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2025年2月12日水曜日

独立することはリスクで、会社員でいることはリスクが無いのでしょうか

鈴木修塾(第6期/開業・経営)が、先日、無事に終わりました。

受講後のアンケートに「気持ちの中でモヤモヤしていたものが整理され、具体的な課題になり、その解決方法が明確になったので、歩く方向がスッキリと理解できた」という回答がありました。

今まで勤め人だった人からすれば、「専門家として独立開業すること」は「何の保証もない世界に足を踏み入れる行動」ですから、とても不安に思うのは当然だと思います。

家族も背負っている立場で、ただやりたいだけで今の会社を辞めることは、とても無謀なことと考えて躊躇するのだと思います。

例えば給料が安いという不満はあっても、毎月一定額の収入が確実にあることは、とてもありがたいことだと思います。

その環境にいる方に対して、私は独立を煽ることはしません。

独立開業をすることは、経済的な側面だけでなく、生き方そのものの転機になるはずです。

その決断をするためには納得しなければなりません。

しかし、その納得が難しいのです。

100%安全なところを求めないと納得できないという人が多いです。

そこを求めてモヤモヤするのでしょう。

鈴木修塾(開業・経営)では、独立時と独立後の収入と支出のリスクをできるだけ低く、余程することを教えています。経験則だけでなく理論としてしっかり教えています。

事務所を潰す可能性を相当低くする方法を教えています。

ただし、リスクがゼロになるわけではありません。


しかし、会社員でいればリスクは無いのでしょうか。

勤務査定、不本意な転勤など納得できないことも多いでしょう。

まじめに働いていても会社そのものが潰れることもあるでしょう。

また、会社は存続しても社員は首ということもあるでしょう。

それらの結果は、役員や投資家が決めたことであり、会社員としてのあなたが判断したものではないでしょう。


独立開業することは、全部自分で判断して行動することです。

だからこそ、他人に人生を預けている会社員よりも、リスクは少ないという考え方もあると思います。

誤解されたくないので何度でも書きますが、私は決して独立を煽っているわけではありません。結論はどちらでも良いのです。自分の人生は自分で納得して動いて欲しいのです。

独立することについて、ステレオタイプでものを考える方が多いので、このブログを書きましたし、独立したいと考える方も、その独立開業する方法を昭和のステレオタイプで語る方が多いので、独立と経営のリスクを減らす方法としていろいろなやり方がありますよ、とお伝えしています。





2025年1月7日火曜日

試験合格後の専門書の読み方

鈴木修塾では、塾開催日のおおよそ1~2ヶ月前くらいから参加者全員とLINEグループを作って、事前の研修を行います。

1月31日から始まる鈴木修塾(土地家屋調査士事務所開業・経営)については、受講申込みの締切り前ですが、既に参加を申込みいただいた人たちについてはLINEグループによる研修も始めていますし、個別にも電話等で指導も始めています。


さて今回の塾の受講生Oさんと電話していて、「何から勉強したら良いか分からない」との相談がありましたので、現在Oさんが持っている書籍類の写真を送ってもらいました。

それらを見ると、あまりにも読書量が不足していることがわかりました。

それはOさんだけではありません。たいていの新人は読書量が圧倒的に不足しています。

そこで、彼にしたアドバイスの趣旨をここで紹介します。



資格試験が終わったばかりだから、不動産登記法や民法の書籍は受験本しか持っていないのでしょう。実はそれらは受験の本であって、法律全体を理解する本ではありません。

試験に出る部分をクローズアップしているので、法律の流れや考え方が偏ってしまう可能性があります。もちろんそれらの本は悪い本ではありません。目的が違うだけです。

それらの本は、受験本として優れているから皆さんも合格したのでしょうから、感謝して本棚にしまいましょう。

試験合格したから、Oさんは不動産登記法と民法はマスターしているつもりなのでしょうけれど、土地家屋調査士の資格試験の合格レベルだとすれば、それは実務に対応できる法律レベルではないのです。

しかもOさんが、もし受験後に勉強を休んでいたら、そのレベルすら怪しくなっていますよね。


もちろん大丈夫です。ここから鍛え始めれば良いだけです。これからが本番の勉強です。

塾で会うまでに、常に勉強する習慣に戻してもらいたいと考えています。

プロを目指すのなら、不動産登記法や民法は卒業ではなく、ここから深掘りしなければならないのです。

でも、専門書でも尖った部分の書籍も少し早いと思います。深掘りするためにも基本からしっかり学び直して欲しいです。基本がわからないのに難しい技を覚えようとすると、消化不良のまま悪い癖がつきますので。

塾では皆さんそれぞれとお話をして、皆さんそれぞれの背景や能力にあった本を推薦しています。Oさんともいろいろお話しして推薦したいと思います。


また、これから本を読むときは、暗記することを目的にしないようにしてください。

私達は、小学校から資格試験まで「試験問題に対する答えを出す」という勉強をしてきましたが、プロの現場では暗記は不要です。プロの現場では常に隣に六法がありますから。
読み方としては、書いてあることをひたすら暗記するのではなく、何故そう考えるのかを理解してください。

その法律全体では「何が幹で何が枝葉なのか」を理解するようにしてください。

試験問題は枝葉から出るので、それに慣れすぎている受験生は文字どおり枝葉末節な議論しかできなくなります。とにかく大きな法律の流れを把握するように勉強してください。



Oさんをはじめとする合格者の皆さんのプライドをけなすつもりは無いのですが、一度そのプライドを脇に置いていただければ、いろいろなことが見えてくると考えています。


勉強方法で何か困ったらご相談ください。応援しています。






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2025年の土地家屋調査士鈴木修塾の開催予定

「事務所開業・経営」

2025年1月31日(金)13:30~2月2日(日)14:00

開業するには以下の3つの能力が必要です。

・業務処理能力

・業務受託能力

・事務所経営能力

業務処理能力は「土地業務」「建物業務」で教えますが、「業務受託」と「事務所経営」についてはここで教えます。

受講申し込み締め切りは令和7年1月10日(金)としますが、既にLINEによるグループ学習と、電話による個人学習が始まりました。参加ご希望の方はお早めに参加ください。
 

「土地業務」

5月15日(木)13:30~18日(日)14:00

土地業務については「裁判に耐えうる業務処理」が必要です。
先輩に質問して根拠法も調べずに、それらを踏襲しているだけでは、裁判に巻き込まれても対応できないし、そもそもお客様も守れません。
それらの観点で根拠法からしっかり教えますが、本来「裁判に巻き込まれない業務処理」が大事です。そこは重点的に教えます。
既に参加者希望者が数名います。
早めに登録していただければ、5月の集中講義を待たずに、申し込みの時点から電話で何をすれば良いかなど指導を始めたいと思います。参加ご希望の方はお早めに参加ください。


「建物業務」

2025年6月12日(木)13:30~6月15日(日)14:00

建物は土地に比べて甘く見られることが多いですが、意外と事故も結構あります。
決まったハウスメーカーの建物だけを1000棟登記しても経験値は1でしかありません。
依頼者の調査はそれで良いのですか。その書類に責任を持てますか。

建物業務で差を付けるノウハウを教えます。

既に参加希望者が数名になりました。

早めに登録していただければ、6月の集中講義を待たずに、申し込みの時点から電話で何をすれば良いかなど指導を始めたいと思います。参加ご希望の方はお早めに参加ください。


2025年の後期は皆さんのリクエストを見ながら開催を決めさせていただきます。

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2024年9月22日日曜日

円満退職をすべきです

鈴木修塾やガイダンスで相談を受けることが多い内容のひとつが、「現在の仕事をやめるタイミングについて」です。

まぁ、その人のスキルであったり、職場環境であったりと、その質問に対する正解はけっして1つでは無いのですが、常にお伝えしているのは、どういうタイミングであれ、またどういう理由であれ、「退職するときは絶対に円満退職をすべきだ」ということです。

「絶対に」が難しい職場ならば「表面的に」でも努力すべきです。


皆さんが開業すると、どこから仕事が来るのでしょうか?

