2015年8月31日月曜日

一筆箋のすすめ

一筆箋はお使いですか?

私は昔から当たり前に使っていたので、特にこのブログの文具紹介に入れていませんでした。
しかし最近気が付きましたが、この一筆箋を意外と知らない方もいたようなので、今回ちょっと紹介してみます。

一筆箋の定義ですが、大辞林によると
「短い書状に用いる短冊形の便箋。一筆便箋。」 
とあります。


私は和風縦書き数行のものを使いますが、キャラクター付き横書きなど結構種類も多いです。



中はこんな感じです。



私たちはビジネス上では、定型的な「送り状」「礼状」等を印刷することが多いです。
でも、気心の知れた人に何か贈る際などには「送り状」は、あまりにも無粋です。
そんなとき、ちょっとだけ添え書きをするなどの用途に、とても便利です。
ビジネスの送付状では無粋だし、かと言って便箋だと何書いて良いか分からないし、なんてときですね。




最初から数行のフォーマットですから、無理して文章を考えることも有りません。
書く文字はこの数行に収まる言葉だけです。
数行だからこそ、言葉を厳選するのだという人もいるでしょうけれど。

私は和紙風の縦書きを常に使いますが、筆記用具は筆でなく、普通は「筆文字サインペン」を使って気軽に書いています。
いいんです、悪筆でも。
手書きの方が気持ちが伝わると考えています。








大きさや行数の違うものを数種類持っていると、あと一言追加で書きたいとき等に便利です。この1行が結構大切なこともあります。

一筆箋は安いものです。精々一冊数百円です。
写真のものはどちらも300円でした。

使っていなかった方は、試しに使ってみてください。
結構便利だと思いますよ。






2015年8月29日土曜日

東北ブロック協議会事務局引き継ぎ

このブログを読んでくださっている方々には、ほぼ関係の無い話しですが、会長ブログの引き継ぎブログなので失礼します。

昨日東北ブロック協議会(日本土地家屋調査士会連合会東北ブロック協議会)の事務局引き継ぎがありました。
7月11日の東北ブロック協議会総会で、東北ブロック協議会会長が私から青森会の小林会長に替わりましたので、その事務局も宮城会から青森会に移動します。その引き継ぎでした。

会長終わってからも長かったですが、やっと公的行事が終わりました。
皆様のお陰様ですべての会務を無事に完了することができました。
ありがとうございました。

今後は東北ブロックの名誉会長と宮城会の名誉会長というジジくさい役職名(コレヤダ...)で、ゲストとしてお招き戴くことは有っても、自らの主催の会議等はこれで終わりました。

これで私は20年ほど前からやっている後進を育てる活動にもう少し力を入れることができます。

いつも書いていますが、私は新人研修をライフワークにしています。
新人の時にお伝えしなければならないことが実にたくさん有ります。
新人の時でないと意味が無い研修もあります。
ここを「新人だからこの程度で良い」とおざなりの研修にしては、この業界も日本もダメになります。
新人には業務テクニックのみを教えるのではなく、専門家としての使命から来るもっと魂とか矜持の部分から伝えるべきだと思っています。

会長を辞めてから、講師のお話が増えました。

新人研修や役員研修たまには法律の研修も含め、次世代に渡すべきことを研修会講義や書籍執筆で私なりにまとめて、業界の次の役員や次の講師を育てたいと思っています。

今までよりも動きやすくなりましたので、皆さんにお会いすることもあるでしょう。
今後ともよろしくお願いします。





2015年8月26日水曜日

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション

トム・クルーズ、前からどうもピンと来なかった俳優です。
何でだろうか?
スタント無しであれだけ頑張っているし。
スター過ぎるから?
そうかなぁ。
いや、それなら他にもたくさんいるし。
顔立ちの好き嫌い?
うーん分からない。

でも映画は観てますよ。
ということで今回も観ました。

トムがとても良くなっていました。
いや昔から良いはずなんだけど(笑)
オール・ユー・ニード・イズ・キル」あたりから私の中で良くなり始めました。
トムも53歳です。年齢が重なったせいでしょうか。



