2009年12月25日金曜日

☆俺の技を見て盗め

「俺の技を見て盗め」って言葉が職人の世界にあります。
かなり格好が良い言葉です。
私たち土地家屋調査士の世界でも聞いたことがあります。
でも昔から私は、「見ただけで盗める技なら早く教えた方が良い。」と言ってます。
こんな事を言っている人は、実は教える技術も教える気も無いのかも知れないとさえ思っています。

土地家屋調査士法の中での私たちの世界は凄く狭い3条業務の中です。その3条業務だけに籠って、見る間に小さくなっていく登記というパイを食い合っている状況を考えると、すぐ先の未来は誰にでも明白です。しかし3条業務は68条による排他的な業務を列記しているだけで、それ以外の業務をやってはいけないとは書いていません。もちろん他の資格業法に抵触しない業務であることは当然ですが。

土地家屋調査士の地籍に関する能力は既に広く大きなものを持っていると思います。
過去先輩達が真面目に3条業務を深く追求してくれたために、自分たちも意識していないその周辺の幅広い知識が既に身に付いているはずです。

それに更に努力を加え、安定して発展的なノウハウにしましょう。
努力はみんなでやった方が楽で効率がよいのです。
20年前のノウハウで、これからまた20年生きていける訳がありません。
現在の土地家屋調査士も社会から期待されているのは、既に登記だけではなくもっと大きな世界のはずですから。

私は、将来の土地家屋調査士像はおそらく一つではないと思っています。未来には、全員が同じ業務をするのではなく土地家屋調査士のあり方が多様化するのだろうと思います。

ですから新しい技術や情報は早く教え有った方が良いのです。
自分一人で抱え込んでもノウハウは育たずに、その抱え込める程度なら大したノウハウでは無いでしょう。
みんなで協力し合って業務のパイを広げた方が良いと思いませんか。