2014年4月29日火曜日

岡山劇場 声は届き、やがて力となる。

震災の直後の2011年3月29日に、サッカー・チャリティマッチ「日本代表 vs Jリーグ選抜」の試合が開催されました。まだ新幹線も復旧していなかった時期です。
日本代表の試合では本来単独チームのチャント(応援歌)は歌われないルールですが、この時だけは被災地東北を応援しようと、スタジアム全体でベガルタ仙台のチャント「ツイステッド」が試合中歌われました。それをテレビで観て聴いて私は涙が出ました。
私の周りも泣いたと聞きました。
大震災から18日目、悲嘆と失望と疲労と不安の中で、日本中のサポートを感じたからでしょう。
この時に、ベガルタのコールリーダーとスタジアム中をツイステッドを教えて廻ったのが、ベガルタ仙台の元選手・岡山一成でした。

その岡山の本が出ました。
「岡山劇場 声は届き、やがて力となる。」



4回の戦力外通告を乗り越え、18年間プロサッカー選手にしがみついた男の、歓喜と葛藤。
選手、チーム、サポーターを巻き込み、各地で熱狂を起こしてきた「岡山劇場」とは何だったのかを本人がはじめて振り返った一冊。

岡山一成
戦力外も含めて10チームを渡り歩いた選手です。
FWもDFもこなしていたはずなのに不器用な選手です。
でもその所属チームにとても大きな影響を与えた選手です。

岡山選手はベガルタ仙台にも2007年の途中から約1年半所属しました。
ヘディングが得意な選手ですが、ディフェンダーとして定位置を確保したとは言いがたい選手でした。
でも彼はサポーターを変え、スタジアムの雰囲気を変え、チームを変えました。
試合後トラメガを持ってサポーターに向けて、アホをやりながら想いを伝えました。
これが「岡山劇場」と呼ばれたものです。
彼は「岡山劇場」により、所属していたチームに多くの影響を与えてきた選手です。

彼が来る前は、ベガルタ仙台でも、試合内容によっては一部のサポーターが荒れて、あばれたり選手のバスを囲んだりしたことも有りました。
ブーイングは場合によっては有っても良いと思いますが、私はあれでは絶対に応援ではないと思っていました。
しかし彼は「岡山劇場」により最初の1年でサポーターの心を完全に掴んで、選手とサポーターとの最高の関係を作りました。彼がベガルタ仙台を去って6年目ですが、あれから選手とサポーターの関係は良好なままです。彼には感謝しています。

チームにはフォワードもディフェンダーも各ポジションが当然必要ですが、岡山は唯一無二のポジションでした。

岡山一成は、今奈良にいます。関西サッカーリーグ1部の「奈良クラブ」に入団し「選手兼奈良劇場総支配人」という肩書きでいます。
おそらく奈良も変え、最後には日本のJリーグ全体の雰囲気を変えることになるでしょう。

興味があったら読んでみてください。
本の帯には以下のコピーが書いてあります。

今、「必要とされない」と悩んでいるあなたへ。




2014年4月24日木曜日

土地家屋調査士政冶連盟定時大会にて

本日宮城県土地家屋調査士会館にて、宮城県土地家屋調査士平成26年度第14回定時大会が開催されました。

私も、今年も来賓としてお招き戴き、ご挨拶をさせて戴く機会を得ました。
政治について、東北復興について、考えを少しお話しさせて戴きました。
要点を書かせて戴きます。

政治連盟亀山会長の挨拶

何故政治連盟が必要なのでしょうか。

会員の皆さんは誤解されているようです。
政治連盟は自分たちへの利益誘導だけ訴える組織のようなイメージだったのかも知れません。
どこかの政党にだけ肩入れする組織と思っているのでしょうか。
それは違います。8億円をお貸しするほどのお金が有れば別かも知れませんが、私達の組織で利権の話しができるようなことはありません。
私達の組織は、与野党係わらず聞く耳を持っている国会議員の先生方に、専門家としての知識をお伝えすべき立場なのです。


さて、あの東日本大震災により、東北は大きな被害を受けました。ただ今、全国のご支援を受けながら、復興の途中であります。被災地に生きる我々にとって、この復興が最優先課題であることは、論を待ちません。

しかし、一度絆のもとに一致団結した美しい日本の国民が、3年経て喉元を過ぎてしまい、被災地東北の住民でさえも、再び自分の目先の生きていくことだけに集中し、本来あるべき姿をまた見失いはじめているような感があります。