IMFのエージェント、イーサン・ハントは謎の多国籍スパイ組織<シンジケート>を秘密裏に追跡していたが、催涙ガスによって敵の手に落ちてしまう。目覚めると後ろ手に拘束されており、目の前には謎の女と、3年前に死亡したはずのエージェントがいた。まさに拷問が始まろうとしたその時、女は驚くべき格闘術でイーサンを脱出させる。ブラントからIMF解体を知らされたイーサンは<シンジケート>の殲滅を誓うのだが、彼は国際手配の身となっていた…。組織の後ろ盾を失ったイーサンと仲間たちは<シンジケート>とどう闘うのか?敵か味方か、謎の女の正体とは?そして究極の諜報バトル、その結末は―??
(公式HPより)

私は子供の頃からテレビ番組「スパイ大作戦(原題ミッション:インポッシブル)」の大ファンです。あの4分の5拍子のテーマが響くと今でもワクワクします。

さすがに映画の「ミッション:インポッシブル」でも「スパイ大作戦」を踏襲しています。
・指令が間接的メディアで届いて「君若しくは君の仲間が・・・当局は一切関知しない」という最後のセリフ後消滅する
・各分野のエキスパートでチームを組んで作戦を実行する
・画期的スパイグッズが毎回登場する 等々
第4作の「ゴースト・プロトコプ」の冒頭のテーマ曲が流れるところで導火線を火が走っていくところなんか、特に長く見せたのでワクワクしました。

それでもこの映画の「ミッション:インポッシブル」シリーズのテイストは、あの頃の「スパイ大作戦」とはかなり違います。
「ミッション:インポッシブル」では、チームと良いながらイーサン・ハント(トム・クルーズ)だけ活躍している感じだし、007シリーズで言うボンドカーやボンドガールのような設定が登場するし、作戦は結局インポッシブルと思える肉体的アクションで実行します。
「スパイ大作戦」にはこんな派手なアクションはありません。
むしろ、インポッシブルと思える緻密な作戦で相手の裏をかくのです。この作戦の妙を楽しむ番組でした。

「ミッション:インポッシブル」は単独で十分面白い映画なんだから、別にこの題名で無くても別の名前で良かったのではと思っていました。

さて、このシリーズも5作目です。シリーズを重ねる度に面白くなっています。これは珍しいです。
5作目では少し原点回帰したのでしょうか。
派手な二輪のチェイスがあったり、派手なアクションも入れながらも、少しテンポを落とすところは落として見せています。
最後のシーンも往年の「スパイ大作戦」的な終わり方でした。

また今回のヒロイン女スパイ(レベッカ・ファーガソン)がとても良かったです。
一昔前の顔立ちの女優でいながら、細いだけの日本女優と違い、しっかり手足に筋肉が付いていて戦う女性が表現できていました。今までのヒロインで一番良いですね(当社比)。
せっかくこんな良い女がそばにいながら、恋愛に陥らないでハグで別れるのがイーサン・ハントなんですね。
我が敬愛するジェームス・ボンドなら...

この映画誰が観ても面白いと思います。
何も残らずに「あー面白かった」と言える理想的な映画です。
先日「もうしばらくは観ない」と言った4DX3Dで、もう一度観ても良いかなと思いました。




2015年8月24日月曜日

土地家屋調査士筆記試験お疲れ様でした

昨日8月23日(日)は、今年の土地家屋調査士試験の筆記試験でした。

受験された方は本当にお疲れ様でした。

土地家屋調査士試験は世間が夏休みと言っているお盆の翌週の日曜日です。
私も昔経験しましたが、暑い中、皆さんが遊んでいる中、最後の詰めをしなければならないので、肉体的にも精神的にも辛いものですね。
11月10日の発表まで待ち遠しいと思います。

今年の受験出願数は5659名です。
受験者数が毎年少しずつ減っています。
この点については受験者個人としては心配不要です。
むしろライバルが減っているから狙い目かも知れないと前向きに捉えて問題ないと思います。
(連合会としては、受験広報をしていますが、もっと根本的なことを考えるべきと思っていますが)

世間的には「仕事が減っているから受験者も減っているんだ」という考えがあるのでしょうね。

少子高齢化で空家問題が社会問題になる時代です。

確かに不動産流通が減れば、不動産登記申請の件数は減ります。
実際に昭和の時代の土地家屋調査士の単純な登記申請代理の仕事は減っています。

それでは現役の土地家屋調査士が皆暇そうに見えますか?

