視察

先日10月20日、日本土地家屋調査士会連合会の竹内八十二会長が、竹谷常務理事とともに、宮城県土地家屋調査士会会館にいらっしゃいました。

震災復興業務の被災建物滅失調査業務を視察にお見えになったのです。会館で作業のご説明をさせていただいた後に、被災地で実際行われている作業を視察されました。

竹内会長は、先日は福島の作業を視察され、後日岩手の作業も視察されるそうです。

役員は机上の理論だけでなく、現実の業務を理解していなければ、会務運営はできないと、私は考えています。
そういう意味で、今回、日調連の竹内会長が現地に来て、我々の業務を視察されるのは、大変意味のあることだと考えております。

実際、地元の私たちでさえ、今回の業務については、それを受託する前と、実際に受託して業務を始めてみてからの印象は、かなり違います。作業の面でも報酬の面でも違和感が有ります。まして現場から遠く離れた日調連では、この違和感はわからないと思います。
今回の視察により、そのニュアンスと、地元の苦労を、見て戴けたと思っています。

日調連も宮城会も、土地家屋調査士からの会費で成り立っている組織であり、基本的に土地家屋調査士会員のための組織です。ですから会員の現実を知らずに会務運営はできません。いつでも聞く耳を持つ組織でいたいものです。

そういう意味でも、新しい日調連の役員に期待したいと思います。

2011年10月21日金曜日

消しゴムの話 カドが好き

前回の消しゴムの思い出に続き、もう少し書きましょう。

やはり「消しゴムは角」ですよね。

おろしたての消しゴムは角がしっかりと存在し、そこで細かいところを消すことが、とても快感です。
プラスチック消しゴムは、柔らかく消し心地も最高ですが、柔らかい故にすぐに角が丸くなります。だから、昔はあの快感を求めて、カッターで刻んで新しい角を作り、また細かいところを消したりしていました。

そう言う意味で、消しゴムは絶対他人に貸したくない文具です。
この大切に守っていた角を、いとも気軽に使って丸くしてしまうヤツがいます。
本当にガッカリした記憶があります。

思えば、みんな、消しゴムの角で消したかったのです。
その欲望をかなえたのが、コクヨの「かどけし」です。
2003年度のグッドデザイン賞を取って、結構話題になっていたので、皆さんもご存知かも知れません。


この写真のとおり、「カドケシ」は角がたくさん有る消しゴムです。
一個持っていれば、いつでも角で消すことができます。

この製品は、結構ヒットして、大きいのから小さいのまでたくさんのバリエーションができています。一個持っていると嬉しいですよ。



上の写真は、以前紹介した私のペンケースの常備品、トンボ鉛筆の「ペンシル型消しゴム」です。
2.5mm*5mmの断面の消しゴムが、ペンシル型のリフィルになっているものです。これもある意味、消しゴムの角が連続で出てくるのです。鉛筆より細いので、バッグの中に一本入れておくと便利ですよ。

えっ、CADの時代に、そんなに細かいばかり消す場面があるのかって?
使うとか使わないとか、そんなことは関係ないのです。
ひとワザ持っている文具は持っているだけで嬉しいものです。

2011年10月20日木曜日

中間監査会

本日10月19日は、宮城県土地家屋調査士会の中間監査会が開催されました。
監事3名のご出席により、業務監査と会計監査をしていただきました。
その結果、3名の監事それぞれに、「業務も会計も適正である」とご確認いただきました。
ありがとうございました。

皆さんに再三お伝えしているように、宮城会では会計処理の合理化に努め、いわゆる「見える化」を推し進めて参りました。合理化を進めることにより会計費用の削減に努め、「見える化」することにより会計上の問題点が把握しやすくなりました。
この部分についても監事の方々から、お褒めを戴いたところです。

さて宮城会の執行状況を報告申し上げます。
私が会長に就任してから、会務処理方法を見直し、会計の無駄を削減して参りました。
実際に長年のシステムを変更するのですから、担当者全員がストレスのたまる仕事です。
最初の1期2年の任期の内は、担当者が慣れるまで、むしろ処理に時間がかかりました。
もともと人員の削減もした上での変更ですから、各人の負担も大きくなっていました。

それでも我慢してもらい、新しい方法で処理を進めてもらったところ、最近その変更効果がしっかりと現れてきました。本日はこの部分をお褒めいただいたと理解しています。
あとは、このまま良くなるだけだと思っておりました。