被災を経験した土地家屋調査士として原点に立ち戻り、被災地のためにも、また今後起き得る他の地域の減災のためにも、日本の不動産登記は、地籍制度はどうあるべきか、日本の未来を語りたいものだと常々思っています。

そんな想いを実際に議論の場にいる国会議員の先生方にお伝えする機会を作らなければなりません。
国会で決まったことに居酒屋で文句を言っていたり、復興が進まないことを評論家のように他人事で批評していても、世の中は何も変わりません。
文句を言うもっと前から、自分たちで動かなければなりません。
しっかりと議員を選び、しっかりと国会の議論を注視し、国民の視点に立って議論して戴くためにしっかりとお手伝いすることが大切です。

そして、議員の先生方に、正確な理解の元に活発にお仕事をしていただければ、日本の地籍の制度に起因する震災復興の隘路は減少していくことでしょう。

そうしていくことが、私たちも資格を与えていただいている国民の皆様の為の社会貢献になると信じております。









2014年4月23日水曜日

拝啓 東日本大震災様



先日のブログで紹介したように、本日も河合伸子先生のボランティア料理教室が開催されました。
そのお手伝いで同行した私の妻が、名取の仮設住宅で見つけた張り紙が、この写真です。
本郷正徳さんの作文だそうです、

確かに私達被災地の人間は、多かれ少なかれ、あの東日本大震災で様々なものを失っています。
しかし、このブログでも書き続けているように、私も含めてあの災害に遭ったからこそ「得たもの」が有ります。「気が付いたもの」と言い換えた方が良いかも知れません。

それらに支えられながら、皆が元の生活を取り戻すまで、私もできる分野で頑張ります。



2014年4月21日月曜日

土地家屋調査士白書2014を考える

発刊されましたね。
土地家屋調査士白書2014


今まで業界に白書がなかったのですから、初刊発刊については敬意を表します。

さて、日調連の皆さんは、発刊して満足しているようです。そして全国のまじめな会員は、誰にも頼まれないのに自分で進んで購入したことに満足しているかも知れません。
ではすべて良かったのでしょうか。
いいえ、私は違う意見です。

まず白書とは何でしょうか。

世界大百科事典(第2版)では以下の解説が示されています。
はくしょ【白書】
政府が国政の各分野の現状と課題をひとまとめにして報告書の形で広く国民に提示する公文書。この言葉の由来はイギリス政府が外交の内容を国民に知らせるために出した文書の表紙が白かったところから白書white paperと呼ばれるようになった。以来,政府(行政府)の公式報告書を一般に白書という。これにたいしてイギリスの議会の報告書は青表紙がついているため青書blue bookと呼ぶのがならわしである。 日本では片山哲内閣が1947年7月経済白書(都留重人執筆の《経済実相報告書》)を出したのが始まりで,〈財政も企業も家計も赤字〉と当時の経済の危機的〈実相〉を伝えた。

三省堂 大辞林
はく しょ 【白書】
〔英国政府の報告書が白い表紙をつけ white paper と呼ばれるところから〕
政府が,外交・経済など各分野の現状を明らかにし,将来の政策を述べるために発表する報告書。

今まで白書が無かったと言うことは、日調連の政策が内外に対する説得力に欠けていたかも知れません。ですから初刊の発刊は意味が有ると思います。
ただし、土地家屋調査士白書は、土地家屋調査士の制度に関する日調連の戦略のために、統計に裏打ちされた現状とその分析を会員を含む国民に報告し、新たな政策を打ち出す為の根拠でなくてはなりません。
では今回の白書の編集はその目的に照らしてみると、どう評価されるべきでしょうか。
今回の白書の目次を見てみましょう。
以下のとおりです。

第1章 日本全国あなたの近くの土地家屋調査士
 1 全国の土地家屋調査士人口
 2 土地家屋調査士試験受験者数、合格者数及び合格率等
 3 都道府県別人口と各法律専門職等士業人口

第2章 日本経済に貢献する土地家屋調査士
 1 不動産登記事件数の推移
 2 土地の表示に関する登記事件数の推移
 3 建物の表示に関する登記事件数の推移
 4 土地家屋調査士とオンライン登記申請
 5 参考資料 国土交通省「土地白書」から
 6 公共嘱託登記

