2021年12月20日月曜日

今後のガイダンスについて

土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスを、10月末から続けて福岡、東京、大阪と開催してきました。

事務所の経営については100点満点の正解はありません。ただし不正解はあります。事務所を潰すことです。後輩たちにそれだけはさせたくないのです。

そして、この経営についての正解は、その人の能力、環境、人脈などによってやり方は違って良いと思っています。

だから一方的にブログで説明をしても、読んでいる人に全員にフィットするものでもないはずなので、対面式のガイダンスを続けています。

私のガイダンスでは、基本的にはコネも貯金も無い人を対象として、事務所を開設して経営をやっていくのならどうすれば良いかを伝えています。何も持って無いのだから、それを踏まえた方法を教えて、それを実践するための努力を求めます。だから人によっては合わない人もいるでしょう。

さらに、できるだけ受講者個人の事情をお聞きして、他の人とは違うアドバイスもしてきました。


実際に開催していると、毎回かなりの手応えがあります。

ガイダンスのリピーターも多いです。

今回も東京のガイダンスと大阪のガイダンスのどちらも受講された方が数人いました。

また熱いメッセージをくださる方も毎回多いです。

この手応えがある限り、私のガイダンスをする意味があると思っています。

過去は何年も全部無料でガイダンスをやってきました。会場費や交通費など、毎回私の手出しで10万円程度かかっておりました。開業前の人に負担をさせたくなかったからです。

それでも、毎回新幹線や飛行機で参加される方が多数いて、その後の宿泊も考えたら皆さんもかなりの負担をして参加されていることに気がつきました。

それなら皆さんから若干の参加費をいただいて、私が全国で皆さんの近くに伺って、開催回数も増やすことで、かえって皆さんの負担を少なくできるかも知れないと思いました。

そこで最近数千円の参加費をいただくことにしてみました。平均すると私の手出しの方が多いですが、それでも私の負担が減りましたので、今までよりはガイダンスの回数を増やすことができるようになりました。

今回の3回連続のガイダンスが開催できたのも、参加者に実費負担していただいたことと、大阪では大阪青調会が負担してくださったお陰です。


今後のガイダンスについては、実際に決まっているのは3月の東北ブロック協議会主催のものだけですが、来年も若干実費を負担していただいて全国で多めに開催しようと思っています。

なお「こっちで開催して欲しい」というリクエストや、公共施設などの安い会場をご紹介いただければ、開催を計画します。

また、回数を増やすことができるようになれば、ガイダンスの中身もバリエーションを増やすことができます。現在の総論からもう少し踏み込んだ各論の話ができると思います。

私にはもっともっと教えたいことが山程ありますので。


以下は、大阪のガイダンス後にたくさん届いた礼状の一つです。

現役の土地家屋調査士さんからいただきました。

このような手応えがある限り頑張りたいと思います。


(略)

近畿ブロック新人研修以来の先生のお話を聞かせて頂きありがとうございました。

私は仕事に関する経験量は増えましたが、顧客の幅が新人の頃と同じで受注量が少ない事に

「いつか・・いや来年にでも破綻するかもしれない」と悩んでいました。

 それで、この度のガイダンスに参加させていただきました。

私の仕事受注の少ない事の原因がわかったような気がします。

先生のお話を聞く前まで、営業をあまりしていないせいだと思い込んでいました。

先生のお話を聞いて、「これじゃ、仕事(顧客)の幅が増えない」ことを痛感しました。

 (略)

それと、先生がガイダンスを開かれる心構えも心に刻み込みました。

ありがとうございました。

 次回関西地区でガイダンスを開かれる頃には、その場に成長した私が居るように精進致します。









2021年12月15日水曜日

中古トータルステーション(測量機械)についての具体的な注意点

11月30日の私のブログで「測量機械のリースについての質問」という記事を書きました。

読んだ方には真意が届いているだろうと思いますが、あの記事は測量機械の新品を否定しているのではなく、測量機械は業務を処理する目的のための手段や道具でしかなく、経営視点から考えれば、持っていることを目的にしてはいけないという意味です。

利益は売上から経費を引いたところに出てきます。まずは十分な売上があるのか、それを見ながら経費を使うのです。だから仕事が少なければ、新品をリースにしなくても、中古や都度レンタルでもいいのではないかという提案をしたつもりです。

その記事を書いてから、中古トータルステーションのチェックポイントとして、ライカジオシステムズの大八木正広さんからアドバイスをいただきました。

参考になるので、ここで紹介いたします。


以下、大八木さんからいただいた画像によるアドバイスです。

画像を拡大しながらご覧ください。
































2021年12月4日土曜日

12月11日大阪ガイダンスに参加される方へご連絡

 12月11日に開催される大阪ガイダンスについて、主催者である大阪青調会と名簿の確認をしておりましたが、今回も多数の参加希望をいただいております。

今回は大阪青調会への直接の申し込みと、私宛のメールによる申し込みのどちらも受け付けています。1週間前になりましたので、双方の名簿を確認させていただきました。

本日現在で参加者は40名。

受験生が6名。合格者が6名。土地家屋調査士登録者がなんと28名。

大阪青調会が主催だから登録者が多いのは予想していましたが、確かに現役土地家屋調査士の割合が多いですね。

それでも受験生から合格者、現役の土地家屋調査士まで、このガイダンスはお役に立てると思います。

実は皆さん、キャリアは違っても、悩みや質問は同じ方向です。

土地家屋調査士はどんな資格なのか、将来性はあるのか、土地家屋調査士になったら生活は安定するのか、これらが明確なら受験生もモチベーションが持てて合格するに決まっていますし、合格者は夢に向かって開業するでしょう。現役土地家屋調査士ももっと悩まずに胸張って動いているはずです。

それらを確認したくて私のガイダンスを受講希望してくれたのでしょう。

皆さん、大丈夫です。

土地家屋調査士は、これからも目指すべき資格と考えて良いです。(ただし私の話は聞いてね)

私自身に迷いがあれば、恥ずかしくてこんなガイダンスやセミナーを20年以上もやっていません。私が20年以上もガイダンスをやってきたのは、土地家屋調査士の未来を信じて、私が教える内容も真実であると自信があるからです。

土地家屋調査士に関しては、概念や夢だけでなく、具体的な話ができます。


さて、この12月11日のガイダンスに参加される方々にご連絡いたします。

今回は参加申し込みに、質問を書いていない方が多いようです。

無理に質問を書く必要はないですが、もし具体的な質問があるのならご遠慮なく私宛にメールをください。少しでもお役に立ちたいのです。

鈴木修 メールアドレス mucha@rr.iij4u.or.jp

今回は大阪青調会のお陰で時間にゆとりがあるので、すべての質問に丁寧に答えることができそうです。






2021年11月30日火曜日

測量機械のリースについての質問

合格してこれから事務所を開業しようとする方から、以下の質問を戴きました。 

「(測量)機械は新品を5年リース契約した方がいい、と販売店さんに勧められました。が、審査結果次第ではリース契約出来ない場合があると聞きました。実績が無くてもまとまった金額を金融機関から借入出来るものでしょうか。」

確かに審査次第ではリース契約ができないことがあります。

毎月リース料を払っていく能力があるかを審査されるわけですから、あなたが借金の返済ができるのかと同じ意味合いの審査をされるのです。当然通らないことはあるでしょう。

そして、あなたのメールによると、「リースが通らなかった場合は実績が無くてもまとまった金額を借り入れできるのか」という次の質問に移るわけですね。

開業時の融資などについては地元の商工会議所などに相談しても良いでしょうが、そもそもリースが通らないということは、あなたが融資を受けられたとしても返済することが厳しいということを外部から客観的に判断されたことなのです。だから、その状況でたとえ融資を受けることができたとしても、新品の測量機械を購入することを、私はお勧めはできません。

それよりも、質問の前提としての「機械は新品を5年リース契約した方がいい」との販売店さんの勧めを一度疑った方が良いかもしれません。

もちろん疑えと言っても、販売店さんがあなたを騙そうとしているわけではないですが、あなたの生活までを考えてくれているわけではないです。

逆に私から質問します。

あなたは新しい測量機械を月にどれだけ使いますか?