新人が、最初から潤沢な業務を受託するということは相当難しいことだと思います。

どんなに丁寧に開業の準備をしていても、やはり実践を踏まえた先輩たちとは実力差があります。

それを越えてまで新人に業務を依頼するという理由づけは、難しいと思います。


では、実際に他所から見て、業務処理に危なっかしいかもしれないと思われる新人に業務を紹介してくれる人は皆無でしょうか。

います。

それは、やはり友人知人親戚です。

その中でも一番可能性がある人たちは、現在の職場の仲間たちかもしれません。

今、あなたの仕事ぶりが周囲から認められていれば、周りの友人たちは、あなたが独立した後も、あなたを応援しようと思うでしょう。

そして、応援してくれるたくさんの仲間がいる土地家屋調査士を見て、新人でも育てたいと思う人も出てくるでしょう。


また、別の側面として、もしあなたが地域の土地家屋調査士事務所の補助者なら、なおさら今の職場を出る際は喧嘩別れしないで済むような配慮をした方が良いです。

土地家屋調査士業界はとても狭い業界でもあります。

今後、地域の先輩と会う機会は、総会や研修会などたくさんあります。


また近年はセカンドオピニオンのような業務、つまり他の土地家屋調査士の業務を再調査したいとか、境界立ち会い時に隣接土地所有者から立ち会いに同席を求められたりするような業務が増えてきました。

皆さん大人ですから、そんな場面でも意地悪されることはないでしょうが、お互いに気まずい思いはしないで済む方がいいです。


それにしても、今、目の前にいる人たちと、たとえそれが上辺だけの関係性だとしても、上手く付き合って、円満退職できる能力がないと、今後お客様から相談を受けて、信頼関係を築き、業務を受託するということも難しいかもしれません。

「どうせこの職場は辞めるから」ではなく、「立つ鳥跡を濁さず」を常に心にとめて頑張れば、きっと周りが応援してくれるでしょう。


ここを意識してみてください。応援しています。





2024年5月9日木曜日

8月16日から鈴木修塾(開業・経営)開催決定および募集開始

前回のブログで予告していた鈴木修塾(開業・経営)ですが、正式決定しました。

 土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 次期鈴木修塾(開業・経営)の開催について (fermatadiary.blogspot.com)

リクエストをいただいたので早期開催を前向きに検討していたのですが、このたび研修会場や私の予定などの調整が整いましたので、以下のとおりの内容で開催いたします。

参加申込みの方は以下の通りご連絡をお願いいたします。また、参加したいが現在日程調整中という段階の方は、仮登録でも結構ですから、同じようにご連絡をお待ちしています。

鈴木修塾では、常に参加希望者に事前アンケートをお願いしています。そのアンケートで参加者の皆さんの個人的な悩みや相談を把握して、それに沿った講義内容に調整していますので、早めに参加表明していただけると資料作成の都合上ありがたいのです。

よろしくお願いいたします。



【土地家屋調査士鈴木修塾(事務所開業・経営)】

①日程 令和6年8月16日(金)13時30分~8月18日(日)13時00分

②場所 講 義 エスポ-ルみやぎ(仙台市宮城野区)

③受講料 115,000円(税込)宿泊や飲食は別途

 ※宿泊場所は参加者の皆さんのご都合で自由ですが、②の合宿所は格安ですし、鈴木もここに宿泊して夜中まで皆さんと一緒にフリートークをするので、ここをお勧めします。

 ※参加者全員で作るLlNEグル-プによる事前研修と、研修終了後の個人業務の相談や質問にも対応しています。

④参加登録の方法

 受講ご希望の方は、以下にメ-ルでお願いします。

 鈴木修 宛  mucha@rr.iij4u.or.jp

件名は「鈴木修塾8月(事務所開業・経営)受講申込み」など、内容がわかる書き方でお願いします。

*お問い合わせなども遠慮なくメ-ルでお問い合わせください。

*形式や内容については、過去ブログをご覧ください。



《関連してお伝えしたいこと》

*鈴木がどんな話をするのかを知ってから塾への参加を考えてみたいという方は、以下の開業ガイダンスをお聞きいただいてからご判断していただくのもよろしいかと思います。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 6月30日に東京で「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」を開催します (fermatadiary.blogspot.com)

【土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 東京】

    日時:令和6年6月30日(日)

        講義・研修 16時から19時

        個別相談(希望者) ~19時30分

        (すべての質問に答えます)

    場所:LEC水道橋本校

    東京都千代田区神田三崎町2-2-15  Daiwa三崎町

    JR水道橋駅東口より徒歩3分。都営三田線水道橋駅より徒歩5分。

    都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅A4出口から徒歩8分。

    会費:3,000円


皆さん全員を全力で応援いたします。




2024年4月11日木曜日

公務員だったNさんの成功

 先日のガイダンスの案内にも書きましたが、土地家屋調査士の仕事には大きな可能性があります。

努力せずにぼやいている人の話だけを聴いて、それを土地家屋調査士全体として一般化してほしくないから、私は長年ガイダンスや鈴木修塾をやってきました。

私の話を上辺だけ聴いて理解したつもりにならずに、その根底に流れる大事な部分もぜひ自分の中にしっかりと落とし込んでもらえたらと思います。


一昨日に届いた私宛のメッセージを本人の了解を得て紹介します。

「土地家屋調査士には知名度がないから食えない」と、自分以外のせいにしている人たちに読んで欲しいと思います。

もちろん、全員がこのような成果がでるとは約束できません。ただし私の話を理解して、その方向に向かって努力してもらえば、十分に可能性があることを理解してください。


以下Nさんからのメッセージ


54歳の公務員だった私が先生に独立を相談させて頂き5年が経過しました。

独立初年度は38万の年収でしたが、先生の お教えに従って 早く 丁寧に 深く を何時も心掛けて仕事をしましたところ、気が付けば個人事務所で、実質4年で売り上げ6千万達成いたしまた。

丁寧なご指導 感謝申し上げます。


Nさんからのメッセージには売掛金一覧表の残高の部分の写真が付いていました。

嬉しくて、久しぶりに電話しました。元気そうでした。

「もっと早く話を聴いて、もっと早く独立したかった」と言ってました。

開業は、気が付いたときで十分でしょう。後は長生きすればよいだけです。

これからも、Nさんを応援します。




2024年4月8日月曜日

6月30日に東京で「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」を開催します

土地家屋調査士試験発表後に、何をすれば良いのか、このまま土地家屋調査士に進んでよいのか、右往左往している合格者を見て、土地家屋調査士を目指すことに二の足を踏む方々がいます。

