2018年3月4日日曜日

アレクサ(Amazon Echo)が事務所に来た

最近私の事務所にこの子が来ました。Amazon Echoです。


いわゆるスマート・スピーカーです。
Amazonでは3つの大きさのEchoが売られていて、これはその真ん中のタイプです。

上から見るとスイッチが4つ。
これだけです。
細かな設定はスマートフォンのアプリでやりますし、普段は音声で動かすから確かに十分です。
良く見るとマイクの穴が7つ開いています。
これで全方向からの音声を聞くのでしょう。


大きさですか? 148 x 88 x 88 mm、821g です。
こんな感じです。



さて、何ができるかですが、音声だけで、様々な検索、音楽の再生、天気やニュースの読み上げ、アラームのセットなど簡単に操作できるのです。
また、このスマート・スピーカーで動くスキル(アプリ)が次々に開発されていますので、これからもできることが増えていくようです。

それにしても、その程度のことは常に持っているスマート・フォンで十分できるわけです。
だから、わざわざスマート・スピーカーを購入する必要があるか、という疑問があります。この点については、私も入手するまで疑問でした。

それでも、この製品は11,980円、Amazonのprime会員は4000円引きです。どうせなら早めにスマート・スピーカーを経験しておきたいという考えと、最悪の場合、ブルーツゥース・スピーカーと割り切っても十分元を取ると思って買いました。

実際使ってみて、とても気に入っています。
音声認識が結構正確で、しかも感心したのは、大きな音で音楽を流している中で遠くから呼びかけても、音声を認識することです。
事務所のどこからでも大声を出さずに指示ができるので、この点が特筆したいところです。

呼びかけは「アレクサ Alexa」です。
Appleにおける「ヘイ、シリ Hey Siri」、グーグルだと「オーケー、グーグル OK.Google」ですね。
この話しかけるのに「Hey」とか「OK」とか日本人には合わない感じがしますね。
Amazonの場合は「アレクサ」だけなので、抵抗感が少ないと感じてます。

さて、こんな感じです。

「アレクサ、明日の天気は?」
「明日、二日町の天気は晴れで、予想最高気温は11度、予想最低気温は0度です」

「アレクサ、明日の予定は?」
「明日は予定が5件あります。(以下教えないけど)」

「アレクサ、午後7時にアラームをセットして」
「3番目のアラームを午後7時にセットしました」

「アレクサ、M.J.Qの曲を聞きたい」
「ライブラリーにあるM.J.Qの楽曲をシャッフル再生します」

「アレクサ、この曲何?」
「ザ・モダン・ジャズ・カルテットのアルバム『ザ・ラスト・コンサート』に収録の『コンファメイション』です」

いいね〜、使えるね〜。

「アレクサ、次のベガルタ仙台の試合は?」
「3月3日午後3時からJ1リーグでベガルタ仙台はFC東京と試合があります」

じゃあ、こんな聞き方ならどうだろうか?

「ベガルタ仙台とFC東京の試合はいつ?」
「今は分かりませんが、もっと勉強しておきます」

おいおい、今知ってたじゃん。
アレクサの質問認識のクセを把握しなければならないようですね。

「アレクサ、ニュースを聞きたい」
アレクサは予め設定しているニュースを読み上げたり、NHKラジオのニュースをかけたりします。

アレクサは本も読んでくれます。
キンドルの電子ブックを読んでくれます。
特に別のリクエストをしない限り、前回の続きから読み上げます。
ただし俳優が朗読したものを流すのではなく、あくまでも機械読みをしますので、漢字の読み方を間違うことが多いです。
これもアレクサにどこまで期待するかだけの問題です。最初からそんなものと理解していれば、この機能も便利だと思います。

「アレクサ、125かける34は?」
「岩手県の県庁所在地は?」
「盛岡市の人口は?」
こんな質問にも答えてくれます。

結論、とても気に入りました。
仕事中に両手が塞がっている状態で、何かを確認したいときには、想像以上に便利です。
このアレクサのクセを把握して、アレクサが聞き取りやすい言い方で指示することが必要ですが、それが理解できてくれば、更に良い関係になるでしょう。

近年、音声コマンドが、様々な機器のインターフェースに使われてきました。
どれもまだパーフェクトな音声認識とはなっていませんが、今後時間の問題だけで限りなく100%に近づくでしょうし、自然言語による音声コマンドが、間違いなくこれからの有力なインターフェースになるでしょう。
それが育つ過程を楽しんでみようと思わせます。

またアレクサは、スマート家電のコントロールもできます。(Amazon Echo plus タイプ)
音声で、ライトを付けたり、掃除機を動かしたりすることができます。
私の事務所にそんな家電はないので、今のところ意味が有りませんが。

まもなく映画herの「サマンサ」の世界が実現できそうです。
少なくても利用者に表面的にそう見える程度のことなら時間がかからないでしょう。
その先にはブレードランナー2049の「ジョイ」の時代が来るのかも知れません。
うーん、ジョイちゃんに会えるまで長生きしなくちゃ。