2011年9月26日月曜日

ADRセンター評議委員会・運営委員会

9月の各種会議の報告が出来ていませんでしたね。
すみません。まったく余裕がなかったのです。
遅ればせながら、これから少しずつ今月の会議の報告を致します。

9月1日にみやぎ境界紛争解決センター(以下ADRセンター)の評議委員会と運営委員会が開催されました。

評議委員会とは、ADRセンターに関する重要な事項を決定する組織です。
これは仙台弁護士会からもお二人の弁護士にも参加していただいております。
以前からお力を戴いている菅野修弁護士と、斉藤睦男弁護士に代わって新たに阿部弘樹弁護士に加わっていただきました。

運営委員会は、実際にADRセンターを運営する組織です。新たに中村一彦会員(古川支部)が入りました。

ADRセンターのセンター長は舟山政明相談役、副センター長は千葉三郎副会長にお願いいたしました。

さてADRセンターについては、毎月の相談者数は総会で報告しているとおりです。
相談はありますが、実際に調停まで進む人は少ないです。

面談する前の電話だけで納得して、終わる方もいます。
それも解決です。
私たちはそれで良いと思っています。
件数にこだわっていません。

どうせ件数が少ないからADRを設置しないという議論をしている会もあるようです。
どうでしょうか。
私はこう考えます。

皆さんの住んでいる町に病院ができたら嬉しいでしょう。
皆さんが今病気でなくて、今診察してもらう必要が無くても、病院ができたら嬉しいでしょう。
だって何か病気になったら、そこで治してもらえるんですから。安心ですよね。

同様に、「何か境界でお困りなら、解決をお手伝いできる機関がここに有りますよ」ってメッセージは嬉しいはずですよ。
宮城県民皆がいつでも境界問題を抱えている訳じゃないですから。

むしろ境界問題の専門家である土地家屋調査士が日常業務をしっかり積み重ねていけば、境界問題は事前に解決できているはずです。
そこからはみ出た問題も、境界問題の専門家である土地家屋調査士の組織内で解決できる機関を持つことは、とても大切な事だと考えています。