10月28日は宮城会の研修会が開催されました。
今回の研修会は大震災復興をテーマにしたものです。
ここまでの私たちの動きは、生活支援的なものでありました。県内各地に支援物資を運んだりしました。その後、被災地での無料相談会などで専門性を発揮始めました。
でも土地の登記や境界の問題などで本格的な専門性を生かす動きはこれからです。
阪神淡路大震災でも半年が過ぎてから、これらの動きが出始めたようです。
私たちも仙台法務局とも相談しながら動いております。先日10月26日の表示登記実務研究会で、仙台法務局で筆界移動に関する考え方を議論しました。この内容は今まとめておりますので、まもなくお知らせ致します。
さて、今回の研修会は以下の内容でした。
第一部
「地殻変動の概要と測量成果の改定について」
国土地理院東北地方測量部
測量課長 池田尚應様
地殻変動の概要、測量成果の改定、公共測量に関する情報の3項目に分けて丁寧に説明戴きました。
第二部
「大震災からの復興と土地家屋調査士の業務」
兵庫県土地家屋調査士会
土地家屋調査士 藤原光栄様
阪神淡路大震災の際に実際に取り組まれた具体的な事例を紹介され、震災復興における土地家屋調査士の使命と具体的行動をお伝え戴きました。
今回の研修会も参加者が多く、会場の椅子を増やさなければならない状態でした。企画した研修部も大変嬉しく思っています。
さて研修会の中でも申し上げましたが、第二部の藤原先生の講師料や旅費は、すべて兵庫県土地家屋調査士会から出ています。
藤原先生の福島会においての研修会の際も同様でしたが、兵庫会の江本会長に問い合わせたところ、「すべて兵庫会から支援する」とのことでした。このようなご支援の形もあるのですね。改めて勉強になりましたし、心から兵庫会の皆様に感謝致します。
土地や建物という大切な財産の持ち主を証明してくれる不動産登記。本人に代わり手続きに必要な土地の形状や建物の面積などを調査し、登記の申請をするのが土地家屋調査士です。東日本大震災により大きな被害を受けた、福島県南相馬市で土地家屋調査士として働く新道竜さんが今回の主人公。10月、「被災した親戚のため、家を建てたいが土地の境界がわからないので調べてほしい」との依頼がありました。復興を後押しする新道さんの仕事を紹介します。