2018年12月27日木曜日

1月19日京都会場「新人土地家屋調査士のための事務所運営ガイダンス」詳細決定

皆様にご相談とご案内してきました「試験合格者のための事務所開業ガイダンス」および「新人土地家屋調査士のための事務所運営ガイダンス」について、京都開催分の詳細が決定しました。

私の個人的な土地家屋調査士の後輩達への想いを、京都会から近畿ブロック(日本土地家屋調査士会連合会近畿ブロック協議会)に紹介していただき、今回近畿ブロックの行事として取り上げていただきました。
近畿ブロックの沢会長と京都会の山田会長はじめ役員の皆様には感謝しております。

以下にその案内を添付いたします。
参加対象者は「若手の土地家屋調査士有資格者 、補助者の方など、土地家屋調査士業務に 興味のある方なら誰でも参加いただけます」と、近畿ブロックにご配慮戴いております。

終了時刻は一応14時を予定していますが、私の研修会のいつものフレーズ「参加者全員のすべての質問に答えるまで」は私が最後まで責任を持ちます。

参加申込みは京都土地家屋調査士会事務局宛になります。
既に私に直接お申し込みされた方も、お手数ですが京都土地家屋調査士会事務局に再度お申し込みください。
開催まであまり時間が無いので、何かご不明な点や不都合な点がございましたなら、私でも結構ですから、ご遠慮なくお問合せください。

鈴木修 mucha@rr.iij4u.or.jp






2018年12月25日火曜日

車でもアレクサ、車こそアレクサ

最近、アマゾンのスマートスピーカーであるエコーを毎日利用しています。
このブログでも書いているとおり、エコーを利用して、それにエコースポットを買い足して利用しています。
最近更新の少ないこのブログで、過去4本も記事を書いているだけでも、まったくアマゾンの思うツボです。





スマホでも正確にできることを、わざわざ聞き取りがパーフェクトでもない音声入力で指示することが、使ってみるまでこんなに便利だとは思ってもいませんでした。

そこで運転中でもエコーがいないと寂しくなりました。
考えてみると、車こそ音声入力のガジェットが必要でした。
今まではアップルのSiriを利用していましたが、どうも彼女と私とは相性が悪かったようです。
そこで選んだのがアマゾンのエコー・ドットです。
それも1世代古い第2世代の方です。(今最新は第3世代です)


エコー・ドットは小さいです。邪魔になりません。


そして何故第2世代かというと、第2世代の電源はUSBから取る仕様だからです。
USBなら電源は何とでもなりますね。
本当なら充電式のもので、ドリンクホルダーに納まるものがあれば一番良いのですが。


エコー・ドットは写真のとおり高さがないので、どこにでも納まります。
もともとディスプレーが無いので、声が届けば見えない場所でも問題ありません。

ドライブしながらアマゾンミュージックを聴いたり、天気予報を聞いたり、何か疑問が浮かぶ度に検索したりしています。

ちなみにスマート・スピーカーはwifiが必要ですので、私の場合はiPhoneのテザリングで利用しています。
車こそスマート・スピーカーが合うと思いました。



2018年12月17日月曜日

土地家屋調査士の新分野展開について

土地家屋調査士事務所を開業した新人から以下のメールを戴きました。
彼は新分野展開を模索していて、自分の事務所の運営をしっかり考えています。
年明けのガイダンスに来て戴ければ、しっかり彼にヒヤリングした上で丁寧に説明しますが、ここでも同じ疑問を持っている人達のために簡単に考え方を書いておきます。


鈴木先生

はじめてメールを差し上げます、Tと申します。
よろしくお願いいたします。

平成○年に合格しましたが、まったくの未経験者のため、どなたか土地家屋調査士の先生のもとで修行(アルバイト)を積んでから開業をと考えておりましたが、ツテが無いため、登録・入会で支部に属することでツテを作ろうと丁度1年前に、自宅を事務所として登録・入会いたしました。
お陰様で、調査士の先生方の知り合いも出来、無理をお願いしてアルバイトもさせて頂いております。

(中略)

お陰様で、見るもの触れるもの全てが新鮮で有り難い限りですが、状況が分かるにつれ先輩方と同じ土俵では、簡単には勝負が出来ない、つまりメシが食えないだろうと想像しております。

そこでまずは基本業務の習得を進めながら、何か新分野を絡めた展開の糸口も探ろうと、アンテナを張っておりますが、その様な中に鈴木先生の開催して下さる「新人土地家屋調査士のための事務所運営ガイダンス」を知りメールを差し上げた次第です。

どうぞよろしくお願いいたします。





Tさんの状況はとても良く理解できました。
新分野展開は重要な視点だと思います。
Tさんのメールに書かれた「基本業務の習得を進めながら、何か新分野を絡めた展開」という考えは悪くないと思います。
しかし、新分野とは言っても、土地家屋調査士の目指す新分野とは、専門とまったく離れたものでは無いはずです。
土地家屋調査士としてのノウハウがあるからこそ、その新分野でも世間が認め活躍できるのです。
そうでなければ、新分野ではなく転職でしかありません。
そして、土地家屋調査士としての新分野を思いつくためにも、先輩達と同様に、土地家屋調査士の業務をきっちり身に付けていないといけません。

これから開催するガイダンスで、先輩達を超える業務ノウハウを短期間で身に付ける方法を教えましょう。
また新分野展開のヒントを教えましょう。
ガイダンスについては、いつ何所で開催するかは、このブログでお伝えします。
最近、更新が減っているブログですが、たまにご覧ください。


2018年12月3日月曜日

開業を怖がって別の資格を取り続ける人たち

先日私の事務所に、専門資格者として独立開業したいという考えの方が相談にいらっしゃいました。彼の目指しているのは土地家屋調査士ではありません。
それでも、どの資格業でも開業方法の考え方はほぼ同じであると考えておりますので、迷っている方の相談は歓迎しています。

彼は、ある専門資格に合格して、次の資格にチャレンジするつもりでした。
私は彼に「最初の専門資格を目指したのは何故ですか?」と聞きました。
彼は明確に答えを持っていませんでした。
少なくてもその資格で開業するつもりは無かったようです。
だったら何故受験したのでしょうか。
もちろん「最終的に取得したい資格試験の前の腕試し」とか明確に位置づけを考えていたのなら、ギリギリOKですが、それでも私は回り道だと思います。