全国の私の仲間は皆忙しそうですよ。

時代が変われば、また別のフィールドも広がります。
専門家に求められる専門性というものは、時代によって変わっていくのです。
昭和の時代に身に付けたノウハウだけで何十年もやっていくことができるほど、世界はのんびりしていません。

土地家屋調査士などの専門家は実力の世界です。
仕事ができるかどうかの世界です。
コネで仕事が来ても、仕事ができないと思われれば二度と仕事は来ません。

そしてあなたが合格してこれから過ごす土地家屋調査士という専門性の世界は、また新しい仕事が待っています。先輩達の持つ専門性が日々陳腐化していきます。だから先輩達も勉強をしています。
あなたが、専門家の世界に来ると決めたのは、実力をつける自信が有ったからでしょう。
どうせこれから新しい世界に入るのですから、一番新しいことを常に勉強していけば良いだけです。
ですから、心配しなくて良いです。
チャンスは皆同じ、実力をつければ良いだけです。


まずは、ゆっくり休んでください。

夏休みを取り戻してください。
でも、9月になったら勉強を再開してください。
11月19日の口述試験の為ではありません。
あれは普通に対応すれば合格します。

合格後には本格的なプロの専門家としての勉強が続きます。
皆さんは勉強を続けてきたのですから、せっかくのその習慣を消さないでください。

何か不安なら、全国の信頼できる土地家屋調査士の先輩を紹介します。

遠慮なくご連絡ください。

以下は過去のブログです。
受験者の皆さんの参考まで。

土地家屋調査士筆記試験合格者発表
祝!合格-今が一番入会に適した時期
開業する決断
合格者開業ガイダンスの準備
土地家屋調査士試験合格者のための開業ガイダンス
試験合格者の悩み




2015年8月21日金曜日

イコライザー

デンゼル・ワシントンって昔から好きなんです。
で、いくつなんだって調べてみたら、1954年生まれですね。
いくつになっても格好良いと思います。

そのデンゼル・ワシントン主演の映画「イコライザー」を観ました。
昨年の映画です。どうしても上映期間中に観ることができなかった映画でした。


昼はホームセンターで真面目に働くマッコール(デンゼル・ワシントン)。元CIAのトップエージェントであったが、現在は静かに暮らしている。眠ることができない彼は深夜、近所のカフェで読書をするのを日課としていた。ある夜、そこで娼婦のテリー(クロエ・グレース・モレッツ)と出逢う。そして本に関する他愛のない会話を交わす内に、彼女がロシアン・マフィアに酷い仕打ちを受けていることを知る。人生に夢さえ抱けず、傷つけられるテリーを助けるため、夜、マッコールはもう一つの「仕事」を遂行する。それは人々を苦しめる悪人を葬り、どんなトラブルも完全抹消すること。しかし、この「仕事」がきっかけとなり、ロシアン・マフィアがマッコールを追い詰めて行くが……(公式HPより)

さてホームセンターに勤める普通のおじさんが実は元CIAでとても強かった、
さえない新聞記者だが実は・・・、戦艦のコック長だが実は・・・、昼行灯の南町奉行所同心だが実は・・・、越後の縮緬問屋の隠居だが実は・・・等々、もう枚挙にいとまがないジャンルです。
でも嫌いじゃないジャンルです。
何しろたくさんの作品があるジャンルと言うことは、面白いからです。

監督はトレーニングディでデンゼル・ワシントンと仕事をしたアントワーン・フークアです。監督は彼を知り尽くしているのでしょうから、デンゼル・ワシントンをとても魅力的に使っています。

単なるアクションものではなく、デンゼル・ワシントンだから、他の類似映画と違って、主人公の人物造形がしっかり出せています。

敵に修道士みたいな部屋と言わせたほぼ何も無い部屋でのきちんとした生活、何事にも時間を測る几帳面さ、夜は不眠症で近所のカフェで「老人と海」や「ドンキホーテ」を読んでいる。
ストイックな生活、でも性格からくるものか、それとも何かを無理に抑制しているのか。

孤独かと思えば、職場での仲間との付き合いはむしろ明るく自分から働き掛けているようである。あのストイックさは、おそらく前職で刷り込まれた何かであろう。

また時折出てくる妻との約束。
これも今のマッコールのストイックな生活と関係ありそうである。

こんなことを想像させるこれらの抑制された演技が良いですね。

その深夜カフェで顔見知りになる少女娼婦が大けがをした。
ロシアン・マフィアによるものである。黙っていられなくなるマッコール。
さあ、映画のお約束が始まるのです。
(少女娼婦役は、あのヒットガールのクロエ・グレース・モレッツです。今回は強くないのね)