しかし、あの大震災で少し状況が変わってきました。
つまり、今年度は、通常の一般会計予算内の業務執行に、3月11日の東日本大震災対応の業務が重なってきたのです。
これらの業務は、突然発生して、誰も経験のないことへの即時の判断が求められます。そして量的にも多くの事業が続きます。
そのため、役員も事務局職員も、皆毎日大変忙しい思いをしております。この状況なら事務局職員を削減しない方が良かったなとも思うのですが、今それを言っても解決になりません。もう少し頑張ってみます。

会員の皆さんにお願いですが、こういった事情で3月以降、役員は十分な休みもなく働いていますので、できる範囲のお手伝いをお願いします。
お手伝いと言っても、わざわざ何月何日に事務局に来て働いてくださいという意味ではありません。

宮城会からの連絡には常に目を通す。
業務の研鑽につとめ適正な登記をする。
お客様や隣接者に丁寧な説明をしてトラブルを起こさない。
会費支払い方法を自動振替に切り替えて、期限内に支払う。等々

上記のような「極々当たり前のことを、当たり前に皆さんが行動してくださるだけ」で、宮城会の会務は減るのです。会務が減るということは会費の支出も減るのです。

よろしくお願いいたします。

2011年10月19日水曜日

消しゴムの話 プラスチック製でも消しゴム

鉛筆についてのブログに反響があり、消しゴムについても何か書けというリクエストが有りました。
「私は何事も間違わないから、消す必要がないので、消しゴムは使わなかった」と言いたいところですが、残念ながら、かなりお世話になりました。消しゴムだけでもブログが何本か書けそうです。

何から書きましょうか。

私の記憶の一番先の消しゴムは、当然ゴム製だったと思います。
ゴムという素材ですから、次第に堅くなって、亀裂が入り壊れるのがパターンでした。

もともと消しゴムは、紙にくっついた鉛筆の芯の粒子を、擦り吸い付けて紙から引き剥がすものです。
吸い付ければ良いので、ゴム製の消しゴムが開発される前は、パンで消していたようですね。
確かに絵画のデッサンをパンで消しているシーンを何かで見た覚えがあります。
この用途では、今は「練り消しゴム」でしょうか。この「ねりけし」の話題もいずれ書きましょう。

さてこの消す原理ですが、消しゴムを紙に擦り付けて鉛筆の芯の粒子を吸い付けることにより、紙から芯を剥がし、結果的に消えるのです。
ですから、堅くなったゴム製の消しゴムでは、もう消えません。
堅い消しゴムは自ら亀裂が入るだけでなく、粘りが無いので消す能力も減少し、紙に消し跡が残ることが有ります。この消し跡がなかなか消えないという、本末転倒なことになります。


ちなみに当時は堅くなって消えなくなった消しゴムの使い道が有りました。細かく切って投げて、授業中にクラスメイトにぶつける用途でした。

鮮烈なのは、やはり「プラスチック消しゴム」のデビューでしょうね。正式には「プラスチック字消し」と言います。この消し心地は、ゴム製とは一線を画していました。
ちなみに、私たちはこいつを、プラスチック製なのに「消しゴム」と言っておりました。実は今でも言っております。ですからこのブログでは、全部「消しゴム」で通したいと思っています。

ゴム製とは異なり、プラスチック製の消しゴムは柔らかく、しかもその柔らかさが持続し、良く芯の粒子を吸い付けます。

最初使ったときは、あまりに綺麗に消えて、感激した覚えがあります。それ以来、世の中でもプラスチック製が主流になりました。

これらのプラスチック製の消しゴムの成分は、塩化ビニールと可塑剤と研磨剤です。つまり本体を構成する塩化ビニールと、それを柔らかくするための可塑剤、そして紙から芯の粒子を剥がすための少量の研磨剤です。この配合で、各製品の性質の差が出ます。
たまにこの成分に、香りの成分を入れ込むことも有ります。
この各製品についても、香り付きファンシー系についても、後日ブログで書きたいですね。

考えてみると、消しゴムを含めて消す道具に関しては、いくらでも書けそうです。
少しずつ書きましょう。

そうなると、小学生の頃、消しゴムをナイフで削った彫刻を得意にしていたことは、いつのブログにしましょうか。

2011年10月17日月曜日

第4回東北ブロック理事会

すみません。東北ブロック理事会の報告がまだでしたので、遅くなりましたが、ここで報告します。

9月16日に東北ブロック理事会が開催されました。
東北ブロック理事会についての説明は、2009年10月19日のブログを見てください。

東北ブロックの中では、以下の2人が新たに会長に就任しました。
五十嵐 欽哉(福島会会長) 
山川 一 則(山形会会長)

ちなみに他の会長は以下のとおり重任です。
菅原 唯夫(岩手会会長)
赤塚 富治(秋田会会長) 
小林 要蔵(青森会会長) 
鈴木 修 (宮城会会長)