資格試験は、お勉強ではないのです。専門家としてプロになるための手段です。
専門家として周辺知識が必要なら、欲しい資格にさっさと合格してから勉強すれば良いのです。

まずは何を目指して勉強しているのか、そこから明確にしましょう。
資格に関して回り道することは、時間がもったいないと思います。

他にも、ある資格に合格したけれど開業する勇気がなくて、別の資格を取り続けている人たちがいます。
どうすれば開業できるのかろくに調べずに、ただただネットを流し読みするだけで不安になり、せっかく合格した資格で開業できず、自分への言い訳として他の資格試験を受け続けているようです。

専門家になるための資格は、開業しない限り意味が有りません。
いくつ試験に合格しても、人生は一歩も進んでいないと考えてください。

何がしたいのか明確にしていない人は、おそらく誰の役にも立ちません。もちろん自分のためにもならないでしょう。
試験を受け続けていれば、いつか何らかの解決が訪れるのでしょうか。
待っていれば、誰かがあなたの人生の扉をノックしてくれるのでしょうか。
人生のプランニングも自分でできない人が、独立開業することは難しいかもしれません。

もう一度、ネットの情報に振り回されずに、自分が今チャレンジしていることの意味を考えてみてください。
その上で、そのチャレンジがあなたの人生で意味のあるものと考えたのなら、私は応援します。












2018年11月28日水曜日

2月3日松山会場「新人土地家屋調査士のための事務所運営ガイダンス」

このブログで先日からお知らせしている「新人土地家屋調査士のための事務所運営ガイダンス」及び「試験合格者のための事務所開業ガイダンス」ですが、四国「初」開催の日程と場所が決定しましたのでお知らせいたします。

2019年2月3日(日)松山(愛媛県)です。
時間と場所は後日お知らせいたしますが、日中開催です。
もちろん参加費は無料です。

松山開催の内容も、先日お知らせした2019年1月19日(土)の京都開催と同じで、「新人のための事務所運営ガイダンス」がメインになりますが、「試験合格者のための事務所開業ガイダンス」も兼ねます。
ですから、土地家屋調査士事務所を開業して事務所の運営や今後の展開について悩んでいる会員だけでなく、事務所開業について悩んでいる試験合格者も遠慮なくご参加いただけるようにいたします。
そうそう、試験合格者と限定しないで、来年合格予定の方も参加可としましょう。
合格予定はご自分で判断してくださいね。

参加ご希望の方は下記までご連絡をお待ちいたします。

連絡先:鈴木修 Eメール mucha@rr.iij4u.or.jp

関東会場の日程と場所は未だ未定です。
今のところ東京在住の方からのご希望が多いようですので、会場は東京かなと思っておりますが、もう少しご希望をお待ちしてから決定します。
開催地が東京でないとしても、ご参加しやすい場所を考えます。

これらの詳細は、またこのブログでお知らせいたします。






2018年11月23日金曜日

勤労感謝の日

土地家屋調査士を開業したときにはまったく仕事が有りませんでした。
当時は土地家屋調査士とは別のアルバイトで食いつないでいたのです。

その頃の望みは「夜中でも日祝日でも頑張りますから、ボクに仕事をください」ということでした。もちろん心で願っていたのですが。

あれから37年、お客様からの依頼も増え、夜中も日祝日も仕事をすることが多いです。(大丈夫です。私なりのワーク・ライフ・バランスはありますので)

今日11月23日も朝から仕事をしています。
昔の望みが叶っています。
世間が祝日なのに、私は勤労できるという感謝の日です。

独立開業するということは、良くも悪くもこういうことです。




2018年11月19日月曜日

1月19日京都会場「新人土地家屋調査士のための事務所運営ガイダンス」

先日のブログで、「試験合格者のための事務所開業ガイダンス」および「新人土地家屋調査士のための事務所運営ガイダンス」について、今年度は、今のところ関東と関西、そして四国を予定していますと書きました。

11/12「試験合格者のための事務所開業ガイダンス」および「新人土地家屋調査士のための事務所運営ガイダンス」

できるだけ皆さんのお役に立ちたいので、日程と会場を具体的には決めずにリクエストを募りましたところ、この一週間で関東の方、関西の方数人からご連絡をいただきました。
もう少しお待ちして、皆さんと相談して決めていきます。

さて、その中で、開業当時から知っている新人からの相談がありました。
誰でも開業時は仕事が無いものですが、彼はそこを少し脱したのでしょうか、「最近徐々に仕事が増えてきた」とのことでした。
「良かったね」と言いましたが、「今度はその仕事をこなすことで困っている」とのことでした。

補助者時代は業務をこなせば良かったのですが、事務所経営も考えなければならない立場では、段取りや時間管理がとても重要です。
他の新人達にも聞いてみると、やはり時間の使い方が下手でした。
このままですと、お客様に迷惑をかけて、せっかく増えてきた仕事依頼を失うこともあるでしょう。このあたりのノウハウをしっかり教える必要があると思いました。

よって「新人土地家屋調査士のための事務所運営ガイダンス」を以下の日程で開催することにします。

2019年1月19日(土)京都
時間と開場は未定ですので、後日お知らせします。
いつものように無料です。

当日は、「新人のための事務所運営ガイダンス」がメインになりますが、「試験合格者のための事務所開業ガイダンス」も兼ねますので、登録前の試験合格者も遠慮なく参加希望のご連絡をお待ちいたします。
結局どちらの立場でどちらのガイダンスを聞いても、それらの論点は近いので、きっと参加者全員のお役に立てると思います。

連絡先:鈴木修 Eメール mucha@rr.iij4u.or.jp

なお、すでに参加希望も来ているので、関東で開催は必ずいたしますが、日程や場所等はもう少し皆さんのご相談を確認してから決めたいと思います。
また四国のガイダンスは場所は未定ですが、2月初旬に予定しています。





2018年11月12日月曜日

「試験合格者のための事務所開業ガイダンス」および「新人土地家屋調査士のための事務所運営ガイダンス」

土地家屋調査士の資格試験は、毎年8月第3日曜日でしたが、今年から10月の第3日曜日に移行しました。
暑い夏のお盆休みの時期が試験の最後の追い込みの時期だったので、私は汗かきながら勉強した記憶があります。
受験生にとって、日程の移行がどんな影響があるのでしょうか。