第3章 日本社会に寄り添う土地家屋調査士
 1 土地家屋調査士会が運営するADR センター
 2 筆界特定制度
 3 土地家屋調査士による社会教育活動
 4 土地家屋調査士会等による全国自治体との防災協定

第4章 自らを省みる土地家屋調査士
 1 土地家屋調査士の登録
 2 懲戒処分

第5章 研鑽し続ける土地家屋調査士
 1 土地家屋調査士特別研修とADR代理関係業務認定土地家屋調査士
 2 土地家屋調査士会による研修会

第6章 研究し、発信し続ける土地家屋調査士
 日本土地家屋調査士会連合会の「研究所」について

第7章 仲間を支え合う土地家屋調査士
 1 全国の土地家屋調査士会
 2 日本土地家屋調査士会連合会組織について
 3 全国土地家屋調査士政治連盟の誕生

第8章 進化を続ける土地家屋調査士
 1 国際地籍シンポジウムの開催
 2 地籍問題研究会
 3 土地の筆界に関する「地域の慣習(地図等の歴史的資料類)」の研究

第9章 土地家屋調査士が歩み続けた道
 1 土地家屋調査士制度の誕生
 2 日本土地家屋調査士会連合会の歩み並びに土地家屋調査士制度及び不動産登記制度の変遷

東日本大震災と土地家屋調査士
 1 各土地家屋調査士会との連携
 2 日調連、各土地家屋調査士会による被災者支援活動
 3 土地家屋調査士の大震災の教訓
 4 土地家屋調査士による復興支援

土地家屋調査士を多面的に紹介しようとしている姿勢が見えます。
そうなんです。「紹介」なんです。
すべてのタイトルにも「〜土地家屋調査士」が付いていますね。
これは「白書」ではなくて「広報誌」に見えます。
所管は広報部だったのでしょうか。

あらゆる組織にはグランドデザインが無ければなりません。
そのグランドデザインをベースに、組織の未来のための戦略を考えるのに必要なものが統計です。そしてその統計を分析しながら更に戦術を立てていくものです。
そのツールとして白書が存在します。
白書を見れば、その組織のグランドデザインが透けて見えるはずです。

1を10に改良するのは10倍ですが、0を1にするのは無限大です。
だから、初版を刊行した日調連の担当役員には敬意を表します。
でも、白書は「目的」ではなく「手段」です。
白書初版刊行で喜んでいる問題ではないのです。

この組織、政策も、広報も、研修内容に至るまで、「目的」と「手段」が混同されているように見えます。
これは日調連だけの問題ではありません。単位会も会員も変わりません。
枝葉末節だけではなく、空まで伸びる樹木の太い幹の話しを皆で語りたいものです。




2014年4月18日金曜日

訃報ー前田健一会員の御尊父様がご逝去

前田健一会員(石巻支部)の御尊父様が4月17日にご逝去なされました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
なお葬儀等は下記のとおりです。

<通夜>
日時:平成26年4月20日(日) 午後6時00分
場所:セレモール仙台
    仙台市青葉区郷六字館22-1
    電話 022-226-2220

<葬儀>
日時:平成26年4月21日(月) 午後1時00分
場所:セレモール仙台
    仙台市青葉区郷六字館22-1
    電話 022-226-2220

<喪主>
前田健一様

2014年4月16日水曜日

温泉に誘ってね

お風呂用メガネを買いました。
ちょっとカッコ良いでしょ。


金属を使っていないから錆びないし、お風呂で曇らないし、サウナでもフレームが劣化しないということです。
メガネのアイガンで、なんと1310円!
商品名「アイガンFORゆ」だそうです。
ネットで注文して、配送料390円を加えて総額1700円ですよ。
失敗しても良いから買ってみようと思いました。

問題は左右の度数を変えられないことですが、私は左右の視力が同じ程度なので、問題ありません。
それでもお風呂でどこまで視力が必要かを考えたら、少し弱めで合わせておけば良いのでしょう。
ちなみに老眼もあります。

私は最近風呂にテレビを持ち込み、録画を楽しむことが多いので、今日このメガネで試してみました。

使ってみたらとてもクリアです。
曇りません。
良いです。

まあすぐにレンズに傷が付くのだと思うのですが。
使い捨てコンタクトのことを考えたら、適当に使って壊れるまで使っても充分ですよ。

メガネと言えば、震災の時に手元になくて困ったということを聞いたことがあります。
実際にこの程度の値段なら、震災対応非常用メガネとして複数買ってあちこちに置いても良いでしょう。
またサウナが大丈夫なら、真夏の車内に置きっぱなしでも大丈夫ではないかと思います。

近眼の人は露天風呂の遠景を楽しめません。
温泉の硫黄などによりメガネの金属部分やレンズのコーティングが損なわれます。
だから私はメガネなしで入ります。
絶景の露天風呂ってあるでしょ。
いつも残念に思っていました。

私はもう大丈夫です。
誰か温泉に誘ってください。




2014年4月14日月曜日

LIFE!

