2014年9月28日日曜日

32年ぶりのお客様


先日私の記憶に無いお名前で、事務所にお電話を戴きました。
よくよくお話しを伺ったら、32年前に私が測量調査・分筆登記した土地の隣接地の所有者でした。
名前だけでは分かりませんでしたが、図面を見たら思い出しました。
土地家屋調査士は現場や図面を見れば思い出すものですね。

業務の依頼でした。

10年程度前の事件に関するお問い合わせや追加依頼はたまに戴きます。
しかし32年前と言えば私が開業して1年目の頃。
私も駆け出し、まだまだ不安の残る仕事ぶりだったはずです。
しかもその後、私は事務所も移転しており電話番号も変わっています。

ですから当時の直接の依頼者でもなく、ある意味利益相反の隣接地の所有者が、わざわざ私を捜して電話を戴いたのは感激でした。

お伺いして様々な相談にお答えしてから、
「当時誠実に仕事を進めてくれたことを覚えている」とおっしゃってくださいました。

一番の誉め言葉です。
やはり日々の業務を誠実に進めることが次の仕事に繋がり、結果的に今も事務所を続けていられることを再確認できました。

「で、どんな仕事が受託できたのか?」って
その方と相談の結果、今回のご依頼については「少なくても今は費用対効果の関係でやらなくて良いし、今のところリスクも無いですよ」と申し上げ、結論として仕事にはなりませんでした。

いえいえ、業務にならなくても問題ありません。
また30年ぐらい先に電話を戴くことを楽しみにしておりますよ。





2014年9月26日金曜日

清洲会議

Officialより

観たいと思っていたのですが、劇場公開中はどうしても時間が取れず、日調連全国会長会議の帰りの新幹線で録画を観ました。

三谷幸喜お得意の「限定空間群像サスペンス」ですね。
役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、鈴木京香等々
その他ちょい役にまで有名俳優を使っています。
舞台は歴史ドラマの王道、信長から秀吉の時代です。

合戦の無い話し合いで初めて歴史が動いた日。
戦国時代におけるロビー活動の妙。
当然面白くない訳が無い、そう思って観ました。

でも何なんでしょう。
なんか違うと感じました。

会議で歴史が動くことを描くのなら、そして誰もが結末を知っている史実を素材にするなら、途中はもっとどんでん返し的なドラマで無ければならないはずです。

観客全員が、最後は秀吉が勝つと分かっているのだから、柴田勝家と丹羽長秀が強大な敵に見えなければならないはずです
秀吉の味方がほとんどいない多数に無勢の状況を引っ張らなければなりません。
その絶対的な不利な状況から秀吉が巻き返さなえれば、ドラマとして面白みにかけると思うのです。

それにしては、敵の柴田勝家があまりにも馬鹿キャラに描かれているために、緊迫感がまったく浮かび上がりません。

三谷作品はコメディだからというかも知れないけれど、そういう見方に切り替えても、そこまで笑えないのです。
途中の旗取り合戦や、天海祐希の忍者のシーンはまったく不要だと思うし、最後の秀吉と柴田のシーンは、いわゆる「いい話」を創ろうとしたのかも知れないけど違和感がありました。
どうしたのでしょうか、三谷幸喜は。

映画『十二人の怒れる男』へのオマージュ「12人の優しい日本人」の限定空間群像ミステリーを書いた三谷だから、もう少し面白くできたと思うのですが。

一番の問題は、おそらくこの映画で、見終わって好きになったキャラクターが誰もいないことじゃないかな。
本来狙うなら、柴田勝家が無骨だが感情移入ができる人物に描いて、それに対して秀吉と黒田勘兵衛チームのずる賢い策略との対比を描いて、でも結論は歴史的な勝敗になる残酷さを描いた方が良かったのではないかとも思います。

確かにそこまで悪くは無い映画です。
でも何か置いて行かれた気分です。
これって「三谷幸喜の個人的遊びに巻き込まれただけ感」が有るのかも知れません。


それで清洲会議は良いから、全国会長会議はどうだったって?
変革の時代、清洲会議以上に緊迫感の中、熱心に話し合いましたよ。
後日映画にはならないと思うけど。



2014年9月24日水曜日

訃報-仙台支部 澤山武之 会員のご尊父様


仙台支部の澤山武之会員のご尊父様が9月23日にご逝去なされました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。