このマッコールがとても強いです。
ホームセンターの商品で武器を作ったり、手近なものを武器に変えて戦うのですが、それがとても強いのです。
マッコールは、おそらくこの手の映画の中でも、最強ランクの一人でしょう。

画面が暗いシーンが多い、報復がやり過ぎでは無いか、
などなど若干私の好みに合わない部分もありますが、好きなジャンルで好きな俳優がやるのならこの映画は良いに決まっています。

うーん、やっぱりデンゼル・ワシントン、カッコいい。
続編が出ないかな。



2015年8月16日日曜日

Evernoteのプレミアムプランの無制限撤廃について

私はこのブログでも何度も書いているように、公私ともにEvernote無しでは何もできなくなっております。
私の土地家屋調査士業務も、研修講義も、書籍の執筆も、先日までの会務執行も必要になる可能性のある様々な資料はEvernoteにアップして、いつでも呼び出して、加工できるようにしています。

そのEvernoteには3つのプランがあります。ベーシックプラン、プラスプラン、プレミアムプランです。
それぞれ使える機能も違うのですが、大きな違いは月々アップできる容量で、Evernoteのサービス開始以来どんどん提供容量が拡大されてきて、最近はベーシックで月々60MB、プラスで1GB、プレミアムが何と「無制限」でした。
これは月々の制限ですから、毎月累積されていく容量の制限はありません。
私は長年プレミアムプランです。
それが「無制限」になり、これで無敵だと思いました。

それが今回無制限が撤廃され、10GB制限に変更になりました。
これには理由があります。
以下Evernoteの日本語ブログで説明がありました。

今から数ヶ月前、ユーザのみなさんに容量を気にせずに Evernote を使っていただきたいという思いを込めて、新しくパワーアップした Evernote プレミアムを発表しました。Evernote を頻繁に使うユーザにとって、それまでの容量では少しもの足りないと考えた結果、月間アップロード容量の制限を撤廃して無制限とする判断に至りました。

しかしながら、「無制限」という言葉は非常に強力で、想像以上の混乱と問題を引き起こす結果となりました。容量を無制限にした瞬間から、大量のファイルの保管・バックアップという、これまでと違う用途に Evernote を使い始めるユーザが増えたのです。

Evernote は、大切な作業と知識の蓄積を一つの場所で行える、生産性向上サービスとして設計されています。私たちの願いはみなさんの「第二の脳」になることであり、大量のファイルをバックアップするための「第二のハードディスク」になることは想定していませんでした。本来の使用法とは異なる形で Evernote が使われ始めた結果、サービス品質の低下という問題が発生しました。すべてのユーザに快適に Evernote を利用いただくために、この問題を解決しなければなりません。

そこで、アップロード容量を「無制限」ではなく、毎月 10GB の上限を設けさせていただきました。これは既存ユーザの 99.999% のニーズを十分に満たす容量です。もちろん、一般的なファイルサイズは今後、より大きくなることが予想されますので、プレミアム会員の方が安心して快適にご利用いただけるように、アップロード容量も将来的に増やすなど継続的にサービスを改善していく予定です。(以下略)

確かに「無制限」とは思い切ったことをやったと思いましたし、ありがたいとも思いました。企業としては負担が有ったでしょう。

実は私はこの1か月ほど、Evernoteから注意のメールを戴きました。
私の使い方が「ファイルのバックアップであり、本来の使い方に合わない可能性が有る」と言うのです。そして実質的に制限を与えられました。
ファイルをアップできないことが2度ほどありました。とても困りました。

人によって参照したい内容が違います。Evernoteは、私の執筆や講演の資料がどんな種類でどの程度の容量か把握できると言うのでしょうか。
私はDropboxやInternet Diskとも有料契約していて、本当にバックアップするファイルはそちらに使い分けています。

所有している資料をEvernoteにアップすることを「ファイルのバックアップ」と言われたら、そもそも「第2の脳」も有り得ないでしょう。
もちろんプライバシーの観点からも私のファイルの中身は検証できないでしょうから、おそらく一般的なユーザーと比べて容量が多いだけで判断したのでしょう。

私の使い方が「第2のハードディスク」ではなく「第2の脳」の使い方であることは見てもらえば説明できるのですが、残念ながらそれをEvernoteに立証する手段が有りません。
この状態では、いつ突然に制限されるかわからずに利用することになり、これならEvernoteの利用を見直すしかないかと思いだし始めたところでした。