私は「土地家屋調査士としてまじめに努力する気なら、控えめに言っても、絶対に生活に困らない収入は確保できます」ということを、いつも言っています。

それに不安を感じる人がいるとすれば、その不安は何の情報から来るものでしょうか。その情報は、まともに土地家屋調査士として生計を立てている方からの情報でしょうか。

プロとしての努力もせずに燻っている人が匿名で書いた「自分が成功できないことはこの資格が悪い」という趣旨のつぶやきを読んだら、誰でも躊躇すると思います。

王道の土地家屋調査士業務でしっかり生計を立てている人たちは日々とても忙しく、合格後の人達に教えることができないという現状もあります。

そんな状況ですので、受験生や合格者が、駆け込み寺のように私のところに相談に来ておりました。

これを何とかしなければならないと、20年以上前から個人でガイダンスを開いてきました。
土地家屋調査士に興味を持った方、目指して受験中の方、合格してから独立を目指す方、法人勤務から独立を目指す方、既に土地家屋調査士として独立している方 、本当に様々な方々から、長年相談を受けてきました。


独立開業についての私の考え方は以下のブログ記事をご覧ください。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 土地家屋調査士開業は、生き方の問題でもあります (fermatadiary.blogspot.com)


まったくの素人が専門家としてお金をいただける段階まで研鑽するのですから、それは当然相当の努力は必要です。

問題は努力をするつもりはあっても、どちらの方向にどれだけの努力をするかの目安が分からないのでしょうね。

もちろん、その人のバックボーンやライフスタイル、背負っている家族や環境など全部違いますので、必要な努力も全員違うはずです。それを私は、長年ガイダンスで個別に教えてきました。

土地家屋調査士の魅力と、本来の在り方と、それに至る努力の仕方を教えることは私のライフワークになっています。


さて、次のガイダンスですが、6月30日(日)に東京で開催いたします。

土地家屋調査士に興味のある方は一度聞いて見てください。

そしてその研修会場ですが、今年もLEC様のご厚意により、LEC水道橋本校の教室をお借りできることになりました。LEC様には教室をお借りするだけで、本ガイダンスの責任はすべて鈴木修個人のものとなります。


受講の申し込みについては、以下をお読みください。


「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 東京」

日時:令和6年6月30日(日)

        講義・研修 16時から19時

        個別相談(希望者) ~19時30分

        (すべての質問に答えます)

場所:LEC水道橋本校

    東京都千代田区神田三崎町2-2-15  Daiwa三崎町

    JR水道橋駅東口より徒歩3分。都営三田線水道橋駅より徒歩5分。

    都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅A4出口から徒歩8分。

会費:3,000円

(事前振込をお願いします。詳細は受講申込みに返信でお知らせします)

定員:50名(生講義のみ)

受講対象者: 土地家屋調査士資格に興味のある方、土地家屋調査士受験勉強中の方、土地家屋調査士試験合格者、土地家屋調査士会員、土地家屋調査士の話を聴きたいすべての方。

たとえば

・土地家屋調査士の先行きは大丈夫かなと心配している方 

・土地家屋調査士に自分の人生を賭けても良いのか迷っている方

・土地家屋調査士試験合格したけれど、開業する勇気がない方

・事務所や設備など、開業資金の計画が立たない方

・土地家屋調査士になったけれど仕事がなくてこの先どうすれば良いか悩んでいる方 

・法人に就職して、本当は独立するはずだったんだけどなぁと後悔している方 

・久しぶりに鈴木の話を聞きたいなと思った方 

その他:

*受講者の人生だけではなくその方のご家族の人生がかかっているので、ご一緒に聴いて戴くためにご家族同伴でも結構です。  

受講申込み方法 

以下のメールアドレスに「ガイダンス6月東京受講申込み」の件名を書いていただき、以下の内容を書いて申し込みください。

受講申し込み先のメールアドレス: mucha@rr.iij4u.or.jp 鈴木 修 宛

    ・氏名 フルネームでお願いいたします(必須)

    ・住所 都道府県名だけでも結構です(必須)

    ・メールアドレス 返信して良いメールアドレス(必須)

 ・現在の状況 以下のような状況を教えてください(必須)

    • 土地家屋調査士に興味を持った
    • 土地家屋調査士試験を勉強中
    • 合格したが開業していない
    • 合格後法人若しくは補助者で修行中
    • 土地家屋調査士開業中
    • その他
  • 質問等
    • 土地家屋調査士に関して感じている疑問や不安をお書きください(任意)。
    • ガイダンスまで待てない緊急の相談があるのなら、その旨と電話番号を書いてください。内容にもよりますが、できるだけ対応したいと思います。

追記 4月9日)






2024年3月7日木曜日

手当たり次第に書籍を読むのも効率が悪い 大阪ガイダンスの質問から

昨年12月10日に開催した大阪ガイダンス(土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin大阪) でも受けた質問です。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 12月10日「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 大阪」開催 (fermatadiary.blogspot.com)

Nさんの質問

「会の研修等には鋭意参加しており、相談出来うる先輩調査士もいなくはないですが、やはり自営業者として、単独調査士としてどうしても独学になりがちであり、スキルアップ、知識武装の必要性を痛感しております。

それぞれ得意、不得意分野もあり、課題は異なると思いますが、経験不足は案件こなしていってスキルアップしていくしかないでしょうか。

手当たり次第に書籍を読むのも効率が悪いと思料します。

お勧めの書籍、スキルアップ方法等ございましたらご指導のほどよろしくお願いします。」


この質問をいただいたNさんにはガイダンス会場で説明しましたが、このような趣旨の質問は、定期的によくいただきますので、再度私の考え方を説明したいと思います。


土地家屋調査士の周辺の環境は日々変化しています。法律もそれに伴う手続きも、また測量技術や業務処理に関するシステム環境なども、ものすごい勢いで変わっています。
それらを把握して、常にブラッシュアップし続けていかないと令和の時代の土地家屋調査士はできません。

Nさんのおっしゃる「案件をこなしていってスキルアップしていく」という方法は、ある程度仕方ない一面もあるとも言えますが、やはり結果的にお客様で練習することになりますので、プロとしては推奨できません。

Nさんは「専門家は常にスキルアップすべきである」ということを理解して自己研鑽をしようと考えていました。そこは大いに評価したいと思います。


さて、その勉強方法ですが、その方の現在のスキルとこれから身に付けたいスキル、そして、今なにを勉強しているのかを具体的に伺えば、なんらかの書籍やトレーニング方法を推薦できると思います。

ただし、揚げ足を取るようで申し訳ないのですが、Nさんの質問の中の「手当たり次第に書籍を読むのも効率が悪い」、この部分がとても気になります。

たくさんの本を読まずに、できれば1冊程度読むことで専門家としての知識を身に付けたいと思っていませんか。

私達はプロの専門家ですよ。

プロとして耐えうるレベルの専門知識がそんなに安直に身につくものでもありません。

新しいスキルを身に付けたければ、まずは「手当たり次第にその分野の本を読むこと」です。

手当たり次第とは言っても、結局本人が何らかの基準で本を選んでいるのです。無意識の選択であっても、それで良いと思います。
つまり、今のその人が読むべき本は、本人が大型書店等で何かしら心を動かされて手に取った本であり、まずはそれで良いと思うからです。その本を読めば、その人が読むべき次の本が自ずと分かるはずです。