土地の測量を必要とする業務をどれだけ受託する見込みがありますか?

今すぐに受託の見込みが無いのなら、リースやローンを始めるのは早くないでしょうか。

開業時に新品の測量機械が欲しい気持ちは良く分かります。

でも払えないことを他人から心配される状況なら、今無理して揃えなくて良いのではないでしょうか。

測量業務の受託見込みがあるとしても、測量機械の中古やレンタルは検討しませんでしたか?

誰でも車は中古よりも新車が欲しいでしょう。でも最初は、程度の良い整備された車なら中古でも良いと思いますよ。

だから、私は測量機械も中古でも良いと思います。また必要な時にするレンタルだって必ず整備されているものですから、新品で一度も点検されていない物を使うよりもはるかに良いですよ。(あまりにも古いと部品が無くなる問題はありますが)

また、測量の助手として誰かが必要なら、若干高めに支払う前提で測量機械を持っている仲間に持ってきてもらっても良いのではないですか?

事務所経営はもっと柔軟に考えるべきです。

使わない機械に毎月支払いをするのなら、すこしでも生活資金にまわすべきだと思います。

毎月必ず出る経費をできるだけ減らして、逆に手持ち資金をできるだけ減らさずに経営すべきです。

融資をうまく使って経営を回していく方法はもう少し先だと思います。そのときにはまた別の相談にのります。再度考えてみてください。

応援しています。









2021年11月28日日曜日

明日の東京ガイダンスの質問について

 明日11月28日(日)は「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin東京」を開催します。

今晩の段階で集まった質問が40問程度です。

平均3分で答えても2時間かかります。

ガイダンスでは他に教えたいことがたくさんあるので、時間配分がとても重要になります。

質問を類型に分けることはもちろんできますが、質問者はそれぞれ別人格です。似たような質問に見えても、その質問を発したその人の背景を考えて答えなければなりません。

そして答えながら質問者の表情を見て、こちらから質問をしたり、回答に言葉を足したりすることもします。それでなければ、本当に役に立つ回答にはなりません。

だから同じような質問でも答えが変わることがあります。

たとえば、土地家屋調査士事務所を運営するにしても、専業か兼業かによってもまったく違うでしょう。その人の交友関係や過去のスキルによっても方向性は変わるでしょう。

私がガイダンスを一方通行のYouTubeでやらないで、面談にこだわっている理由がこれです。

またZOOMで個人相談をしたこともあります。個人相談なら良いと思いますが、集団で本当の効果を出すには、更なる工夫も必要だと考えています。

さて、話が逸れましたが、明日のガイダンスでも多くの質問が出ていることはとても良いことだと思っています。人生かかっているのに、質問がない方がおかしいと思っていますので。

もちろん「すべての質問に当日答える」は、いつものお約束ですから、明日もなんとか工夫して参加者全員スッキリして帰っていただきます。

参加者の皆さん、集中して聞いてください。

明日は必ず良い日になりますから。






2021年11月24日水曜日

補助者希望者が面接に臨むときの考え方

 前回のブログで「総合的に学べる事務所の探し方」というタイトルで私の考え方を書きました。学べる事務所探しの相談があまりにも多いからです。

今日は逆の視点で書きます。

実は、雇う側の同業者からの愚痴も、私には結構届いています。

「1年で土地家屋調査士全体の勉強を教えてくれ。学んだらすぐ独立する。家族がいるので給料はこれ以下では無理。勉強時間が必要なので残業は無理」こんなニュアンスで面接に来る補助者希望者がいるという話です。

他人ごとで読めば、とんでもない要求に思える人も多いでしょうが、実はこんな方が本当に多いのです。

あなたが面接に行くときにこんなニュアンスになっていませんか。

考えてみてください。その事務所はあなたを教育するために存在しているのではありません。

だからその事務所から何かを得たいのなら、あなたはその見返りとして何を提供できるのか、それが何も伝えられなければ、事務所が納得してあなたを補助者にするわけがないでしょう。

いつも書いているように、何かを教えてもらうときは本来授業料を支払うべきものです。

それを給料をもらいながら教えてもらいたいのなら、最大限の労働力を提供するか、時間が欲しいなら薄給で頑張るか、実力が付いてから2年程はお礼奉公するとか、なんらかの気持ちが事務所に伝わらなければ、しっかりと勉強を教わる目的で補助者としての就職は難しいでしょう。

甘ったれてはいけません。

相手の気持ちや相手の立場を考える力が無ければ、たとえ登記や測量等の処理技術が備わったとしても、お客様の相談も受けられないし業務受託も無理ですよ。






2021年11月22日月曜日

総合的に学べる事務所の探し方

 Sさんからの相談です。

「現在は法人の使用人土地家屋調査士として勤めており、実務経験は約3年です。分業制で土地に関する業務しか経験がなく、人手不足のため配置転換も期待できません。建物についての業務の経験が無い状態で独立を検討中です。」


これは修行する際の事務所選びで、私がいつも指摘している点ですね。

ずっと法人に勤めていたいのなら、その選択肢は否定しません。無理に個人事務所で開業するよりも生活が安定するかも知れません。

でも独立する前提で学びに行くのなら、お勧めできる法人はかなり減ります。

組織に人が多ければ分業化するのは経営上当たり前の方法です。また各部門をできるだけルーチンワーク化することも当たり前の方法です。だから、そこで働き出したら総合的に学びにくくなることも当たり前です。

この当たり前のことに、合格者の皆さんは何故気が付かないのかと思います。


もちろん、だからと言って個人事務所が絶対に良いとも言えません。

個人事務所はそれこそ当たり外れがあります。

雇う方は当然として、雇われる方でも選ばなければなりません。

だから事前にその先生と話し合う必要があります。

独立志向なら、永久就職先を探しているわけでも無いでしょうから、事務所に失礼の無いように事前に断ってお互いに納得ずくならよろしいのではないでしょうか。


また、どうしてもひとつの事務所で総合的に学べる事務所が見つからない場合、たとえば、ある事務所で守備範囲にない部分を、別の事務所に移動してから学ぶというように、複数の事務所で学ぶという選択肢もあるかも知れません。