<逮夜念仏>

日 時 平成26年9月25日(木)午後4時30分より
    平成26年9月25日(木)午後6時00分より

場 所 JA葬祭センター久慈店
    岩手県久慈市川崎町 12-1
    電話 0194-52-4444

<葬 儀>

日 時 平成26年9月26日(金)午前10時30分より

場 所 JA葬祭センター久慈店
    岩手県久慈市川崎町 12-1
    電話 0194-52-4444

<喪 主>

 澤山武之様

2014年9月23日火曜日

副業なんですか

関東ブロック新人研修会が終わりました。
3日間にわたる研修会に携わった関東ブロックの役員の皆様と講師の先生方と受講者の新人の皆様、本当にお疲れ様でした。



さて、その新人研修会でお会いした新人について少しコメントを。

私の「困ったこと無い?」「測量できる?」等といった問い掛けに、「土地家屋調査士は副業だから・・・」というお話しをされた方が2人いました。
他の資格を持っていた人で、今回土地家屋調査士を開業した人でした。
おそらく、土地家屋調査士業務についてのできないこと・分からないことに対する言い訳のつもりなのでしょう。


  副業:本業以外に行う仕事(大辞林)
  副業:収入を得るために携わる本業以外の仕事を指す。
     サイドビジネス、兼業ともよばれる。
     副業は就労形態によって、アルバイト(常用)、日雇い派遣、
     在宅ビジネス、内職などに分類される。また、収入形態によって
     給料収入、事業収入、雑収入に分類される(Wikipedia)


わかりました。
とにかくあなたは本業じゃないんですね。
その程度なんですね。
でもそんな言い訳、誰に通じるのですか。
英語の研修会に来ていながら「英語分からないけど、フランス語できます」って言うのですか。

自信が無いこと、勉強不足のことを、副業という言葉でごまかさないでください。
お金をもらう限りプロじゃないですか。
あなたの事務所に土地家屋調査士の仕事を依頼に行くお客様に失礼でしょ。
あなた以上に仕事ができる土地家屋調査士が近所にいるのに、副業のあなたが受託するのですか。
そんな覚悟で看板を掲げちゃ駄目でしょう。
せっかく開業した仕事にもっと真摯に向き合うことです。

今できないのは当たり前です。
新人ですから。
そこをごまかさないこと。

そして、いくつの仕事を持っても構いません。
でも「すべて本業」と言ってください。
副業と言っているうちは、自分に対する言い訳になり、いつまでも実力が付きませんから。






2014年9月21日日曜日

関東ブロック新人研修会に向かう

本日と明日、関東ブロック協議会新人研修会の講師として東京に向かうため、只今新幹線の中で書いています。
関東ブロックの新人研修会講師は初めてですが、どこの新人もみな同じ想いでいるはずです。お会いするのが楽しみです。

各ブロック協議会の新人研修会は年に一度開催されますので、その参加者は原則開業して1年以内の方です。
ですから昨日開業したばかり(もしくは登録手続き中)から、もうそろそろ1年になる会員まで参加しているはずです。
念願の土地家屋調査士を開業してワクワクした気持ちで参加されている方もいるでしょう。1年やってみて思った以上の厳しさも感じている人もいるでしょう。

資格予備校では試験合格のノウハウを教えてくれますが、合格後の世界は教えてくれません。予備校のCMのイメージで、合格したら誰でも「即」バラ色の生活が待っているかのように理解されているのかも知れません。
それも含めて頑張って合格されたのでしょうね。

残念ながら、どんな業界でも数年の努力で(場合によっては1回の試験で)残りの人生がバラ色になる世界はありません。
でもこれは当たり前の話しで、下を向いたり、後悔したりする必要はありません。
努力次第で、自分の人生に納得できる生き方はあります。
これが独立開業の醍醐味です。

開業したけれどコネもないから仕事が来ない・・・と言うのですか。
コネや年功序列の世界が嫌だから、自分の実力で切り開くこの世界を目指したのではないのですか。
仕事が来ないのは実力が無いからだけです。