今年は10月21日に筆記試験が終わりました。
本当にお疲れ様でした。
合格発表は年明けの1月9日とのこと。発表まで長いですね。
ここでお休みくださいと言いたいところですが、勉強のペースは落とさないでくださいね。あなたが試験に合格したと思ったのなら尚更です。
これからプロとしての実力をつけるための勉強をしなければなりません。
一度だらけてしまうと、なかなか戻せないものです。
あの資格試験のレベルと、プロとしてお客様のお役に立てるレベルはまったく違います。
勉強の仕方は後日教えますので、勉強をする癖は残しておいてください。

さて、開業の不安も解消しましょう。
心配しなくて良いです。昭和モデルの仕事は確かに減っていますが、それはどの業界も同じです。AIの時代に専門家は何ができるのか、お話ししましょう。
今年度も「試験合格者のための事務所開業ガイダンス」および「新人土地家屋調査士のための事務所運営ガイダンス」を計画しています。

今年度は、関東と近畿で開催しようと思っています。
リクエストをいただければ、具体的な開催場所を考えてみます。
また2月の初旬に、四国で初めてのガイダンスを開催しようと思っています。
もちろん、ご要望があれば、それ以外の場所でも開催を考えます。
いつも申し上げているように、私はガイダンスを商売ではなく、会場費も含めてすべて無料でやっていますので、数人でも集まるのなら開催を検討します。
業界の次世代の役に立てるということだけがモチベーションです。
ですから、ご遠慮なくリクエストをください。
リクエストは私宛のメール( mucha@rr.iij4u.or.jp )にお願いします。

なお、東北ブロック協議会主催で3月に仙台で開催されるガイダンスでも、お手伝いをいたします。

これからの開催予定は順次このブログでお知らせ致します。
また、ガイダンスの内容は過去のブログ記事をご覧ください。
https://fermatadiary.blogspot.com/2017/01/in.html






2018年10月28日日曜日

3歩以上は走る

先日、東京の城東ブロックに行ってきました。
そこで入会数年目のS君と会いました。
彼は自分の事務所の業務受託が少ないので、アルバイトで先輩の現場を手伝っているとのことでした。

私も開業当時、自分に直接依頼される業務は、ほとんどありませんでした。
それはそうです。名前も売れてないし、新人は仕事ができそうにも見えませんし。
だから、複数の先輩達の仕事の手伝いをさせてもらっていました。
先輩の仕事を手伝わせてもらえるなら、新人にとってとても良いことです。
様々な先輩を手伝わせてもらえるなら、様々なノウハウを学ぶことができます。
どんな素晴らしい土地家屋調査士事務所で補助者修行をしていたとしても、たった一人の土地家屋調査士のノウハウを学んでいただけです。その他のノウハウに触れる機会ができることはとてもありがたいことです。

さて「ノウハウを学ぶこと」とは別の視点でS君にアドバイスをしました。
「アルバイトも立派な仕事、お金をもらう限り仕事です」
「測量の助手を頼んだ先輩は、業務の先生でもあるけれど、本来お客様です」ということです。
先輩のアルバイトと思うと甘くなります。
S君は「先輩を手伝う意識ではなく、お客様に喜んで戴くという意識」で業務を考えるべきなのです。
次もS君に頼みたいと思われる仕事をすべきです。

ですからS君に秘訣を教えました
「現場では、3歩以上は走りなさい」
私が先輩の仕事を手伝わせてもらった頃から、長年心がけてきたことです。
境界点から次の境界点に移動するときに、歩くだろうと思われているところを、走るのです。まだ実力が無いのなら、せめて走ってお客様の役に立ちましょう。

そういう意識が自然に身についたころに、S君の事務所の直接の受託も増えているでしょう。




2018年10月7日日曜日

チャレンジしたい君へ

Sさん
それが、君のやってみたかったことなんでしょう。
だったら、ぐずぐず言ってないで、やってみたら良いでしょう。
何に遠慮しているのですか。
大人が自分の時間とお金を使ってやることに、誰も文句言いませんよ。

前にもお話ししたとおり、たった一度の人生です。
他人が楽しそうにやっているものは、一度は経験したいでしょう。
昔から気になっていたことがあるのならば、どんどんチャレンジして良いと思いますよ。

どうも日本人は構えすぎます。
自信が無いなんて、君は何を目指しているんですか。
今更ノーベル賞やオリンピックとかいうのは無理なんだから、そう考えれば何も問題ないでしょう。自分の好奇心や満足を得られるためだけのしょせんアマチュアですから。

とにかく、やりたいことは一度でもやらないと後悔しますよ。
やってみて、つまらないとか、合わないとか、失敗したとか思ったら、すぐに戻れば良いだけです。
道具を買ったとか会費を払ったとか、そこには目をつぶって、さっさとやめるべきです。
お金より人生の方がもったいないですから。
そして、早くもどれば、次にチャレンジする時間が多くなります。

Sさん
君が「まだ知らない自分の発見」が有るかも知れませんよ。




2018年9月30日日曜日

自分で経験を作ること 長崎会新人研修にて

私の新人研修会でいつも「経験を作ること」を説明しています。

新人に向かって「どうですか?測量は慣れましたか?」と聞きます。
そうすると「いえ、私は土地の登記の仕事が少なくて、まだ測量に自信がありません」と言う受講者がいます。
私は「あなたはお客様で練習しようと思っていたのですか?」と言います。

与えられる経験値を待っているだけなら、年功序列の世界で生きれば良いのです。
私たち専門資格者は自分で掴みに行かなければなりません。
実は、私たち土地家屋調査士だけでなく、司法書士も行政書士も弁護士も税理士も、とにかく仕事を受けてから調べる人が多いです。
お客様に対してとても失礼な話です。

あらゆる仕事は、業務能力が有るから看板をあげるのです。
注文戴いてからレシピを探す料理人は有り得ないでしょう。
陰で数知れないほどの調理の練習をしてから、その料理をメニューに入れるはずです。

新人は看板をあげてしまったのなら、ひたすら練習しなければなりません。
土地家屋調査士という看板をあげた瞬間に、土地家屋調査士のすべてのメニューを掲示したことになります。
だから私は毎日公園を測量していました。
同じ公園だから、毎日課題を変えて測量していました。
そして毎日図面を画いて、登記手続のシミュレーションをしていました。