とても評判が良い映画です。

ウォルター・ミティー(ベン・ステイラー)は、長年LIFE誌の写真管理部で働く真面目な社員です。彼はとても内気で、社内に思いを寄せる女性シェリル・メルホフ(クリステン・ウィグ)に話しかけることもできないでいます。
そんなとき彼は、何かと空想の世界に入り、その中で彼はヒーローとなり、どんなことでも可能になりました。

そんなウォルターの勤めるLIFEはオンラインに移行するために廃刊が決まりましたが、その最終号の表紙を飾るはずの彼に送られてきたネガが見つからないので、彼は窮地に立たされました。
ウォルターはそのネガを探すため、その写真を送ってきた写真家のショーン(ショーン・ペン)を探す旅に出ます。そしてその旅の中で、ウォルターは大切な何かを学ぶのです。

さてこの映画の感想です。
私の友人たちが「良かった」と言っている映画ですので、皆と一緒に「良かった」と書けば無難なブログになるのですが、実はこの映画、私はそれほど良かったとは思いませんでした。

そこをネタバレをしないように書かなければならないのですが、観ていない人にはこの感覚が伝わるか疑問ですので、気をつけながらも少しネタが想像できる書き方になるかもしれません。
それで困る人は以下は読まないでくださいね。

さて、さすがに写真誌のLIFEを扱っているので、この映画の映像、グリーンランド、アイスランド、ヒマラヤなどの自然の風景についてはとても壮大で美しく、そこにはとても惹かれました。
またウォルターの空想の世界では過去の映画のパロディがいくつか出てきます。その楽しみも有ります。(これも私には邪魔だったけれど)
しかしショーンが送ってきたはずの25番目の写真が何故無かったのかという部分の話しの作り込みはどうも納得ができません。途中解雇されながらも主人公のウォルターがショーンを追いかけて世界中を旅する原因だったのだから、物語としてもう少し別の理由が欲しかったと思いました。

まあ百歩譲って、ウォルターが旅に出て大事なことを学び、顔つきも変わって来たこと、そして、あれだけ空想の世界にトリップしていたのに、空想はいつの間にか減ってきたこと、それはウォルターが、空想ではなく現実の世界の冒険を通じて得たものだから、原因は何であれ、良かったでしょ、と言う映画と納得すべきなのでしょうね。

特に写真家ショーンがヒマラヤで被写体を見つけてとった行動と言ったセリフは、この映画として重要なテーマでしょう。だから彼の旅は「結果論として」貴重だったことになります。
しかし、ウォルターがあそこまでの冒険の旅をすべき「動機としては」どうなんでしょう。

そして25番目の写真が何だったのかは、この映画のキモになる訳です。
この映画のここに感動している人が多いようです。
ここでも表現されている意味は分かるつもりですが、ちょっと違和感があります。
これが写真の答えなら、ウォルターの冒険の旅による成長物語は必ずしも肯定されている訳でも無いと思うのです。
まあここも、冒険の旅を経たからこそ、写真のありかについても写真の内容についても、振り返ってみて意味がわかった私の人生(LIFE)と理解すべきところなんでしょうね。


「毎日同じ生活を繰り返していますか?」
「この映画の主人公は、あなたです」
というこの映画の予告編のフレーズについても
「他人から見て毎日同じ生活に見えて、実は毎日冒険しているのさ」
「勝手に決めるなよ」
と私は思っています。