私達講師は担当の科目を教えているだけではないのです。
少なくても新人の研修会講師は、受講者のこれからの人生に深く関わります。
講師が意識するしないにかかわらず、その人の生き方に影響を与える可能性があります。
なにしろ新人が挨拶以外で会話した先輩調査士は、補助者時代に勤めていた事務所の土地家屋調査士だけかもしれませんから。
ですから我々講師は、しっかり講義内容を検討し、受講者に真摯に向き合い、絶対にごまかさないで、講師の土地家屋調査士人生をかけて講義をする必要があります。

すべての質問に答えます。

努力の必要性を教えましょう。
むしろ自ら努力したくなる世界を教えましょう。
次に努力の方向性を教えましょう。
そして明日何から始めれば良いかを教えましょう。

大丈夫です。
20代の頃から30年以上ワクワクしたまま土地家屋調査士を続けている人がいますよ。




2014年9月16日火曜日

her / 世界でひとつの彼女


コンピュータ内の人格を持ったOS「サマンサ」と恋愛をする話し。
キワモノかも知れないと思ったけれど、これ以上の予備知識も無く観てみた。

観て良かった。
思った以上に良い恋愛映画に仕上がっていると思う。

時代は少しだけ未来。誰もネクタイをしていなくて、股上の深いパンツが流行っていて、皆ヒゲを生やしていている時代。
私達の世界のガジェットがちょっとだけブラッシュアップされていて、皆コンピュータを操作するためのイヤーピースを耳に入れ、(すごく賢くなったSiriのような)音声で操作している時代、ゲームもバーチャル度が少し進んでいる時代。
10年以内かも知れない違和感のないちょっと未来。
この設定がとても上手い。

主人公のセオドアは手紙の代筆の仕事をしている。
他者とコミュニケーションをするための古典的なツールである手紙。その手紙に心のこもった文章を代筆する仕事である。
それでいながら自分自身は他者とのコミュニケーションがとても下手で、今は妻と離婚協議中である。しかし彼は離婚を躊躇している。
学生時代から付き合っている妻の成長に対する関わり方が、とても不器用で離婚まで来てしまったが、セオドアは妻をまだ愛していて、そのため次の恋愛に踏み切れないでいる。

そんなセオドアの前に新しい意思を持った新型OSが現れる。
そのOSは起動すると女性の声で話しかけてきた。彼女の名前はサマンサ。感情を持っていて、気の利いたセリフを言い、仕事ができる。そして誰より人間らしい。
ほどなくセオドアはサマンサと恋に落ちる。

肉体の無いサマンサとの遊園地や海でデート。そしてサマンサとのセックス。
(どうするかはネタバレになるので・・・)

セオドアもサマンサも、お互いの恋愛を通して成長するのだが、成長の度合いと方向が少しずつ違ってくる・・・

肉体を持たないサマンサ。
だからこそ、その声は人間的でしかも肉感的な声で無ければならない。
その声を、声だけでは勿体ないスカーレット・ヨハンソンが担当している。
いやあ、良いです。
しかしコンピュータの合成音声がハスキーって(笑)

恋愛とは何か・・・
そして恋愛における他者とのかかわりとは・・・
恋愛がお互いを成長させ、その成長がお互いの恋愛に影響を与える・・・

とてもまっとうな恋愛映画です。
全国では上映終了館も多いのですが、機会が有ったら観ても良いと思います。







2014年9月12日金曜日

安否確認の一番良い方法~東京会視察対応にて

9月11日で東日本大震災から3年半経ちました。

その前日の9月10日に、東京土地家屋調査士会の災害担当専門部会の皆さんが宮城会に視察にいらっしゃいました。首都直下型地震や東南海地震等が懸念されるので、その対策を検討されているそうです。

また翌日には荒浜や閖上、そして仙台空港などを視察してくださいました。

皆さんは2011年3月の私のこのブログをご覧になってくださったようで、当時の宮城会の動きは良くご存じでした。

様々なテーマで議論をさせて戴きましたが、その中でも「会員の安否確認の方法」については私の意見をお伝えしました。

大規模災害の時には業務はすべて止まります。
会員指導もありません。
まずは会員の安否確認が一番の仕事です。

でもそれが、一番難しいことでした。

今は会員の安否確認には外部委託の会社があるそうで、平時に契約をしておけば、いざという時にはその会社が対応してくれるという選択肢もあるそうです。
東京会の皆さんに教えて戴き、逆に勉強になりました。

ただその場合は、平時に会員の皆さんのいくつかの個人情報を登録しておかなければならないので、何かと難しいこともあるようです。

何しろ災害時では、
停電になり、電話は通じない。道路は遮断されている。
事務所に行っても被災していればどこかに避難しているかも知れない。
避難先を調べるのはとても大変。
場合によっては公的な避難所ではなく、県外の親戚宅に避難しているかも知れない...

