「私は土地家屋調査士の試験に挑戦中ですが、実は病気を患っており、長い時間外に立っていられません。私には土地家屋調査士は無理でしょうか?」
このような質問が昨日届きました。
病気については、同じ病気であっても、個人個人で状態が違うでしょうし、毎日状態も変わるのでしょう。
長い時間立ち仕事ができないということですが、長い時間とはどの程度なのでしょうか。
土地家屋調査士は、必ず現場に行って土地や建物を調査しなければ何事も始まらないので、その時間はどうしても立ち仕事になります。
その立っている業務の時間を短くする工夫を頑張れば、全体として何とかなるのかも知れませんが、それでも外での立ち仕事がゼロにはなりません。重いものを持つことは補助者で良いですが、土地家屋調査士本人もある程度の時間を動く体力は必要です。
立ち仕事が短時間しかできないのなら、間違いなくこの業界ではハンディになるでしょう。
そのハンディを工夫や調整で乗り切れるかどうかは、やはりご自分しか判断できません。
とはいえ、おそらく土地家屋調査士の業務の流れを理解されていないので、判断ができないのでしょうね。
どこかお近くで、業務を見学させてもらえる親切な事務所があれば良いですね。そこで業務のイメージを掴んでから、判断した方が良いでしょう。
とにかく、この迷いがあるうちは土地家屋調査士の試験勉強に集中できないでしょう。この試験の合否はモチベーション次第だと思いますので、受験中なら、まずはそこから整理すべきだと思います。
以下は3年前(2020年8月12日)に別の病気の方の質問に答えたものです。
この方は、相談があった3年前には既に土地家屋調査士を開業していた方でした。
この方の場合には、これまでの業務の組み立て方を見直して、病気を抱えているからこそ考えられる工夫を試してみるという観点からアドバイスしました。
事務所運営の考え方の一端をこのブログに書いたつもりですので、病気以外の方にも参考になると思います。
ご覧ください。
土地家屋調査士 鈴木 修 ブログ: 病気を抱えて土地家屋調査士事務所を運営すること (fermatadiary.blogspot.com)