10月2日に「法テラス南三陸」の開所式に出席してきました。
正式には「日本司法支援センター南三陸出張所」と言います。
これは9月7日のブログに書かせてもらった被災地のために、設置された臨時の出張所です。
今後のニーズ次第だとは思いますが、3年程度の活動をしてくださるようです。
南三陸町は、テレビでも何回も放送された大津波に襲われた町です。
南三陸町の5000人強の人口のうち、1000人程が死亡もしくは行方不明になりました。
住居も、その約7割が壊滅しました。
この町のような被災地の住民達は、何か相談したくても、遠くまで相談に行く余裕はありません。
ですから、私たち土地家屋調査士も、避難所まで行って相談を受けたりしていました。
「法は弱者に寄り添わなければならない」と、常に考えておりました。
「何か困ったら来い」ではなく、「こちらから伺って、何か困っていることは無いですか?」という姿勢が一番大事だと考えていました。
ですから、この「法テラス南三陸」のように常設の施設ができたことは、大変画期的であり、被災地にとってかなり有効な手段でもあると思います。
最初は南三陸町に開所しましたが、宮城県内では他に、山元町と東松島町でも、まもなく開所する計画だそうです。
この「法テラス南三陸」には、土地家屋調査士会としても全面的に協力するつもりです。
土地家屋調査士の担当は、当初は毎週火曜日になります。
下の写真は巡回の相談車です。
宮城県には4台配置して、被災地を廻るそうです。
車内です。相談スペースが有ります。きれいなスペースです。これなら落ち着いて相談できるでしょう。私の事務所にしたいくらいです。
以下は、開所式に参加する前に、早めに行って、南三陸町を廻った時の写真です。
ここは、震災後何回か訪れていますが、かなり片付きました。
ところどころ、原型をとどめた建物が、しかし壊れていますが、残っていました。
以下の写真は、分かりにくいかもしれませんが、建物の後ろの堤防状に見えるものは、がれきの仮置き場です。きれいに積み重ねてありました。町中のいたるところに有りました。