本来複数の事務所を移動することは、事務所の先生方に嫌がられることも多いでしょうから、どちらの事務所にも失礼の無いように礼を尽くさなければなりません。

ちなみに私の事務所にいる補助者も、他の事務所で学んでから来ています。







2021年11月13日土曜日

12月11日に大阪青調会のご配慮でガイダンスをすることになりました

大阪青年土地家屋調査士会(以下大阪青調会)の企画で、大阪で「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」を開催することになりました。

日時は12月11日(土)の午後です。

大阪青調会では、土地家屋調査士を目指している後輩たちが迷いなく開業して、各地の青調会の仲間と一緒に将来の業界を背負ってくれることを期待して、今回の企画をされたとのことです。

私も喜んでお役に立ちたいと思います。

また大阪青調会のご配慮で、今回の企画をオープン講座とすることになりましたので、どなたでも参加できることになりました。

詳細は以下のとおりです。

申込みは、私のメールアドレスにお願い致します。


大阪青調会「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」

日時:令和3年12月11日(土)13時30分から17時 (すべての質問に答えるまで)

場所:大阪土地家屋調査士会館 4階会議室

 〒540-0023大阪府大阪市中央区北新町3-5

 最寄り駅:Osaka Metro谷町線・中央線「谷町四丁目」駅(4番出口)

会費:無料(今回は大阪青調会が負担しています)

コロナ対策:企画者も受講者も講師も相互に厳格な体調管理をする 

受講対象者: 

土地家屋調査士受験者、土地家屋調査士試験合格者、土地家屋調査士会員

・土地家屋調査士試験合格したけれど、開業する勇気がない方

・事務所や設備など、開業資金の計画が立たない方

・実務に対応できる実力をどうすれば付けられるか悩んでいる方

・土地家屋調査士の先行きは大丈夫かなと心配している方 

・土地家屋調査士になったけれど仕事がなくて、この先どうすれば良いか悩んでいる方 

・法人に就職して、本当は独立するはずだったんだけどなぁと後悔している方 

・久しぶりに鈴木の話を聞きたいなと思った方  


申込先: E-mail :mucha@rr.iij4u.or.jp 

(メールで連絡がつかない場合)

 鈴木修事務所 電話:022−215ー1655

*メールの件名に「大阪ガイダンス参加希望」と書いてください。

*申込み戴いたら必ず返信いたします。

以前に、参加申込みメールが迷惑メールフォルダに入ってしまって、

ご連絡に気が付かず、失礼した方が数人いました。

数日待って返信がなければ申し訳ありませんが、一度お電話ください。


*差し支えない範囲のプロフィールや具体的な質問などがあれば、予めお知らせください。

参加者全員の疑問や悩みをスッキリしていただきたいのです。

個人情報は外には漏らしません。その方に合った答えを出したいためのお願いです。











2021年11月7日日曜日

ストイックというより高校の部活のようなもの

私が、長年開催している「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」ですが、 

10月30日に福岡でのガイダンスを無事終えましたが、次は11月28日に東京でのガイダンスを開催します。土地家屋調査士を目指す後進の悩みや迷いを、できるだけ早く晴らしてあげたいと思って、コロナ後開催を増やす工夫をしております。

もしかすると年内に関西で開催できるかもしれません。はっきりしたらこのブログでお知らせしますが、開催まであまり時間がないので、計画があることだけお知らせします。

東京ガイダンス


ガイダンスに参加する方々の質問は、とにかく多岐にわたるのですが、一番多いのは「独立することの怖さ」でしょう。

独立するということは、固定給がなくなることです。人によっては無職に近い不安を持つのかもしれません。

開業して事務所が安定するなんて、いつ言えるのでしょうか。

私は40年この仕事をしています。自分では安定していると言えるのか疑問です。しかし40年事務所を潰していないのだから、傍目には安定しているとの評価もあるかもしれません。

大丈夫です。

専門家として時代時代の能力を保っているのなら、生きていけます。


逆に「できるだけ楽をして、できるだけ多くの収入を得ること」が良い仕事の条件だと定義している人なら、土地家屋調査士を含むあらゆる専門資格業はお勧めしません。

基本的に、専門家の世界では、その「楽」と「収入」の二つは両立しません。

確かに時代に合わせて実力を安定的に保てれば「安定に近い収入」は見込めます。年功序列の世界ではあり得ない下剋上的な収入も不可能ではありません。

しかし、時代に合わせて安定的に実力を保つということは、努力を続けるということになります。だから、試験合格したのにその後も勉強するのが嫌なら、やはり土地家屋調査士はお勧めしません。

ガイダンスでもこんなことを言ってますが、「鈴木のようにストイックに土地家屋調査士をしている人は少ない」と言われることがあります。また「私の知っている土地家屋調査士は、そこまで勉強してるように見えない」と言いたい人もいるでしょう。

その土地家屋調査士は、私が持っていない大きなコネクションなどの羨ましい何かを持っているのかも知れません。

そうでないとすれば、その人は、他の業界の下請け的な位置付けでしか生きていけない人かも知れません。そして、ネット上で「土地家屋調査士の資格が悪い」などと呟いている人かも知れません。


ちなみに私はストイックなタイプではありません。
努力はしていますが、それは楽しいからです。
高校時代の部活みたいなものです。
楽しいから、40年間、馬鹿みたいにトレーニングして研究して進んできました。
それを世間はストイックと誤解するのかもしれません。

土地家屋調査士の専門分野は世間が思っているよりもはるかに広いのです。そしてかなり深いのです。だから本気で取り組み始めれば、当然面白いのです。
実際に始めれば、自分から勉強したい分野がどんどん増えると思います。

試験合格しただけで、その後本気でやらないから、ストイックと部活の楽しさの違いを理解できないのだと思います。

そして、その楽しくてこだわって来た部分が評価されて収入になるのなら、とても幸せな職業だと思いませんか。








2021年11月2日火曜日

2021/10/30 福岡ガイダンスを終えて

先週末に「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin福岡」は無事に終了しました。

出席者の3分の1が試験合格者で開業に向けて情報収集している人、3分の2がすでに土地家屋調査士として開業している人で経営を考えたい人でした。

事前にたくさんの質問が届いていたので、少し時間を見ながらの駆け足のガイダンスになりました。しかしすべての質問に対する論点と方向性は示すことができたと思います。


私が開催している「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」は、法律や測量の理論を教えるタイプの他の研修会とは違います。このガイダンスは、受講者の生き方に直接関わります。

だから、単純に理論を提示すれば良いのではないと考えています。理論だけなら「なるほどなぁ、わかった。でも俺は違う」となるからです。

まず理論を理解してもらい、次にその先の共感するところまで導くことで、ようやくガイダンスは成立すると考えています。共感まで行くことができれば「なるほどなぁ、確かにそうだな。明日からそうしよう」となるからです。

そして、いつも書いているように、同じ質問でも質問者の背景を考えなければ、共感にいたる回答はできません。だから事前に差し支えない範囲でプロフィールまでお知らせいただいております。個人情報を集めたいわけではないので、そこはご理解をお願い致します。