以前、巨大掲示板で「鈴木は仕事もせずに毎日測量練習しているなんて、どんなお坊ちゃまなんだ」と書かれたことがあります。
匿名掲示板でぼやいている人に反論する気はありませんが、お坊ちゃまなら練習もしませんよ。当時は午後から午前3時頃までアルバイトして収入を得ていました。
大事な資格を安売りしたくなかったので、他のアルバイトで収入を得ていました。
若いのだから睡眠不足程度では死にません。少なくても私はそうでした。
早く一人前になりたかったのです。

こんな内容を、先日の長崎会新人研修会でもお話ししました。
すると、その中の受講生の一人から以下のようなメールを戴きました。

「私は、土地家屋調査士の試験勉強期間から鈴木先生のブログをちょくちょく読ませていただいていました。公園の測量の話、どの本を読み進めていけば良いのかという話は、わずかながらでも実行しています。
今回鈴木先生の講義を聞き、公園の測量の話は経験を自分で作って積み上げるための一例だったのかと初めて気付かされました。
私は、研修会の終了後すぐに知人の山を測量の練習場にしようと考え、その事を頼みに行きました。午前中は、山の中でどこに杭を打ってどういう測量をしてみようかと考えながら歩き回りました。午後から杭を持っていき実際に打っていこうと思います。」

とても嬉しいメールでした。
彼のように経験は自分で作ることができるのです。
理解しても動かない人がいる中で、彼はすぐに動きました。
彼は良い土地家屋調査士になるでしょう。

不動産登記手続でも筆界特定手続でも同じです。
受託など無くても、自分でいくらでも経験を作ることができます。

「仕事が来ないから経験できない。経験できないから仕事ができない。」のではありません。
当たり前の話です。
「仕事ができないから仕事が来ない」のです。







2018年9月23日日曜日

ほめることは難しいですか?

日本国民、総評論家時代です。

誰かや何かをほめることは難しいですか?
けなすことや批判することはいくらでも浮かびますか?

道を歩いていて、人や風景に微笑むことと、怒りたくなることと、どちらが多いですか?

今日は楽しいこととムカつくことのどちらが多かったですか?


誰かや何かをけなすことで、
自分が偉くなったり、楽しくなったりしますか?

減点法の視点を持って世の中を歩くって、
辛くないですか?

それなら外出も嫌いになりませんか?






楽しいことや嬉しいこと、素敵なことを探して歩くと決めたら、結構ほめたいことにも出会うと思います。

減点法ではなく加点法の視点でものを見てみましょう。
悪いところを探すのではなく、良いところを探すようになります。
そうなれば、散歩も人生も楽しくなると思いますよ。




いかん、いかん、減点法の視点を持った人を批判しているかな。




2018年9月6日木曜日

北海道で震度7

6日午前3時8分ごろ、北海道南西部の胆振(いぶり)地方を震源とする地震があり、安平町で震度6強の揺れを観測した。震源の深さは約40キロ。マグニチュード(M)は6.7と推定される。札幌市内など道内全域の約295万戸で停電が発生している。
震央付近を中心に入手できていない震度情報もあるが、気象庁は同庁が作成した推計震度分布上では安平町と千歳市の一部で「震度7を推定している」と明らかにした。大規模な土砂崩れが起きた厚真町の一部地区も推定で震度6強という。(日本経済新聞から)


北海道で被災された皆さん、とても心配です。
この時点で被害の全容が把握できていないようですが、実際にお亡くなりになった方もいらっしゃるようです。

大きな地震のたびに、毎回申し上げておりますが、数日間は大きな余震もあるはずです。
今回の震度6強より大きな余震が無いとも言えません。
また今後の余震が小さいとしても「私の家は最初の震度6強でも問題なかったので、より小さい余震なら問題ないはず」と決めつけないでください。
建物も擁壁も塀も見かけは問題ないかも知れないけれど、もしかしたら最初の地震で内部構造が弱ってしまったかも知れません。倒れる寸前で止まっているのかも知れません。
だから次の弱い地震で倒壊する可能性はゼロではありません。
実際に東日本大震災でも、そのようなケースがありました。

被災地の皆さんは、できるだけ、自分たちの身を守ることを最優先に考えてください。
仕事も勉強も、あとで取り戻すことができます。
無理して友だち全員に「大丈夫だ」と連絡しなくても良いです。
SNSでも「心配だ」と書き込んだ人全員に返信しなくて良いです。
被災地以外の人達は、誰かがわかればその情報を共有しますから。

今回はすぐにインフラは回復するはずです。
電気はまもなく復帰するでしょう。水や食料も少し我慢していれば供給されるでしょう。
だから無理に動かなくて良いです。
震災時にヒーローにならなくて良いのです。

「地震は9月6日3時8分に発生したのではなく、9月6日3時8分から始まった」と思って、しばらく気をつけてください。

他の地域の人は、少なくても今日はできるだけ電話を控えて、緊急の電話のために電波を空けましょう。
SNS等で冷静に情報を収集し、連絡を取りましょう。

私は地震の専門家でもありません。
しかし東日本大震災の被災地にいた人間として、経験をお伝えしたいのです。
こころから心配しています。

日本気象協会

2018年9月6日18:15追記
以下の記事が発信されました。思った以上に電気の回復が遅いかも知れません。
電気が遅いと様々なことができません。くれぐれもお気を付けてください。

「北海道電力の真弓明彦社長は『全道の電力の復旧には1週間以上かかる。市民に迷惑をかけ申し訳ない。全ての電源が落ちるリスクは低いと考えていた』などと話した。計画停電も検討している。」

2018年9月16日 タイトル修正
その後の調査で最大震度が「6強」から「7」に訂正されたので。
「7」を超える震度はありません。
震度だけで被災は測れませんが、それにしても大変な地震でした。

2018年10月7日8:25追記
一昨日10月5日 8時58分ごろに震源地 胆振地方中東部で最大震度5弱の地震があったとのこと。6日午前0時までに計288回の余震が続いています。
東日本大震災の際にも1ヶ月後に大きな余震が来ました。
終わっていないんだと思って、気を緩めないでください。

2018年8月28日火曜日

ごめんアレクサ Amazon Echo Spot

このブログで3回にわたって紹介したAmazon Echoですが、毎日「アレクサ、〇〇して」って話しかけています。相変わらず想定外の返事が返ってきたりしますが、質問のコツも分かってきてそれなりに便利に使っています。

