2016年11月24日木曜日

嬉しい土地家屋調査士事務所開業報告

こんな報告が来ました。

「Sと申します。
今年の1月24日に鈴木先生のガイダンスを受講させていただいた者です。
本日、○○会において、登録証書の交付を受け、土地家屋調査士となりましたので、ご報告いたします。
今現在、顧客はゼロですが、近傍の先輩調査士の方々が現場作業の手元の仕事をくださり、多忙な日々を送っております。
測量機械無しでの開業を計画しておりましたが、懇意にしております先生からお借りする事ができました。
周りの調査士の先生方に恵まれ、支えて頂いているおかげで、スムーズな発進が出来ております。
半年後、一年後と、どんどん自分の仕事を増やしていけるよう、どこにでも顔を出し、自分のワールドを広げていきたいと考えております。
ありがとうございました。
また、報告いたします。」


嬉しい報告です。

Sさんは、今年の大阪で開催した「土地家屋調査士事務所開業ガイダンスin大阪」に参加された方です。
Sさんは、試験に合格していて、補助者歴長い方ですから、ひととおりの仕事はできるのでしょう。
でも、以前目指していた独立開業を考えなくなっていました。
何故でしょうか。

以前、Sさんから、こんなメールをいただきました。
Sさんは、この後開業ガイダンスに参加されたのです。

「私は、○○事務所にて、補助者をしております。
平成○年からですので、補助者暦は15年ほどになります。
調査士試験は平成○年に合格しております。

平成○年(補助者になった)当時は、独立開業を夢見ておりましたが、平成○年に合格した時には、独立開業への強い気持ちは無くなっておりました。
その後は開業の事は考える事もなく日々を過ごしましたが、ここ2~3年、○○歳という節目の年齢が近づくにつれ、ふたたび開業への気持ちが高まってきていました。
ここ最近は、「このままではイカン。」と、心のなかでつぶやく日々を過ごしておりました。

そのような状況の中、今回のガイダンスのお話を頂き、鈴木会長のブログを拝見しました。
深く感銘を受けました。
「そのリスクに付き合いながらそれを楽しむことができるのなら、逆に「自分の人生を自分で決めることの嬉しさ」も感じることができる世界とも言えます。」
いちばん胸に突き刺ささったフレーズです。

おかげさまで、目が覚めました。
リスクを恐れ、踏み出す事から逃げていました。」


このブログのフレーズとは、2015年12月2日「あなたの将来を匿名の落書きで決めるのですか」の中に書いたものです。

私は常に、ガイダンスもブログも他人の人生に深く関わっていることの責任を感じています。
これは「ガイダンスは無料だから」というような言い訳ができないことは覚悟してやっています。

仕事や人生は必ずリスクがあります。
このリスクと付き合えるかどうかは、本人の問題です。
おそらく、本人もやってみないと分からないかもしれません。
他人ならなお分かりませんから、無理に背中を押すことはしません。
「やりたいなら、こういう方法がある」と教えるだけです。

もちろん私は、勝手に土地家屋調査士界の研修部長や広報部長をしているからには(笑)、一度でも土地家屋調査士を目指してくれる方には、土地家屋調査士として満足した人生を過ごして欲しいと願っています。

だから、このような報告をいただくととても嬉しいです。


私のガイダンスでは、「業界の先輩や仲間は商売敵ではない」と言っています。

仕事の見込みが無くても、最初は先輩の仕事を手伝うという選択肢があるのです。
彼の報告を読めば、よく分かるでしょう。
勝手なビジネスモデルを考えてグズグズしていないで、もっと広い世間に目を向けて欲しいと思います。

いずれまた、どこかで開業ガイダンスを開催します。











2016年11月22日火曜日

11.22 福島県沖地震

今朝、午前5時56分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4、最大震度5弱の地震が有りました。
最大震度こそ5弱ですが、マグニチュード7.4は阪神淡路大震災7.3を少し上回るものです。

