風評被害で東北が、特に福島が、苦しんでいます。
東北産の食べ物が受け容れられないだけでなく、人もあらゆる物が、東北産は受け容れられません。
おくり日や花火大会など各地で支援しようと考えてくれたイベントが、風評で中止になり、かえって辛い思いをしています。
風評だけを一概に「心ない」と決めつけることは出来ません。
これは科学的な判断が求められる場面ですが、政府の発表が信用できない状況では、皆風評に踊らされてしまいます。
地震で被害に遭い、津波で被害に遭い、原発で被害に遭い、風評で被害が続いています。
東北の住民は何も悪いことはしていません。
風評を流す人たちもすべて悪い訳では有りません。
東電と政府の発表が信用できないことがすべてです。
東北のものを受け容れるかどうかを、自己責任の問題にしてることが悪いのです。
東北の人たちが個人で放射線測定器を買わなければならない不条理さ。
これらは政府が責任持った発表があれば不要の物です。
11月19日(土)に「青年土地家屋調査士会全国大会in福島」が開催されます。
全国の青調会を中心にした任意の勉強会です。
昨年は愛知で、一昨年は兵庫で開催されたものです。
さてこの全国大会ですが、震災前の昨年から福島開催で決まっていました。
震災後、福島開催で問題無いのか、福島青調会も考えたようです。
でもこんな時こそ「福島は大丈夫だ」と発信したいこともあり、開催することになりました。
以下はその福島青調会からの発信です。
全国の皆様をお迎えしたい気持ちと、参加する方々の気持ちへの配慮が表れています。
私は放射線は問題ないと思っていますが、上記の状態ですから、誰を信用するかという問題でも有ります。
このような苦しいメッセージを書かなければならない福島の状況は、いつまで続くのでしょうか。
安部正伸@福島青調会です。
いよいよ全国大会まで2ヶ月を切りました。当初はどうなるか不安でしたが全国大会へ向けての準備が着実に進んでおります。
来週には実行委員長の渡部より皆様に正式案内を配信します。
正式案内を出す前に皆様に福島県の現在の状況をお知らせしたいと思います。
3.11の大震災後、福島では福島原発の事故で大量の放射性物質が大気中に拡散いたしました。
大気中に拡散された放射性物質は雨により地表に落ち、地表が汚染されました。
原発事故当初、福島県の殆どの人は放射性物質から出てくる放射線について意味がわかりませんでした。
毎日テレビの画面の下に1時間ごとの放射線量が表示され、天気予報と一緒に放射線量情報が流れ異常な状況でした。
放射線量についてはテレビや週刊誌、新聞、インターネットなどから情報を得て、やっと冷静に理解できたのは事故から約1ヶ月ぐらい経った頃だと思います。
それから簡易放射線量計を購入し、自宅や子供達の通学路、事務所の周りなど計測して、どう行った場所の放射線が高いのか確認してまわりました。
現在は事故当初に比べれば放射線量は低くなってきています。
ただ大量に拡散した放射性物質の中に含まれていたセシウム134とセシウム137が地表を汚染しており半減期が長いため、全国大会を開催する郡山市では0.86マイクロシーベルトと他の県に比べれば放射線量は高いです。
専門家の間でも低線量の放射線を浴び続けたときの体への影響について意見が分かれており、専門家でない私も正直分かりません。
全国大会を開催するにあたり、前回のメーリングにも書きましたが放射能については福島青調会のみんなが相当悩みました。
もし放射能の影響で少人数での開催することになったとしても「福島復興のためにやろう」と福島青調会みんなの気持ちであります。
郡山市の放射線量に対する安全宣言は出来ませんが、全国から来る皆様の判断にお任せしたいと思います。家族の居る方、独身の方もいるかと思いますので。
参考になるか分かりませんが、福島県で掲載している「福島県放射能測定マップ」のURLのリンクを貼ります。
http://fukushima-radioactivity.jp/
長々と書いて終いましたが、全国の皆様にお会い出来ることを楽しみにしております。
福島青調会では全力で皆様をお迎えします。