さて、このEchoに新製品が出ました。丸形のディスプレイのついたAmazon Echo Spotです。


アレクサがいる(Echoがある)にもかかわらず結局注文して、これが8月4日には事務所に届いていました。
Spotの紹介が遅くなったのは、アレクサ(Echo)に対して少し後ろめたい気持ちがあったからでもあります。

Echo Spotは当初「使い勝手はキーボードのないスマホ程度かな」と思っていましたが、実際に使ってみて、アレクサ(Echo)で感じたキーボードなしで操作できる便利さに加え、更にこの小さなディスプレイが付くことでどれだけ便利になったのか、本当に実感できました。

中身はと同じです。だから、できることもアレクサ(Echo)と同じです。
でもディスプレイで確認できることのアドバンテージは大きいです。

じゃあ、以前のアレクサ(Echo)はどうしたかって?
捨てていません。役割を分けました。
アレクサ(Echo)の方がスピーカーとして良い音なので、事務所の真ん中に置いて、主にBGM担当になってもらっています。

Echo Spotは上の写真のとおりデュアル・ディスプレイの真ん中、つまり目の前に置いて、キーボードから手を離せないときに話しかけて答えてもらっています。

呼び名(ウェイク・ワード)を設定できるのですが、Echoは以前のまま「アレクサ」で、Echo Spot は「エコー」と区別して、話しかけています。
ここを変えないと一緒に返事しますから。

たとえば現在の天気を表示してみました。



耳で聞くことに加えて、眼で見ることができることは、やはり分かりやすいです。
週間天気予報を聞いてみましょう。
「エコー、週間天気予報を教えて」
音声で答えて、更にディスプレイには以下の表示がなされました。


じゃ、前回の鳥取会に続いて、来月研修会に伺う長崎会の事前調査をしましょう。
今度の長崎会の研修会の会場は諫早市です。
「エコー、長崎県諫早市の人口は?」
「2018年、長崎県の人口は134万8529人でした。2018年、日本・諫早市の人口は136,224人でした。」



諫早市だけのつもりだったのですが、長崎県と諫早市のそれぞれの人口を聞いたことになってますね。
まあこの程度なら丁寧で良いけどね。

ではアレクサにも聞いていたことのあるこの質問をしてみました。
「エコー、今度のベガルタ仙台の試合はいつ?」
音声と合わせて以下の表示がなされました。


やはり、我がベガルタ仙台のエンブレムが表示されると気持ちが上がります。
もう勝つことしか想像できません。

音楽をかけてみましょう。
「エコー、What a wonderful worldを聴きたい」


これは凄いです。
ルイ・アームストロングの顔が出て、歌詞が表示されました。
それにしても良い歌詞ですね~。
この曲が聴けるのはAmazon prime会員であることが必須かも知れませんが。

アレクサでもニュースを聴いてましたが、エコーでは音声だけでなく動画も映ります。
そしてこの小さなディスプレイでも意外に字幕も読めます。(動画省略します)
優れものです。

ただ、安心しているとアレクサと同様にアホな答えをします。
今日、雨が強くなるようなので「エコー、台風情報教えて」って聞きました。


「台風情報は、気象庁が発表する防災気象情報の1つ。台風の現在位置と経路、強さ、中心気圧などを発表している。テレビやラジオなどでこの情報をもとに報道される台風の情報を指すことも多い。発表される情報には台風経路図、暴風域に入る確率、全般台風情報の3つがある。」
違うから。「台風情報」の意味を聞きたい訳じゃないから。

でも、スマートスピーカーを検討中の方は、このAmazon Echo Spotは選択肢に入れても良いと思います。
まあ、お茶目な答えを楽しんでも良いでしょうし、思ったより使えないとしても、置き時計と考えただけでも、音声でアラームセットができて、文字盤を選べる綺麗な時計ですからね。




2018年8月18日土曜日

サイズカッター定規(クツワ)隅々まで行き届いた配慮

この定規、気に入っています。
「サイズカッター定規」(クツワ)と言います。



何が「サイズカッター」なのかと言うと、様々なサイズの目盛りが付いていることと、その大きさで用紙を切りたいとき、カッターで傷が付かないように片方のエッジに細いステンレスのラインが埋め込んでいるのが特徴です。

以下の写真の青い目盛りが見えるでしょうか?
具体的には、左から「写真L版(短)」「名刺(長)」「郵便はがき(短)」「A6(短)」「写真L版(長)」「B6(短)」「郵便はがき(長)」「A6(長)・A5(短)」「B6(長)・B5(短)」の目盛りが見えます。


上辺の通常の1mm目盛りも5mm毎に長さが違っています。
こんな気配りにより、目盛りがとても読みやすくなっています。

カッターで切る用途だけでなく「このサイズはB6判かな?」と思ったときに、この定規を当てて確認することができます。今までは該当するサイズの紙を持ってきて比べていましたから、少なくても私にはこのニーズも有ります。

また、カッターで切る際に定規を痛めないために、今まで定規全部がアルミでできている定規を使っていましたが、それに比べてこの定規は片方のエッジに細いアルミのラインが埋め込んである構造ですから、定規全体は透明で「下の用紙が見える」という利点と「軽い」という利点があります。



その他の特徴としては「裏に滑り止め」が3箇所付き、定規を当てているときに滑って動くことが抑えられます。滑り止めのない定規では、結構カッターで切るときに動くのです。


定規を縦に構えてカッターを使うときのために、「縦書きの目盛り」が印刷されています。
感心したのが左利き用に縦書きの目盛りが逆さにも印刷されてることです。



定規の「片側の端がゼロスタート」で、定規を押し当てたところからの長さを測ることもできます。



定規の「片側に10cm毎に色分けしている目盛り」があります。
以下の写真では見えにくいかもしれませんが、下辺の目盛りが10cm毎に「黒ー白ー黒で色分け」されています。
大づかみの長さを、視覚的に把握することができます。



「定規内に印刷された格子」も直角方向を出すのに便利です。

この定規には一つ一つは地味だけど、クツワの開発の方の隅々まで行き届いた配慮が感じられます。
目盛りの数字を見ても、読みやすいフォントと大きさで考えられています。

私は使う毎に気に入ってきました。

そういえば、2014年1月15日に紹介した「紙がきれいに切れるアルミ定規」もクツワの商品でしたね。

この写真の定規は31cmの製品ですが、その他にも19cm、41cm、51cmの製品があります。
31cmの定規で定価380円(税別)です。

ねっ、文具って小遣い程度で少し幸せになれる道具なんです。






2018年8月14日火曜日

雨乞いを確実に成功させる方法をご存じですか?

