鈴木修塾(建物業務)第2期生の合宿研修は、6月15日から始まり、3泊4日で開催されています。
本日は3日目です。具体的な建物を実際に調査する野外実習の日です。
昨日の雨も上がって、関西から参加された方から「東北は涼しいと思ったら暑い」と私のせいにされても困るような感想が出た良い天気でした。
参加者の中には初めて顔を合わせる方もいましたが、2ヶ月間のグループLINEの研修を経ていますので、すでに打ち解けた関係で、良いグループになっています。
今回も、すでに何年も建物登記をこなしている土地家屋調査士の方から、試験合格をしただけで補助者の経験もまったく無い方まで参加されています。
どの方にもお役に立てているようで、開催して良かったと思っています。
さて、合格したばかりの方とお話ししていると、不動産登記法の条文だけに引っ張られているようですが、実際は所有者の気持ちや建築関係者の立場や金融機関の手続きの関係などを考慮しないと、建物の登記手続きはできません。
不動産の表示に関する登記の本当の役割と、登記事項の選択によりどのような影響があるかを説明しました。
参加者の中には、「建物は調査する対象物」とだけ思っているような行動が見られましたが、「その建物は、お客様がこれからの人生の35年をかけてローンを組んで手に入れる大切な宝物なのだ、という意識で臨んで欲しい」と言いました。
また「ご近所の方が通りかかったら感じよく挨拶をすること」を徹底しました。
作業着を着ている人が建物の周りを歩いているだけで、ご近所の方は「何が始まるのだろうか?」と不安になるものです。余計な事まで言わずに丁寧なご挨拶をすることの大切さを説明しました。試験勉強だけではわからないのかも知れません。
参加者の皆さんは、午前中に調査した建物の分析と、登記申請に向けた資料の作成とまとめを、今しています。その待ち時間にこのブログを書いています。
資格試験では「所有権証明書」と一行書けば良かったものが、実務で収集分析することがどれだけ大変なことかが、少し分かってきたと思います。
全員が終わるまで待ちます。
ひとりも落ちこぼれを作りません。
頑張れ。
一人前から一流へ。