2018年1月30日火曜日

目標はわかった。で、今日は何をやっているの?

土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスは、大阪と岐阜が終わりました。
また東北ブロック主催の仙台開催も先週末に終わりました。
2月4日10時から名古屋でガイダンスを開催して一段落です。

さて、今年もたくさんの方々にお目にかかりました。
年齢やできることも置かれた環境も様々な方々ですので、同じ質問でも一人一人アドバイスは変わります。
詳細は少しずつこのブログでも解説したいと思っております。

最近、私がガイダンス受講者の方々に感じることは、「今日行動していない人」がとても多いことです。
たとえば、私のガイダンスを受講するまで開業に関することはネット程度しか調べていないとか、補助者で雇ってくれるところを探すと言って、その間何も勉強していないとかのことです。

他人に教えられる日を待っているだけなんですね。

これから自分で自分の道を切り開こうという人達のはずです。
しかも家族まで巻き込んで。
自分でできるところまで調べて調べて考えて考えて、その上で鈴木のガンダンスを受けるとか、自分で勉強を重ねて重ねて、その上でどこかの補助者になって独学の内容に確証を得るとか、そんな姿勢でないと自立は無理だと思うのです。

補助者は給料もらいながら当然に教えてもらう立場ではなく、雇う方からみれば従業員です。当たり前に何でも教えてもらえるとは限りません。どんな事務所でも勤務時間内はひたすら働くのです。その上で自分で学ぶテーマを見つけて、教えてもらうチャンスを待つのです。
また、その事務所の先生が補助者を教えるためのカリキュラムを持っているとは限りません。そして教え方が上手いとは限りません。

他人に手をかけてもらえないと何もできない人なら、やはりこの業界は無理かも知れません。

補助者を卒業して独立開業してからも、毎年のように法律改正があるのですよ。
技術も毎年進歩するのですよ。
何か新しいことに当たる度に補助者に戻るのですか。

私の開業・経営ガイダンスでは、どんな質問にもすべて答えています。
しかし、質問のない人、つまり問題意識の無い人のお役には立てないと思います。

「どうしてこのような他人依存の人が独立を目指すのか」
私には理解できません。

まず動きましょう。
動けば疑問が生じます。
疑問が生じたら、調べましょう。
調べてわからなければ、別の調べ方をしましょう。
その上でわからなければ、私に聞いてください。

これは、プロを目指す大人ではなくて、本来小学生に言う言葉でしょう。



「やろうと思った」は、やっていない。
「今日は忙しいから」は、明日も絶対やらない。








2018年1月26日金曜日

測量は少々

開業ガイダンスを毎年やっていると、様々なご相談をいただきます。
その中で、よく聞くのが「測量は少々(できる)」という言葉。
「CADも持っている」「登記手続きもある程度できる」という言葉も聞きますね。

それは、全部「できないこと」ですね。

今までの人生は、そんな言葉で生きてきたのですか?
なんの言い訳ですか。お母さんから褒められて、上司から褒められたいセリフですか?
独立開業したいなら、そんな甘ったれた言い方から変えてください。

「少々できる」は「できない」こと。
100点以外はできないこと。
学校などでは95点とったら褒められるでしょう。
土地家屋調査士試験も95点で合格でしょう。
しかし、プロは成果に5%の間違いがあれば、訴えられます。

もちろん、本当はできる人が「謙遜」で言っているのかもしれません。
それでも、プロを目指すなら、そんな言葉の習慣はやめてください。
我々は、お客様に安心していただく仕事です。
「心臓手術を少々」という医者に自分を預けますか。

あなたが土地家屋調査士事務所開業前に「測量」や「CAD」や「登記」にかかわっている環境にいるのなら、今すぐにでも力をつけられるでしょう。
一日も休日が無いわけでもないでしょう。
本人のやる気次第だと思います。
早急に「できる」と答えられるようにしてください。
とにかく「少々」と言うあなたは「本当のゼロからではない」のだから。




2018年1月14日日曜日

大阪、岐阜、名古屋の土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスについて

昨年からご案内していました「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」について、大阪、岐阜、名古屋の開催日程が迫ってきたので開催方法を決定しました。

各会場毎の受講希望者数を見ると、以前のように大きな会議室を借りるまででも無さそうなので、ご連絡いただいた方々に直接連絡をして調整をしたいと思います。
皆さんからは真摯な質問が届いておりますので、丁寧に答えたいと思います。