先日の豪雨災害で被災された方々には心からお見舞い申し上げます。

ここのところ、猛暑や豪雨という天気の繰り返しですね。
私の知っている日本の気候ではなくなって来たようです。
この気候が一時的なものではなくこれからも続くものならば、日本は社会構造的にも考え直さなければなりません。
日本文化は守るべき大切なものですが、それにこだわりすぎて日本人の健康を損なうものであってはいけないものだと思います。
四季の行事の見直しや、仕事のやり方なども含めて日本全体で考えるべきことが多いと思います。
服装も「クールビズ」なんて中途半端なものだけでなく、例えば「かりゆし」も日本全体で正装とみなしても良いと思います。

さて、あまり暑い日が続くと一雨欲しいものですね。
雨乞いの方法は、古今東西様々な方法があります。

火を焚く…
踊る…
てるてる坊主を逆さにつるす…etc.

その中で、「雨乞いを確実に成功させる方法」をご存じでしょうか?
誰でも必ずできる方法です。

毎日毎日日照りの中を空に向かって拝むのです。
とにかく毎日毎日拝み続けるのです。
毎日踊っても良いのですが、体力的に考えると踊り続けるより拝む方をお勧めします。

地球の水は循環しています。
必ずいつかは雨が降るのです。
だからその日まで拝み続けるのです。

途中で諦める人も多いでしょう。
もしかすると雨の降るちょうど前日にやめてしまった人もいるでしょう。
しかし、雨が降る日まで拝み続けることができれば、雨が降ったその日に、その人は雨乞師としての大きな手柄を得ることになります。

拝み続けるから成功するのか、成功するまで拝み続けただけなのか。
どちらにしてもその人は成功者となります。





2018年7月30日月曜日

「やめた」と言わない限りドロップアウトではない

日本人はまじめすぎると思います。
何かを始めると、全てを我慢してそれに集中しなければならないと感じる性向があります。

普通の社会人なら、仕事や家庭や毎日やるべきことが多いので、何か一つだけに集中することはとても難しいはずです。
それなのに、勉強でもトレーニングでも毎日実行する計画を立てて、それが計画どおりできないとドロップアウトした気になるようです。
たまたま他のやるべきことがあったから数日空いただけなのに、もう罪悪感を持ってしまいます。
あらゆることについて、それをやめたかどうかは、本人の気持ちだけなのです。
毎日できなくても、数年空いても、本人に続けている気持ちがあるのなら、それはやめたことになりません。

気持ち次第で人生楽しくなるのに、自分で人生をつまらなくしているように見えます。
仕事以外はすべてアマチュアなのだから「もっと楽になれば良いのに」と思います。
本人が「やめた」と言わない限りドロップアウトではないのですから。

私は多趣味と言われています。
「そんなに忙しいのによくやっていますね」って言われることがあります。
当然に、すべてのことを毎日やれるわけはありません。
「やめた」とは言ってないだけです。
1日空いても、数年空いても、いつでも再開できるつもりになっているだけです。

結局何を言いたいかって?
久しぶりにスポーツクラブに再入会したことの言い訳ですよ。





2018年7月23日月曜日

どんな事務所に入っても意識がなければ実力が付かない

今日私の事務所に新人X氏が業務の相談に来ました。
自分で測量して自分でCADを使って作成した図面を持ってきました。
何の相談かというと「測量してみて境界に疑問が出た」ということでした。
話を聞くと、書証つまり各種資料の解析ができていないようでした。
X氏は宮城でもしっかりした仕事をする事務所に勤めた経験の有る補助者でした。
その事務所の先生は教え方も悪くないはずです。
ところが、彼の質問は、私にとって「そのキャリアでこの疑問はないだろう」と思う内容でした。正直驚きました。

私はこれまで「補助者になるなら、まず事務所を選べ」と言ってきましたが、「事務所を選んでも、学ぶ意識の無い人は実力が付かない」という当たり前のことが、今日本当に分かりました。

結局、実力があり、教える能力のある先生であっても、質問もされなければいちいち教えないのです。
補助者は給料をもらって、土地家屋調査士のアシスタントをする仕事です。土地家屋調査士には給料を払う義務はあっても、教える義務はありません。
私のように道楽で他人に教えたい人間は少数派なのでしょう。
だから、将来独立開業を目指す補助者は、先生を見ながら自分の不足している分野を分析し、勤務時間外で勉強して疑問点を見つけ、質問しなければなりません。
X氏の勤めていたその事務所では、資料の解析はその先生がやるので補助者のX氏は意識しなくても良かったのでしょう。おそらくX氏は測量やCADだけを担当してきたのでしょう。
しかし、彼に独立開業する望みがあったのなら、何故それで満足してきたのか、私にはまったく理解できません。

補助者は将来土地家屋調査士として独立するためのステップのはずです。
よほどその土地家屋調査士個人が好きで、その先生の元で働きたいということでなければ、土地家屋調査士事務所の補助者を一生の職場としてはお勧めしません。
なにしろその先生は補助者より年上で先に引退するはずですから。
給料をもらい始めると勘違いするのでしょうか。

また「もう独立すべきだと思うキャリアの補助者なのに、いつまでも独立しない」ということもよく聞きます。本人に尋ねると「実力不足で自信が無い」とのことです。では、あと何年勤めたら自信が付くのでしょうか。

補助者は、何年で何を学んで、何年で独立するのか、計画を立てる必要があります。
どうすればその年数で実力を付けられるのか、真剣に考えなければなりません。
その計画も立てられないのならば、資格試験に合格してもお客様の役には立たないでしょう。

何故自分の未来に真剣になれないのでしょうか。残念です。





2018年7月9日月曜日

KaTaSu ドキュメントバッグ KOKUYO

しばらくブログを更新していませんでした。
身体を壊しているわけでもありません。
ブログに飽きたからでもありません。
ただただ忙しかったのです。
久しぶりに文具のネタを書きます。