この中からブロック会長が選ばれるのですが、今期は岩手会の菅原唯夫会長が東北ブロック会長に東北ブロック総会で選ばれています。
また東北ブロックの事務局長は岩手会の小笠原寿男さんになりました。
どこかで聞いたことある名前ですね。
「岩手出身の鹿島アントラーズの小笠原満男選手のご関係者ですか?」と聞いたら、ご親戚とのことでした。

さて、東北ブロックの一番の目的は、情報交換です。
各方面の情報を早めに掴んでいないと、各会の運営にも支障が出ます。
情報交換以外の東北ブロック主催の事業は、予算の関係でほとんどできません。

しかし会員数の大きなブロックでは、予算も豊富で、ブロック主催の事業も様々行われています。
ブロックには、そもそも明確な定義が無いので、各地がその背丈に合わせた運営をしているのです。
他のブロックの事情を知らずに自分のブロックと同じと考えて、全国にモノを言う人が現れると、全国が迷惑します。全国に向けて発言する役員は、他の組織の勉強して語ってほしいと思っています。


平成23年度 第4回理事会の議事について、少し説明を加えて報告します。

日時   平成23年9月16日(金)午後1時30分~
場所   盛岡市民文化ホール 5階 第1会議室 
出席者 各県会長6名と東北ブロック所属日調連理事3名、事務局長

報告事項    

① 平成23年度 会務報告
② 平成23年度 収支報告
ちなみに平成23年9月15日現在残高です。
東北ブロックはこの程度をまわしています。
特別の事業は難しいです。

一般会計普通預金残高  金  2,402,491円
特別会計普通預金残高  金    316,292円
災害義援金残高     金    200,000円

③ 8月25日、26日開催のブロック会長会同報告
菅原会長から以下の点について報告がありました。
ブロック会長会同の前に他ブロック会長と下記のような意見交換をしたとのことです。
・ 全国会長会議について
・「表示に関する登記における実地調査に関する指針」について
・ Web会議の各単位会利用について

④ 日調連理事報告
東北ブロック所属日調連役員の3名に報告を戴きました。
小林部長、岩渕理事、柴山理事

3.議  題   

① 第7回土地家屋調査士特別研修について
今回の運営(場所、担当者)を議論しました。
第7回を迎えて受講者が少なくなっています。
おそらく受講しそうな方は、もう第6回までで終わっているのかも知れません。
まだの方は宮城会までお問い合わせください。
新人の皆さんは、今の内に受けておいた方が良いと思います。

② 平成23年度事業について

・新人研修会の開催について
今回の担当会は、宮城県土地家屋調査士会です。
毎年会場が持ち回りです。今回は以下の日程で開催されます。
日程  平成24年3月9日・10日・11日
場所  仙台市内

来年は岩手会場の予定です。
新人研修は業務を始めたら、できるだけ早く受講してもらいたいと思っています。

・ADR担当者会同の開催について

ADRが各会に揃いました。
つい最近設立されたところ、認証を戴いたところ等、お互いの違う経験を生かせるように、担当者会同を開催いたします。
これは一昨年昨年と開催されたもので、今後の運営にとっても良い勉強になったと評判の良かったものです。

・連合会事業計画と連動する事業 

「ADR認定土地家屋調査士活用支援のための研修会について」
認定土地家屋調査士の活用について、日調連の考え方を確認し、議論しました。
この件は、まだ検討中です。

③ 全国会長会議について 

報告が前後しましたが、先日の全国会長会議に臨む上で、東北ブロックで何を聞いて何を発言すべきかを検討しました。

「新会長はどのようなビジョンを基に連合会運営に取り組んでいくのか」東北ブロックとして連合会会長へ発言を求める。

④ 新連合会体制による東北ブロック協議会の体制について

日調連からの情報や資料をどのように収集し、どのように把握するかを確認しました。
日調連理事は、全国の土地家屋調査士を代表して制度等を議論して、全国を引っ張っていく責任と、所属ブロックに情報を直接伝達する重要な責任が有ります。迅速で正確でわかりやすい情報伝達が、指導の第一歩です。
私も日調連理事の頃は、理事会等の内容は毎回その日の内にまとめて各会会長に報告しておりました。
日調連から後日通知される理事会議事録は、あくまでも結果だけの内容ですし、時間もかかります。実際は、その結果を導いた議論が重要です。そこをリアルタイムにブロックとして知るべきなのです。この役割を、日調連理事にお願いいたしました。

ここまで書いておりながら、この1ヶ月遅れのブログでは言い訳ができないことに気がつきました。すみません。

⑤ 相談役委嘱について 

東北ブロックの相談役を以下の方にお願いすることになりました。
星  貞行 (宮城会)
相田 治孝 (山形会)
工藤 城士 (岩手会)
佐々木直俊 (秋田会)
小林 昭雄 (青森会)