そして安易に開業を勧めるつもりもありません。

私の言動により、受講者の家族も巻き込んで、その生活を奪う可能性もあるからです。

そこを肝に銘じてガイダンスをしています。


さて、どんな資格試験でも、一回合格しただけで、一生「左うちわ」で安泰だなどということはありません。

当然、専門家としての継続的な努力が必要です。

その努力の必要性と、努力の方向性と、明日どの方向に努力をはじめれば良いかは、ガイダンスで教えることができます。

ただし、努力を求める部分があるので、どうしても説教じみたガイダンスになりがちです。そこをどう受け取られているかちょっと心配でしたが、福岡ガイダンスについても、かなり礼状が届いているので、お役に立ったのだろうと少し安心しております。


「先日はガイダンスにお招きくださりありがとうございました。

そして、お疲れ様でした。

専門職の開業に向けての自分の考えの甘さが洗い出され、お陰で具体的な課題を意識する事ができそうです。

専門家として、日頃から法律を追究していく事、実務のシュミレーションなど全て怠っておりました。

考え方を変えて、改めて専門家になるべく、シフトチェンジして前進していきます。

鈴木先生に良き報告が出来る様、これから気合いを入れ換えて努めていきたいと思います。

説教というより、冷えた部屋のストーブに火を灯していただいた様な、なんとも有難い機会でした。

本当にありがとうございました。」


お便りありがとうございます。あなたが努力している限り、応援します。

また不安になったら、いつでもご連絡ください。



次は東京で11月28日に開催します。

2021/11/28 土地家屋調査士事務所開業経営ガイダンスin東京

土地家屋調査士試験合格者の開業の迷いや、開業した土地家屋調査士の経営の迷いを減らすお手伝いはできそうです。

ご連絡ください。



2021年10月21日木曜日

11/28 土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin東京

10月17日(日)に土地家屋調査士試験の筆記試験を終え、答え合わせをして合格の確信を持った方々もたくさんいるでしょう。

次は土地家屋調査士事務所の開業に向けての準備に入るのでしょうか。

「いざ開業」と考えると、実際何からどうすれば良いのか、迷い始めている方も半分くらいはいるでしょうね。

いつも言ってますが、その方の能力、立場、環境様々な観点から考えなければならないので、一般論だけで割り切れるものではないし、ましてや匿名で書かれたSNSのつぶやきを信じて人生を決めるのはやめた方がよいです。

私のガイダンスでは、一人一人の事情を聞いて、その人に合ったアドバイスをしています。

また土地家屋調査士として開業してからも事務所経営の悩みは尽きません。開業後で悩んでいる方などにもアドバイスしています。

迷ってたり悩んでいる方は一度聞いてみてください。なお実費の一部は負担してもらっていますが商売ではありませんからご安心ください。

10月30日(土)に博多で「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin福岡」を開催いたします。あと数人なら席がありますので、ご参加希望の方は以下のメールアドレスに直接ご連絡ください。

また、前回のブログで予告しましたが、今年11月28日(日)に東京で「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin東京」を開催いたします。

詳細は以下のとおりで正式に決まりました。

東京会場にご参加希望の方も以下のメールアドレスにご連絡ください。


「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 東京」

日時:令和3年11月28日(日)13時から16時(すべての質問に答えるまで) 

場所すみだ産業会館 第4会議室 03-3635-4351
東京都墨田区江東橋3丁目9番10号(墨田区・丸井共同開発ビル8・9階)
JR / 東京メトロ 錦糸町駅より徒歩1分

コロナ対策: 
・私も受講者も相互に厳格な体調管理をする 
・参加人数に対して十分な広さの会場を確保する
・消毒用アルコール等を準備する 
・換気などをこまめにする
* 私はワクチンを2回接種しています

会費:3,000円

受講対象者: 
土地家屋調査士受験者、土地家屋調査士試験合格者、土地家屋調査士会員
・土地家屋調査士試験合格したけれど、開業する勇気がない方
・事務所や設備など、開業資金の計画が立たない方
・土地家屋調査士の先行きは大丈夫かなと心配している方 
・土地家屋調査士になったけれど仕事がなくて、この先どうすれば良いか悩んでいる方 
・法人に就職して、本当は独立するはずだったんだけどなぁと後悔している方 
・久しぶりに鈴木の話を聞きたいなと思った方  

申込先 E-mail :mucha@rr.iij4u.or.jp 
(メールで連絡がつかない場合)
 鈴木修事務所 電話:022−215ー1655

*申込み戴いたら必ず返信いたします。
以前に、参加申込みメールが迷惑メールフォルダに入ってしまって、
ご連絡に気が付かず、失礼した方が数人いました。
数日待って返信がなければ申し訳ありませんが、一度お電話ください。

*差し支えない範囲のプロフィールや具体的な質問など予めお知らせください。
参加者全員の疑問や悩みをスッキリさせて帰したいのです。
個人情報は外には漏らしません。その方に合った答えを出したいためのお願いです。

その他:
*受講者の人生だけではなくその方のご家族の人生がかかっているので、ご一緒に聴いて戴くためにご家族同伴でも結構です。  

*ガイダンスの詳細は以下のブログなどを参照ください。  
http://fermatadiary.blogspot.com/2020/07/in_13.html 

*会場の準備の都合上、参加を迷っている方もその旨を一度お知らせください。 







2021年10月17日日曜日

土地家屋調査士筆記試験を受験された方に

 本日10月17日(日)は、令和3年度土地家屋調査士試験の筆記試験の日でした。

受験された方は本当にお疲れ様でした。

出願者は4733人でした。去年の合格率は8.4%(対出願者数)でしたが、今年も似たようなものであれば、合格者は400人弱でしょうか。

筆記試験の合格発表は来年の1月12日です。合否は自分でもわかると思いますが、それにしてもはっきりするまで、長いですね。

まずは、ゆっくり休んでください。


ただし、ペースを落としても良いですから、1週間以上は勉強を休まないでください。試験のための一夜漬けのように積み重ねた知識は休むとすぐに蒸発します。

今回合格したと確信した方にはプロとして本当の実力をつけてもらわなければなりません。

資格試験なら2、3問間違っても合格できるでしょうが、プロはダメです。専門家として人生一度でも業務で間違ったら致命傷でしょう。


また、専門家の世界は、最後は実力の世界です。

コネなどがなくても実力があれば逆転できます。


仕事が減っていると誤解されている方もいます。ただし、それは昭和時代の典型的な登記代理のような仕事のことでしょう。それなら確かに減少しています。少子高齢化の中で所有者不明土地や空き家が問題になる時代です。それは当然です。

でも皆さんはこれから実力で勝負する方々です。昭和時代のノウハウで生きていく人たちではないでしょう。

大丈夫です。新しい時代には新しい時代の仕事があります。

少なくても、勉強を続けている私や私の仲間達はとても忙しいです。


今回不本意だった方も、合格したと確信した方も、少し落ち着いて将来を考えることになったら、個人の状況に合わせて相談に乗りますよ。

なお、集合形式の「土地家屋調査士開業・経営ガイダンス」は、コロナが一段落してきたので、これからも全国各地で開催する予定です。

近日では、このブログで予告どおり10月30日(土)に福岡で開催します。

また11月28日(日)に東京で開催を計画中です。

近々、詳細をお知らせできると思います。

頑張っている皆さんを応援しています。






2021年10月10日日曜日

福岡の事前質問「都度質問しながら解決していく方法は」

10月30日に開催予定の「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin福岡」は参加申し込みのメールも順調に届いておりますし、福岡を含む全国の緊急事態宣言も解除になりましたので、必ず開催いたします。

