その様子は、震災直後から始めている無料相談についても、相談内容からも読み取ることができます。
被災直後は不動産どころじゃなかったからです。
阪神淡路の震災の際の話でも、専門的な相談内容になるのは被災してから半年過ぎてから、むしろこれからだとお聞きしています。
宮城県内では、被災者のための無料相談だけでも、様々な組織とグループによって開催されています。宮城県土地家屋調査士会は、そのすべてに協力しています。
そのため、会員の皆さんにお願いして、たくさんの時間を相談員として協力願っています。
実はそれの相談のスキームをつくるため外部との打合せや段取りだけでも、役員としても大きな仕事量になっています。
それでも地域の復興のためです。私自身も自宅も津波に飲まれてはいません。それを考えて、できることをできるだけ頑張る時期と考えています。
それにしても、相談窓口がたくさん有っても被災者は同じ人なので、行きやすい場所に相談窓口を一本化できることが望ましいです。そうすればマンパワーを集中できるのですが、なかなか難しいことでしょうね。
官民すべての調整をしているだけで、時間は消耗していきます。
今困っている人がいれば、やはり「窓口はどうあるべきだ。」と言ってないで、すぐに動いて役に立つべきでしょう。
さて、そんな中で「法テラス」が被災地に臨時の出張所を出してくれることになりました。
臨時と言っても常設で、まずは3年間を目途に設置してくれるそうです。
最初に南三陸町に開設し、あと2カ所(山元町?東松島町?)を計画しているそうです。
宮城県土地家屋調査士会も、この件については、8月上旬から協力の打ち合わせをしておりました。
宮城県内で3カ所予定の常設出張所のうち、用地が確保できた南三陸町から開所することになりました。開所式は10月2日(日)です。
「また別の相談窓口ができた。」という見方も有るでしょうが、法テラスが常設の建物を持てば、かえって各相談窓口を整理できる可能性があります。
会員の皆さん、しばらく忙しくて大変でしょうが、長年お客様である宮城県民の皆さんのためです。ご協力をお願いいたします。