12月14日に開催予定の「土地家屋調査士事務所開業・運営ガイダンスin東京」ですが、参加希望のご連絡が多数来ています。
12月14日東京で土地家屋調査士事務所開業ガイダンスを開催予定 2019年10月27日日曜日
東京ガイダンスの後の懇親会について 2019年11月5日火曜日
参加希望者には、土地家屋調査士に興味を持って勉強を始めようという人から土地家屋調査士事務所運営を再検討したいというベテランの土地家屋調査士の方まで経歴も様々ですし、事前にたくさんの質問もいただいています。
それらの質問を見ていると、やはり開業についての質問が多いですね。
実力を付けたいと先輩の土地家屋調査士事務所に所属して勉強している人が多いです。
その人達の質問内容を見ていると、まだまだ本人に主体性が無いように感じます。
どこかに所属していれば自然に実力が身につくと思っているかのようです。
どのくらいの期間で何をどのように身に付けるかの具体的な計画が無いのでしょう。
その事務所と修行の内容や期間を相談しているのでしょうか。
人生で一番大事な部分を、所属した事務所任せのように感じます。
はやく開業したいのなら、もっと主体的に動かなければなりませんね。
事務所から与えられる業務をただ消化しているだけなら、一人前になるのに10年はかかるでしょう。(何をもって一人前と考えるかが人によって違うかも知れませんが、私は土地家屋調査士の業務ノウハウが測量と登記手続だけではやっていけないと思っています)
開業を目指す皆さんは10年もかけていられないのでしょう。(事務所とその開業希望者によっては10年かけても難しいことも十分考えられますが)
短期間で一人前になりたいのなら、与えられる1つの経験を何倍もの経験に増加させなければなりません。
1筆の土地の分筆登記業務を終えたなら、それだけの経験に終わらせずに、その経験を何倍かにします。資料が手元にあるのだから、その資料を見ながら、経験値を増やします。
もしこれが分筆登記業務でなくて、筆界特定業務だったらどのような申請書と意見書を書けるのか、またこの書証が無いとしたら意見書の論理構成の順番がどう変わるのか、いくらでも経験値は増やせると思います。
この経験値を自分で作ることは過去このブログで何度も書いていますので、ご確認ください。
自分で経験を作ること 長崎会新人研修にて 2018年9月30日日曜日
修行中の時期は人並みに休みたいなんて思わないで、ひたすら頑張ってください。
そしてさっさと実力を付けて独立すれば良いのです。
その二度と無い貴重な時間のはずなのに、いつの間にか「仕事がキツイ」「休みたい」とか「給料が安い」「先生と合わない」とか本末転倒なサラリーマン化している人も見られます。そもそも永久就職するつもりじゃないでしょう。
そんな甘ったれた考えで1年で実力付くわけないですよ。
本来ものを教わるとは身銭を切るべきものなのです。それを給料をもらって学ぼうとしている形態だから勘違いするのでしょうね。
人生かかっています。その期間は寝ないでも頑張りましょう。
もちろん、事務所が悪いこともあるでしょう。
どうしても我慢できないくらい「先生と合わない」とか、自分が必要なノウハウと違う事務所と思ったら、我慢せずに円満退職をしましょう。
時間が一番大事ですから。
(あくまでも円満退職ですよ。その事務所の先生は地元の先輩として付き合うことになるのですから)