ガイダンスでお話しする内容は、このブログで一般論として答えてきたことも多いですが、相談者の各々の人生なので、各々の能力や環境に合わせて答え方の詳細が当然変わります。

ガイダンスでは、能力と環境の違う他の参加者に対する答えが、同じ質問の自分に対する答えと、どこが同じでどこが違うかを把握するだけでも、問題解決の理解が深まるでしょう。

当日には、全員の質問に全部答えるつもりです。当然、皆さんの置かれた条件をできるだけ意識してお答えしますが、やはり当日の時間がない中で工夫しなければなりません。そのために、時間配分のためにも事前の相談内容をお聞きしておりました。今日時点でも、すでにたくさんの質問が届いております。

その中の質問に少し答えましょう。開業にあたって実力に不安のある相談が多いですね。当たり前ですが。このブログの回答はあくまでも一般論ですので、当日は具体的にお尋ねして個別の回答をしたいと思います。

質問「とにかく実務経験が浅いので不安です。その都度分かる人に教えてもらいながら解決していけるだろうと考えてますが、甘いでしょうか?」

あなたの実力が分かりませんが、確かに甘いかもしれませんね。
この質問しているという時点で、これは謙遜だけではなく、やはり分からないのだろうと思われます。
つまり、自分で分かっていない業務まで受託して、その度に先輩に聞きに行くのですね。
土地家屋調査士業を舐めないでください。
土地家屋調査士が受託するときは、依頼者からの相談に答えたり、見通しをお伝えしたり、段取りを説明したりして、安心をお伝えすることになります。
だから「そもそもそのレベルで、まともなお仕事を受託できるか」という問題がありますが。(まともなお仕事についてはガイダンスで説明します)

さて、この受託の問題をおいたとしても、この方法で実際に実力がつくとすれば、ご自分で普段からよほど体系的な勉強をしている前提で、実務上の枝葉だけを補うという位置付けでなければなりません。
本人がわからないところだけを聞いても、どうにもならないです。その目先の仕事だけは終わるかもしれませんが、それを続けても経験にもならないかもしれません。


「結局質問とは、自分が分からないところを尋ねることですが、君が質問できるということは、君の分からない箇所を絞ることができたということです。
もちろん、君の質問が論点を外していることはあるでしょうが、少なくても問題点として絞ることができたのだから、近所に親切な先輩がいなくてもいずれは解決するはずの問題です。
私が新人を指導をしていて一番「分かっていないな」と思う箇所は、「分からない」と質問してきた箇所よりも、本人が問題点だと気が付いていない箇所なのです。」

私は確かに補助者を経ないで開業しました。だからこそ、実力不足を認識していて、毎日かなりの勉強をしました。それは資格試験勉強の比ではありません。
そしてそれは常に学問の「体系」を意識しながら勉強をしてきました。
知らないところを先輩に質問しているだけでは、どうしても体系が身に付きません。
体系がわからないから、新しい事例にも対応ができないのです。
試験合格できない人が「今回は新傾向だった」と言い訳しているのと同じ状況ですね。

私に質問してきた後輩には、できるだけ体系に沿って理論を教えてから質問に答えるようにしていますが、質問者の知識によっては時間がかかりすぎることもあり、全部を伝えることは難しいと思っています。また体系から教えてくれる先輩はなかなかいないと思います。

結局、ちゃんとした先生について、短い期間でも、しっかり学んだほうが早道だと思います。ちゃんとした先生の選び方はガイダンスでお話ししましょう。

土地家屋調査士は「専門家」です。この意味が分かりにくければ他の専門家で考えてみてください。
病気で困っている患者が来院するたびに、いちいち先輩に相談にいく医者がいたらどう考えますか?











2021年9月23日木曜日

土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin福岡に参加申込みの方へ

10月30日に開催予定の「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin福岡」は、先日報告させていただいたように、コロナ禍の先が不透明でありますが、よほどのことがない限り開催します。

すでに参加申し込みのメールが、たくさんの質問とともに届いています。それらの質問を熟読していますが、皆さんひとりひとりの気持ちがよくわかります。人生がかかっているのですから当然です。

中にはコロナなどと言っていられないくらい悩んでいる方もあるようです。急ぐ相談内容については、すでに電話で一部お答えしました。その他の質問内容に対してもガイダンスを延期するわけにはいかないと思っています。

先日も申し上げましたとおり、緊急事態宣言等が延長されたとしても、私と受講者と、お互いに個人責任を持って開催したいと思います。

さて、参加申し込みをされた方にお願いしたいことがあります。メールで申し込みしたにも関わらず、2、3日経っても私から返事が来ない人がいたら、再度メールしてください。それでも返信がなければ下記まで電話でご連絡ください。

実は、参加申し込みでいただいたメールを、私の使っているメーラーが勝手に迷惑メールに分類していたケースが複数ありました。

お電話いただいて気がついたのですが、今回だけでなく、今年の東京のガイダンスでも折角の参加申し込みを結果的に無視してしまったことがあったようです。もっと前からあったのでしょうか。もしそうだったのなら、困っている人に助言できなかったことになり、とても申し訳なかったと思っています。これからは迷惑メールのフォルダも丁寧に確認いたします。

また10月30日まで待てないような緊急の相談があれば、そのように書いてください。内容にもよりますが、できるだけ対応したいと思います。


「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 福岡」

日時:令和3年10月30日(土)14時から17時(すべての質問に答えるまで) 

場所リファレンス駅東ビル貸会議室(部屋は参加希望者数により決定する)
 福岡市博多区博多駅東1丁目16-14 (J R博多駅より徒歩4分)

コロナ対策: 
・私も受講者も相互に厳格な体調管理をする 
・参加人数に対して十分な広さの会場を確保する
・非接触体温計、アクリル板セット、消毒用アルコール等を準備する 
・換気などをこまめにする
 * 私はワクチンを2回接種しています

会費:3,000円(会場費等)

受講対象者: 
土地家屋調査士受験者、土地家屋調査士試験合格者、土地家屋調査士会員
・土地家屋調査士試験合格したけれど、開業する勇気がない方
・事務所や設備など、開業資金の計画が立たない方
・土地家屋調査士の先行きは大丈夫かなと心配している方 
・事務所を開業したけれど仕事がなくて、この先どうすれば良いか悩んでいる方 
・法人に就職して、本当は独立するはずだったんだけどなぁと後悔している方 
・久しぶりに鈴木の話を聞きたいなと思った方  

申込先 E-mail :mucha@rr.iij4u.or.jp 
 (メールで連絡がつかない場合)
  鈴木修事務所 電話:022−215ー1655
 *具体的な質問などがあれば、予めお知らせください。

その他:
 * 受講者の人生だけではなく、その一家の今後の人生がかかっているので、
   ご家族同伴でも結構です。  
 * ガイダンスの詳細は以下のブログなどを参照ください。  
  http://fermatadiary.blogspot.com/2020/07/in_13.html 
 *会場の予約の都合上、参加を迷っている方もその旨を一度お知らせください。 