以下の日程で開催する予定ですが、各会場数人なら追加で参加できると思います。
少しでもお役に立ちたいので、開催日ギリギリでもご連絡いただければ調整いたします。

大阪  平成30年1月21日(日)の午後開催します。

岐阜  以下の名古屋会場に参加していただく方向で相談中です。

名古屋 平成30年2月3日(土)3時30分頃から若しくは4日(日)で調整中です。

岐阜会場は参加希望者がお一人でした。
もちろんマン・ツー・マン開催でも私はまったく構わないのですが、ガイダンスは自分の疑問だけでなく他の人の疑問も聞くことで、自分が気が付いていない論点にも気が付くことが多いので、彼のためにも名古屋で一緒に聞いてもらおうと思っています。

なお、東北ブロック主催のガイダンスも含めて、具体的な土地家屋調査士事務所開業に関する質問が来ています。
差し支えないものはこのブログでも答えたいと思っています。







2018年1月10日水曜日

ザ・コンサルタント


小さな町で会計士として働くクリスチャン(ベン・アフレック)のもとに、ある日大手企業からの財務調査のオファーが寄せられる。調査を進めるうちに彼は重大な不正を発見するが依頼は突然取り下げられ、それ以来クリスチャンは身の危険を感じるようになる。実は、彼は闇の社会の会計士として各国の危険人物の裏帳簿を握るすご腕の暗殺者だった。
(yahoo映画から)


「会計士が実は腕利きの殺し屋」という設定です。

「実は・・」というジャンルは、大好物のジャンルです。
ホームセンターに勤める普通のおじさんが実は・・・、さえない新聞記者だが実は・・・、戦艦のコック長だが実は・・・、昼行灯の南町奉行所同心だが実は・・・、越後の縮緬問屋の隠居だが実は・・・等々。

だから大好物のジャンルムービーで、すかっとしたアクション映画だと思って観ました。
しかしこの映画は、事前に予想していた映画とは違っていました。
もちろん、当然そのジャンル映画としても楽しめるのですが、観終わってみるとまた別の印象が残りました。

主人公クリスチャンは高機能自閉症を持っています。
その高機能自閉症を抱えるクリスチャンを世間の荒波から守る為に、父親は特殊な戦闘能力を身に付けさせたのです。
その二つの大きな要因から主人公のキャラクターが作られています。
昼は腕の良いコンサルタントでありながら、コミュニケーションについては少し欠落する部分があるようです。
そして、夜は真っ暗な部屋で、明滅するストロボの中で大音量のロックをかけながら、棍棒で向こうずねを鍛えるトレーニングを行います。
それがとても異様で、儀式にすら思える異様なトレーニングですが、光や大音響が苦手な高機能自閉症を克服する彼なりのルーチンのようです。
とにかく序盤から彼のキャラクターに引き込まれます。

彼には裏の世界のお客がいるようです。
裏の会計を把握していながら、何故主人公は殺されないのか。
彼の関わる人間がそれぞれの思惑で動き始めます。

様々な伏線が物語りの始めから提示されていて、それらの伏線は最後には全部回収されます。このシナリオがとても良く練られていると思います。
おそらく観終わってから、それらの伏線を辿りたくなって、もう一度最初から観たくなると思います。

別の印象が残ったと書いたのは、この映画は切れの良いアクションだけでなく、むしろ人間ドラマでもあるからです。ハンディを負った主人公と家族との関わりや、彼の謎のアシスタントなどの部分が、「そうだったのか」という展開なのですが、ネタバレになるので詳しくは書けません。
アナ・ケンドリック演じるヒロインとの関係も、このクリスチャンのキャラクターだからこその味わいのあるものでした。
このブログでは「この映画はとても面白いので観てください」ということだけをお伝えします。
ベン・アフレックは、はまり役だと思います。私は続編が出るなら観ると思います。


え、私ですか?
土地家屋調査士のオジサンだけど、実は・・



2018年1月8日月曜日

最終確認)「土地家屋調査士事務所 開業・経営ガイダンス」の開催について

11月6日にこのブログで、以下の場所と日程の「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」の開催について、ニーズが有るかご相談をいたしました。

大阪  平成30年1月21日(日)の午後
岐阜  平成30年1月24日(水)の夜
名古屋 平成30年2月3日(土)または2月4日(日)
福井  平成30年3月10日(土)の午後

各々の会場毎に問合せがありましたが、今のところ数人程度です。
以前のガイダンスで、何年も迷っていた方々のニーズに答えて解決したからでしょう。
私にとってガイダンスは商売でないので、受講者が何人でも結構ですが、会場の都合もあるので、早めに決めたいと思っておりました。

人数が少なければ、個人的に各々お会いして相談を受けるという形式でも良いかなと思います。
しかし、他の方の相談を聴くことで、自分の気が付いていない新たな問題点を把握できることもあるので、できればグループ形式の方が受講者のためになると考えています。