また、今回は久しぶりに広い範囲に津波警報が発信されました。
警報では津波の最大の高さは3メートルと言われました。
東日本大震災で土地が沈降しているエリアには、僅かな津波でも大きな被害になります。
この点は忘れてはいけません。

幸いにも早朝だったので、大半の方がニュースを見ていたこともあり、大きな被害が出なかったと聞いています。


毎回書いていることなので恐縮ですが、ここで再度申し上げたいことが2点あります。

まず、1点目。

考えたくないでしょうが、本震はこれからかも知れません。
私達は東日本大震災でも熊本地震でも、このことは経験しています。
今後何も無ければラッキーというだけです。

まずは、準備をしましょう。
食料や水、ガソリン、電池は充分でしょうか。
非常食や保存食の賞味期限を確認しましょう。
風呂水を溜めておきましょう。
できるだけガソリンは満タンに近い量に給油しておきましょう。
3日間停電しても何とかなる電池などを確認しておきましょう。
明かりだけでなく、暖房や携帯電話のバッテリーも問題になります。

持病の薬を定期的に飲む必要の有る方は、ある程度の期間の薬も必要でしょう。
また、住まいの内外の危険物は無いかのチェックや避難経路の確認も家族で話し合っておきましょう。

次に2点目。

今回の津波対応で、避難所等の段取りや手配などご苦労された方も多いでしょう。
そして問題が無かったので、その努力がほとんど無駄になったかも知れません。

あの東日本大震災で大きな被害を受けた住民でさえ、もう喉元を過ぎた意識なのかも知れません。「どうせ・・」などの声を聞きました。

地震等の災害に遭ったときには「大袈裟」「無駄骨」という言葉は禁句です。

自然災害に対して、斜に構えて見切っているように格好つけることが、一番格好悪いと思っています。
毎回、やれることのベストを尽くすことが、家族や社会や自然に対する責任だと思います。

正しい情報と正しい判断、正しい行動をお願いします。



Yahoo!地震情報 より




2016年11月21日月曜日

シーモアさんと、大人のための人生入門





シーモア・バーンスタイン
89歳
ピアノ教師
一流のピアニストとして活躍しながらも50歳で突然現役を引退
その後をピアノ教師として生きてきて、今なお現役

その彼の生涯を描いているドキュメンタリー映画です。
彼の波乱の人生を見て、彼の言葉を聞き、タイトルのとおり「大人のための人生入門」になるのです。

監督はイーサン・ホークです。
イーサンは、映画監督であり、俳優であり、作家であり、このブログで紹介した映画では「6歳のボクが大人になるまで」「ビフォア・サンライズ」や「ビフォア・サンセット」に出ていました。

イーサン自身が人生に行き詰まりを感じていたときに、シーモアに出会い、彼の演奏と人柄に魅了され、人生のヒントをもらい、これを映画にしようと決意しました。

「音楽の教師が生徒にできる最善のことは、生徒を鼓舞し、感情的な反応を引き出させること。音楽のためばかりではない。人生のあらゆる場面で、重要なことだから」

映画の中のシーモアの言葉ですが、彼の鼓舞は穏やかな品のある語り口で行われます。
ピアニストとして成功した経験、朝鮮戦争従軍中に演奏で慰問してまわったが結局音楽で生命は救えなかったという辛い思い、演奏会に関する様々な思い、それらを経験してきた彼の言葉は示唆に富み、その言葉に触れた人は、何らかの鼓舞をされるでしょう。

「音楽はいっさいの妥協を許さず、言い訳やごまかしも受け付けない。そして、中途半端な努力も。音楽は我々を映す鏡と言える。音楽は我々に完璧を目指す力が備わっていると教えてくれる」

映画の終盤では、シーモアがこの映画のために33年ぶりにコンサートを開きます。そのコンサートのためにピアノを選ぶところも描かれていて、シーモアの音楽に向かう思いが垣間見えます。
とても美しい調べを聴きながら、音楽を通して人生を学ぶことになります。

「音楽に対する最初の反応は、知的な分析なしに起こる。たとえば才能豊かな子供は、音楽の構造的なことや背景を知らずとも、音楽をとても深く理解できる。こうした無知さには、大人も学ぶことがある」