2021年9月19日日曜日

土地家屋調査士筆記試験まで1カ月 何を考えるか

今年の土地家屋調査士筆記試験は10月17日(日)です。

あと1カ月です。受験生の皆さんは追い込みで大変でしょうね。

2日前に「今年受験しないことにした」人と電話でお話ししました。

その人は、今年は仕事などで忙しくて、合格レベルの受験勉強ができなかったようです。

「今年お仕事などで忙しい人が来年は暇になるのか」とても疑問ですが、この件は置いておきます。


確かに中途半端に受験して結果として落ちた場合は「負け癖」がつきます。

これが結構厄介です。負けても平気になります。

試験は勉強の延長ではありません。スポーツなどと同じで勝ち負けの勝負事です。

勝負は常に勝ちに行かなければなりません。

「先輩も負けているから、自分も負けて当たり前」という「負け癖」が付いたら、もう勝てません。


だから彼にアドバイスしたのは以下のことです。

「もしあなたが、来年土地家屋調査士試験を受けるつもりなら、あと1カ月は全体的な勉強をやめて、何かに絞って勝負をしてみなさい。例えば『不動産登記法の択一問題だけは合格する』などと決めるのです」

「今年の試験内容について一切の情報から離れて今年試験内容が公表されるのを待ちなさい。そして休みの日に時間を測って自分でやってみなさい」

「もちろん、結果は合格レベルではないでしょう。それは最初からわかっているから、ショックは受けないでしょう」

「民法は不合格だったが、不動産登記法は合格している」となれば、そこまで落ち込みません。なにしろ今回勝負に出た不動産登記法では勝っているのですから。

この1科目だけでも良いから「勝った」という「成功体験」が重要なのです。

その成功体験が、次の年の勝負の自信になります。

複数年の試験攻略計画の方については特にですが、今年の合格不合格で一喜一憂するのではなく、科目や書式など、1科目ずつ勝負をかけるのです。

全科目を平均的に上げていくのではなく、1科目ずつ合格していくことを目指すのです。

何かで合格できれば、来年は勉強の比重を変えれば良いだけです。

「法規はできた。書式に時間が足りなかった」とすれば、来年は書式のトレーニングに重点を置くことになります。


勝負事ではとても当たり前のことなのですが、これができない人が多いです。

毎年「勝手に落ち込んで負けのループに入り込んでいる人」がとても多いです。

試験は知識の勝負だけでなく、メンタルコントロールの勝負でもあるのです。


頑張ってください。

合格したら、私が「開業ガイダンス」や「経営ガイダンス」等で相談にのりますから。




2021年9月13日月曜日

W Eリーグ:女子サッカープロリーグ誕生

 東日本大震災のあった4か月後の2011年7月、ドイツ女子サッカー・ワールドカップで優勝を果たしました。大震災の直後明るいニュースとして日本中が湧きました。

決勝戦の延長戦で、宮間あやのコーナーキックから澤穂希のヒールによるボレーシュートは忘れられないゴールです。

優勝チームのゴールキーパーとして大活躍した海堀の言葉「私たちは国のために何かしたいと思っていた。自分たちのためだけにプレーしていたわけではなかった」は世界中に伝えられました。

あれから10年、今日2021年9月12日は、女子サッカープロリーグ(WEリーグ)の開幕した歴史的な日になりました。




ワールドカップで優勝を果たした日本の女子サッカーであっても、これまでは国内のリーグ(なでしこリーグ)はアマチュアのリーグでした。大半の選手はパートタイマーなどにより収入を得て、サッカーをするためにクラブに所属していました。だから生活のために、サッカーを続けられなかった人もいました。

しかし、今年この日本に「女子プロサッカー選手」という職業が確立されたのです。全国の多くの女子サッカー選手の未来が開ました。とても大きな出来事だと思います。

まだ観客は少ないですが、徐々に人気が出て、Jリーグのように定着してほしいと思います。

さて、そのW Eリーグに初年度登録されたチームは11チームです。その中に仙台をホームタウンとするチームがあります。「マイナビ仙台レディース」です。

開幕戦はホームで「ノジマステラ神奈川相模原」との戦いでした。お互いによく走り、良い試合だったと思います。結果は0:0の引き分けでした。



仙台ホームのプロスポーツチームがまた一つ誕生しました。

J リーグのベガルタ仙台、プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルス、BJリーグの仙台89ers、そしてW Eリーグのマイナビ仙台。

チケット代で、小遣いがなくなるなぁ。


2021年8月30日月曜日

開業・経営ガイダンスin福岡は開催します

先日のブログで開催を考えているとお伝えした 土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin福岡」ですが、よほどのことがない限り開催します。

ここのところ、新人を直接指導する機会が増えていますが、実際にお話しするととても心配なことが多いです。大きな後悔をさせたくないので、これから開業する人にも、すでに開業した人にも少しでも早くお話ししたいのです。

よって、少し迷いましたが、緊急事態宣言等が延長したとしても、私と受講者のお互いの個人責任を持って開催したいと思います。

会場も以下のとおり決定しました。できる限りの注意を払って開催します。


 リファレンス駅東ビル貸会議室

 福岡市博多区博多駅東1丁目16-14(J R博多駅より徒歩4分)


なお参加人数に対して密にならない大きい部屋を借りる予定です。

他にも非接触体温計アクリル板セット消毒用アルコール等を準備します。


すでに参加希望者からの質問も届いています。

  • 開業にあたり補助者としての経験が必要であるか
  • 開業までの準備等(開業資金や留意点など)
  • 行政書士との兼業について
  • 事務所経営を安定させるために必要なこと
  • 顧客先の割合や依頼を継続的に受けるために必要なこと


これらの質問の中には、このブログの以前の記事ですでに一般論として答えたものもありますが、実際にはその人の人生ですから、質問者が本当に欲しいのは一般論ではないのです。これらの質問に対しての現実的で具体的な回答は、質問者その人によって変わります。例えば、質問者の現在のスキル、現在までの経歴、業務受託見込みの有無、兼業の有無、開業地等々、実際に面談して丁寧にお話を聞いて、その人にあった答えを出すべきだと考えています。
上記の質問等には、会場でひとりひとりに具体的に答えるつもりです。

なお、以上の通り会場は決定したのですが、どの大きさの部屋にするかを早めに決めたいので、参加希望者は是非早めにご連絡ください。また参加を迷っている方も、その旨を一度お知らせください。 


「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 福岡」

日時:令和3年10月30日(土)14時から17時(すべての質問に答えるまで) 

場所リファレンス駅東ビル貸会議室(部屋は参加希望者数により決定する)
 福岡市博多区博多駅東1丁目16-14 (J R博多駅より徒歩4分)

コロナ対策: 
・私も受講者も相互に厳格な体調管理をする 
・参加人数に対して十分な広さの会場を確保する
・非接触体温計、アクリル板セット、消毒用アルコール等を準備する 
・換気などをこまめにする
 * 私はワクチンを2回接種しています

会費:3,000円程度(会場費等)

受講対象者: 
・土地家屋調査士試験合格したけれど開業できるのかなと迷っている方 
・土地家屋調査士の先行きは大丈夫かなと心配している方 
・事務所開業しちゃってこの先どうすれば良いか困っている方 
・法人に就職して独立するはずだったんだけどなぁと後悔している方 
・久しぶりに鈴木の話を聞きたいなと思った方  