今現在の問合せの人数では、以下の方向になりそうです。

大阪  平成30年1月21日(日)の午後
ご連絡いただいた方に直接ご連絡してファミレスや喫茶店でガンダンスをしようと思います。人数が増えれば会場変更を考えますが、時間があまり有りません。

岐阜  平成30年1月24日(水)?
今のところ希望者がお一人なので、マンツーマンで相談を受けることでも良いのですが、上記の理由で以下の名古屋会場に参加してもらいたいと考えています。
その方(Kさん)と相談させていただきます。

名古屋 平成30年2月4日(日)
開催日を3日か4日のどちらかと申し上げておりましたが、私の中部ブロック新人研修会の担当日が3日に確定しましたので、ガイダンスは4日に開催します。
会場は後日お知らせいたします。

福井  平成30年3月10日(土)の午後
昨年夏に隣県金沢でガイダンスを開催しましたが、その際に福井から複数の方が参加されました。よって今日の段階では受講希望者はありません。
まだ日程的に余裕があるので、もう少し様子を見ようと思います。




以下に11月6日のブログで書いたガイダンスの趣旨を再掲載しますので、ご希望の方は直接お問い合わせください。


11月8日(水)は土地家屋調査士試験の筆記試験の合格発表です。
合格した方は11月16日(木)に口述試験が待っています。
長い努力が報われるのは、もうすぐですね。
吉報をお待ちします。

さて、受験者の皆さんはその後を考えていますか?
合格したらいつ開業するのですか?
どのような準備をどのような段取りでするつもりですか?
そのプランとスケジュールを考えていますか?

土地家屋調査士試験はプロになるための試験です。
開業(登録)しない限り、意味のない試験です。
だから心配しています。

土地家屋調査士事務所は、様々な形態があります。それぞれの特徴があります。
ですから、たまたま数人の土地家屋調査士や、限られた事務所を知っているだけで、すべてを見たような気にならずに、開業したいのなら、もっと調べて、もっと考えるべきです。
もっと困るのはネット上のボヤキだけを拾って、勝手に臆病になることです。

昭和の時代の土地家屋調査士の事務所経営感覚では、確かに先細りになるでしょう。
人口減少社会で不動産余りの時代に入りました。
不動産バブルの頃の感覚ではもう無理です。
しかし、新しい時代の新しい役割が見えつつあります。
冷静に先を見ずに、不安を抱えても何の解決にもなりません。

今年度もまた、合格者のための開業と開業新人のための経営のガイダンスを開催しようと思います。私は様々な事務所形態を経験し、今後の土地家屋調査士の業務と経営について研修の講師をして来ました。大抵の質問に答えることができます。
開業や今後の経営に迷うのなら、一度私の話を聞いてください。

もちろん、このガイダンスを商売にはしませんので、無料です。
ただし、無料で開催するために、可能なら私が他の会から講師にお招きいただいた時に併せた日程にしたいと思います。

問合せ及び参加希望連絡先
 鈴木修メールアドレス  mucha@rr.iij4u.or.jp
 「参加迷っている」だけでも、できるだけ早めにご連絡ください。

過去の質問から
・開業資金はどれくらい必要か
・試験合格しただけで、何もできないが
・事務所は法務局の近くが良いか
・測量機器は何が必要か
・CADは何を入れれば良いか
・調査士法人に勤めたいが
・補助者として勤めたいが
・測量会社に勤めたまま登録して良いか
・土地家屋調査士の2代目だが登録の時期はどう考えるか
・開業しても仕事があるのか
・会社の頃の生活水準は維持できるか
・営業はどう考えれば良いか
・報酬はどう考えれば良いか
・他の資格を勉強しているが
・実務経験がまったくないが
・全国の土地家屋調査士事務所の規模は
・土地家屋調査士の今後の展望は
・開業準備は何から始めれば良いか











2018年1月5日金曜日

ズートピア

昨年は夜中に映画を観る時間を創るのがやっとで、ブログを書くまでの余裕がありませんでした。それらの映画は、今更ブログに感想を書いても完全に時機を失っているのですが、自分自身の記録と観ていない人のレンタル観賞のお役に立つかも知れないと考えて、まだ感想を書いていない映画を少しずつ書いてみます。