考えてみると、安否の確認はとても難しいのです。
宮城会の300人弱の会員でも、すべての会員の安否がほぼ確認できたのが
発災後8日後の3月19日でした。


さて私は各地にお招き戴いた「震災」に関する研修会で、必ずお伝えしていることの一つがこの「安否確認についての一番良い方法」です。

「何か大きな災害が起きたら、自分が大丈夫だと何らかの方法で組織に知らせてください」とお願いをしておけば良いと思います。
災害時に自宅や事務所が倒壊したり流失したりして、家族や親戚に不幸が生じたりしているときに、組織に連絡しようという発想はなかなか出てこないと思います。

だから平時に約束するのです。
もちろん、「自分たちの安全や生活が確保できてからで良いから」と言うことも忘れずに。
自発的に報告くれるのなら、組織は必要以上の個人情報は持たなくても良いですし。


以前も書きましたが、これは普段からの帰属意識によるものです。
普段からの人間関係です。

以前某組織は、「帰属意識の高揚」を事業方針大綱に掲げたことがありますが、会員の帰属意識は事業方針大綱で決めることではありません。
それを敢えて定めたくなるとすれば、会長に求心力が無く、会員に帰属しているという実感を与えていない組織である証明として反省すべきです。
どんな大きな組織であっても、「人と人との繋がり」がすべての基本だと思います。

それらが特に災害の時は決め手になります。

災害対策本部であっても、その混乱している災害時には「会議開催通知」のようなもので委員が集まってくる訳では無く、普段からの繋がり、使命感、絆で集まってくるのです。


そして「繋がり」とか「絆」というものは、災害の時に生まれるものでなく、普段から培われているものだと思うのです。

何も無いことを願いたいのですが、「災害は必ず来る」と考えなければ対策は甘くなります。
応援しています。





2014年9月11日木曜日

訃報-本郷学会員のご尊父様(奥様のお父様)

本郷学会員(仙台支部)のご尊父様(奥様のお父様)が9月10日にご逝去なされました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

なお、故人牧野登雄様のご遺志により葬儀は行いません。

出 棺 日 時 平成26年9月11日(木)12時
火 葬 日 時 同 日 14時

喪 主 牧野 浩二 様
住 所 仙台市青葉区みやぎ台一丁目9-5(ご自宅)

ご参列はお控えください

2014年9月9日火曜日

『きょうかい君とあいちゃん』 ゆるキャラグランプリ2014

今年も来ました。
ゆるキャラグランプリ

前回も応援した『きょうかい君とあいちゃん』 が今年も参戦します。

きょうかい君とあいちゃんは、愛知生まれのキャラクターです。



昨年も一昨年も、ゆるキャラグランプリに参戦。

昨年は1580人(体?)中、 第619位!

う~ん、微妙.....



とりあえず、再度紹介ね。(愛知会HPより)


識・知見の「きょうかい君」
知識・知見に基づいた正確な位置に境界杭を設置する土地家屋調査士の男の子です!
真面目で打たれ強く、正義の心を持っています。
落ち着きがあり、大事なものを守る力強さを秘めています。
ちょっと頑固な面も・・・。

そうなんだ。きょうかい君は境界杭ではなくて、土地家屋調査士だったんですね。


情と思いやりの「あいちゃん」
おおらかで、友好的。愛情と思いやりに満ちた、とっても優しい女の子です。
お隣同士の信頼関係を築いて、境界にまつわる争いごとのない世の中にしたいと願っています。

争いごとのない世の中って、とっても良いですね。
そして愛情と思いやりに満ちた取っても優しい女の子って、とっても良いけど、
結局あいちゃんは土地家屋調査士ではないのかな。

きょうかい君は土地家屋調査士だと判明したけれど、
あいちゃんはきょうかい君の補助者?妹?それとも彼女?

