私はこのブログでも何度も書いているように、公私ともにEvernote無しでは何もできなくなっております。
私の土地家屋調査士業務も、研修講義も、書籍の執筆も、先日までの会務執行も必要になる可能性のある様々な資料はEvernoteにアップして、いつでも呼び出して、加工できるようにしています。
そのEvernoteには3つのプランがあります。ベーシックプラン、プラスプラン、プレミアムプランです。
それぞれ使える機能も違うのですが、大きな違いは月々アップできる容量で、Evernoteのサービス開始以来どんどん提供容量が拡大されてきて、最近はベーシックで月々60MB、プラスで1GB、プレミアムが何と「無制限」でした。
これは月々の制限ですから、毎月累積されていく容量の制限はありません。
私は長年プレミアムプランです。
それが「無制限」になり、これで無敵だと思いました。
それが今回無制限が撤廃され、10GB制限に変更になりました。
これには理由があります。
以下Evernoteの日本語ブログで説明がありました。
今から数ヶ月前、ユーザのみなさんに容量を気にせずに Evernote を使っていただきたいという思いを込めて、新しくパワーアップした Evernote プレミアムを発表しました。Evernote を頻繁に使うユーザにとって、それまでの容量では少しもの足りないと考えた結果、月間アップロード容量の制限を撤廃して無制限とする判断に至りました。
しかしながら、「無制限」という言葉は非常に強力で、想像以上の混乱と問題を引き起こす結果となりました。容量を無制限にした瞬間から、大量のファイルの保管・バックアップという、これまでと違う用途に Evernote を使い始めるユーザが増えたのです。
Evernote は、大切な作業と知識の蓄積を一つの場所で行える、生産性向上サービスとして設計されています。私たちの願いはみなさんの「第二の脳」になることであり、大量のファイルをバックアップするための「第二のハードディスク」になることは想定していませんでした。本来の使用法とは異なる形で Evernote が使われ始めた結果、サービス品質の低下という問題が発生しました。すべてのユーザに快適に Evernote を利用いただくために、この問題を解決しなければなりません。
そこで、アップロード容量を「無制限」ではなく、毎月 10GB の上限を設けさせていただきました。これは既存ユーザの 99.999% のニーズを十分に満たす容量です。もちろん、一般的なファイルサイズは今後、より大きくなることが予想されますので、プレミアム会員の方が安心して快適にご利用いただけるように、アップロード容量も将来的に増やすなど継続的にサービスを改善していく予定です。(以下略)
確かに「無制限」とは思い切ったことをやったと思いましたし、ありがたいとも思いました。企業としては負担が有ったでしょう。
実は私はこの1か月ほど、Evernoteから注意のメールを戴きました。
私の使い方が「ファイルのバックアップであり、本来の使い方に合わない可能性が有る」と言うのです。そして実質的に制限を与えられました。
ファイルをアップできないことが2度ほどありました。とても困りました。
人によって参照したい内容が違います。Evernoteは、私の執筆や講演の資料がどんな種類でどの程度の容量か把握できると言うのでしょうか。
私はDropboxやInternet Diskとも有料契約していて、本当にバックアップするファイルはそちらに使い分けています。
所有している資料をEvernoteにアップすることを「ファイルのバックアップ」と言われたら、そもそも「第2の脳」も有り得ないでしょう。
もちろんプライバシーの観点からも私のファイルの中身は検証できないでしょうから、おそらく一般的なユーザーと比べて容量が多いだけで判断したのでしょう。
私の使い方が「第2のハードディスク」ではなく「第2の脳」の使い方であることは見てもらえば説明できるのですが、残念ながらそれをEvernoteに立証する手段が有りません。
この状態では、いつ突然に制限されるかわからずに利用することになり、これならEvernoteの利用を見直すしかないかと思いだし始めたところでした。
そこで今回の制限撤廃措置です。
文句有る人もいるでしょうが、私は逆に助かりました。
できればEvernoteとの契約をを止めたくなかったからです。
私の利用法を立証できない限り、今回の10GBを意識しながら利用する方が使いやすいです。もちろん10GB以内であっても使用法が異なれば同じ事でしょうが、今回のような想定外の突然の利用制限は無くなるでしょう。
今回のEvernoteの措置は企業判断のミスで有り、その説明はユーザーから見れば半分言いがかりの様なものだと思いますが、企業としての気持ちは分かります。
私はEvernoteを普及してきた立場ですし、私の業界に私の使い方をずいぶん広めてきたつもりです。
Evernoteが簡単に破綻されても困ります。
私の資料を預けているのですから、今後も頑張って長くサービスを続けて欲しいと願っています。