2011年10月21日金曜日

消しゴムの話 カドが好き

前回の消しゴムの思い出に続き、もう少し書きましょう。

やはり「消しゴムは角」ですよね。

おろしたての消しゴムは角がしっかりと存在し、そこで細かいところを消すことが、とても快感です。
プラスチック消しゴムは、柔らかく消し心地も最高ですが、柔らかい故にすぐに角が丸くなります。だから、昔はあの快感を求めて、カッターで刻んで新しい角を作り、また細かいところを消したりしていました。

そう言う意味で、消しゴムは絶対他人に貸したくない文具です。
この大切に守っていた角を、いとも気軽に使って丸くしてしまうヤツがいます。
本当にガッカリした記憶があります。

思えば、みんな、消しゴムの角で消したかったのです。
その欲望をかなえたのが、コクヨの「かどけし」です。
2003年度のグッドデザイン賞を取って、結構話題になっていたので、皆さんもご存知かも知れません。


この写真のとおり、「カドケシ」は角がたくさん有る消しゴムです。
一個持っていれば、いつでも角で消すことができます。

この製品は、結構ヒットして、大きいのから小さいのまでたくさんのバリエーションができています。一個持っていると嬉しいですよ。



上の写真は、以前紹介した私のペンケースの常備品、トンボ鉛筆の「ペンシル型消しゴム」です。
2.5mm*5mmの断面の消しゴムが、ペンシル型のリフィルになっているものです。これもある意味、消しゴムの角が連続で出てくるのです。鉛筆より細いので、バッグの中に一本入れておくと便利ですよ。

えっ、CADの時代に、そんなに細かいばかり消す場面があるのかって?
使うとか使わないとか、そんなことは関係ないのです。
ひとワザ持っている文具は持っているだけで嬉しいものです。