そのようにして、次々と手当たり次第に読み込んできた上で、再度相談してください。

そのときは、今のあなたにとっての「効率の良い一冊」を推薦できると思います。


応援しています。












2024年2月23日金曜日

開業ガイダンスと鈴木修塾

 組織を離れて独立すること。

そこには安全な道が続いているわけではありません。

その道を進んでいった先には、なんらかのリスクをはらむ川が横たわっています。

そして、その川の上には叩いて渡ろうと思う石橋もかかっていません。


この川の流れの見方と川幅を狭くしてリスクを減らす考え方を教えているのが、私が全国各地で開催している「開業ガイダンス」です。


しかし、それでもあなたの前に横たわるリスクが完全に無くなるわけではありません。

どこかでは必ず、あなたが自らの力と覚悟で、今立っている川べりから「えいっ」とジャンプすることが求められます。

川をジャンプすることは、とても怖いものです。初めてならなおさら、当然です。


その川を「えいっ」と飛び越えるための具体的な方法と飛び越えるための筋力の鍛え方を、あなた個人の状況に合わせて教えているのが「鈴木修塾」です。


もちろん、人によってはいつまでも飛び越えられそうな川幅に見えてこないこともあるでしょう。また、どんなに鍛えても自分には飛び越えられないと躊躇することもあるでしょう。

大丈夫です。「鈴木修塾」は誰も置いていきません。

泳いで渡ろうと考える人には、上手な息つぎから始めて体力を維持しながら泳ぎ切る方法も教えましょう。

あるいは、人によっては舟で渡る方法も教えましょう。


川を渡りたくなったら、どうぞ遠慮せずにご相談ください。

皆さんを応援しています。





2024年1月17日水曜日

独立することに家族の反対があるので 大阪ガイダンスの質問から

昨年12月10日に大阪で開催した「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」で「独立することに家族の反対があるので、会社を退職して事務所を開業することに躊躇しています」という相談がありました。

この相談は、昔からとても多くいただきます。

実際に自分だけではなく家族全員の人生にも関わってくることなので、家族も簡単には賛成できないでしょう。

ただし、これはたいていの場合「本人の腹が決まっていない」からなのです。

自分の迷いを家族のせいにして、決断できない言い訳にしていることが大半です。

ガイダンスや塾に参加してこの問題を相談された人に対して、私は「それは家族に失礼な話でしょ」と言います。

「私はどうしても土地家屋調査士になりたい。そのために資格試験も頑張って合格した。これから一人前になるまで、数年間は経済的にも時間的にも苦労させると思う。そこをなんとか我慢してくれ。もちろん必死で頑張って、1年でも早く一人前になって、将来は必ず君たちに楽をさせるから。」

そして、あなたが考えた土地家屋調査士になるための具体的な今後の動きを丁寧に家族に説明しましょう。

家族に頭を下げて、確信を持ってここまで説明したら、おそらく理解されると思いますよ。

あなたは、これが言えますか。

家族のせいにしている人は、自分が迷っているからこれが言えないのです。


あなたが無職でない限り、間違いなく数年は収入が下がります。

なぜなら、あなたが今何歳であろうが、現在の年収がいくらであろうが、ここからは新しい世界の一年生ですから。

スタートしたばかりの人が、そんなに収入があるわけないでしょう。

でもここからは年功序列ではないのです。

あなたが本気で頑張れば、家族に早めに還元することは難しくないと思います。


ネットだけを見ていないで、例えばあなたが開業しようとしている地域で頑張っている土地家屋調査士に実際に会って、リアルな情報を得ましょう。そして自分に確信を持てるまで考えてみましょう。

このように私が言うと、あなたは「会うと言っても、土地家屋調査士を誰も知らないので...」と答えるのでしょうね。そんなことじゃ、土地家屋調査士になっても、何の打合せも営業もできませんよ。社会人として礼を尽くしてアポイントを取れば良いのです。初対面のあなたに時間を取って相手をしてくれる先輩は、他の業界よりは多いと思いますよ。

そして熟慮した上で土地家屋調査士になることを止めても、私はドロップアウトだなんて思いません。もやもやをきちんと断ち切っただけ、次の新しい目標に向かって早く動くことができます。

熟慮した上で土地家屋調査士を目指すことに決めたら、自分の言葉で家族に説明しましょう。

事務所を開業したら上司はいません。全部自分が決断しなければなりません。

その結果何が起こっても家族のせいにはできません。

だからこそ自分の決断に責任が持てるようにしましょう。


応援しています。




2024年1月10日水曜日

土地家屋調査士筆記試験合格おめでとうございます。

 本日1月10日は令和5年度土地家屋調査士試験筆記試験の合格発表日でした。

合格された方はおめでとうございます。受験勉強のご苦労が実りましたね。

今年の書式は自己採点が難しいものだったと思いますので、今日まで本当に心配だったでしょう。

これから口述試験がありますが、筆記試験合格が土地家屋調査士試験合格と限りなくイコールと考えて良いです。

今週だけは合格の余韻に浸っても良いでしょう。

そして週末からは次のステージに向かって段取りを始めてください。


いつも言っていますが、資格試験はプロテストのようなものです。

たとえば野球なら、プロテスト合格者は「プロ野球選手になれる」と言われただけで、「一生プロ野球選手として食べていける」と言われたわけではありません。

アマチュアとプロはレベルがまったく違います。

ここから更なる訓練のスタートです。

プロとしての実力を付けなければなりません。

プロテスト合格程度で浮かれてサインの練習なんかしていると、来年自由契約になります。

でも頑張れば、ルーキーでもスタメンに立てる世界でもあります。

実力の世界では年功序列は関係ありません。とても分かりやすくて気持ちの良い世界です。

そして、ここが皆さんが求めてきた世界ではないですか。

私はここが大好きです。

皆で頑張りましょう。


もしも困ったり、迷ったりしたら、ぜひ一度ご相談ください。

努力の方向性を間違えて伸び悩んでいる人たちをよく見かけます。

鈴木修塾では、努力すべき方向と、その人に合った具体的で効率の良い努力の方法を教えます。修行の期間は短縮できるでしょう。

現在募集中の塾は、2月2日から始まる2泊3日で行う「2月鈴木修塾(事務所開業・経営・運営)」です。詳細は2023年12月27日のブログをご覧ください。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 2月鈴木修塾(事務所開業・経営・運営)受講者正式募集開始 (fermatadiary.blogspot.com)