⑥ 第5回理事会開催日程について
日程 平成23年12月14日(水)
場所 宮城県土地家屋調査士会館

2011年10月14日金曜日

ベガルタ仙台レディース

なでしこリーグに「東京電力女子サッカー部マリーゼ」というチームが有ります。
このマリーゼの前身は、宮城県三本木町の「YKK東北女子サッカー部フラッパーズ」でした。ですからマリーゼは、昔宮城県に有ったチームでした。

その後2004年に、チームは東京電力に移管され、福島県のJヴィレッジに本拠を移しました。このチームには、なでしこジャパンで活躍したDF鮫島彩やFW丸山佳里奈も所属していました。

今年の3月11日の東日本大震災とその後の福島第一原子力発電事故により、本拠地のJヴィレッジは事故の対応拠点となり、選手全員が自宅待機を余儀なくされました。
そして、なでしこリーグも、震災の影響でリーグ戦の開幕を遅らせ、4月29日に変更することになりましたが、マリーゼはそれに参加することは有りませんでした。
その後東京電力は、なでしこリーグから撤退することを発表し、マリーゼはその後の移管先を探していました。

ベガルタ仙台も、震災後練習場も確保できず、厳しい環境の中で、選手はボランティア活動と練習を続けてました。
私は、そのベガルタ仙台のサポーターとして、マリーゼのことは他人事ではないような気がしておりました。


そこに本日嬉しいニュースが飛び込んできました。

ベガルタ仙台が、マリーゼの移管先に決定したと言うのです。

仙台には、高校女子サッカーでは有名な、全国一の常盤木学園や聖和学園が有ります。
たくさんのなでしこジャパンの選手も排出している名門校です。
この選手達の受け皿が地元にあったら、どんなに凄いことになるだろうと。
それも、できれば「ベガルタ仙台レディース」というチームができて、その受け皿になったらと、以前から夢見ていました。

その夢が実現しそうです。
単なるベガルタ仙台に女子チームができたという夢だけでなく、気になっていた被災チームの復興を仙台で実現できるという夢も、併せて叶えられます。
とてもとても嬉しいです。

来年から忙しくなりそうです。
こりゃ、会長やる暇ないね。



女子サッカー:東電マリーゼを仙台に移管 (毎日新聞10月13日)

サッカーの日本女子リーグ(なでしこリーグ)は13日、東京都内で理事会を開き、東日本大震災に伴う福島第1原発事故の影響で休部した東京電力マリーゼをJ1仙台に移管することを承認した。

田口禎則専務理事によると、受け入れの申し入れのあった数チームの中から▽トレーニング環境が完備している▽地域に根付いた活動にノウハウがある▽選手の再就職先についてスポンサー企業や自治体の支援が得られる--などを理由に、仙台と基本合意に達したという。田口氏によれば約15選手が仙台に移る意思を示しているという。

仙台は来季、なでしこリーグの2部に当たるチャレンジリーグから参戦する。

2011年10月13日木曜日

訃報 本郷学会員の御尊父様ご逝去

会員の身内の訃報を2日続けてお知らせすることは、大変悲しいことです。

本郷学会員(仙台支部)のご尊父様がご逝去されました。
ご冥福をお祈りいたします。

10月16日に通夜、10月17日に葬儀が、石巻市で行われますが、慣習により家族葬とし、親類縁者のみでおこなう旨のご連絡を戴いていることを併せてお知らせいたします。

10月常任理事会

あの大震災から7ヶ月です。早いのか短いのかよく分かりませんが、周辺の忙しさが加速している実感があります。
震災直後は、まともな日常生活ができず、県民も会員も役員も、震災対策で頭が一杯でした。
しかし、7ヶ月も経つと、完全復活とまでは言えなくても、ある程度の通常生活に戻っている人が大半になりました。
そうすると、半年間止まっていた日常が凝縮されて動き出しました。

宮城県土地家屋調査士会の会務も、良いことも悪いことも増えてきました。皆、時間のないところで忙しく動いています。
会務も、これは他の管轄だからと縦割りにせず、皆で手伝えるところは手伝うつもりでないと、この時期の会務を乗り切るのは無理でしょう。
会員の皆さんの助けも借りながら、効率良くこなして行きたいと思います。

そのような中の10月11日に、新入会員登録証交付式に続いて、常任理事会が開催されました。まさに常任理事会の前半の報告事項では、震災に関するだけでも様々な活動が報告されました。例えば、この一ヶ月の震災関連の以下の活動がなされています。