連絡先:鈴木修 E-mail :mucha@rr.iij4u.or.jp 

その他:
 * 受講者の人生だけではなく、その一家の今後の人生がかかっているので、
   ご家族同伴でも結構です。  
 * ガイダンスの詳細は以下のブログなどを参照ください。  
  http://fermatadiary.blogspot.com/2020/07/in_13.html 






2021年8月16日月曜日

開業・経営ガイダンスin福岡について

コロナ対応のため、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の何度目かの延長が続いてます。
 医学的な見地も経済も含む政治的な見地もあるのだろうけれど、私は業界の後輩たちが心配です。 
連合会主催の全国統一の新人研修も開催されるのですが、昨年も今年もコロナ禍で開催が遅れ気味です。
組織の判断としては仕方ないのですが、新人には少しでも早く王道の考え方に触れてほしいと思っています。見よう見まねで始めている期間がとても心配です。 

また、 私が個人的に開催している「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」についても、開催地と回数を増やすと宣言したあたりから、コロナが広まってしまい、むしろ開催回数が減っています。 

 今年の6月1日のブログで以下の4項目を全部やるとお約束しました。 
1.この状況でも必要がある方のために、しっかりコロナ対策をして開催する。 
2.コロナがある程度落ちついたころに、再度開催をする。 
3.ピンポイントで質問のある方には、電話で対応する。 
4.オンラインの講義も補助的に検討する。 

3は常時対応しています。 
4は準備をしています。 
2の「ある程度落ちついたころ」はいつなのでしょうか。 
この判断は難しいですが、まったくの沈静化はあり得ないでしょう。 
ここはワクチンが行き渡れば重症化は抑えられると考えています。 
さらに1の「しっかりコロナ対策をして」開催したいと思います。 
ちなみに私はワクチンを2回接種完了しています。 

そろそろ再開したいと思いますが、まずは以下の要領で開催しようと考えております。 
福岡開催は、熊本支援に行ったとき以来の5年ぶりです。


「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 福岡」

日時:令和3年10月30日(土)14時から17時(すべての質問に答えるまで) 
場所:福岡県福岡市内(参加希望人数により決定) 
コロナ対策: 
・私も受講者も相互に厳格な体調管理をする 
・十分な広さの会場とアルコール等の消毒剤を準備をする 
・換気などをこまめにする
会費:3,000円程度(会場費等)
受講対象者: 
・土地家屋調査士試験合格したけれど開業できるのかなと迷っている方 
・土地家屋調査士の先行きは大丈夫かなと心配している方 
・事務所開業しちゃってこの先どうすれば良いか困っている方 
・法人に就職して独立するはずだったんだけどなぁと後悔している方 
・久しぶりに鈴木の話を聞きたいなと思った方  
*人生がかかっているのでご家族同伴でも結構です。  
*ガイダンスの詳細は以下のブログなどを参照ください。  http://fermatadiary.blogspot.com/2020/07/in_13.html 
連絡先:鈴木修 E-mail :mucha@rr.iij4u.or.jp 


会場を早めに決めたいので、参加希望者は是非早急にご連絡ください。また参加を迷っている方も、その旨を一度お知らせください。 
なお、今年中にさらにもう一箇所、別の地域でも開催したいと思っております。 
本来ここで発表したいのだけれども、コロナの状況を良く見た上で、開催要望が多いところで開催しようと思っています。





2021年8月7日土曜日

お客様は誰ですか

 先日、後輩から相談を受けました。

「同じ敷地内に建てられた建物が、附属建物になるのか、それとも別の家屋番号をつけるべきなのか」という相談でした。

具体的に構造や用途などを聞いたところ、不動産登記法の観点から考えれば、どちらもあり得る建物でした。

「ところで、お客様の意向は?」と尋ねたところ、お客様の意向は聞いていないようでした。

このケースは「その建物をこれからどのように活用するつもりなのか」を確認しなければ答えは出ません。

お客様の意向確認、これはごく当たり前のことなのに「なぜ彼はお客様の意向を聞いていないのか」を考えてみました。

彼は、本来のお客様であるその建物の所有者よりもそのお客様を紹介してくれた業者をお客様だと、どうも勘違いしているようです。

定期的にお客様を紹介してくれる業者、例えば不動産業者、建築業者、銀行、税理士、司法書士等々をつい優先して考えてしまい、紹介先のお客様は単なる一見さん程度に考えてしまっているのかもしれません。

実際のところ、彼はその業者とは何度か打合せをしているようでしたし、その業者の意向を気にしているようでした。

確かに定期的にお客様を紹介いただけるのですから、それらの業者には当然に感謝をすべきですし、大切に思うその気持ちはわかります。

しかし、この場合、お客様はその建物の所有者です。

まずは、お客様である所有者の意向を伺って、その意向どおり登記したら何か不都合が生じるのか考えて、場合よっては業者と調整をしてお客様に納得いただいて、手続きの方針を決定すべきです。

もう一度仕事の基本について整理して、しっかり考え直してほしいのです。

私たちは登記手続きを通じて、誰を守り、誰から報酬をもらうのかを。










2021年8月2日月曜日

運はただ待っていても出会えないもの

「運も実力のうち」という言葉があります。

私も過去何度か、「運」としか言いようがない解決方法に救われてきたように思えます。

でも、思い返せば、そういうときは、私なりにかなりの努力をしていました。

たいていの場合、「運」は努力した上で出会えるものだと思っています。


後輩の皆さんは、何を待っているのでしょうか。

「運」を待っていれば、誰でも出会えると思っているのでしょうか。

「運」はただ待っていても出会えないものです。

「運」に出会うことができるステージがあるのです。

だから、そのステージまで登る努力は必要なのです。


実力不足を、「運」が補ってくれるものではないと思っています。

努力が実力として実を結び、その実力が世に認められるのに、「運」が必要なことがあるのだと思っています。







2021年7月19日月曜日

三代目直記ペン

文具の紹介をするときには「本来動画の方が分かるだろうな」と思うことが多いです。

文具の機能を説明するときには写真と文書だけでは、その機能は伝えられても、使った感動が伝えにくいものですから。

とはいえ「今からYouTuberにデビューするのも面倒だし」と毎回思ったりして、結局ブログを書いています。

さて、今日紹介するこのペンも、「本来動画で紹介すると感動がそのまま伝わるのだけどなぁ」と思うのですが、そんな言い訳をしながら書いてみます。



今日紹介するのはこんなペンです。

名前は「三代目直記ペン」です。

特に何かダンスをするとか、現場から真っ直ぐ帰るとかいうペンではなさそうです。

真ん中よりやや左の青いボタンが、芯を出すノックですね。

右側にミッキーの耳のような青い部分が2つ付いています。



握ってみました。

0.5mmの青インクのボールペンです。

どうも気になるのがこの青い部分ですね。ミッキーの耳ではなく車輪ですね。



普通に書くことができます。

ペンを逆さに持って、車輪部分を紙に付けて若干押してみます。

紙に押しつける前

紙に押しつけてボールペンの芯を出す

もう1本の芯が出てきました。

そのまま線を引いてみますと、この若干内側に傾いた車輪のお陰で直線を引くことができます。


そうです。定規不要で直線を引くことができるのです。

2つの車輪に同じ力を加えると直線が引けます。

面白いです。

簡単な図を画くときに、フリーハンドよりは良い図面が簡単に画けそうです。

また車輪の力のバランスを変えれば、滑らかな曲線も引くことができます。


一番の嬉しいことは、定規なしで直線を引くことではなく、目の前でこのペンの活躍を見た人の表情を見ることです。ドヤ感半端ないです。

これだけで、このペンを買う価値があります。







2021年7月8日木曜日

赤色LEDのライトライトα(アルファ)