また、今回残念ながら合格点に満たなかった方の中で「もう土地家屋調査士の試験勉強を止める」と考えた方がいたら、止める前に一度だけ私のガイダンスを聞いてください。

10年間受験して合格できなかった方と半日お話をさせていただいて、翌年に合格させた実績があります。少しはお役に立てると思います。

今後のガイダンスの開催日程や開催場所は、決定次第このブログで随時お知らせしていきます。


今年も土地家屋調査士に関わる皆さん全員を応援します。






2023年12月24日日曜日

あと5年間役所に勤めてから独立します

 公務員の方からの「独立したい」という相談が来ます。

隣の芝生は青いということでしょうか。理由は様々あるのでしょうが、最近とみに多いです。

今日も一人、現職公務員の方が、個人的なガイダンスのために仙台にいらっしゃいました。

資格試験には合格したけれど、その後の開業については具体的なプランが立てられないようです。

「現在担当している仕事の関係で、今すぐに退職することはできない」ということをおっしゃっていました。

話を伺うと、最低2年もしくは5年役所に所属していなければならないようです。

すぐに辞められないと考えるのは責任感の表れでしょう。それは立派だと思います。

ただし残念なのは、本日相談にいらした方も、そして今まで過去に相談にいらした方にも共通しているのが、「具体的に動き出すのは退職後から」という感覚でお話しされていることです。

それではダメなのです。

たとえば「5年後に開業のために動き出す」と考えて、今から5年間何もしなければ、今持ち得ている試験合格レベルの知識すら蒸発してしまいます。

5年後に退職するにしても、実力はもっと前倒しでつけなければなりません。

今日から早急に勉強を始めるべきです。

今日の相談者も、実力をつける勉強については、「どこかで補助者をしながら教えてもらう」という計画のようです。それは間違いではありません。

でも補助者に行く前にも自分でやれる勉強は無限にあると思います。

たとえば2年で実力をつけておけば、安心して5年後を迎えることができるでしょう。

また、今の仕事とてこれから何があるかわかりません。いつでも独立できる実力を持っていたら、場合によっては2年後にも安心して退職することも選択できるでしょう。

これで、人生の選択肢が広がるのです。

独立するのなら、これからの人生は自分でプロデュースしなければなりません。

だから、このような発想がなければ、今後独立できたとしても苦労しますよ。

もう一度、具体的な計画を立ててみてください。

それもできるだけ前倒しの計画です。

応援します。






2023年12月18日月曜日

行政書士を兼業で登録した場合相乗効果はありそうか 大阪ガイダンスの質問から

12月に入り、さすがに忙しく、ブログの更新間隔が空いてしまいました。 

17日に大阪で開催したガイダンスに関しても書きたいことは多数ありますし、なおかつ来年の塾の案内もしたいし‥、そして、一番書きたい大好きな文具の紹介がここのところ全くできていませんので、あれやこれやとかなりたまっています。

文具に関しては、正月になれば少し書くことができるかもしれませんが、まずは先日のガイダンスの整理から書いてみます。

ガイダンス終了後、礼状が多数届いています。

方向性に迷っていた人から「明日から何をすべきか確信を持って動くことができる」とのお話をいただき、ガイダンスを開催して良かったと思っています。

今回のガイダンスは北は旭川から、南は佐賀まで、遠くから多くの方が参加されましたが、私の講義内容だけでなく、懇親会も含めて、同じところを目指す仲間が何を悩んで何を迷っているのかに直に触れられたことが大きかったと思います。

やはり、何事も行動することで得られるものは大きいと思います。


少しコメントを整理しましょう。

「行政書士を兼業で登録した場合、相乗効果はありそうか」

今回は3人の受講者から、行政書士業務との相乗効果について質問がありました。

典型的な業務は農地転用手続きとか、開発許可申請手続きとか、関連文書作成など考えられます。私も行政書士としてこれらの業務を行っていますから相乗効果は少しあると思います。ただし、その人の地域性や、得意分野にもよるのでしょう。

またせっかく行政書士をやるのなら、土地家屋調査士に関連しない業務も狙った方が面白いと思います。


ガイダンスとその後の懇親会における私の答え方としては、既に行政書士資格を取得している方と、これから試験勉強をするという方に分けました。

「すでに取得している方」には、自分の業務を考えて会費に見合う業務受託の目処があればやっても良いと伝えました。その目処がなければ、まず土地家屋調査士業をはじめて、その後必要が出始めたときに行政書士を登録すれば良いでしょうと伝えました。

一方、「これから受験勉強をするという(取得されるか迷っている)方」には、お勧めしませんでした。

ここが一番大事です。

実際のところ、収入だけなら土地家屋調査士だけで十分見込めると思います。

行政書士試験に時間とエネルギーを割くよりも、今やるべきは土地家屋調査士で生活できるまでの能力アップへの集中だと思います。

土地家屋調査士試験合格だけの状態では、専門家の能力としてあまりにも不足しています。これはこのブログでもガイダンスでも何度も言ってきたことです。

開業して仕事が来ないのは、営業力ではないのです。専門家としての能力が無いからです。

だから、土地家屋調査士で一人前にも成れない人が、行政書士だけでなく、司法書士でも税理士でも、何の資格を取得しても、結局専門家としては使えない資格が増えるだけです。

その人は、優先順位として、まずは土地家屋調査士で一人前になること、できれば一流になることです。それをクリアできれば、収入だけなら他の資格は不要になります。

その上で行政書士をやりたい場合は、その時点で登録した方が良いと思いますし、また、行政書士資格の必要性を感じた時点で、そこから試験に挑んでもけっして遅くはないと思います。

また、何かの資格で一人前になっていれば、保有している他の資格についても営業無しで業務受託できるようになると思います。

行政書士がらみの戦略を深掘りしたい方は、鈴木修塾「事務所経営・運営」でご相談ください。合宿の時間の中で、個人的な背景や土地家屋調査士事務所のこと、また得意分野などを伺いながらアドバイスができると思います。

皆さんを応援します。




2023年12月8日金曜日

私が直接面談による指導にこだわっている意味

 「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin大阪」も今週末になりました。

今回も旭川から佐賀までと、本当に全国各地の方々から受講希望をいただきました。

そして、受講者の皆さんから、事前にたくさんの深い質問が届いています。

それらの深い質問を受け止める側の私としては、それだけ受講者の皆さんとご家族の人生がかかっているのだということをしっかり認識しています。

皆さんの人生がかかっているのですから、質問の内容がとても深いのは当然だと思いますし、私もガイダンスや鈴木修塾に対して常に相当の責任と覚悟を持って取り組んでいます。


何度も書いているように、同じ質問でも、その人によって答えは違ってきます。

全員が、年齢も、性格も、人生観も、背負っている家族も、これまでのキャリアも、地域も、すべてが違うからです。

それに対して、通り一遍にSNSや動画配信などで答えることは、とても難しいのです。

たとえば、「現在の職業をいつ辞めて独立するか」、「合格後法人に行くか、個人事務所に行くか」など、その人によって答え方が変わります。

当然、私の土地家屋調査士としての哲学はありますが、それを一方的に押しつけることは控えています。

「開催地が遠いので、ガイダンスや鈴木修塾をzoomやyoutubeなどで発信してください」という要望も定期的にいただきます。

動画配信でも確かにそれらしいことを伝えることはできると思いますが、皆さんが私に求めていることは、それではないはずです。
本当に質問者に沿った答えにしようと思うと、一方通行のメディアではとても難しいのです。

