これは、宮城の故小林良郎先生から20年ほど前に言われた言葉です。
私が公嘱協会の理事をしていた頃、小林先生は理事長でした。
小林先生が全国に会議で行くときに、私を鞄持ちで連れて行ってくれて場数を踏ませてくれたり、何かと可愛がってくれたのです。
私が生意気にいろいろと制度に対して意見を言うと聞いてくれて、その際に言われた言葉がこれです。
最初は「立場が無い者が発言するなということか」などと考えてしまいましたが、そうではなかったようです。
「意見は実現できなければならない。そのためには立場が必要だ。立場を持ちなさい。」という意味のようです。
また「平理事などの立場で、いわゆる逃げができるところでの発言は無責任である。」という意味も有ったようです。
私も会長になってこの言葉を実感しています。
また会長という立場で改めてこの言葉の意味を考えると、
「立場を持ったときでも、若い頃発言していたことが正しいと言えるかが、その意見の価値だ。」と思うと同時に、「立場を持ったときでも、若い頃と同じ発想で意見が言えるかどうかが、その会長の価値だ。」とも言えるのかな。そんなことを思っています。