今度、愛知会の茶谷会長に聞いてみよう。


とにかく、昨年は第619位だとしても、今年は皆で応援して、優勝させましょう。


昨年の全米オープンでは、世界ランキング179位に負けちゃった錦織圭選手だって、
つい先程、

「全米オープンで準優勝!!」

という歴史的快挙を達成したんだから。


えっ、世界の錦織と一緒にするなって?
いえいえ、「きょうかい君とあいちゃん」も、勝てば文句言われなくなりますよ。



投票の方法については愛知会の以下のページをご覧ください。
http://www.chosashi-aichi.or.jp/subhtml/kyoukaikun-sub/yurucha2014/yurucha-2014.pdf

ゆるキャラグランプリは組織票が重要です。
























2014年9月7日日曜日

正しい努力の方向性

先日ある資格に長年挑戦していた方からメールで相談戴く機会がありました。
その方のメールは以下のような内容でした。

実は、○○試験に今年の夏で14年も勉強しております。自分は、勉強していても、今年もだめかな?とか、頭悪いからとか、すぐに諦めてしまいます。だけど、この14年間、平日は4時から8時まで、仕事が終わり、夜8時から10時まで、土日は、5時から、夕方5時まで、平日5時間、土日11時間。
しかも、近年は、余計に勉強時間は、増えましたが、得点は、悪くなりました。

どの資格を目指す人でも似たような悩みを抱えた方がいると思います。
この方は「頭悪いから」と書いていますが、何かの試験を目指そうとする人は、決して「自分が頭悪い」とは思っていないはずです。
何らかの自信が無ければこの未来を目指さなかったでしょう。

私はこう考えています。

ほとんどの日本の資格合格に特別の才能は不要だと思いますし、2、3年有れば答えが出ると思っています。

ただし、小学校中学校などの勉強と資格試験合格のための勉強はまったくノウハウが違います。小学校中学校の勉強はすべての生徒が最終的に100点を目指すような勉強方法です。

それに対して試験合格は完全に勝負の世界であり、合格という勝ちを得るのか、それとも負けて不合格になるのかという世界です。
資格試験という勝負は、常に満遍なく勝たなければならないリーグ戦では無いのです。
一回勝てば勝ち抜けるトーナメント戦の様なものです。
一度勝てば良いなら、相手の分析と自分の分析をしっかりすれば、天皇杯におけるジャイアントキリングのように、実力が不足していても勝負に勝つ方法はあるはずです。

もちろん合格後にプロになれば、その勝負は1回勝負ではありません。どんな事件が来ても常に100点満点で答えられなければならないのは、プロとして当然です。

さて、ある程度才能の有る人が長年努力して合格しないとすれば、資格試験の意味が分かっていない人だと思うし、それは努力の方向性が誤っている可能性が高いのです。

「頑張っていれば、いつか報われる。持ち続ければ、夢は叶う」
そのとおりだと思います。
でも、むやみやたらに頑張っても駄目です。それでは夢は叶いません。
どの方向にどれだけ頑張れば合格できるか、つまり「正しい努力の方向性」を事前に研究することにも、一生懸命頑張って欲しいのです。

「その努力を続ければいつ合格できるのか」
この問いに明確に答えられなければ、完全に勉強方法が良くないと思います。
受験というプロジェクトのマネージメントができていないからです。

どんな試験でも2〜3年で手応えが無ければ、一度努力の方向を疑ってください。
受験機関を利用したり、何らか先輩から情報を得たりする必要が有ります。

また長年合格しないと「負け癖」が付いてしまいます。
不合格が日常になるのです。
そんなメンタルでは合格しません。

場合によっては、1年ほど試験から離れてご自分の人生を見つめ直す必要が有るかも知れません。しっかり離れて、あなたの人生にその資格が必要か考えてみても良いでしょう。

もしかしたら、長年受験していて自分や他人に対して引っ込みが付かなくなっていませんか。
14年の受験努力が人生において勿体ないと考えるかも知れませんが、それにこだわってこれからの数十年の人生の方向性を誤ったら、もっと勿体ない人生になるかも知れません。