士業連絡会まちづくり協議会PT



福島会研修会(震災関連)

被災滅失登記調査に関する各種会議

・次期研修会(10/28震災関連)準備

その他に通常業務として

全国会長会議

・東北ブロック理事会

などの報告を致しました。

地震関係では、「会館地震被害箇所の修繕」も議題にあがりました。
あの震災で、調査士会館の階段の壁等にも、剥離や亀裂などの被害が有りました。
その被害部分を全部きれいに直す前提の見積もりを戴きましたが、まとまった費用がかかりそうです。
幸い外壁には亀裂が見られないこともあり、今回は問題の箇所をピンポイントで補修する程度に押さえるつもりです。

また、今年も日調連から大規模災害対策基金の募集が来ました。
今年は被災して義援金を戴いた立場です。
義援金を戴いて、募金で返すことについて、少し迷いました。
それでも皆で募金をすることにしましょう。
今年の募金は全員でなくて良いのです。
仲間がお世話になった分、また将来の全国の仲間が困ったときのためにも、できる人ができる範囲で募金をすれば良いと思います。
宜しくご協力をお願いします。

2011年10月12日水曜日

訃報 寺村信一会員のご尊父様ご逝去

仙台支部の寺村信一会員の御尊父様がご逝去されました。
告別式は以下のとおりです。

ご冥福をお祈り申し上げます。

通夜

日時:平成23年10月14日(金) 午後6時から
場所:水仙郷
亘理町字堀之内7-1
電話 0223-33-1520

葬儀


日時:平成23年10月15日(土) 午後1時から
場所:水仙郷
亘理町字堀之内7-1
電話 0223-33-1520

喪主
寺村信一様

2011年10月11日火曜日

☆会員登録をされた新人の方へ

宮城県土地家屋調査士会に入会する方に対して、登録証を交付するセレモニー「登録証交付式」は、日調連から登録証が送られてくる度に、各月毎にまとめて、毎月の常任理事会の前に開催されます。
本日10月11日は常任理事会が有りましたので、その前に新入会員への登録証交付式が開催されました。

本日の新入会員は3名です。宮城会には、最近入会する方が増えてきました。
入会する方は、いろいろな思いを持って入会されるのでしょう。
我々宮城県土地家屋調査士会としては、大歓迎致します。

さて、本日の登録証交付式に参加された3名の新人に申し上げたかったことを書いてみます。
本日の私の挨拶でどこまでお伝えできたでしょうか。


本日は宮城県土地家屋調査士会へのご入会おめでとうございます。
我々宮城会としても、一度に3名の新人をお迎えすることができて、大変嬉しく思っています。

さて、皆さんの経歴を見ると、3人とも測量会社や土地家屋調査士事務所で働いていらっしゃいますので、測量や登記については、既にご経験のある分野だと思います。
でもその経験は、資格を持っていてもサラリーマンとしての経験です。

事件を処理する際に、給料をもらって業務をしているのと、自分の名前で業務をするのでは、まったく違うのです。資格者として、自分の名前で仕事をすることが、どれだけのプレッシャーが有るのか、これから身に染みて経験するでしょう。
あんなに平気でやっていたことが、かなりの緊張の中でやることになると思います。

登録しなければ、分からない世界が有ります。
登録しなければ、参加できない研修会が有ります。
登録しなければ、会えない他の土地家屋調査士がいます。

皆さんを雇っていたくらいですから、雇い主は立派な方でしょう。
しかし、皆さんの目の前の方だけが土地家屋調査士では有りません。
その方以外にも、世の中にはたくさんの多様な土地家屋調査士がいるのです。

たった一つの職場の経験で、土地家屋調査士全体を分かったつもりでは、大変もったいないと思います。
なるべくたくさんの研修を受けて、なるべくたくさんの先輩と話をしてください。
これからの時代、自分の力と判断で生きていかなければなりません。
その判断をするためにも、たくさんの考え方を身につけてください。

宮城県土地家屋調査士会は、かなり面倒見の良い組織です。
商売敵などとまったく思っていません。みんな仲間だと思っています。
困ったこと、分からないことが有ったら、何でもご相談ください。

せっかく登録した資格です。
皆で大切にして、皆で高めて、皆で誇れるような世界を創るために頑張りましょう。

2011年10月10日月曜日

被災3県に支援経費を請求


被災3県に支援経費を請求 22都県が44億円 (10月8日朝日新聞から)

東日本大震災で福島、宮城、岩手の3県を支援した自治体が、その経費を3県に請求する手続きを進めている。朝日新聞社の調べでは、これまでに22都県が約44億円を請求し、今後も増える見込みだ。災害救助法に基づく手続きで、最終的には国が費用の大半を負担する見通しだが、被災県に請求することに疑問の声も出ている。