そこで今回の制限撤廃措置です。
文句有る人もいるでしょうが、私は逆に助かりました。
できればEvernoteとの契約をを止めたくなかったからです。
私の利用法を立証できない限り、今回の10GBを意識しながら利用する方が使いやすいです。もちろん10GB以内であっても使用法が異なれば同じ事でしょうが、今回のような想定外の突然の利用制限は無くなるでしょう。

今回のEvernoteの措置は企業判断のミスで有り、その説明はユーザーから見れば半分言いがかりの様なものだと思いますが、企業としての気持ちは分かります。
私はEvernoteを普及してきた立場ですし、私の業界に私の使い方をずいぶん広めてきたつもりです。
Evernoteが簡単に破綻されても困ります。
私の資料を預けているのですから、今後も頑張って長くサービスを続けて欲しいと願っています。










2015年8月13日木曜日

わたしのハワイの歩き方

ブログで書評や映画の感想を書くときに気をつけていることは全否定しないことです。逆に全否定しそうな素材はブログに書かないようにしています。
私の個人的な感想を読んだ人が、本来出会うはずの本や映画に出会うことを止めてしまう事がないように考えています。

それでもこの映画についてはネガティブなことを書きたくなります。


「わたしのハワイの歩きかた」は思うようにいかない毎日にくたびれてしまった女性編集者が主人公のエスケープ・ラブコメディ。
仕事のストレスでイライラ。
ふと寄りかかった人はダメ男でグッタリ、面倒事を笑顔で押しつけてくる友人に悶絶、さらに働けども働けども昇進も昇給もない
ならば!ならば!
いっそ取材にかこつけて会社の経費でハワイへとんでしまえ!!
現地で知り合った本音で語り合える女友だちと、泣いて、笑って、酔っ払って、ハワイを満喫!
そう、くたびれちゃった今のわたしに必要だったのは、どこまでも広がる青い空ときれいな海、美味しい料理とトロピカルカクテル、そして新しい出会いだった!
(公式HPより)

お盆中も飛び飛びで仕事が入っていますので、結局落ち着いて休めません。
「せめて映画でハワイでも見ようか。ほわっとした気持ちで終わるような映画だろうし」ってチョイスでした。昨年の映画で、WOWWOWの録画です。

ひとことで言うと、
「ハワイの無駄遣い」(笑)

筋は大体想像できるでしょ。
そうなんです。物語の次の展開がよくわかる話しです。サプライズはありません。
それでも榮倉奈々と美しいハワイがあれば映画は成り立つはず。
この手の映画は、往年の若大将シリーズなどでもわかるように、ロケーションと人気俳優と美しい女優だけで成り立つものだからです。

・・・でもそこまででも無かったのです。

ストーリーは別にハワイで無くても成立できそうな内容。
であればそこに美しいハワイならではの景色を入れ込むはずだけど、折角ロケしているのにあまりハワイを生かしていないように見えます。

この今や陳腐化しがちなハワイというロケーションをわざわざ選んで、監督は何か別の新しいことをやりたかったのかも知れないのかも知れません。
この映画では、典型的な海・椰子・ビキニなどは控えています。
主人公の編集者としての取材対象も「ロコでないと知らないスポット」と設定しているところも、なんらか狙いがあってのことかも知れません。
印象に残ったハワイの葬式のシーンなどもそれを表すのでしょうか。

逆に最後のエンドロールにとても美しいハワイがたくさん流れます。
これはフラストレーションの溜まった観客への監督のサービスなのかも知れません。
でも映画の本編じゃなくエンドロールですから。

本当にそうなら監督の目論見は成立していないように見えます。

このストーリーなら、もっと尺を縮めることができて、一時間テレビドラマにすることも可能だと思います。
だからこそ映画というその長尺分を使って、 the Hawaii とでも言えるような定番の美しさや、映画の重要なモチーフでもある上流階級の生活スタイルを随所に見せて、疑似体験をさせてくれても良かったと思います。
そこは上記の若大将シリーズなどはしっかりやっています。

また主人公が結構嫌な女に見えます。等身大の今の娘を表現しているつもりでしょうが、これでは感情移入はできないでしょう。
ドラマがラブコメで、ロケーションがハワイなら、話しの筋などはもっと漫画的ファンタジーでも良かったと思います。

