2023年5月22日月曜日

8月の鈴木修塾(事務所開業・経営)は開催決定です

 8月の鈴木修塾(事務所開業・経営)については、開催の有無の問い合わせも増えてきました。参加希望の方にとっては、仕事や家族の調整もあるでしょうし、飛行機などの予約もあるでしょう。そろそろ答えなければなりませんね。

8月の鈴木修塾(事務所開業・経営)の開催を以下のとおり決定します。


第3期「事務所開業・経営・運営」 

日 時:8月25日(金) 13:30 〜 27日(日) 13:00 

2泊3日の合宿形式です。基本的に朝から夜までです。

場 所:エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

受講料:115,000円(税込) 宿泊や飲食は別途。

宿泊所は自由に決めて結構です。研修会場の「エスポールみやぎ」なら、1泊2食付きで5,750円と破格の安さです。部屋数が少ないのでご希望の方は早めにご連絡ください。


研修内容について

事務所経営が、皆さんにとって一番不足している分野だと思っています。仕事ができても経営や営業の方法が誤っていれば事務所は潰れます。

この部分は補助者として何年勤めても事務所からは教えてもらえないことなので、皆さん自分の勤めた事務所のやり方だけを端から見て勝手に誤解している、と思っています。

他業界のノウハウであちこちに営業に行くことなども、効果が無いだけでなく、経営的にはとても危ないことだと思います。

また、同じ土地家屋調査士業界のことだとしても、昭和の時代の事務所経営のノウハウと令和の時代のノウハウは明らかに異なります。まずは「経営や営業、業務処理の核」の部分を具体的に教えたいと思います。

具体的な報酬計算や見積方法、受託契約なども教えています。

ご相談いただいた方々の中では「定年後の試験合格なのでリスクの少ない開業をしたい」というニーズもあるようです。その人たちそれぞれに合った業務と経営も、できるだけ検討してお伝えしたいと思います。

これから事務所を開業する方の具体的な方法から、ベテランの土地家屋調査士の方の事務所経営の見直しまで、お役に立てると思います。

また業務の進め方のコツと時間の使い方のコツも教えます。


受講申し込み方法

*ご希望の方は以下のとおりメールをお願いいたします。 

   鈴木修宛  mucha@rr.iij4u.or.jp

件名は「鈴木修塾 8月「事務所開業・経営」受講申込み」など内容がわかる書き方でお願いします。お問合せや相談などもご遠慮なくメールでお願いします。


鈴木修塾については、以下のブログを参考にしてください。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 今年の鈴木修塾の予定と参加申込み開始について (fermatadiary.blogspot.com)




2023年5月20日土曜日

(予告)7/15 土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin東京

毎年開催しています「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」の開催計画をしておりました。会場はまもなくお知らせできると思いますが、東京で開催します。

このガイダンスでは土地家屋調査士に興味を持っている方から現役の土地家屋調査士の方までどなたでも参加できます。

「土地家屋調査士の先行きが心配だから受験して良いものか迷っている」という方もいると思います。でも「先行きが心配だから」ってどんな根拠なのでしょうか。

確かに個人業としての独立開業ですから、保証されているものなどは何もありません。

でも、どんな業界でも勝ち組と負け組はいます。

一流会社と思われていたところに就職しても、会社都合で解雇される時代です。それなら自分の考えで動き、自分で責任を負える独立開業の人生の方が納得できませんか。

いつも言ってますが、その方の能力、立場、環境など様々な観点から考えなければならないので、一般論だけで割り切れるものではないし、ましてや匿名で書かれたSNSのつぶやきを信じて自分の人生を決めるのはやめた方がよいです。


このガイダンスは、長年新人研修で調査士実務や、個人ガイダンスや塾で事務所経営を教えてきた私が、対面形式で講義して、受講される皆さんすべての方の悩みや質問に答えようという内容です。一人一人の事情を聞いて、その人に合ったアドバイスをしています。

私は、参加者全員を土地家屋調査士にしたいとは思っていません。単に会員を増やそうというガイダンスとは目的が違います。その方の背負っている環境や性格などによっても答えは変わって良いと思います。もやもやしていたのだけれども、私は「土地家屋調査士にならない」という答えを出してもガイダンスに参加した意味があると思います。


もちろん、ガイダンスで詳細に説明しますが、土地家屋調査士の業界全体は悪くありません。私は将来性はかなりあると思っています。だからネットだけで得られない真実を誤解されないようにしっかりと教えたいと思います。

このガイダンスは「もしあなたが土地家屋調査士になるとしたら」という観点に立って、その方にあったアドバイスをするものです。

ガイダンスに参加された方々からは、お礼のメールがたくさん届いているので、このガイダンスは、皆さんのお役に立っていると自負しています。


また土地家屋調査士として開業してからも事務所経営の悩みは尽きません。開業後で仕事が無いなど経営で悩んでいる方などにもアドバイスしています。仕事はたくさんあります。悩んでいる人は、おそらく方向性が間違っているのだと思います。

迷っていたり悩んでいる方は一度参加して話を聴いてみてください。


詳細が決まり次第、このブログで連絡しますが、まずは日程などをお知らせします。

興味のある方は予定表に入れておいてください。


「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス in 東京」

日時:令和5年7月15日(土)