この映画で感激するまで行かないのは、私自身のLIFEが図々しいからでしょうか。



*2014/04/14 ちょっと加筆

2014年4月11日金曜日

ベガルタ仙台監督交代でリーダーを考える

東北の春は遅いですが、しかし確実に来ます。

仙台も桜が咲きました。
きれいなこのピンクの花びらを見ると、毎年嬉しくなります。
そして仙台はこれから美しい青葉の季節が来ます。
私の一番好きな季節です。

ベガルタ仙台にも遅い春が来ます。それは確実に来ます。

先日ベガルタ仙台の不調についてこのブログに書きました。
その書いた翌朝にアーノルド監督の解任が発表され、ヘッドコーチの渡辺普氏が監督に昇格することが決まりました。早い決断でした。
渡辺監督はベガルタ仙台では初めてのOB監督になります。

結果的にアーノルド監督は解任されましたが、先日書いたようにアーノルド監督が前手倉森監督に比べて、サッカー監督として特にダメだったとは思っていません。
現在の選手の平均年齢の問題や、これまでの戦術からの意識転換の問題や、外国人監督としての細かなコミュニケーションの問題も大きかったと思います。

ベガルタ仙台がJ1準優勝した一昨年の躍進は、「被災地東北の光になる」というモチベーションで気持ちをひとつにして戦ったという特に大きな要因がありました。
これは手倉森監督という稀代のモチベーターがいたから為し得たことだと思っています。

ただどんな組織でも長期間同じリーダーを掲げることは無理な事です。
特に手倉森監督の能力であるモチベーターの部分を長期維持することはとても難しいことです。
そのモチベーションで持って来たベガルタ仙台というチームにとって、アーノルド氏でなくとも新しい監督を迎えることはとても難しいことだったとも言えます。

とにかく成績が上がらなければ、その責任をとるのもリーダーの役目です。
アーノルド監督は、実際にピッチに立つ選手とバックアップ体制であるフロントとの責任も併せて解任されました。でもこれは仕方ないことです。

新しい渡辺監督は敢えて火中の栗を拾う事になることを分かって就任しました。心から応援したいと思いますし、今後の躍進を信じています。



さて、リーダーとチームの関係はとても難しいですね。

理想のないリーダーは論外です。

理想は有っても、それを理論に落とし込めないリーダーは、夢を見ているだけです。

理想に捕らわれすぎて、現実問題を解決できないリーダーも、組織としては役に立ちません。

理論が有っても、その理論をチームに理解させられず、結局誰も付いてこないリーダーは、もともと理論が無いのと同じです。

理論が無いから部下からの人気を気にして行動し、そこそこ人気はとるけれど、結局組織の成績を上げられないリーダーも、ある意味害になります。

自らの昔の小さな成功体験だけですべてを判断するリーダーは、確実に組織の害になります。

…おやおや、確かサッカーの監督の話しをしていたはずでしたよね。





2014年4月9日水曜日

訃報-福井会会長戸田正浩氏ご逝去

福井県土地家屋調査士会会長の戸田正浩氏がご逝去なされました。
葬儀等は下記のとおり執り行われます。

戸田会長は、2年前に私が福井県土地家屋調査士会に講師でお伺いした際に、私の講義の前でとても熱い講義をされていたことが印象的でした。
51歳の若さで、ご本人に覚悟が無いはずの急逝がとても惜しまれます。
業界としても個人としても残念です。

ご冥福をお祈り致します。



<通夜>
日時 : 平成26年4月9日(水) 午後6時30分
場所 : ソートフルやしろ
      福井県福井市渕4-606
      0776-33-2666

<告別式>
日時 : 平成26年4月10日(木) 午前10時
場所 : ソートフルやしろ
      福井県福井市渕4-606
      0776-33-2666

<喪主>
 戸田 泰智 殿 (長男)


*2014/04/09 17:15
年齢52歳から51歳に修正しました。
それにしても若いです。
惜しいです。

負け癖を吹っ切れ

私がベガルタ仙台サポーターであることを知っている人から、ベガルタ仙台の試合の話しを時候の挨拶のように話しかけて戴くことが有りますが、最近その話題を振られることがとても少なくなりました。

そうです、皆さんに気を遣われているようです。(笑)

ベガルタ仙台は開幕6戦、2分4敗です。
毎年スタートダッシュでワクワクさせてくれるチームですが、今年はツライ春です。



今年は長い手倉森監督体制からグラハム・アーノルド監督体制に変わりました。
勝てないのは、優秀な手倉森監督から能力不足の監督に代わったという問題ではないと思っています。

手倉森氏が育てた選手を、手倉森氏が長年かかって使い切ったのです。昨年の後半は手倉森監督でも勝てていませんでしたし、今年監督を続けていたら、ここまででないにしろ、苦戦は免れないと思っていました。

