2022年6月26日日曜日

鈴木修塾(建物業務)のご参加について

半月前に開催についてご案内した「鈴木修塾(建物業務)」ですが、参加希望の方の数が私の想定を超えそうです。

今の数のままなら問題ありませんが、おそらく当日まで2カ月強あるので、経験上参加希望の方はもう少し増えると思います。

ご案内している会場の格安の宿の空きは、あと2名程度だと思います。場合によっては宿はご自分で予約していただくことになるかも知れません。

また、一番大事な「研修効果を下げずに研修をする」ためにできるだけの工夫をしますが、今後の参加希望の方とは別日程の設定を組むなどの相談をしながら2つに分ける可能性も検討してみようと思います。

議論したり励ましあう仲間は多い方が良いですが、できるだけマンツーマンに近い形でフィールドワークを含むきめ細かな研修を行い、最終的に「できる土地家屋調査士」になってもらうためには、ある程度の人数制限が必要と思います。

すでに、別の時期なら参加できると表明している方もいらっしゃいますので、2回に分けるとその方のためにもなると思います。

また司法書士の参加者も複数いらっしゃいます。すでに司法書士事務所を開いているので、今から土地家屋調査士の補助者にはなれないという方々で、今回の塾で根本から学びたいとのことでした。

もう少し司法書士の方が集まって、司法書士コースに分けられれば、司法書士だから省ける項目と、司法書士と兼業だからこそ教えなければならない項目をシラバスに入れられるかも知れません。

そんなこともあり、今後申込みの方のご事情を考慮して調整をさせていただくことも検討したいと思います。

これからも参加ご希望の方は、遠慮なく以下のとおりにメールで参加表明をお願いします。

その後、開業等のお急ぎの事情、参加日程のご希望、現在の業務経験などを伺って、調整させていただくことがあることをご理解ください。


土地家屋調査士鈴木修塾「建物業務」

日 時:令和4年9月8日(木)13時~ 9月11日(日)15時 3泊4日

場 所:講  義:エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

    現場実習:仙台市内及び周辺地域

   *現場設定が必要のため今回は仙台で開催します。

受講料:132,000円(税込)

宿泊料:15,450円(税込)3泊4日朝夕2食付きの料金です。

        この宿は6月26日現在、あと2名です。  

形 式:3泊4日の合宿です。本来1週間欲しいところを、時間と費用の負担を減らすために、できるだけ日数を少なく設定しましたが、その分事前に宿題をしてもらいますし、当日は夜まで勉強をします。

受講者:若干名

 個別指導に近い形を取りたいので調整させていただくこともあります。

 完全初心者歓迎です。

 複雑な建物業務まで、建物業務のほぼ全部をできるように致します。

 もちろんベテランの土地家屋調査士でも歓迎します。必ず発見はあると思います。

受講申し込みおよび問い合わせ先

 以下にメールでお願いいたします。

 件名は「鈴木修塾受講申し込み」もしくは「鈴木修塾受講問い合わせ」でお願いします。

 鈴木修 mucha@rr.iij4u.or.jp

その他

建物登記2件弱の受講料で、鈴木事務所のノウハウと、補助者年月を省略できる人生の貴重な時間と、一生の仲間を得られるとお考えください。

先日の「鈴木修塾(経営・運営)」でできたグループラインでは、毎日熱い議論がなされています。これから頼りになる良い仲間ができたと思っています。




2022年6月18日土曜日

専門家として業務受託に必要なこと

土地家屋調査士の資格試験に合格した新人たちの指導を長年しておりますが、合格者から開業に向けてよく聞く発言が「測量さえできれば」などというものです。

あの試験に合格しただけで「ほかに測量ができれば土地家屋調査士として生きていくことができる」と思っているとしたらとても危険です。もう少し世の中を知ってください。

今日お聞きしたのですが、以下はある土地家屋調査士事務所に実際に来た質問だそうです。


質問①

国土調査は済んだけど登記所未送付の土地を買いたいが、この土地は分筆登記できるのか?また、隣接地の一軒の境界承諾書がないんですが。

質問②

別件ですが、これも国土調査が済んでるけど登記所未送付の土地の2筆が、所有者が同一のため2筆の外周は確定しているが、中は〇〇番+〇〇番表記されてるいる。この土地を筆界解消と地積更正登記したい。この土地を買うにあたって測量代はどちらもちになるかって質問です。取引形態は公簿売買とのことです。