        講義・研修 13時から16時

        個別相談 ~17時

        (すべての質問に答えますので、時間が無い場合は場所を移して対応します)

場所:東京都内 (交通の便の良いところで調整中です)

会費:3,000円

受講対象者: 土地家屋調査士資格に興味のある方、土地家屋調査士受験勉強中の方、土地家屋調査士試験合格者、土地家屋調査士会員、土地家屋調査士の話を聴きたいすべての方。

・土地家屋調査士の先行きは大丈夫かなと心配している方 

・土地家屋調査士に自分の人生を賭けても良いのか迷っている方

・土地家屋調査士試験合格したけれど、開業する勇気がない方

・事務所や設備など、開業資金の計画が立たない方

・土地家屋調査士になったけれど仕事がなくてこの先どうすれば良いか悩んでいる方 

・法人に就職して、本当は独立するはずだったんだけどなぁと後悔している方 

・久しぶりに鈴木の話を聞きたいなと思った方 

その他:

*受講者の人生だけではなくその方のご家族の人生がかかっているので、ご一緒に聴いて戴くためにご家族同伴でも結構です。  





2023年5月15日月曜日

隣接地所有者は敵ではありません

 先日の鈴木修塾(土地業務)では、土地境界立会についての典型的な例をいくつかの分類にしてシミュレーションをしました。

そして、それぞれのケースに個別具体的にどのような説明(対応)をしていくかを「具体的な台詞」を含めて解説しました。受講された皆さんは、境界立会確認がとても不安だったようで、かなり好評でした。


さて、今日は土地家屋調査士の新人の皆さんへ、境界立会における隣地所有者の方々についての考え方を総論的にお話しします。


境界立会は、土地家屋調査士としての重要な業務の1つです。しかし、初めての経験であれば、隣接地所有者の方々との対応に不安を感じるかもしれません。

「隣接地所有者が恐い」という新人も少なからずいます。

しかし、その人たちは敵ではありません。彼らは知らない土地家屋調査士から境界立会を依頼され、むしろ彼らの方が怖がっているのです。

彼らが土地家屋調査士との接触に不安を感じる理由は、土地家屋調査士にとって当たり前のことが、彼らにとっては「財産が侵害される恐れがある」と思えるからです。


ですから、隣接地所有者の方々に対しても、立会前のご挨拶時に誠意を持って丁寧に分かりやすく説明することが大切です。

正しい知識を持っている土地家屋調査士として、隣接地所有者の皆様に不安を与えずに境界立会を行うためには、信頼関係を築くことが重要です。


実際の境界立会には、土地家屋調査士として、技術的な説明をすることはもちろん大切ですが、同時に隣接地所有者が理解しやすい言葉で説明することも重要です。

そして、相手の気持ちに寄り添いながら、問題解決の方法を提案することが求められます。境界立会は隣接地所有者の皆様のためにもなるのですから。


また、境界立会後に丁寧なアフターフォローを行うことで、お客様や隣接地所有者の皆様との信頼関係を維持することを心がけましょう。

お客様が業務のリピーターになってくださるでしょうし、あなたが敵だと思っていた隣接地所有者がお客様になってくださることも、我々には本当によくあることですから。





2023年5月7日日曜日

意識と経験値

Kさんは、散歩していて、「この道は、セットバックされた後の道なのかも?」って思ったのですね。

良かったです。散歩の中で、そういうところまで気が付くようになったことは、既に経験値が上がり始めている証拠です。

土地家屋調査士試験合格者のKさんには、実務経験を積むために補助者修行をお勧めしていますが、それでも補助者になったから当然に経験値が増えるのではないのです。

補助者として実際に担当する業務だけでは、たいした経験値にはなりません。

その担当した業務経験を、常にどこまで膨らませて学習するかを意識することです。

それが無くて土地家屋調査士の本職になっても、やはり経験値が飛躍的に増えるわけでもないはずです。

とにかく、その人の普段からの意識の問題が大きいのです。


私達は不動産の調査や分析や手続きの専門家です。

道を歩いていれば、土地も建物もたくさんの不動産に出会うことができます。

それを意識的に見るのです。

時間も費用も特にかかりません。

歩きながら、目に入る不動産が法的にどんな意味があるのかを考えるのです。

普段からそんな意識で道を歩いていて、何か違和感があったら帰ってから調べておけば良いのです。

そういう習慣を付けていれば、たいていの問題は解決済みになり、実際の業務受託時に驚くような案件はほぼなくなります。


皆さんの資格試験の勉強を見てても思います。

与えられたものだけで経験を積もうと思うから、ちょっと捻った試験問題が出ただけで、皆さん「新傾向だ!」って騒ぐのですよ。

覚えた過去問を反射的に答えているだけで、法律的な脳を育ててないから「新傾向」って言い訳になるのですよ。

不動産登記法の中での設問なら、新傾向も何も、当然試験範囲でしょう。

そんなこと言ってると、Kさんが開業したら、事務所に持ち込まれる業務は、毎日新傾向になりますよ。

もちろん、反復継続の単純業務だけでないから業務は楽しいのですが。