シーモアの友人や生徒達との交流も描かれ、直接シーモアを知っている彼らがシーモアの人柄を語ります。
そして、映画の終盤では、監督のイーサン自身がシーモアと真摯に語り合います。
そのシーモアの言葉と音楽から、イーサンと私達観客は、まさに人生入門するのです。

「人生には衝突も喜びも、調和も不協和音もある。
それが人生だ。避けて通れない。
同じことが音楽にも言える。不協和音もハーモニーも解決もある。
解決の素晴らしさを知るには、不協和音がなくてはならない。
不協和音がなかったらどうか? 和解の意味を知ることもない」

全国的にも上映館は少ないようです。
仙台ではフォーラム仙台で今週中上映しています。
機会が有れば観ても良い映画だと思います。





2016年11月15日火曜日

資格試験に何年もかかっている方に

土地家屋調査士筆記試験の合格者発表が11月9日にありました。
全国で悲喜こもごもあったと思います。
仙台法務局管轄(東北)で28名でした。

発表直後に嬉しいご連絡をいただきました。

「1月24日の大阪のガイダンス、ありがとうございます。
その時に参加させていただいた、Nと申します。
私の個人的なことで、またメールで失礼かともおもいましたが、
やっと、おかげさまで、土地家屋調査士の筆記試験に合格することができました。
まだ、口述がのこっているのですが。。。
大阪のガイダンスで実際に鈴木先生やほかの先生のお話をきかせていただけたおかげと感じます。本当にありがとうございます。」

Nさんは、「土地家屋調査士事務所開業ガイダンスin大阪」でお目にかかった方です。
私の開業ガイダンスは、土地家屋調査士試験合格者を対象に事務所を開業するためのノウハウをお伝えする企画でしたが、受験生も開業者も悩みの有る方は全部受け容れました。

Nさんも過去5年受験されていたようでしたので、試験合格についても少々アドバイスさせていただきました。その中で一般的な部分について書いてみます。

基本的に、この試験勉強は5年かからないはずです。
この試験にかかわらず、日本のあらゆる国家試験勉強はそこまでかからないはずです。
確かに10年かかって合格した人もいます。
でも、その人は10年目に本気になっただけだと思うのです。

資格試験を何年も勉強している人に対してお尋ねします。

他の方が何年もかかっているから、1年目や2年目で合格できなくても当たり前だと考えていませんか?
それが間違いですよ。
合格率数%でしょ。
だから、あなたが見ている周りの人の大半は落ちているのです。その人達を標準にしても仕方ありません。

合格率数%の難しい試験だから時間がかかって当たり前と思っていませんか?
それも違います。
ちゃんと集中して勉強している人が数%と考えるべきで、集中すれば1年で合格レベルまでは到達します。

試験勉強は辛いのだから1回で終わらせましょう。


一番大切なことを教えます。

「合格したらあなたの人生がどう変わるのですか?」

会社をすぐ辞めるのですか?
事務所はどこに開くのですか?
どこかに勤めて修行するのですか?
修行するとすれば、どんなところで何年ですか?

これが明確に答えられないのなら、資格試験はカルチャースクールと同じことになります。
試験合格は人生を変えるために勝ち取ることです。
その具体的イメージからくる集中と気迫が合格の秘訣です。

受験生のためにもどこかでまた「ガイダンス」をしましょうか?
リクエストがあれば、行きますよ。


さて、Nさんをはじめとする筆記試験合格者の皆さん、口述試験はほぼ合格するとしても、病気や遅刻の落とし穴もあります。
気は抜かないでください。

病気や遅刻は不運ではありません。
プロになれば、約束した日に行かないと決済できないなどお客様に多大なご迷惑をお掛けすることもあり、たとえ病気でも言い訳にはなりません。
だから、プロは自分をコントロールをしなければなりません。