 2019年3月4日のブログで紹介したライト付きボールペン「ライトライト」ですが、私はかなり気に入っていて、数本持っています。それらをそれぞれペンケースや作業着の腕ポケットに入れてます。

土地家屋調査士 鈴木 修 ブログ: ライトライト ライト付きボールペン ゼブラ (fermatadiary.blogspot.com) 

私も夜の現場調査が多いわけではありませんが、夕方の暗がりや照明のない建物の中などは昼でも見えにくいこともありますので、文字を書くにも懐中電灯の代わりにも結構重宝しております。

このペンは我々の業界以外にも、医療、介護、土木、建築、警備、宅配などの業界や、キャンプや釣りなどのアウトドアライフを楽しむ人々にも使われているようです。

さて、このライトライトに新製品が出ました。

ライトライトα(アルファ)です。

上が新製品のライトライトα(アルファ)
下が従来のライトライト


一回ノックして芯が出て、もう一度ノックして芯が引っこみ、さらにもう一度ノックして芯が出るのと同時にライトが光り、またノックして芯が引っ込むと同時にライトが消える、この繰り返しの機構はそのままです。

私の気に入っているローレット加工のグリップや開きやすいクリップなどはそのままの仕様です。

何が違うかと言うと、ペン先とノック部分に光を吸収し暗闇で発光する「蓄光パーツ」を追加されています。これは暗いところで使うこのペンを探しやすいためでしょう。実際使用しているユーザーからの要望が商品に反映されたのだと思います。

この写真では分かりにくいかもしれません。
上がライトライトαのペン先の蓄光パーツが薄暗い中で光っているところです。

また細かなところではボタン電池も4個から2個で済む仕様になっています。

点けっぱなしで使うものではないので、電池の持ちの比較はできません。


さて、今回の一番の目玉は赤色LEDのタイプが追加されたことでしょう。

あかりの色が違いますね

暗がりに20分から30分かけて徐々に目が慣れてくるという現象が「暗順応」と言います。逆に目が明るさに慣れる現象が「明順応」です。この「明順応」は一瞬で起きます。

前モデルのライトライトは驚くほどの明るさです。そのまま懐中電灯の代わりになるくらいの明るさです。この明るさがとても良かったのですが、問題はライトを点けた一瞬で目が「明順応」してしまい、せっかく暗闇に目が慣れてきたところが戻ってしまうことでした。

赤色LEDのメリットは、この「明順応」が起こりにくいということです。

赤色LEDのライトライトαでメモしてからあかりを消しても、「暗順応」したままの目で作業が続けられるというメリットがあります。そのかわり懐中電灯の代わりにはなりません。

ライトライトのあかり

ライトライトαの赤色LEDのあかり

前回も書きましたが、ライトライトを買ってからここまで、一番使う場面は、暗い現場ではなく、「このボールペンねぇ、光るんだよね〜」って自慢するときでした。

これからはこの「明順応」「暗順応」のうんちくを語るときになるでしょう。



2021年7月4日日曜日

決断しましょう


どちらの道を行くか決めかねていても、あなたは結局どちらか選ばなければなりません

あなたが迷っている原因は何でしょうか


失敗をすることで誰かに批判されることが恐いのでしょうか

決断が遅いことでも誰かに迷惑がかかるかもしれませんよ

動かない方が批判されることもあるのです


あなたの前にはもう決断材料は揃っているのですよ

もう選ぶ番ですよ

どちらの選択肢もメリットとデメリットがあります

そりゃそうですよ

物ごとがメリットだけなら決断なんか不要でしょう


あなたはもう子供じゃないのです

自分で決断しなければならない立場になっているのです

だからもう決断しなさい


決断が早ければ、選んだ道が間違ったときでも、引き返して次の道に進む時間もありますよ







2021年6月26日土曜日

吸い取り紙製のブックマーク

私の手帳は、毎年デジタルと紙の手帳との併用です。

デジタルは、GoogleCalendarとEvernote、それにQUADERNOです。

それに加えて、紙の手帳は毎年3冊程度を利用しています。


今年の紙手帳は、メインのA5版のシステム手帳と、ポケットに入れるマイクロ5と呼ばれる一番小さなシステム手帳と、 デジタルデータも含めて最後にまとめるためのA4版のシステム手帳を利用しています。


下からA4版、A5版、バイブルサイズ、マイクロ5
(バイブルサイズは今年は使っていません)

それぞれの手帳の詳細な役割は別の記事で書くこともあるでしょうけれど、私が手帳に求めるのは、もちろんスケジュール管理だけではありません。私の場合は、人生のプランニングも含めて書くので、やはり一冊では処理できないと思っています。

手書きでものを考える場合は、紙の大きさが発想の大きさにつながるので、できるだけ大きな紙を手元に置きたいのですが、大きなものは持ち歩きには不便です。

だから私は大きい手帳と小さい手帳と併用で使っています。


小さい手帳は、以前は測量野帳を使っていましたが、最近はマイクロ5を使っています。

大雑把な予定と外出時のメモ専用になっています。

メモを書いてきて、帰ったらA5版手帳に一時的にファイルします。

実はマイクロ5とA5版はリフィルの穴の幅が互換性があるのです。

A5版システム手帳にマイクロ5のリフィル2枚を閉じたところ

これが最近マイクロ5にした理由です。


余談ですが、バイブルサイズのリフィルも角を切り取れば、A5版手帳に綴じることができます。 ですから大きさの違うシステム手帳を利用するときにはA5版が母艦となり得ます。

内側の角を切り取るのがコツです

さて前置きが長くなりましたが、本日紹介したいのは、マイクロ5のブックマーク(しおり)です。

一般的なブックマークは、下の写真のような製品ですね。

私が今回紹介したいのは、下の写真の自作のブックマークです。

左はマイクロ5用のパンチです

 吸い取り紙を切って5穴を空けたものです。

私の手元にはブロッター用に吸い取り紙が常にあります


吸い取り紙1枚からブックマークが2枚取れます

このブログでもしばしば書いていたように、私は万年筆愛好家です。

ですから、様々な場面でも可能な限り万年筆を使いたいのです。

外出時で立ってメモする際には、片手に手帳を持っていれば、優雅にキャップを外すことができないので、外出のお供はノック式の万年筆になります。

普段使いはパイロットのキャップレス

デスクで万年筆を使うときは、インクが乾く暇があるのですが、外で手帳を開いてメモを書き込む場合は、すぐにページを閉じることが大半ですので、乾いていないインクが隣のページに移ります。

それが気になったので作ったのがこのブックマークです。


ブックマークが吸い取り紙を兼ねているので、開いたところに吸い取り紙が常にセットされていることになります。これがとても具合が良くてとても気に入ってます。お勧めです。


えっ、外でメモする場合は、そこまでして万年筆は使わないって?

私だけですか?