しかし、それにしても連敗は辛いですね。
結果は出てないにしても、先日まで良かった選手間の連携も、先日の浦和戦では、攻撃も守備もバラバラでした。
もちろん選手が手を抜いている訳では無いと思います。
浦和戦に臨む戦術がそもそも違うようにも見えましたが、それ以前に負けや引き分けが続いて、選手も自信が失われているようでした。
こんなときには、監督やコーチによるメンタルコントロールが重要ですが、今は監督自身もそこが上手くいっていないようです。

「負け癖」
サッカーだけでなく、人生においても、これが一番避けなければならないものです。
最初は偶然でも、それを受け容れ始めると、負けが当たり前になり、勝てる気がしなくなります。そして余計な迷いが生じます。負のスパイラルに堕ちていきます。

私はベガルタ仙台をブランメル仙台の頃から見てきています。とてもとても弱いチームでした。私の目の黒いうちにJ1に昇格してくれたらどんなに嬉しいかと願っていたチームでした。

そんなチームには、過去何度も「負け癖」が出てきた時期がありました。
そんな時の特効薬は、どんな形でもよいから1回勝つことです。
フォーメーションやスタイルの問題ではなく、不格好でも良いから勝つことです。
それが負け癖を吹っ切ります。
無理に勝ちに行くという事ではありません。ガチガチに守って負けないようにして、できたらカウンターで勝つ程度で良いと思っています。
昨年までの積み重ねを思い出せば、そこそこ守ることができるはずです。

応援します。
付き合います。
だから迷わずに戦ってください。

当然試合は勝って欲しいです。
でも力及ばず負けてしまうときでも、選手たちが全力で戦っている限り、私達は最後まで応援します。
試合途中で帰ることは絶対にありません。
私達のチームですから。
自分たちの息子が全力で戦っているときに途中で帰る親はいないですから。





2014年4月2日水曜日

今治タオルのオリムと河合伸子先生に仮設住宅で感謝

土地家屋調査士で申し込みをされた皆さんなら愛媛県土地家屋調査士会のプロデュースによる今治タオルの広報グッズが届いたころと思います。
私の事務所も届いて、さすがに世界トップ品質の今治タオルと感心しています。

さて、先日そのタオル製造している(株)オリム様から被災地に今治タオルのタオルマフラーを大量に贈提供していただきました。タオルマフラーとは、タオル地で作ったマフラーです。愛用者も多いですが、サッカーサポーターにもとても身近なグッズです。
私はベガルタ仙台のサポーターとして長年タオルマフラーを愛用していますが、タオル地のマフラーは実に使いやすく、寒さを防ぐマフラーとしても、暑いときに汗を拭くタオルとしても便利で、洗濯もしやすく、重宝しています。

さて、今回広報グッズの今治タオルのご縁で、愛媛県土地家屋調査士会の長野さんを通じてお声をかけていただきましたが、被災地の仮設住宅にお住いの方々には、特に使い出が良いだろうと思いましたので、遠慮なく頂戴いたしました。



さて、仙台には有名なしらはぎ料理学校の河合伸子先生がいらっしゃいます。
先生は震災後から仮設住宅を訪問し、レシピと材料を持ち込んでボランティア料理教室を開催して廻っています。

「仮設住宅でのボランティア料理教室」



仮設住宅では台所も狭くて料理するにも楽しくないという話や、仮設住宅の部屋に引き籠っている方もいるという話しを聞いて、狭くてもおいしく作ることのできるレシピを考えて、皆で作って皆で食べるという支援活動を開催しています。この支援企画は毎回好評と伺っています。


私の妻も河合先生のこの支援活動を少し手伝っておりますが、今回この料理教室で仮設住宅にお伺いした際に(株)オリム様の今治タオルマフラーを他の支援物資と一緒にお渡しできました。

仮設住宅の皆さんも大変喜んでくださいましたので、(株)オリム様と、その仲介をしていただきました愛媛会長野様、そして段取りをしてくださった河合先生に、このブログからも重ねてお礼を申し上げます。

オリム様の活動や、河合先生の活動は、ご自分の専門分野の延長が被災地のニーズにマッチしたとてもありがたい活動です。
このような各々の専門と地域のニーズがマッチできれば、無理の少ないとても良い支援が成り立つことを実感しました。