まずは、口述試験めざして、体調コントロールを考えてください。
またNさんの報告を楽しみにしています。






2016年11月10日木曜日

秒速142センチメートル〜さくらさくえんぴつ

11月9日は土地家屋調査士筆記試験合格発表の日でした。
合格した人はおめでとうございます。
口述試験に向けてもう一度気を引き締めてください。
そして合格したのなら是非開業を目指してください。
このブログは皆さんの開業を応援します。


さて、合格発表といえば「桜咲く」ですが、その「桜咲く」をそのままモチーフにした鉛筆がサンスター文具から発表されました。


これです。
その名も「さくらさくえんぴつ」です。
パッケージがそのまま合格祈願の贈り物になるようにリボン付きデザインになっています。


鮮やかなピンク色の「河津桜」と淡いピンク色の「ソメイヨシノ」の2種類が発売されました。写真は「ソメイヨシノ」です。



これ断面が桜の形をしています。
テンション上がりませんか......って私だけ?



そして、なかなか嬉しいのは、この鉛筆を削るとその削りかすが桜の花びらの形になることです。


どうですか。
これは受験生へのギフトに喜ばれますよ。
定価が394円(税別)です。
これは「咲くよ(394)」のごろ合わせとのこと。

そうそう、桜の花びらと言えば、先日ブログで書いた「秒速5センチメートル」が思い出されますよね。
秒速5センチメートルは桜の花びらが舞い散る速度です。
では、こちらの花びらは秒速何センチメートルなんだろうと思い、測ってみました。

高さが1.83mのところから5回放してみました。(無風室内)
1.39秒
1.29秒
1.22秒
1.31秒
1.25秒
maxとminを除いた3回で平均して
秒速142センチメートル...

うーん、速すぎる(笑)




2016年11月7日月曜日

秒速5センチメートル

先日「君の名は。」について書いたときに、以下の様な書き方をしました。

『しかし、私はこの結末でない方が物語として良かったと思うのです。
あの「誰そ彼どき」からの余韻のまま、「秒速」のような終わり方でも良かったのではないでしょうか。』

この「秒速」とは、同じ新海誠監督の「秒速5センチメートル」(2007年)のことです。
ある程度の割合の方はご存じかと思って書いたのですが、私の周りの人が意外とこの映画を観ていないことが分かりました。(まあ、おじさん達は観ないか)

そこで「「君の名は。」を気に入ったのなら、この映画を一度観てください」という気持ちで紹介します。



「秒速5センチメートル」は、新海誠氏の作品の中で私が一番好きな作品です。
何度も観ています。

一人の少年「遠野貴樹」を軸にした三作の連作アニメーションです。

秒速5センチメートルとは、桜の花びらが舞い散る速度のこと。

『桜花抄』
中学生になった貴樹が、小学校の同級生で転校して文通を続けている篠原明里に会いに行く。電車で向かうが、大雪で止まり、明里との約束の時刻を大幅に超えていく。明里は待っているのだろうか。

『コスモナウト』
種子島の高校生になった貴樹を慕う後輩の澄田花苗からの視点で描く。優しいのにどこか遠くを見ている貴樹。貴樹は時々誰かに携帯のメールを打っている。誰に打っているのだろうか。

『秒速5センチメートル』
社会人になった貴樹。理紗とも付き合うが、いまだに魂は彷徨っている。
貴樹は会社も辞め、何かを捜して街を彷徨う。


過去の感情を整理できないまま人に触れ、人を傷つけ、そして自分も傷ついている貴樹。
山崎まさよしの"One more time, One more chance"が流れる中、映画終盤で貴樹が街を彷徨うシーンがとてもせつないです。

誰にも覚えがあるような感情ですが、そのままトラウマになるのか、いつ立ち直るのか、皆通った道かも知れません。


この「秒速5センチメートル」はピンと来ないと言う人と、心を鷲掴みにされ泣けてたまらないと言う人がいます。

この映画のストーリーだけ話しを聞いても、おそらく泣けません。
ストーリーだけなら大した話しではないと思います。
ただし、映像と音楽と総合力で観客の情感に訴えてきます。