ということで、「ズートピア」から。



肉食動物と草食動物が共存する世界、ズートピア。
望めばなんにでも成れる理想都市。
そこで活躍するのが、ウサギ初の警察官になるという夢を叶えたウサギの女の子ジュディがヒロイン。
この理想の大都会に、ある陰謀が進行していた。
ジュディはある行方不明事件の捜査を開始した。
捜査が進むにつれ、その事件の背後に潜む大きな陰謀が明らかになっていく。
その陰謀によりズートピアの平和そのものが脅かされそうになっているのだった。
頼ることができるのは詐欺師のキツネ、ニックだけ。
さてジュディは・・・


2016年のディズニーの3Dアニメ映画です。
遅ればせながら、昨年末に観ました。
この映画は、とても楽しめました。

夢、勇気、友情、信頼などのお約束のテーマに加えて、最近のディズニーらしい社会性メッセージも含んでいるのでしょう。
大きな動物、小さな動物、肉食動物と草食動物が共存することは、間違いなく人種の共存であり、偏見と差別を排除し、お互いの相違を理解して、信頼して生きることなのでしょう。
もしかすると、2016年11月の大統領選挙に向かって、ディズニー側としては何らかのメッセージが有ったのかも知れません。

まあ作る方はいろいろ意味を込めているのかも知れないし、観客が勝手に深読みしているのかも知れませんが、結局映画は面白いか否かだけです。
私には間違いなく面白かったです。

アニメとはいえ、子供だましではありません。
理想の街ズートピアの裏で次第に大きくなる陰謀を描くクライム・サスペンスとしての脚本も良く練られ、その陰謀に立ち向かう主人公とその相棒とを描くバディ・ムービーとしても良くできています。また良質のコメディとしても良くできていると思います。

主演女優(うさぎのジョディ)もとても可愛く魅力的ですし、その相手役(きつねのニック)のニヒルなキャラクターも良いですね。
脚本が良くて主演女優が魅力的なら、当然映画は大成功です。

「ウサギでしかも女なのに警察官なんて」という偏見で一人前に扱ってもらえないジュディと、「キツネは嘘つき」という先入観で評価されるニックですが、良いテンポで物語りが動き、次第にバディになっていきます。

中には役所仕事を皮肉っているネタも有るし、他の映画のパロディもちりばめられているし、笑いどころも多いです。にんじんボールペンのガジェットなども楽しく、最後には伏線が回収されたすっきり感もあり、とても楽しいです。

子供向けの映画ではありません。子供も大人も誰でも楽しめる映画です。
まだ観ていない人は、レンタルしても損はないと思います。

私も今後何回か観る映画になりました。









2018年1月3日水曜日

年頭所感

2018年の年が明けました。
昨年は義父を亡くしましたので、一昨年に続いて新年のご挨拶を遠慮させていただいておりますが、本年もよろしくお願いいたします。


昨年は公私ともにとても忙しい1年でした。

日本経済が好調なことや、復興景気もまだ残っていることもあるでしょうが、私自身の環境等の変化も大きかったと思います。

宮城や東北の会長を辞めてから2年経って、少しずつ自分の環境が変わってきました。
会長をやっている間はどうしても立会日程など確実な日時の約束がしにくく、仕事をセーブしていたところがありました。
その頃は「鈴木でなければ」と言ってくださる困難なお仕事を中心にやってきました。
誰がやっても解決が難しい仕事は、元々ある程度時間がかかるので、私の環境でもやり繰りができたのです。
退任後2年かかったのは、私個人の環境と気持ちが切り替わるのに必要な期間だったと思います。

今年は、今の仕事の質も量も維持しながらも、もう少し自分の時間も取りたいと思います。

毎年毎年、絶え間ない世界の制度や技術の変化があります。
それらに伴い日本国内の私達土地家屋調査士の業務そのものも変わってきています。
それらを意識しないと今後の事務所運営を誤ることがあります。
これからの事務所運営は、少なくても昭和の時代のやり方をなぞる経験則とはまったく違う発想が必要だと考えています。

私の事務所も、まだまだ業務処理も事務所運営も改善の工夫の余地があると考えています。今年は理論だけでなく、実際に仕事のやり方を再構築したいと思っております。

また、今年は土地家屋調査士の後進のために、上記のノウハウをまとめることに特に時間を取りたいと思っています。


ブログについても今年はもう少し書きます。
去年は、ブログ始まって以来、書き込みが一番少ない年でした。
書きたいネタは溜まっているのですが、まとめる時間を捻出できませんでした。
旬を過ぎたネタも多いのですが、今年は少しずつ書いていきます。


時間の無い中、これらを実行するためには、身体の調整も必要ですね。
役員をやるために断念したトライアスロンを再開するのは難しいですが、少なくても一年間走り続けることが可能な身体作りは必要です。

あぁ、やはり今年も時間が無いか。