監督はそんな俗っぽい映画と一緒にされたくないとでも思っているのでしょうか。
それとも監督は榮倉奈々をハワイで撮りたかっただけなのでしょうか。



結局、この映画を全否定したんじゃないかって?
いえいえ、榮倉奈々が可愛かったから、この映画は最後まで観ましたよ。







2015年8月11日火曜日

土地家屋調査士の二代目の登録の時期は

「土地家屋調査士の二代目ですが登録の時期はどう考えればよいでしょうか?」
このような質問が来ました。

お父さんが土地家屋調査士業務をなさっていて、息子さんが昨年土地家屋調査士試験に合格されたようです。

同じ事務所に資格者が1人いれば、とりあえず仕事はできます。
会費も1人分で良いことになります。
お父さんが引退の頃に入会登録して、事務所を引き継げば良いのかも知れないと迷っているようです。

私の答えは「会費を2人分払っても、できるだけ早く登録すべき」と言うものでした。

資格試験に合格しようが、登録しないうちは所詮補助者です。
登録した者とは意識レベルが違ってきます。
徐々に差が出てくるでしょう。

それに補助者では基本的に土地家屋調査士対象の研修会に参加できません。
またどんなにベテランの補助者であっても、そのノウハウは登記や測量の事務であって、やはり専門家としての知見はなかなか得られないと思います。
そして常に最新の研修会に参加していないと、土地家屋調査士試験合格程度では時代に合わせた専門性など保つことができません。

更にお伝えしたいことがあります。
早く登録して、お父さん以外の土地家屋調査士にたくさん会う必要があるということです。それは、お父さんがどんなに素晴らしい土地家屋調査士であったとしてもです。
今は専門性が多岐に分かれる時代です。
そして全国には様々な土地家屋調査士がいます。
お父さんとは別の専門性を持って生きている土地家屋調査士もいるはずです。
もしかしたら、二代目のあなたの目指すべき土地家屋調査士像が、お父さんの他にもいるかもしれません。
それを確認するだけでも登録の意味が有ります。

他にも、事務所経営の面からも早く登録することをお勧めします。
何故ならお父さんのお客様を、息子といえども必ずしも引き継ぐことができないからです。お客様は事務所に来るのではなく、結局人に来るのです。
お父さんが引退する直前に登録しても間に合いません。
早く登録して、あなた自身のお客様を作った方が良いでしょう。

土地家屋調査士のバッジを早く着けてください。
他の合格者が開業ガイダンスを受講しながら悩んでいるのに、あなたは既に事務所が目の前にあるのですから。




2015年8月9日日曜日

グローリー/明日への行進

「I Have a Dream」

キング牧師、マーチン・ルーサー・キング・ジュニアのこの有名な演説とともに、黒人の公民権運動の指導者として、そして凶弾に倒れた人として、知っていました。
しかし、この映画を観て彼の何も知らなかったことを思い知らされました。



1964年ノーベル平和賞を受賞したキング牧師は、翌65年、黒人の選挙権を求める525人の同志と共に、アラバマ州セルマから州都モンゴメリーまで80キロのデモ行進を始めるが、そこに待ち構えていたのは白人の州警察と民兵隊だった。次々と黒人たちが殴り倒されていくニュース映像が全国に流れ、テレビの前の全米7,000万人が衝撃を受ける。
「肌の色など関係ない。人は皆平等だと信じるならば共に行進しよう」キング牧師の呼びかけに、全国から続々と人々が集まってくる。翌日、黒人と白人、男と女、大人と子供がしっかりと腕を組み、彼らは再び歩き始めた─。(公式より)

この映画、とても素晴らしかったです。
絶対的英雄としてのキング牧師と公民権運動のリーダーとしての個人的葛藤も描いています。

まだ歴史ではない、たった50年前の話しです。
南北戦争ですべてが解決した訳では無く、たった50年前までこんな状況でした。
憲法で定めても黒人には実質的に公民権は有りませんでした。
黒人を殺しても白人は実質的に裁判で有罪にならないのです。
たった50年前の話しです。
歴史になったときには、私達と同時代の話になります。


キング牧師の映画は大物監督などに何度も計画されながらも、彼の演説の権利等の壁に遭い、制作できなかったようです。
今回監督経験が多いとは言えない女性黒人監督のエヴァ・デュヴァネイが、演説を全部同意語に置き換えて撮影に踏み切ったとのことでした。