災害救助法の規定によると、被災地を支援した都道府県は、経費(災害救助費)を被災地の都道府県に請求できる。対象となる経費として、避難所の設置や、炊き出しなどの食料・飲料水の供給、被災者の救出など10項目が定められている。

厚生労働省によると、こうした請求は1995年の阪神大震災でも例がない。今回は厚労省が同法の規定を踏まえた積極的な救助を都道府県に要請したことが影響したとみられる。

1回目の請求申請が7月末に締め切られたのを受けて、朝日新聞社が47都道府県の担当部局に取材したところ、東京、鳥取、長崎など22都県が約44億円を請求したと回答。うち東京都が約15億円と最も多く、秋田県の5億3600万円、埼玉県の4億9千万円が続いた。

請求の締め切りは11月末と来年2月末にも設定されている。大阪や兵庫、北海道など他の18道府県も7月末時点で計約45億円の請求を見込んでいる。非公表の県もあり、請求済みの都県も追加して申請できるため、請求額はさらに膨らむとみられる。


この記事についてのコメントは、被災県からはとても言いづらいです。
しかし、大変違和感はあることを書きたいと思います。

実際にこれが個人への支援だったら、どうなんでしょう。
避難所で生きるか死ぬかの時に、食料や飲料水を届けてくださった方々には、どんなお礼でもしたい気持ちです。
私自身は避難所には行かずに済みましたが、当時食料や飲料水が無くてとても困りました。
2リットルのペットボトルの水に5000円払っても良いと思っていました。

でも「それを考えたら経費を支払っても、ものすごく安いでしょう」って問題では無いのですね。
金額として何万円もの支援を受けた避難所のおばちゃんに対し、「経費として500円下さい」と言うのでしょうか。
支援とは、与える方も受ける方も、損得ではないのです。

もちろん、以下の根拠法が有るのです。

災害救助法

第33条  第23条の規定による救助に要する費用(救助の事務を行うのに必要な費用を含む。)は、救助の行われた地の都道府県が、これを支弁する。
第35条  都道府県は、他の都道府県において行われた救助につきなした応援のため支弁した費用について、救助の行われた地の都道府県に対して、求償することができる。

自治体は、上記第35条上請求が「できる」ことをしないと、オンブズマン等から不作為で指摘されるかも知れないと恐れているんでしょうね。その自治体の住民が本当に「請求しろ」と言うのでしょうか。
それなら義援金などの支援を負担することの是非から、しっかり議論してもらった方が良かったと思います。

法の趣旨もよく理解できます。でも違和感が拭い去ることができないのです。
日本は、法律などの枠組み自体も含めて、ボランティアや無償支援には本当に慣れていないのですね。

今回の大地震、大津波、原発事故に遭い、被災した者も支援した者も、日本人の価値観は少し変わったと思っていますが、7月26日のブログで書いた本音でライトな優しさを持った」世代が、新しい枠組みを作ってくれるのを待つしかないのでしょうか。


2011年10月9日日曜日

平成23年度第1回全国会長会議

10月6日、7日と東京で、全国会長会議が開催されました。
全国会長会議は、例年10月と1月と、年に2回開催されます。
会長の顔ぶれもかなり変わり、全国50会の会長の中で30会の会長が交代になったようです。

この会は、今まで伝統的に日調連が主催して、日調連の会務報告とそれに対する質問要望で終始していたようです。
その席も、日調連役員全員と50会会長が対面する配列で、いかにも日調連vs会長連合のような様相でした。ある意味日調連総会の予習的な位置づけになっていました。

しかし、本来会長の会議ですから、いわば全国知事会のようなもののはずです。
会長同士の議論を深めることが本来の目的だと思うのです。
最近そのような考え方の会長たちが増えてきまして、前回から少しずつスタイルが変わってきました。

席も会長たちがお互いに対面して議論できるような配列になりました。議題も会長たちが出したものからセレクトして会議が進みました。
これらの変化は、ごく当たり前のことと思います。

会長会議における日調連の役割はまだまだ大きいのですが、この会議の予算が日調連に有ることも考えると、まあ一度に変わるのも難しい部分もあるので、この程度が丁度良い進化でしょう。

もともと決議機関では無いのですが、何かを決めなければならない日調連総会とは違い、各会長の意見を聞く時間はむしろ取れたと思いました。

今回の大きなテーマは2つ。
・土地家屋調査士業務と報酬について
・不動産登記規則第93条調査報告書の改善と活用について

これらは、政策的な問題と、懲戒の問題と、研修の問題とに、論点を分けて議論すべきものと考えておりますが、まだ全国的に整理できていないように思えました。
時代をどう捉えるか、自らをどう捉えるのか、役員もしっかり勉強しないといけません。

