2017年11月13日月曜日

時代とともに、馴染んだ古い仕事が減少し、新しい仕事が生じる

以前から書いているように、私は自分のことを比較的保守的な人間だと思っています。
ただし、これも以前から書いているように、私の考える保守的とはその場にしがみついて動かないことではありません。

世の中は急速に変化をしています。
だから、その急流の中、ただ留まろうと思うだけでは流されてしまいます。
言い換えれば「座して死を待つ」ことになると考えています。
時代の流れを敏感に察知して、その流れに沿って、またはその流れを越えて精一杯泳ぎ続けるからこそ、その位置を保持できると信じています。

鈴木事務所だけの生き残りなら、なんとかなります。
しかし、土地家屋調査士の制度については、皆で動かなければなりません。
そう信じて、宮城や東北の会長を務めてきました。
そして今は日調連で制度のグランドデザインを議論しています。

制度の先行きに不安感一杯の方も多いでしょう。
ぼやいていても解決しません。
情報は上辺だけでなく、深く理解しましょう。
そうすると先が見えてくるはずです。
(先行きに不安の無い人はもっと困りますが)

昭和の時代の土地家屋調査士像だけを見ているから、将来の経営が不安なのでしょう。
専門家には、時代とともに、馴染んだ古い仕事が減少し、新しい仕事が生じるのです。
それがわからないから不安なのでしょう。

我々の専門性が、土地家屋調査士法第3条であるとすれば、とても狭い範囲です。
しかし、その専門性の狭い部分を、70年という長い間かかって、高く高く積み上げたからこそ、とても専門性の裾野が広くなりました。
この広さを感じていなければなりません。
この広さが未来を創ると思います。

同じ専門家として、たとえば税理士を見てみましょう。
会計記帳のソフトが安価で買える時代です。単なる記帳申告だけの税理士の仕事は激減でしょう。
しかし、全部の税理士が仕事が無いかというと、そうでもありません。
やはりコンサルタントができる税理士が生き残っています。

最近、そのコンサルタントの部分もAIに代わられるという話題も出てきました。
AIは単純作業だけでなく、かなりの専門分野まで食い込んでくるとも言われています。
確かにその側面もあるでしょう。
しかし、私は、その専門的なコンサルタントの内容によると思っています。

また、別の議論として、AIを含むICTの時代には、新たな仕事が発生することを考えています。私達の根っこの専門性をベースにした新たな専門分野ができると思っています。

考えてみてください。
コンピュータがこれだけ身近になったのは、せいぜい30年でしょう。
たった30年前に無かったコンピュータやインターネット関連の産業に従事している人が、世界中にどれだけいるのかを。

心配はありません。しかし謙虚な努力は必要です。
専門家ですから。