やはり、実際に本人と会って、少し会話をして、はじめてヒントが出せるのです。

もっと突っ込んで話ができれば、もっとフィットした提案ができると思います。

いつも、ガイダンスの後に希望者と懇親会を開催することが多いのですが、これもできるだけ長くお話を聴いて、アドバイスしたいという気持ちからなのです。

私が、ガイダンスの集合形式や、鈴木修塾の合宿形式(3泊4日及び各日夜中まで)にこだわっている意味です。

ご理解ください。

皆さんを全力で応援いたします。




2023年11月24日金曜日

土地家屋調査士として勉強すべき本を推薦してください 大阪ガイダンスの事前質問

 今回のガイダンスの事前質問の中に「土地家屋調査士として勉強すべき本」の相談がありました。

それに答えるために「今は何を読んでいるのですか?」と返信したら、その答えが曖昧でした。

おそらくまだ何も読んでいないのかもしれません。

何か1冊でも読めば、その中でひっかかる項目が絶対に何カ所かでてきます。

その部分に関する本が、次に読みたい本になるはずです。

だから、気になる分野の本を何でも良いから読み始めるべきです。

その気になる分野が、相談者の潜在的な今のニーズに合っている分野のはずです。

ある程度のところまでレベルが上がったら、各々の専門に特化したような本に集中しても良いですが、新人の皆さんはまだまだオールラウンドの知識が必要です。

良書や推薦図書はなんだろうと迷うばかりで、結局何も読まずに時間を無為に過ごすよりも、気になる本が目にとまったら、まずはその本を手に取り読み始めていくことが肝心です。

ちなみに私にとっての良書が、そのまま相談者の皆さんの良書になるとは限りません。

それは、今まで読んできた本や知識などのバックグラウンドが違うからです。


この質問は、今回のガイダンスだけでなく、普段からもいろいろな場面で問われる問題の一つですので、これからも何度でも説明します。

以下は9年前に書いたブログです。ぜひ読んでみてください。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 土地家屋調査士試験合格者が読むべき書籍について (fermatadiary.blogspot.com)


このブログで書いているように、新人としてなんらかの目安が欲しいなら、これから5年間は仕事に関する本に毎月1万円ほど予算を組んで購入し、それをしっかり読んでください。5年間でそれなりの本は揃うでしょう。もちろん、私は今でも毎月もっと本を買って読み続けていますよ。

書籍は、自分が専門家になるための仕入れと考えたら、とても安い投資です。

何らかの本を読んだ上で「この分野をもっと掘り下げたいので、何か参考になる本は知っていますか?」という質問ならば、その人の疑問に沿った適切なアドバイスをお渡しすることができると思います。

応援しています。






2023年11月19日日曜日

都会での開業のほうが優位なのでしょうか 大阪ガイダンスの事前質問

12月の大阪ガイダンスに参加されるTさんからの事前質問です。

 「事務所を開設するにあたり、都会での開業のほうが優位なのでしょうか。私は、○○県出身、現在大阪在住です。○○県に帰るとなると、実家が使える等メリットがありますが、仕事があるのか、報酬が少ないのではないか、と思っています。現在は、大阪で実務経験を積み、将来的には大阪で開業をしたいと考えています。」

「土地家屋調査士としてどこで開業するか」という判断は、一番最初の関門でしょう。

私の回答は、「単純に有利不利だけではなく、その人の家族やライフスタイル、大きく言えば本人の人生観によって選んだ方が良い」といつもお伝えしています。

以下を説明するにあたり、表現が不適切なのかもしれませんが単純化するために、「都会」と「田舎」という表現で説明させてください。

「開業地を都会にするか田舎にするか」という論点ですが、まずはそれぞれの土地で求められる仕事の内容が異なると思います。

都会はより高い専門性を求められがちです。逆に田舎はより広い知識が必要です。
都会はたしかに仕事が多いかもしれませんが、同業者も多いのです。その中でお客さまがTさんを選ぶとすれば、Tさんには何が必要でしょうか。ダンピング競争は無理です。よほどの資本が無いと安売り競争はできません。
だからTさんに何らかの特徴(専門性など)が必要になります。何も無ければただ待っていても仕事は来ないでしょう。もちろん「誰よりも広い知識」もひとつの尖った専門性です。

田舎は仕事が少ないのですが、その分同業者も少ないです。
業務内容は、専門性を磨くのは当たり前ですが、むしろ土地家屋調査士分野に限らず様々な個人的な相談も受けてはじめて仕事になることが多いでしょう。

たとえば、心臓外科手術において日本一の医者が田舎にいても、多くのニーズはないはずです。尖った専門性を持った医者はやはり都会で勝負すべきでしょう。
その反面、田舎なら「難しい手術は大病院に廻しても、広範な分野でしっかりとした見立てができる」良い町医者が求められます。

また、都会なら「実力の世界」ですから、努力してトップレベルの実力を保つつもりがあるのなら、年齢が若くても仕事は見込めるでしょうし、逆に実力を付けなければ何年やっていても仕事は来ないでしょう。
田舎なら土地家屋調査士の人数が少ないという現実的な面から「ある意味順番を待っていれば、いずれ仕事が来るようになる」というニュアンスは都会より残っていると思います。

まずはご自分の性格と、ここからの将来に求めるライフスタイルを再確認した上で選ぶ。それなら、どちらも正解だと思います。

ガイダンスでもう少しお話を伺って絞っていきましょう。
応援します。







2023年11月13日月曜日

夫婦で事務所をやりたい 大阪ガイダンスの事前質問

大阪のガイダンスを受講されるTさんからの事前質問です。


「私、土地家屋調査士試験の勉強中の全く畑違いのサラリーマンです。妻は宅建士を持っていて、注文住宅会社のパートをしています。妻は行政書士の勉強中です。合格後、妻と二人で事務所を構えて開業を目指しております。」


Tさんは、その奥様と一緒にガイダンスの受講申込みをされています。

いつも書いていますが、サラリーマンから独立開業という選択は、収入も時間も含めて家族の生活全体に大きく影響が出ます。ですから、ご夫婦で私の話を聞いて、その上でしっかりとお二人で議論して将来を決めることはとても良いことだと思っています。

実は「妻と一緒に事務所をやっていきたい」「妻を補助者にしたい」「別の資格を持った妻と合同事務所をやりたい」等々、これに類似する質問は毎年多く、今回もこのほかにもSさんとMさんからも同様の質問を受けています。

また、これは鈴木修塾の開業・経営編でもガイダンスでも必ず出る話題です。

これらの質問に対しては、お二人のご事情や考え方をしっかり伺わないと適切なアドバイスができないと考えております。
塾ではしっかりと時間を取って分析していますが、時間の無いガイダンスでも、皆さんとご家族の今後の人生がかかっている質問ですから、通り一遍の答えにはしないようにしています。

ですから、TさんとSさんとMさんには全員同じ答えになるとは限りません。


ただし、今日は考えるヒントとして、一般論だけは書いてみましょう。

「開業したばかりで資金的に誰かを雇う余力が無いので、家族を使いたい」ということが奥様と一緒に事務所をやる一番の理由なら、「やめた方が良い」と答えると思います。

確かに開業してすぐは仕事も少なく、収入は厳しいことが想定できます。そのときに補助者が奥様なら、たいして給料を払わなくても問題ないだろうという考えなのでしょう。

しかし、その状況では二人で収入がないのです。奥様が、同じ時間を外で働いていたら、必ず収入があります。むしろその方がリスクは少ないはずです。

では、「妻が行政書士や司法書士などの別の資格者なら良いか」という問題はどうでしょうか。それは、奥様のその業務の稼働状況によるのではないでしょうか。

十分な仕事量が無ければ、やはり事務所以外からの収入もしばらくは有った方が良いと思います。公務員でもないので、兼業はできるのですから。

現在、Tさんの奥様は、パートとはいえ宅建士の資格を持って仕事をしているのですから、簡単に解雇も無いでしょうし、どうしても我慢できない嫌な職場でなければ、もう少し頑張ってもらった方が良いかも知れません。