その他にも、土地家屋調査士法違反者についての対応も議論しました。
内容は、土地家屋調査士による不適切業務への対応と、非土地家屋調査士による業務への対応を検討しました。

さすがに全国の会長さんたちは論客も多いので、活発な意見が出ました。
内容は誰でも読むことができるこのブログに書き込むことは相応しくないと判断しますので、ここでは控えますが、会員の皆さんには何らかの方法で還元致します。

2011年10月7日金曜日

三菱鉛筆HI-UNI

先日のブログで「鉛筆を削ってみました」というものを書きました。

このブログに対して、普段連絡をいただかない方々からの個人的メールも含めて、結構反響が有りました。
皆なつかし文具には、同じ体験と同じ思いが有るのですね。そのメールにお答えする意味も含めて少し鉛筆についての思い出を書いてみます。

鉛筆には、皆さんこだわっていましたか?
さすがの文具好きの私でも、小学生の頃は、買い食いをしても鉛筆に小遣いを使うことは無かったと思います。

当時クラスに転校する友達が有ると、クラスメイトに配る記念の品は、大抵名前入りの鉛筆でした。
その鉛筆が削られて、短くなり、無くなったりする頃には、転校生のことも忘れていました。
小学生は過去を振り返りません。ちなみに最近は振り返らないのではなく、忘れやすくなりましたが。

このように鉛筆は一番身近な文具ですから、こだわっていないと言っても、誰か違う鉛筆を持ってくると、一応気になったりしていました。

あの頃の鉛筆では、やはり燦然と輝くブランドは三菱鉛筆のUNI(ユニ)でした。
他のメーカーでは使っていなかった小豆色の軸が「君たちの鉛筆とは違うんだ」と言っているような気がしました。
ちなみに先日のブログの写真の鉛筆は、このUNIです。

当時の鉛筆の芯は、まだ粒子が粗いものも多かったのですが、UNIは違っていました。
書き味が滑らかでした。それは小学生でも分かりました。もっとも書いている紙が「わら半紙」などでしたから、滑らかさは鉛筆の問題だけではなかったのですが、分かる人にはより分かる環境だったかも知れません。

「UNIは凄いぞ」などと言っているところに、その上のクラスとしてHI-UNI(ハイユニ)が発売されました。この鉛筆は、何と言っても鉛筆のお尻の金色の輪っかが高級品を象徴していました。
私の文具物欲の最初は、この三菱鉛筆HI-UNIだったかも知れません。

HI-UNIは、今でも燦然と輝く世界の一流品です。
何しろ10Bから10Hまでの硬度が揃っているという世界一の品揃えでもあり、その品質の高さもあり、世界に誇れる製品だと思っています。

昨年の11月1日のブログ「文具は楽しい」で紹介した、別の意味で世界一の鉛筆「FABER-CASTELL 伯爵コレクション パーフェクトペンシル プラチナコーティング」も有りますが、これは定価38,700円、実売で3万円前後します。万年筆ではなく、鉛筆一本の値段ですよ。でも美しいのです。


私は、長年ステッドラーの鉛筆にもお世話になりましたが、現実的な世界一は三菱鉛筆のHI-UNIで良いと思っています。

先日久しぶりに鉛筆を削って、「鉛筆は良いな」と思ったのです、しばらくシャープペンシルを置いて、鉛筆を使ってみようかなとも思います。

・・・おっと危ない。持ち歩くための鉛筆のサックが欲しくなり、検索始めてしまいました。
また新たな物欲の世界が始まりそうです。
ちょっと我慢して、鉛筆は室内で、持ち歩きだけは0.9mmのシャープペンにしておくという、少し大人の選択にしておきましょう。

2011年10月5日水曜日

法テラス南三陸町臨時出張所開所式


10月2日に「法テラス南三陸」の開所式に出席してきました。
正式には「日本司法支援センター南三陸出張所」と言います。
これは9月7日のブログに書かせてもらった被災地のために、設置された臨時の出張所です。
今後のニーズ次第だとは思いますが、3年程度の活動をしてくださるようです。

南三陸町は、テレビでも何回も放送された大津波に襲われた町です。
南三陸町の5000人強の人口のうち、1000人程が死亡もしくは行方不明になりました。
住居も、その約7割が壊滅しました。
この町のような被災地の住民達は、何か相談したくても、遠くまで相談に行く余裕はありません。
ですから、私たち土地家屋調査士も、避難所まで行って相談を受けたりしていました。