土地家屋調査士試験に合格しただけでは、この質問に正確に答えるのは難しいでしょうね。この質問は論点が多いのです。論点をひとつひとつ分解して全部理解することにより、明確に答えることができるようになります。

一応、この質問に含まれる論点を分解すれば

質問①

1.国土調査と筆界の関係は?

2.国土調査とその成果の登記所送付とは?

3.分筆登記可否の要件は?

4.境界承諾書とは?

5.登記申請と境界承諾書の関係は?

6.国土調査や他人の境界承諾書があれば土地家屋調査士の調査が省略できるのか?

質問②

1.国土調査と筆界の関係は?

2.国土調査とその成果の登記所送付とは?

3.国土調査における筆界未定とは?

4.国土調査があれば土地家屋調査士の調査が省略できるのか?

5.筆界未定の解消の具体的方法(手続き)は?

6.公簿売買とは?

7.公簿売買の売主の責任は?

8.売買の際の測量費の負担は売主と買主のどちらが負担するか決まっているのか?

9.8の負担者が決まっているのなら、その根拠は何によって決まっているのか?

こちらもこんなところでしょうか。


世の中の不動産取引の前提として土地家屋調査士の仕事が発生します。これらは試験範囲としての測量と不動産登記法や民法などの法律、それだけを学んでいても答えられません。

もちろん経験則が積み重なっても、根拠を持って正確に答えられません。

これらの問いで皆さんがひとつ学ぶことがあるとすれば、開業してただ事務所で待っていても単純に「分筆登記をお願いします」という依頼は来ないということです。
受託してから調べるつもりと思っていても、実際には何も知らないとそもそも受託ができないことになります。

持ち込まれるあらゆる質問に正確に答えることができると、営業不要の土地家屋調査士になります。

専門分野として「広く浅く」を狙っても結局鳴かず飛ばずの土地家屋調査士になりますので、まずは「狭くても深く」から狙うべきだと思います。

そうすれば、必ず生きていく方法が見えてきます。

そうでないと「様々な知識を教えてくれる土地家屋調査士」という専門家ではなく「単なる作業員」になってしまいます。

試験合格者は、もう一度方向性を整理してみてください。

応援しています。




2022年6月10日金曜日

鈴木修塾(建物業務)開催します

 「土地家屋調査士という資格は、職業としてとても将来性がある」と考えております。これについては客観的なデータを元に説明ができます。ネットのぼやきを鵜呑みにせずに私の話を聞いてくださった方々には、この件はしっかり理解していただいています。
もちろん「資格を取っただけでは無理ですよ。その後の努力は必要です。」という点も理解の上です。そして、講師としては、その漠然とした「努力」という言葉だけに逃げずに、具体的にその「努力」の方法を教えています。

さて、先週開催した「鈴木修塾(経営・運営)」については、開業歴31年のベテラン土地家屋調査士も新人も含めて、参加された受講者には満足していただきました。
経営や業務管理などについて最新の話もしながらも参加者全員をフォローしたつもりです。だからこそ、そこでできたLINEグループで、塾終了後の本日も熱のある話が続いているのだと理解しております。

この「鈴木修塾(経営・運営)」では、試験に合格しただけという段階の人が、土地家屋調査士という資格でどうすれば職業としてやっていけるのかを解説し、その上で更に受講者個々にカスタマイズして説明しました。

土地家屋調査士を専業として位置づけている方だけでなく、土地家屋調査士を現在の仕事の副業として位置づけている方や、年金の補助として考えている方もいます。そういう方々にとっては、各々当然に経営の方針が違うし、営業の仕方も違ってくるはずです。