さて、いくらペーパーレスの時代とは言っても、お客様の持ち込む様々な資料は、ほぼ紙ベースです。
それらは最終的には電子データとして整理するにしても、業務が落ちつくまでの紙資料をどのように整理しながら活用するかが業務処理における一つのテーマでしょう。

最初は、折れないように汚さないようにと、クリアホルダーに投げ込みます。
ある程度まとまるならクリアファイルでしょうか。
穴を空けて良ければフラットファイルに保管します。

最初の業務段階としては、やはり複数のクリアホルダーに分かれます。
これらの資料を入れたクリアホルダーをバラバラとバッグに入れて歩いていたのですが、最近この文具を使い始めています。




KOKUYOのKaTaSuシリーズのドキュメントバッグです。
ポリエステル製でA4判クリアホルダーが入るサイズです。
結構入るので、クリアホルダーだけでなく、フラットファイルなども一緒に入れています。



資料等を入れたドキュメントバッグをバッグに入れて持ち歩いています。



外ポケットが両サイドにあります。

内ポケットもあります。
種類の違う書類やノートや文具の整理に便利です。



この文具の一番の売りは「ファスナーを開けて上部をくるりとめくると書類バッグが立つ!」というところです。
ファイルやホルダーをまとめて持ち運び、机上では立てて使用するのです。


ダブルファスナーで、2種類の開き方ができます。
これは大きく開いたところです。


ドキュメントバッグの上部をめくって開いたところです。


さて、この開いたところはどこかで見たデザインですね。
皆さん、気が付きましたよね。

同じKOKUYOのペンケース「ネオクリッツフラット」と同じですね。



ネオクリッツフラットを閉じているところ。


ネオクリッツフラットを開いたところ。


話しを戻してこのドキュメントバッグの話しですが、私は、このドキュメントバッグに今日優先の資料を入れて、外で打合せをし、事務所に戻るとそのまま机に立てて処理します。
バッグの中の他の資料と明確に区分けできるので、今日の優先業務に集中できます。

このブログで紹介している文具は、すべて私が使っているものです。
実際に使っていなければ紹介していません。
ですから、紹介している文具はすべて私の使い方によって判断しています。
私はこのドキュメントバッグをこのような使い方をしていますが、今のところとても気に入っています。














2018年6月18日月曜日

「余震に気をつけて」は挨拶文ではありません

今朝(2018年6月18日午前7時58分)、大阪府北部を震源とするマグニチュード6.1の地震があり、大阪・高槻市などで震度6弱の揺れが観測されました。
近畿地方を中心に広い範囲で震度5強や5弱の揺れを観測したようです。

津波の心配は無かったようですが、広い範囲で被害がありました。
今わかっているだけで3人の方が死亡、多数の方が怪我をされたようです。
住宅や塀が倒壊し、火災も発生して、停電、断水、交通マヒ等々、地震に伴う様々な被害が発生しました。
ご逝去された方々にはお悔やみと、被災された方々にはお見舞いを申し上げます。

さて、地震については、過去ブログに何かと情報や意見を書き込んでおります。
過剰反応と思われるかも知れませんが、東日本大震災で業界の対策本部長として動いた経験を少しでも伝えたいからです。

一番感じているのは、震災前後の対策についての情報などを一生懸命にお伝えしても、震災に直面していない人には一般教養程度にしか伝わらないことです。
「良いことを聴いた」と思ってくださるのでしょうが、聴いたことを実践してくださいません。実際は、一般教養ではなく、命に関わる情報のはずなのですが。
それでも、変わらずしつこいくらいに書き続けたいと思います。

今日もSNS等で発信していたことの一つが「余震に気をつけて」です。
今日の地震で無事だった人にお伝えしています。
本当は1、2ヶ月と言いたいところですが、少なくても1週間程度は余震に気をつけてください。
震度6強の地震の後ですから、余震は続くはずです。
また今朝の地震が最大震度とは限りません。
東日本大震災でも2日前に大きめの地震がありました。

以下2011年3月9日のブログです。
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2011年3月9日水曜日
「地震お見舞い」
宮城会会員の皆様
このブログをお読みくださっている宮城会会員以外の皆様

地震お見舞い申し上げます。
本日09日11時45分頃、大変大きな地震が有りましたが、皆様ご無事でしょうか。
県北では震度5弱とのこと。大変電話が通じにくくなっておりますので、メールにてご連絡申し上げます。
またご近所の土地家屋調査士のお仲間も問題ないでしょうか。
このようなときは、できるだけお声を掛け合いましょう。

地震の被害や何か業務上お困りのことが有れば、事務局までご連絡をお願い致します。 

これを書いている内にも余震が来ました。
これからもまだ大きな余震が有るかもしれませんので、どうぞお気をつけ下さい。

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このブログを書いた2日後に東日本大震災が起こりました。
皆さんを脅かしたいわけでもなく、世間を騒がせたいわけでもありません。
でも、本当に余震に気をつけてください。余震が大したことなければ、ラッキーと思えば良いだけですから。

日本人は何故か震災に関しては楽観的すぎます。

再度気をつけて周りを見渡しましょう。
今回無事に見える家屋や塀もダメージがあるかも知れません。
次の揺れで倒壊するかも知れません。
ある意味、準備の有余をもらったと思うべきです。

今回倒れた棚などは、震災対策をしないうちは、倒れたままでも良いでしょう。
元に戻しても、余震でまた倒れる可能性が高いからです。

しばらくは、高いところに登るなどの行動はできるだけ避けた方が良いでしょう。
海辺に行くときはAMラジオをかけておいた方が良いでしょう。
水や食料、携帯の予備電池の外に、常時必要な飲み薬などが有れば、切れないようにもらっておいた方が良いでしょう。東日本大震災のときはこの薬問題もありました。

「余震に気をつけて」という言葉をなにかと聞くでしょうが、これは単なる挨拶文ではありません。生きるか死ぬかを左右する言葉かも知れません。
東日本大震災でお世話になった関西の方々を心配して、私が心からお伝えしたい言葉なのです。






2018年6月11日月曜日

15分で結論を出す副次的メリット

今日友人とお話をしているときに、このブログで以前書いた「15分で結論を出す」という記事の話題になりました。

★15分で結論を出す             2010年5月25日
「15分で結論を出す」についての質問に答える 2013年8月7日

重い軽いにかかわらず、私達は毎日毎日何らかの決断をしなければなりません。

私はこれらのブログ記事にも書いていますが、「何かに迷ったら基本的に15分以内で結論を出す」ように意識しています。
他人から見て「決断に時間がかかっている」ように見えるときは「既に出ている結論を実行する為に環境を整えているだけ」のはずです。