キング牧師役のデヴィッド・オイェロウォが素晴らしかったです。演説シーンには感動しました。
この撮影が難航したことにより7年間の役作りに専念できたとのことでした。

この映画を作らなければならないという使命感により作成された映画です。
すべてに使命感と突破する情熱がなければ、何事も為し得ないと言うことでしょう。

この映画を観て、作り手の使命感から来る熱さを感じました。
白人側にもジョンソン大統領役のトム・ウィルキンソンや、ジョージ・ウォレス州知事役のティム・ロスなどが凄い演技を見せています。

冒頭のシーンから引きつけられます。
憲法で保障され、しかも公民法が成立しているのに、黒人がどんな状況だったのかが描かれます。

この映画は史実ですから、答えは皆知っています。
このような映画は、そこから何を見せるかがとても難しいと思います。

525人の公民権を獲得するための運動家達が1965年3月7日のセルマからモンゴメリーまで行進しようとして、知事の指示による州兵や保安官達から暴力による妨害を受けた「血の日曜日」の前後を、この映画は描いています。
ちなみに原題は「Selma」です。
彼らは暴力に対して非暴力で立ち向かいます。

この映画は、無理にドラマチックに作っているわけではありません。
映画的テクニックに走っているわけではありません。
強い政治的メッセージを込め過ぎていません。
そして聖人としてではなく、あくまでも人間キング牧師が、あの時何を考えて、どう動いたかを時系列に従って描いています。

それでもキング牧師の大きさと、歴史の重みで、とても熱いものが伝わってきます。

感動しました。
子供連れやカップルで行く映画ではないでしょう。
でも皆さんに是非観て欲しい映画です。

そして私のように映画を見終わったら少しキング牧師について調べてみましょう。
更に理解が深まると思います。

エンドロールの曲「Glory」が最高に良いです。
コモン&ジョン・レジェンドのゴスペル調ラップとでも言えば良いのでしょうか。
今日も何度も流しっぱなしで仕事していました。









余談
CNNより

今年の3月7日は血の日曜日から50年の日でした。
バラク・オバマ米大統領は「この公民権運動が無ければ私の大統領は無かった。この自由への行進はまだ終わっていない」と述べ、3月7日にセルマを行進したようです。

2015年8月6日木曜日

ソフトリングノート コクヨ

以前もブログで書きましたが、私の常時使用する数冊のノートの中に、リングノートが必ず1冊はあります。
「リングノート」が「綴じノート」に優る点は、以下の機能でしょうか。
  1. 目的のページを開いたまま鞄に入れることができる。
  2. 開いたときにフラットになる。
  3. 開いたときにコンパクトに開ける。(見開きでなくても良い)
  4. 下敷きが要らないので、机が無くても書きやすい。
  5. お客さんの前でも折り返せば見開きの他のページを見られない。
  6. 書いたページを切り離せる。
特に5.の人前で開くときに見開きにしなくて済むという機能は便利だと思っています。

また逆にウイークポイントとして以下の点と考えています。
  1. 鞄の中でリング部分が他のグッズに干渉して邪魔になる。
  2. 左側のページを書くときにリングが邪魔になる。(右利きの場合)


このウィークポイントを改善したノートがコクヨから発表されています。
リングが柔らかいオレフィン系樹脂でできたノートで、商品名は「ソフトリングノート」!
まあ、そのままの商品名です。




これ優れものです。
柔らかい素材のリングで、書いている手が当たってもまったく気になりません。

透明で見えにくいかも知れませんが、リングが柔軟に潰れます
手が痛くありません


このリングを上から押すと


こんな風にきれいに潰れます

また鞄の中でも他のノートやグッズと絡むこともありません。

ただ単に柔らかい素材のリングなら良いかと言うと、そうでもありません。
簡単にリングが潰れてしまえば、用紙がスムーズに動かなくなります。
通常はしっかりとリングの形状でいて、手の重みや鞄の中で他のグッズの圧力を感じて柔軟に潰れるこの加減が大切なのです。

またリングをよく見ると、1本の線形素材がスパイラル形状でもO型リングでもなく、D型のリングが付いています。
O型ではなくD型形状は、リングの直径を小さくする効果が有ります。
これも鞄の中でのコンパクトさを保つ機能に繋がります。