逆に1年ほど離れてみて「やはりその世界に行きたい。その資格が必要だ」と考えるのなら、謙虚に誰かのアドバイスを受けて、今までの勉強方法を洗い直す必要が有るでしょう。

1年ほどのロスタイムは長い人生では何でも無いですよ。
その分長生きすれば良いだけですから。






2014年9月3日水曜日

今が一番時間の有るときです

先日土地家屋調査士試験を受験した方にお話しをお聞きする機会が有りました。
「どうでした?」という問い掛けに
「今年は忙しい仕事が入ったので時間が有りませんでした」とお答えを戴きました。

「今年は忙しい」「今は特別だ」
これは受験生だけでは無く、仲間の土地家屋調査士からも、別の仕事をしている友人達からもよく聞く理由です。

突発的な大きな仕事が入った。
家族が病気で看護が大変だ。
震災復興で身動きが付かない。etc.

気持ちは分かります。
確かにそうでしょう。

それでも敢えて言います
「今はあなたの人生で一番時間の有るときです」と。
少なくても人生そう考えてください。

今を一生懸命生きているあなたは、これから仕事においても,家族においても、社会においても、どんどん重要な役割になります。
だからこれからも仕事が増えます。
だって仕事が減ることを望んでいる訳じゃ無いでしょう。
家族も友人も増えます。
増えればまたそれぞれに時間が取られます。
それは辛い時間だけでは無く、嬉しい時間でも有るはずです。

今年の特別な事情がクリアできても、来年は別の事情ができるものです。
だから「今がこれからの人生において一番時間が取れるときだ」と考えて生きるしか無いのです。
まじめに人生を重ねていれば毎年毎年忙しくなるはずです。
今年が一番忙しく思えるのは、あなたのこれまでの人生の中で今年が一番この社会に必要とされているからです。

だからすべてに「今年できなければ来年もできない」と考えて人生計画を立てるべきです。
「今年より暇なときは来ない」と思って計画を立て、その中で工夫して成し遂げるしかありません。そう割り切れば、時間を創る工夫が生まれます。
ただ工夫もせずに「時間が生まれるとき」を待っていることは、それこそ時間の浪費です。

私はそう考えています。



2014年9月1日月曜日

訃報ー永井文夫会員


8月25日に宮城県土地家屋調査士会の永井文夫会員がご逝去なさいました。
病気と戦いながら仕事もなされていたことは、会長として存じておりました。

永井文夫さんは、昭和32年生まれの57歳でした。

若すぎます。
とても残念です。

通夜、葬儀等はすべて終わりました。

本来なら、このブログでも早くお知らせしなければならなかったのですが、ご遺族から告別式等を内輪でなさりたいとの希望をお聞きしましたので、すべての日程が終わるまでお知らせできませんでした。
ご心配くださっていた方々には大変申し訳ありませんが、そのような事情だったのです。

永井さんは、

昭和61年に土地家屋調査士試験に合格され、平成2年2月に三重県で登録、開業されました。
平成4年2月に事務所を宮城に移し、宮城県土地家屋調査士会に入会されました。

宮城県土地家屋調査士会では、平成19年から平成25年の6年間理事として会員の指導育成にあたられ、土地家屋調査士制度の向上発展に意を尽くされました。

基準点測量講座における永井さんの卓越した技術と丁寧な説明を、会員の皆さんも良く覚えていると思います。

まだまだ理事としても、宮城会会員を指導して戴きたい方でした。
そして仲間としても、責任感のある本当に信用できる方でした。

ご冥福をお祈り致します。





訃報ー星隆志会員の御尊父様

星隆志会員(研修部長・仙南支部)の御尊父様が8月31日にご逝去なさいました。

通夜並びに告別式等は以下のとおりです。

ご冥福をお祈りいたします。

<通夜>

日時: 平成26年9月2日(火) 午後6時

場所: セレモニー聖天苑新館
     角田市角田字中島下514番地1
     電話 0224-63-4111
     FAX 0224-63-4440

<葬儀・告別式>

日時: 平成26年9月3日(水) 午後12時

場所: セレモニー聖天苑新館
     角田市角田字中島下514番地1
     電話 0224-63-4111
     FAX 0224-63-4440

<喪主>

星 隆志