さて、この15分程度で結論を出して良い理由は、「自分で決めるべき場面において自分の能力以上のものが出てくるわけでもなく、材料が揃った中で何日迷っても即断しても、結論は大して変わらない」と思うからです。

また、もう一つの理由として私が考えていることは、「迷う時点で論外の選択肢は既に排除しているはずだから、実は選択肢のどれを選んでも誤りではない」ということです。

分かりにくいですか。
たとえば「A子ちゃんとB子ちゃんとどちらと付き合おうか」と迷っているとして、最初から選択肢にないC子ちゃんは、この迷いに入っていないはずです。
「もしかしたら、もっと素敵なスーパーC子ちゃんが現れるかも」といつまでも決めないでいると、どちらもいなくなります。
ちょっと不適切な比喩だったかな。
もっともこの設定だったら、私の友人達は「迷わず両方と付き合う」と言い出すかも知れないな。


さて、話しを戻しますが、即断即決には副次的なメリットがあります。

「自分の選択は誤りだった」と気が付いたら、無理して続けずにやめて良いのです。
「飽きっぽい」「長続きしない」などという他人の評価は気にしないでください。
彼らはあなたの人生に責任を持ってはくれませんから。

人生で一番もったいないものは時間です。
個人の人生において、時間は有限です。

選択に余計な時間をかけなければ、万が一「自分の選択が誤りだった」と気が付いたときに、引き返してやり直す時間が十分有るということです。
これも即断即決をする副次的メリットです。





2018年6月5日火曜日

私の本の読み方(その9) 読んだ本を覚えている方法

私は子供の頃から読書が好きでした。
小学2年生の時に出会った初めての小説「三銃士」に心躍ってからは、活字中毒になったようです。活字なら何でも良かったのです。
子供の頃から多読でした。
友人の家にある児童文学全集を毎日借りに行って、毎日1冊読みました。
友人の家の本を全部読み終わってから、小学校の図書館の本に移り、小さな小学校でしたから図書館の本の大半は読んだはずです。

ですから、有名な古今東西の名作と言われる本は、すべて読んだはずです。
しかし、残念ながらそれらの内容は結構覚えていません。

当時はただただ面白いから読んでいたので、別に覚えている必要も感じていなかったのですが、味わうことなく読み飛ばしたことを、もったいなかったとも思っています。

社会人になると時間が無いので、子供の頃よりもっと速読になります。
だから、読んだけど詳細は覚えていないという本は今でもたくさんあります。
それでも、まったく覚えていないという本は少なくなりました。
大人が本を選ぶときには何らかの意味が有って選ぶので、その点だけでも充分思い出すきっかけにはなるからでしょう。

さて、それでもせっかく忙しい中読んだ本ですから、もっと深く覚えていたいものです。
そこで、私がここ10年程継続していることが「何行でも良いから本のキーワードと感想をメモしておく」というものです。
本の内容を要約して文字にしようとすると、単語を選ぶ過程を経ることで、鮮明にしかも構造的に記憶が定着します。

これらは誰にも見せない前提で書いていますが、その本を他の人にも紹介するつもりで書けば、その本についての理解と記憶は完全に自分のものになるでしょう。
その本について、自分が感じた良いところ、自分が関心を持ったところを伝えるために、誰にでもわかる客観的な表現を探すだけで頭に定着します。
これは観た映画についても同じです。

一番良いのは読後にブログを書くことかも知れませんね。
確実に他の人にわかりやすい表現を考えるからですね。
さすがに数行ではブログにならないので、私は最近読書ブログを書いていないですが。



2010年7月29日のブログで紹介した★私の本の読み方(その4) スライドメモ編は、絶対に理解したい本や忘れたくない本を読む場合に今でもやっている方法です。
これもお勧めです。





2018年5月23日水曜日

万年筆とブロッター

「万年筆を使ってみたい」と言う後輩に万年筆選びを手伝うことがありますが、先日その一人から「万年筆ってインク乾くの待つ時間が微妙ッスね」と言われました。

以前も書きましたが、『万年筆のキャップをクルクルと回してはずし、それを傍らに置くか、ペン尻に挿して紙に向かう』という一連の動作に趣があるのだと思います。
この部分については、彼も「微妙ッス」とは言っていません。
おそらくこの部分は想定内なのでしょう。

そういう観点で言えば『インクの乾くことを待つ時間』も味わいがあるのですが、まあ確かに私もボールペンではサラサドライを使ったりしますし、以前書いたようにキャップレス万年筆も使っています。
仕事で使い始めれば趣があるとだけ言ってもいられず、その気持ちは分かります。

パイロット万年筆キャップレス 2013年11月17日

彼に「ブロッターって知ってる?」って聞いてみました。
まったく聞いたことが無いようでした。
「吸い取り紙をセットする文具」と言って雰囲気は伝わったのですが、やはり知らない文具だったようです。

ブロッターってこんなものです。


この写真の黒板消しみたいなヤツです。
握りの付いた板の裏に円弧の形状を持つ部材が付いています。
この円弧の部分にスポンジ等のクッションが付いていて、その上に吸い取り紙をセットします。
真横から見たブロッター

真上から見たブロッター


円弧状の部分に吸い取り紙をセットします

紙の下の部分はスポンジで柔らかい素材

鈴木事務所では、これが二代目です。初代は木製の重厚なものでしたが、今買おうとすると高いものと安いものの二極化していて、現在は比較的安価なコレクト製のものを使用しています。

万年筆で書いてはブロッターの円弧状の部分で、その文字の上を転がしながらなぞります。
1回できれいに余分なインクを吸い取ります。
そして、その吸い取ったインクが他の部分を汚したりしません。


ちなみに捺印後の余分な朱肉を取るために印影の上を転がすこともあります。

朱い色は朱肉の転写したもの


私は手に入りやすいという理由でコクヨの吸い取り紙を使用していますが、万年筆のインクは問題なしで、朱肉はまあまあの吸い取り具合だと思っています。

万年筆を持ったらこんな文具も一つ有っても良いのではないでしょうか。