2019年11月19日火曜日

本を何度も読んでいるけど身につかないという人に

「この本を読んで3巡目なんだけれど、なかなか身につかないのです」という新人がいました。

身に付けるべき知識や技術を得るための本なら、おそらくやり方が違うと思います。
小説ではないのですから、読んで感銘を受けていてもダメです。
読んでヒントをもらって、それを自分に落とし込んで、なおかつトレーニングをしなければなりません。
そのトレーニングを通じて自分のものになるのです。

周りで聞いて見ると「勉強とはひたすら読書」というタイプの人が多かったので驚きました。
漫然と何回読んでも時間の無駄なだけです。
書いている内容について、角度を変えて検討しないと身につきません。

技術系の本だったら、すぐに試してみるべきです。
法律系の本だったら、自分の周りの具体的事例に当てはめて考察を書いてみるべきです。
最低でも手を動かす必要があります。

また「自分が来週この分野の研修講師をやる」というつもりで読むと、自ずと内容が整理されて入りやすいかも知れません。

以前書いたブログを参照ください。 2010年7月29日(かなり前だね)
★私の本の読み方(その4) スライドメモ編
http://fermatadiary.blogspot.com/2010/07/blog-post_29.html

何かを得たくて本を読むなら、実践は必須です。

オリンピックを何度も見ても選手にはなれませんよね。