それらを受講者一人ひとりの事情に合わせて説明させていただき、その結果、各自ごとに違った事務所経営の可能性を示すことができました。


ところで、ここではっきり申し上げたいのは「鈴木修塾」というネーミングは売名をしたいからではありません。

塾に来る方々は生活がかかっています。人生がかかっています。大袈裟かも知れませんが家族の命さえもかかっています。

「鈴木修塾」と名前を前面に出しているのは、責任の所在を明確にして、個人指導に近い形で本当のプロを養成する覚悟を示しているのです。


さて、「鈴木修塾(経営・運営)」に続けて「鈴木修塾(建物業務)」の開催を致します。

同じハウスメーカーの建物の表題登記をし続けているだけなら、1万件こなしても経験値1にしかなりません。

建物業務は皆さん簡単に考えている方が多いですが、結構奥深いものです。社会経済が分からないと仕事ができません。建物業務の基礎から受託のコツまでを、現場作業も含めたワークショップをしながら説明しましょう。

初心者には、必ず登記申請できるまでにします。

現役の土地家屋調査士の方にも、建物業務でも他と差別化ができることを説明しましょう。

以下のとおり開催します。


土地家屋調査士鈴木修塾「建物業務」

日 時:令和4年9月8日(木)13時~ 9月11日(日)15時 3泊4日

場 所:講  義:エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

    現場実習:仙台市内及び周辺地域

   *現場設定が必要のため今回は仙台で開催します。

受講料:132,000円(税込)

宿泊料:15,450円(税込)3泊4日朝夕2食付きの料金です。  

形 式:3泊4日の合宿です。時間と費用の負担を減らすために、できるだけ日数を少なく設定しましたが、事前に宿題をしてもらいますし、当日は夜まで勉強をします。

受講者:若干名

 個別指導に近い形を取りたいので調整させていただくこともあります。

 完全初心者歓迎です。

 複雑な建物業務まで、建物業務のほぼ全部をできるように致します。

 もちろんベテランの土地家屋調査士でも歓迎します。必ず発見はあると思います。

受講申し込みおよび問い合わせ先

 以下にメールでお願いいたします。

 件名は「鈴木修塾受講申し込み」もしくは「鈴木修塾受講問い合わせ」でお願いします。

 鈴木修 mucha@rr.iij4u.or.jp

その他

建物登記2件弱の受講料で、鈴木事務所のノウハウと、補助者年月を省略できる人生の貴重な時間と、一生の仲間を得られるとお考えください。






2022年6月6日月曜日

鈴木修塾(経営・運営)を終えて

 6月3日(金)から5日(日)までの3日間で「鈴木修塾(経営・運営)」を開催しました。

人数を絞って開催しましたので、全員のすべての悩みや迷いを払拭するマンツーマンのようなお話ができました。少なくとも明日何をすべきかは全員納得して帰り、すでにそれぞれが動き出しています。

参加者全員から「今回の塾に来てよかった」という感想をいただき、迷いながらも開催して本当に良かったと思っています。

今回は、合格したばかりの方から土地家屋調査士歴31年の方まで、北は秋田から南は広島まで、年齢は20代から60代までと、本当にバラエティ豊かなメンバーが参加してくれました。

当然、参加者の皆さんの抱えている問題も、異なっていました。

お互いに利害関係の無い参加者が「土地家屋調査士」というキーワードの元に集り、夜まで真剣に語り合ったことで、参加者同士でとても良い連帯感ができたようです。

初日からLINEグループができて、解散後の今日もLINEの書き込みが続いています。

私も含めて長いお付き合いになるでしょう。


さて、このマンツーマンに近い対面という形で自分のための話を聞くこと、そして自分以外の人の悩みとその回答を聞くこと。これが、多面的な理解につながると思っています。

合格したばかりの人が31年土地家屋調査士をしている大先輩の迷いを聞くことは、とても大事なことだと思います。

お互いの立場に合わせたアドバイスが違うことと、その違いがどこから来ているのかを理解するのも大事なことだと思います。

私が動画配信ではなく集合研修にこだわっている理由が、参加された方々にはわかってもらえたと思います。

今後も一人も置き去りにせずに、彼らの土地家屋調査士への歩みを応援したいと思っています。