2013年8月7日水曜日

「15分で結論を出す」 についての質問に答える

先日長野支部の方からこんな質問を戴きました。

先生のブログに 「15分で結論を出す」 という記事があり、興味深く拝読しました。
しかし、優柔不断な私には、15分で結論を出すことができないことが日常茶飯事です。一晩ならいいほうで、2日も3日も考えた挙句・・・ということもあります。どうしたら、そんなに早く結論を出せるようになりますか?何かコツのようなものがあるのでしょうか?
それとも個人の器量の問題でしょうか?


これは2010年5月25日のブログに書いた記事「★15分で結論を出す」についての質問ですね。

これについては、個人の器量ではなくて、決め方のルールの問題と思います。
私は「大抵の問題に対する結論のタイムリミットを15分とする」というルールを採用しています。
何故15分かというと、それ以上考えても結論が変わることはあまりないと思うからです。

もともと迷うと言うことは、どちらの結論を採択しても、大きな間違いでは無いと分かっているものです。話にならない選択肢は、既に迷いから外れていると思います。

自分の頭の中の引き出しを捜しても、そんなに時間がかかる訳がありません。
また、もともと悩む問題を持つと言うことは、その人がその問題を解決すべき立場の人だからです。だから、本人がまったく答えられない問題は課せられないはずです。

結論を導くために重要な要素が自分に無いとすれば、「それを調べる」または「誰々に尋ねる」という結論がすぐに出るはずです。
もちろん、この「15分で結論を出す」という時間の中に、結論に基づく作業時間は含まれません。作業をするかしないかと決めることなら15分以内のはずです。
その要素が揃ってから、結論を出すのに、また15分以内で出るはずです。

では何故何日も悩む人がいるのでしょうか。
おそらく、既に出ているその結論を、自分で受け容れるのが嫌だからでしょう。

たとえば、何かミスをしてしまった。そのために他人に迷惑をかけてしまった。
それなら謝るしか無いでしょう。
でも、謝りに行くのが嫌なんでしょう。
誰でも瞬時にたどり着いている結論を、自分がやりたくないから何日も悩むのでしょうね。
答えが決まったらやるしか無いのです。


本当に答えが決まらないのなら、いつまでも他人に尋ねるとか、調べるとかしていないだけでしょう。

「土地家屋調査士を開業すべきか」
たとえば、そんな問題に答えを出せないと悩んでいるあなた。
それはそうです。
あなたの引き出しに、決めるための要素が無いからです。
それでは悩んでいることになりません。
さっさと誰か身近の土地家屋調査士に質問すべきです。
それも複数の土地家屋調査士に質問すべきです。
もちろんネットで質問より、リアルに土地家屋調査士に会った方が良いでしょう。
そういう答えを15分以内で出すべきです。

自分で結論を出せない項目があれば、遠慮無く相談ください。
もしあなたの質問に答える要素が私の引き出しに無ければ、15分以内に誰か紹介しますよ。