また、別の論点をお話ししましょう。

奥様が事務所にいるということは、職場でも家庭でも一緒ということです。

どんな仕事でも嫌なこともあります。「妻と一緒なら我慢できる」という微笑ましいメンタルの持ち主ならそれも理由として有りでしょう。ただし、日中仕事で嫌なことがあったときに、家に帰ってからも奥様と同じ話題で落ち込んでいるかも知れません。リフレッシュする時間が無くなるかも知れません。

この問題も人によっては大きな意味を持つかも知れません。


これらの質問に具体的に答えるときは、あくまでもお二人の事情やお話を伺った上で答えたいと思います。

TさんとSさんとMさんは、ガイダンスの当日、参加される他の方々の中ではお話しできないような事情があるのなら、再度事前に詳しいメールを送ってください。当然ですが、内容は秘密にします。その上で個々にアドバイスしたいと思います。

とにかくご夫婦でしっかりと話し合いをして、家族の未来のために共通の理解のもと、土地家屋調査士に向かってほしいと願っています。


皆さんと皆さんの家族を応援しています。










2023年11月8日水曜日

公務員をいつ辞めるか 大阪ガイダンスの事前質問

大阪のガイダンスを受講されるNさんからいただいた事前質問です。

「現在40代半ばの公務員です。あと数年勤めれば、退職勧奨として結構な金額のインセンティブが付きます。 それまで現職のままで、できる限り調査士の為の自己研鑽を続けるか、比較的若い今のうちに退職するか迷い、現在は前者の方に傾いています。 先生はいかがお考えになりますでしょうか? 」


各地で開催している私のガイダンスや仙台で開講している鈴木修塾は、実は公務員の方が多く受講されています。

世間では「安定した仕事」として最高の選択肢だと思われているのが公務員でしょう。それなのに、その安定した公務員を早期退職して「個人業をやりたい」と、そういう意思を持って私のガイダンスや塾を受講する方がたくさんいるのです。

それは、仕事というのは「安定」や「定収」「定期昇給」だけではないという価値観もあるということでしょう。


土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 土地家屋調査士開業は、生き方の問題でもあります (fermatadiary.blogspot.com)


私達のような専門家の仕事は実力の世界です。

年功序列ではありません。

「安定」はしません。「定収」もありません。「定期昇給」もありません。

実力の無い人は、何年経っても他の業界の下請け的な仕事をしています。

逆に本気で努力をする人は、早めに頭角を現すことができています。

若いからと言って馬鹿にされることもなく、老齢になったと言って肩たたきされることもありません。

資格試験を受ける方は少なくても自分に自信がある方でしょう。

それなら、このような世界は好きだと思うのです。

とてつもなくやり甲斐があるはずです。


Nさんの場合、数年で得られるインセンティブというのは、とても魅力的な話だと思います。

「『比較的若い今のうちに退職』して土地家屋調査士の道をまっしぐらに努力するのならその程度の額はいつでも稼げる」と威勢の良いことを言う人もあるでしょう。

それも誤りではありません。私もそう言いたいという思いもあります。

ただしNさんの性格や能力や背負っている人生が分かりません。だから軽々とそんなことは言えません。


『現職のままで、できる限り調査士の為の自己研鑽を続け』ながらその日を待つことは良い選択だと思います。

ただ、ここで考えなければならないポイントは、Nさんのおっしゃる『できる限り調査士の為の自己研鑽』というのは「はたして具体的に何をするのでしょうか?そこが決まっていますか?」という点です。
公務員でいながらの自己研鑽は結構工夫が必要だと思います。それが見えていなければ、この選択は意味が変わってきます。

独立開業を急ぐのか、それとも時機を待つのかについては、土地家屋調査士という職業や立場をNさんの人生のどんな位置に置いているのかによると思います。

そこに迷いがなければどちらを選んでも大丈夫でしょう。


そして、そのどちらを選ぶにしても、将来土地家屋調査士になりたいのなら、今すぐに努力を始めなければなりません。

ではNさんの場合の努力とは何をすれば良いのか、ガイダンスでNさんのことをもう少し伺ってからお答えしたいと思います。その後、方向性を定めて、もっと具体的に進めたくなったなら、2泊3日の合宿による塾で仲間と共に学ぶという道もあります。

まずは私の話を、大阪で聴いてください。 

Nさん、応援しています。






2023年10月29日日曜日

ガイダンスは合格前の方も興味を持っただけの方も歓迎します

先日お知らせしたように12月10日の「土地家屋調査士事務所開業経営ガイダンスin大阪」の募集が始まりました。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 12月10日「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 大阪」開催 (fermatadiary.blogspot.com)

すでに定員の4割程度の方から参加希望の連絡があり、中には中国地方や九州地方からの参加者も含まれています。

皆参加申し込みのメールには、真摯な質問や具体的な悩みがたくさん書かれています。

どの方からも家族の人生もかけて受講しようという意気込みが感じられます。私も相当の覚悟をして伺うつもりです。


さて、その受講希望のメールの中に「資格試験勉強中で合格前の私には、ガイダンスはまだ早いかもしれませんが」と書いてきた方が複数いました。

この件についてご本人にも直接お答えしましたが、ここでも私の考えを書きます。


「土地家屋調査士とは具体的にどんな仕事を依頼されるのか。」

「土地家屋調査士とは収入が安定する仕事なのか。」

「土地家屋調査士になるには合格後何をすれば良いのか。」

つまり「合格後に人生がどうかわるのか」

資格取得後のその先を何も考えないでただ勉強を始めるから、切迫感もないままの結果として合格が遠くなるのです。

「いずれ定年を迎えるときに何らかの役に立つかもしれないから」という程度のモチベーションでは、なかなか合格できません。

土地家屋調査士としての将来を、合格後に考えはじめるのではありません。むしろ逆です。

合格の先の具体的なビジョンがあるから、早くそこに行こうと勉強に身が入り、合格に近づくのです。


その昔、10年間受験し続けても合格しないという人に、私は3時間ほどお話をしました。

その人は翌年に合格しました。

受験テクニックも少しお伝えしましたが、一番はその方が強いモチベーションを持ったためだと思います。


土地家屋調査士の勉強中の方でも是非ご参加ください。

また土地家屋調査士に興味を持っただけの方でも結構です。

具体的な未来が見えない中での受験勉強に、あなたの貴重な人生の時間とお金を費やすのはもったいないですから。


応援しています。



2023年10月22日日曜日

12月10日「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 大阪」開催

 土地家屋調査士試験を受験された方、お疲れ様でした。

今年の試験は難しかったようですが、大丈夫です。土地家屋調査士試験は相対評価ですので、一定の割合の受験生は必ず合格します。

単なる暗記の勉強ではなく、基本的なことを理解することを意識して勉強すれば、試験の設問も整理できると思います。

それにしても、筆記試験の発表が来年ですから、とにかく待っている時間も長いですね。皆さんの努力が報われることを心から祈ります。


さて、私は長年、土地家屋調査士試験合格者の皆さんから相談を受けてきました。

一番の問題は、合格してからどうしようか迷っている方からの相談がとても多いということです。

土地家屋調査士試験は土地家屋調査士になるための試験です。この点について、資格の勉強している間に疑問は持たなかったのでしょうか。

人生の転機になるので、生活のかかっている皆さんの気持ちはわかります。

とにかく言えることは、「土地家屋調査士として正しい方向に努力する気があるのなら、控えめに言っても、生活に困らない収入は確保できます」ということです。もちろん、正しい方向への努力であるかどうかは若干指導が必要と思いますが、不安にならなくても良いです。