気に入りました。
あらゆるリングノートがこのリングに変わってくれることを望みます。
私の愛用のスケッチブックもこのリングになると、複数冊を持ち歩けるのだけれど。






2015年8月3日月曜日

ターミネーター・ジェニシスを4DX3Dで観る

東北初の4DXに3Dも加えたシステムで、映画「ターミネーター・ジェニシス」を1週間前に観ました。

4DXとは、現在、映画業界で最も注目を集める、最新の<体感型(4D)>映画上映システムです。モーションシートが、映画のシーンに完全にマッチした形で、前後&上下左右に<動き>、その衝撃を再現。さらに、嵐等のシーンでは<水>が降り、<風>が吹きつけ、雷鳴に劇場全体が<フラッシュ>する他、映画のシーンを感情的に盛り上げる<香り>や、臨場感を演出する<煙り>など、様々なエモーショナルな特殊効果で、≪目で観るだけの映画≫から≪体全体で感じる映画≫の鑑賞へと魅力的に転換致します。(109シネマズ)

そうなんです。椅子が動く等の体験型の映画です。それに加えて3Dの立体映画です。
そして映画は、あの「ターミネーター」の続編です。
実際に興味がありました。

今回の映画では、動き・水・風は体験できましたが、フラッシュ・香り・煙りは無かったようです。映画のシーンによるのでしょう。
車等の動きに合わせて椅子が動き、銃が弾丸を放つと耳の脇で風が動きます。川などで水しぶきが上がるときには、顔に霧状の水がかかります。

感想ですか。
うーん...
「4DX3Dも、ターミネーターも、悪くはないけどねぇ」
という感じでしょうか。

まず4DX3Dでみる映画は、映画ではなくて、アトラクションの感じです。
映画の、より臨場感を出すために4DXが有るはずですが、逆にその効果が気になって映画に集中できないと思いました。

また最悪なのが水の効果です。
3Dメガネをかけているのに、そのメガネに水が直撃しますから、そのたびにレンズ部分を拭かなければなりません。これはダメでしょう。
水の効果だけは手元のスイッチで止めることができますので、残念ながら途中で水を止めました。

4DX3Dもコンテンツ次第では、映画館で体験できるアトラクションとして楽しめると思います。
たとえば子供向けの映画で4DX3Dを楽しくアレンジできれば、子どもたちにヒットする可能性は高いでしょう。
でも私個人は、たとえアクション映画であっても映画そのものを楽しむなら不要と感じましたので、私はしばらく4DX3Dでは観ないと思います。



さてターミネーター・ジェニシスです。今更の説明が不要な誰でも知っているあのシリーズの最新作です。12年ぶりにシュワルツェネッガーが復帰したことでも話題です。
ターミネーターは、テレビドラマシリーズも含めて全部観ていますので、あの世界観でどんな続編を作るのか興味はありました。
またターミネーターは歳を取らないマシンのはずなのに、67歳のシュワルツェネッガーでどういう話しにするのか、その興味もありました。

結局はターミネーターの中身はマシンだが、皮膚の部分は老化するという説明でした。「えーっ、なに、それっ」
かなり強引な説明でしたが、彼無しではターミネーターは締まらないと考えたのでしょう。私には絶対的に強いターミネーターというよりも、良いオジサンにしか見えませんでした。

物語はもっと残念だと思います。
ターミネーター・シリーズは今の時点を打開するために過去に遡って過去を変えるというミッションと、それを阻止する側の戦いが、このシリーズのテーマのはずです。
今回もそこは踏まえているはずなのですが、その過去や未来が、いわゆるパラレルワールドになっています。それでは「何でもアリ」になります。どんな過去もどんな未来も有り得る訳ですから。
もう少しリニアな時間軸にしないと物語はつまらなくなると思うのですが。

もう一つ言いたいことですが、今回の最強の敵があの人というのは反則でしょう。
(まあ予告でも分かるのですが、ここでは一応「あの人」にしておきます)
とにかく、これをやっちゃいけないと思います。

過去のターミネーターとパラレルな別の世界の物語と考えれば良いのかも知れません。
そう割り切れば、それなりに面白い映画です。
でもこの映画にはターミネーター1や2への強いオマージュがあります。
だから私には、別世界の話しとして、どうしても楽しめませんでした。

でも、ジェニシス(造語「新起動」と訳あり)です。
これからこのシリーズが再開して続くようです。
気になる世界観も今後の展開次第かも知れません。

ここまで書いたけれど、このブログに惑わされないで、機会が有ったら、4DX3Dも、ターミネーターも、ご自分で体験してみてください。
ジェニシスです。どちらも未来を変える可能性があるのですから。

ps)
今回はジェニシスすべき業界の話しは書きません。