「法は弱者に寄り添わなければならない」と、常に考えておりました。
「何か困ったら来い」ではなく、「こちらから伺って、何か困っていることは無いですか?」という姿勢が一番大事だと考えていました。

ですから、この「法テラス南三陸」のように常設の施設ができたことは、大変画期的であり、被災地にとってかなり有効な手段でもあると思います。




最初は南三陸町に開所しましたが、宮城県内では他に、山元町と東松島町でも、まもなく開所する計画だそうです。
この「法テラス南三陸」には、土地家屋調査士会としても全面的に協力するつもりです。
土地家屋調査士の担当は、当初は毎週火曜日になります。

下の写真は巡回の相談車です。
宮城県には4台配置して、被災地を廻るそうです。



車内です。相談スペースが有ります。きれいなスペースです。これなら落ち着いて相談できるでしょう。私の事務所にしたいくらいです。


以下は、開所式に参加する前に、早めに行って、南三陸町を廻った時の写真です。
ここは、震災後何回か訪れていますが、かなり片付きました。
ところどころ、原型をとどめた建物が、しかし壊れていますが、残っていました。


以下の写真は、分かりにくいかもしれませんが、建物の後ろの堤防状に見えるものは、がれきの仮置き場です。きれいに積み重ねてありました。町中のいたるところに有りました。

2011年10月4日火曜日

ガイダンス土地家屋調査士報酬


先日お知らせしました「ガイダンス土地家屋調査士報酬」の出版予告チラシができました。この場を借りて宣伝させてください。

本来この本は今年の5月に出版の計画で進んでいたのですが、あの大震災で最後の仕上げができなくなり、大幅に遅れてしまいました。

一緒に本を書いてくれた志を一つにする土地家屋調査士の仲間達と、日本加除出版の担当者の方々に迷惑を掛けてしまいましたが、ここまで漕ぎ着けて、ホッとしております。

この本を書いた思いは、8月29日のブログに書きました。
私は長年業務報酬についての研修会講師をしてきましたが、1回だけの研修会でお伝えできることはたかが知れているので、それらの研修会のフォローの意味で書かせていただきました。

8月25日のブログに書いた報酬Q&Aについての私なりの答えも、この本に書いております。特に新人の皆さんに読んで欲しいと願っています。

報酬は、「信義則」と「原価計算」によって成り立ちます。
適正な報酬とは、土地家屋調査士にとってもお客様にとっても、適正でなければなりません。

報酬については皆さん、いろいろとお考えが有るでしょう。
議論の切っ掛けのためにも、もしよろしければ、一度読んでみてください。




2011年10月3日月曜日

鉛筆を削ってみました

鉛筆を削ってみました。
何か嬉しいですね。
久しぶりです。
何年ぶりでしょうか。思い出せません。



シャープペンの細い芯に慣れた性か、どうも昔より芯を長く細く削ったみたいです。少しバランスが美しくないですね。

私の子供のころには、既にシャープペンが有ったのですが、子供が気軽には使えません。
当然鉛筆でした。

そして削るのは、「肥後の守」ですね。
昔の子たちには、この肥後の守できれいに削っていましたから、手先の訓練になっていたのでしょうね。

いつからですかね。カッターナイフが出てきたのは。
あれも画期的なナイフでした。
肥後の守は手入れをしなければ切れ味が落ちます。
ところがカッターナイフは、刃を折れば新しい切れ味になります。
オルファの語源ですね。
しかもあの薄い刃は良い切れ味でした。
その時点で肥後の守は私の中から消えました。

その後クランクハンドル式の鉛筆削りが出てきました。
このハンドルの根元に芯の太さを調整するダイヤルが付いていて、何かと細く削ったものでした。
鉛筆削りに鉛筆を挿すと、鉛筆を固定する歯車のようなバネ式の歯で固定しますが、その歯で鉛筆の軸の周りが破線のように傷がつくのが、嫌だった覚えが有ります。

時代とともに電動式の鉛筆削りが出てきました。
これは衝撃でした。
鉛筆を挿すだけで削ってしまいます。
あまり嬉しくて、あっと言う間に一本削ってしまいました。

土地家屋調査士で製図を始めたころは、携帯のシャープナーも各種使ってみました。
それはそれで、こだわった気がします。
あっと言う間にCADになりましたが。

ところで、久しぶりにカッターナイフで鉛筆を削りましたが、削りながら肥後の守が欲しくなりました。
肥後の守って今も売っているんですね。いやあ、ネット検索したらたくさん出てきます。一万円を超えるものも有りますね。
男の子って何故かナイフが好きですよね。
私もいくつか持っているんですよ。
また、欲しいな。