この話に不安を感じる人がいるとすれば、その不安は何の情報から来るものでしょうか。その情報は、正しい方向に土地家屋調査士として努力している方からの情報でしょうか。

もちろん、この資格業がすべての方に向いているとは思いません。

私の考え方は以下のブログ記事をご覧ください。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 土地家屋調査士開業は、生き方の問題でもあります (fermatadiary.blogspot.com)


問題は努力をするつもりはあっても、どちらの方向にどれだけの努力をするかの目安が分からないということではないでしょうか。それを伝えようと思い、長年ガイダンスを開催してきました。

また、合格したら次は独立開業を目指す段階に向かうことになりますが、その開業や経営のコツもガイダンスで伝えてきました。


さて、次のガイダンスですが、12月10日(日)に大阪で開催すると予告はしておりましたが、詳細が決まりましたのでお知らせいたします。

研修会場は、LEC様のご厚意により、LEC大阪梅田駅前本校の教室をお借りできることになりました。

受講の申し込みについては、以下のとおりとさせてください。


「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 大阪」

日時:令和5年12月10日(日)

        講義・研修 13時30分から16時30分

        (いつものとおり、すべての質問に答えます。時間が無い場合は場所を移してでも対応します。)

場所:    LEC大阪梅田駅前本校  https://www.lec-jp.com/school/umedaekimae/

会費:    3,000円/人

(事前振込をお願いします。詳細は受講申込みに返信でお知らせします)

定員:    40名(生講義のみ)

受講対象者:

     土地家屋調査士資格に興味のある方、土地家屋調査士受験勉強中の方、土地家屋調査士試験合格者、現役土地家屋調査士、土地家屋調査士の話を聴きたいすべての方。

たとえば

    ・土地家屋調査士の先行きは大丈夫かなと心配している方 

    ・土地家屋調査士に自分の人生を賭けても良いのか迷っている方

    ・土地家屋調査士試験合格した(見込み)けれど、開業する勇気がない方

    ・事務所や設備など、開業資金の計画が立たない方

    ・補助者など修行の場所を迷っている方

    ・土地家屋調査士になったけれど仕事がなくてこの先どうすれば良いか悩んでいる方 

    ・法人に就職して、本当は独立するはずだったんだけどなぁと後悔している方 

    ・久しぶりに鈴木の話を聞きたいなと思った方 

その他:

    *受講者の人生だけではなくその方のご家族の人生がかかっているので、ご一緒に聴いて戴くためにご家族同伴でも結構です。  

受講申込み方法 

 以下のメールアドレスに【ガイダンス12月受講申込み】の件名を書いていただき、以下の内容を書いて申し込みください。

    受講申し込み先: mucha@rr.iij4u.or.jp 鈴木 修 宛

    ・氏名 フルネームでお願いいたします(必須)

    ・住所 都道府県名だけでも結構です(必須)

    ・メールアドレス 返信して良いメールアドレス(必須)

    ・現在の状況 以下のどれかを選んでください

        土地家屋調査士に興味を持った

        土地家屋調査士試験を勉強中

        合格したが開業していない

        合格後法人若しくは補助者で修行中

        土地家屋調査士開業中

        その他

質問等

    土地家屋調査士に関して感じている疑問や不安をお書きください(任意)。

    できる限り、個別に答えたいと思います。

 また、12月まで待てない緊急なご事情があれば、それも記載してください。

 受講者全員を応援します。





2023年10月10日火曜日

負け癖は付けない 土地家屋調査士試験を受ける方に

今週末10月15日が、年に一度の土地家屋調査士試験日ですね。

皆さん、人生を賭けて受験していますので、今日現在の気持ちがどれだけのものか、私には良く分かります。


試験は勝ち負けのある勝負事です。

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

負けないところまでは実力を付けておいて、試験においては時間いっぱいかけて焦らずに勝ちを拾いに行くことが大事です。

これは4年前にも書いた内容ですが、再度お伝えいたします。

合格に自信の無い受験者や、複数年計画の1年目の方達にお伝えしたいのです。


自信のないまま受験すると、試験後あまりモチベーションも上がらず、自己採点で不合格と本人がわかっているのに1月の発表までは勉強が手につかず、結局年内は遊んでしまいます。

そして、その結果が本人が予期したとおり不合格だったとしても、発表後はさすがにショックでしばらく落ち込んでしまいます。そこから、立ち直って来年の試験に向かうのは、4月頃でしょうか。

それを毎年繰り返している人が多いように見受けられます。

そして「負けても仕方ない」という負け癖が付いてしまいます。


そういう自信の無い人達に、アドバイスがあります。

複数年計画の方には特にお伝えしたいのですが、今年の試験結果がはたして合格か不合格かという一点にだけ神経を傾けるのではなく、試験への立ち向かい方として、科目や書式などに分けて、一種目(科目)ずつ勝負をかけるのです。

たとえば民法だけなら合格か不合格か、不動産登記法だけなら合格か不合格か、書式だけなら合格か不合格か、などテーマを絞って勝ち負けを確認するのです。


「民法は不合格だったが、不動産登記法は合格している」という場合はそこまで落ち込みません。なぜなら不動産登記法では勝っているのですから。

一種目(科目)だけでも良いから勝ったという成功体験が重要です。

その成功体験が、次の年の勝負の自信になります。


そうなれば来年は楽です。勉強の比重を変えれば良いだけです。

「法規はほぼできた。書式に時間が足りなかった」とすれば、来年は書式のトレーニングに重点を置くことになります。


とても当たり前のことなのですが、これができない人が多いです。

毎年「勝手に落ち込んで負けのループに入り込んでいる人」がとても多いです。

試験は勝負なのです。

試験は知識の勝負だけでなく、メンタルコントロールの勝負でもあるのです。

以前ブログに書いた「晴れ男と雨男」のように、同じ状況でも考え方だけで次に進めます。


週末の試験では、自信のある人は当然に、自信の無い人も上記のように、全力で勝負をかけて欲しいと思っています。

無事に合格したのち、新たな心配や不安がつのることがあれば、私が「開業ガイダンス」や「鈴木修塾」で相談にのりますから。

頑張ってください。応援しています。


土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 晴れ男と雨男 (fermatadiary.blogspot.com)


土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 12月10日に大阪で開業・経営ガイダンスを計画中です (fermatadiary.blogspot.com)