2018年1月5日金曜日

ズートピア

昨年は夜中に映画を観る時間を創るのがやっとで、ブログを書くまでの余裕がありませんでした。それらの映画は、今更ブログに感想を書いても完全に時機を失っているのですが、自分自身の記録と観ていない人のレンタル観賞のお役に立つかも知れないと考えて、まだ感想を書いていない映画を少しずつ書いてみます。

ということで、「ズートピア」から。



肉食動物と草食動物が共存する世界、ズートピア。
望めばなんにでも成れる理想都市。
そこで活躍するのが、ウサギ初の警察官になるという夢を叶えたウサギの女の子ジュディがヒロイン。
この理想の大都会に、ある陰謀が進行していた。
ジュディはある行方不明事件の捜査を開始した。
捜査が進むにつれ、その事件の背後に潜む大きな陰謀が明らかになっていく。
その陰謀によりズートピアの平和そのものが脅かされそうになっているのだった。
頼ることができるのは詐欺師のキツネ、ニックだけ。
さてジュディは・・・


2016年のディズニーの3Dアニメ映画です。
遅ればせながら、昨年末に観ました。
この映画は、とても楽しめました。

夢、勇気、友情、信頼などのお約束のテーマに加えて、最近のディズニーらしい社会性メッセージも含んでいるのでしょう。
大きな動物、小さな動物、肉食動物と草食動物が共存することは、間違いなく人種の共存であり、偏見と差別を排除し、お互いの相違を理解して、信頼して生きることなのでしょう。
もしかすると、2016年11月の大統領選挙に向かって、ディズニー側としては何らかのメッセージが有ったのかも知れません。

まあ作る方はいろいろ意味を込めているのかも知れないし、観客が勝手に深読みしているのかも知れませんが、結局映画は面白いか否かだけです。
私には間違いなく面白かったです。

アニメとはいえ、子供だましではありません。
理想の街ズートピアの裏で次第に大きくなる陰謀を描くクライム・サスペンスとしての脚本も良く練られ、その陰謀に立ち向かう主人公とその相棒とを描くバディ・ムービーとしても良くできています。また良質のコメディとしても良くできていると思います。

主演女優(うさぎのジョディ)もとても可愛く魅力的ですし、その相手役(きつねのニック)のニヒルなキャラクターも良いですね。
脚本が良くて主演女優が魅力的なら、当然映画は大成功です。

「ウサギでしかも女なのに警察官なんて」という偏見で一人前に扱ってもらえないジュディと、「キツネは嘘つき」という先入観で評価されるニックですが、良いテンポで物語りが動き、次第にバディになっていきます。

中には役所仕事を皮肉っているネタも有るし、他の映画のパロディもちりばめられているし、笑いどころも多いです。にんじんボールペンのガジェットなども楽しく、最後には伏線が回収されたすっきり感もあり、とても楽しいです。

子供向けの映画ではありません。子供も大人も誰でも楽しめる映画です。
まだ観ていない人は、レンタルしても損はないと思います。

私も今後何回か観る映画になりました。