そのときに泣けるのは、この貴樹と明里や花苗や理紗の物語に泣けるのではなく、この映画を観る人自身の過去の物語が甦り、そのときの想いが甦るからでしょう。

過去は忘れることができなくても、整理をすることは必要です。
その過去を思い出に整理できるまでの期間は、人それぞれでしょう。
また、長い期間をかけて無理やり整理できたつもりにしている人もいるでしょう。
この過去を思い出にする作業は、心にとってどれだけの辛くて負担なのか、誰にでも覚えがあることだと思います。

この映画を観た人が、貴樹のように過去を整理できずにいる人や、過去を整理できたフリをして生きている人の場合は、否応なしにその感情を突きつけられる辛い映画なのかも知れません。
もう観たくないというかもしれません。

過去を整理して思い出にできている大半の人が観れば、その当時の感情が蘇ってきて、辛すぎない範囲であの頃の切なさを思い出し、心が揺さぶられ泣けるのかもしれません。

逆に、自分の過去を思い出にする辛さがまったく無かった人なら、この物語を見てもピンと来ないでしょう。


貴樹の彷徨については、「君の名は。」でも似たようなシーンを見ますが、そのエンディングの描き方が違います。そこを前回の「君の名は。」のブログに書いたのです。

「君の名は。」と同様に新海誠氏の映像の美しさは素晴らしいです。

「君の名は。」の大ヒットのお陰で、この「秒速5センチメートル」が、今、仙台チネ・ラヴィータでも上映中です。
長い期間上映しないと思いますが、「君の名は。」を気に入った人なら時間を捻出して是非観て欲しいと思います。





2016年11月2日水曜日

「ほぼ日手帳」と「仮止めのり」

さて、この季節、文具店や書店には来年の手帳がたくさん並んでいます。
鈴木の手帳は何を使っているのかと何度も聞かれることがあります。
実は、私の手帳は1冊ではありません。
複数の手帳を並行して使っています。

手帳に何を求めるか、これが皆さん違うようです。
単なるスケジュール管理なら、スマホでもできるでしょう。
この話しは別立てで書きます。

私の手帳の中で「作業用」は「ほぼ日手帳カズンavec」を使っています。
1日1ページのA5版レイアウトです。
私の手帳の中には、この1日1ページの手帳が昔から必ず入っています。

その手帳に、その日に使いそうな資料などを予め貼り付けます。

「todo」にコンサートに行くことを書いていても、直前で肝心のチケットの現物を捜したり、予約表や行き先の地図を検索することがあります。

私の身のまわりのデータは、ほぼすべてEvernoteに入っています。その情報をどこにいても取り出せるようにしています。
しかし、コンサートチケットなど、紙の現物が必要なモノ(最近は電子チケットも増えましたが)もありますし、必要なモノがデータだとしても、ネットに接続して検索しているよりも手帳を開いた方がはるかに早いこともあります。

todoという情報は何らかの紙資料と連動することが多いようです。
だから、それらを私はできるだけ「ほぼ日手帳」の該当ページに張り込んでおります。



たとえば、上の写真の様に貼ります。
来年の研修会の時間割ですが、縮小して貼っています。
小さな字でも小説を読むわけでは無いので、問題ありません。



その日行動する場所が決まっていたら、上の写真の様に地図を縮小して貼っておきます。
もちろん当日行動は、この地図を見て動くのではなくカーナビで行きます。
これは事前に当日の行動のイメージを持つためです。




当日の支払うべき割賦や請求書などがあれば、そのページに仮止めします。

コンサートチケットも、当日のページに貼っておきます。
無くしませんし、忘れません。

その日が終わったら剥がしたり、移動したりするものは「ふせん」のように跡を残さずに剥がすことのできる糊(のり)を使います。

私の手帳やノートに様々な資料が張り込んであることを最近お会いする方にお話しすると、この「仮止めのり」の存在を知らなかったとおっしゃる方が多いようです。




写真は「仮止めSTICK」(フエキ)ですが、他にも「スコッチ はってはがせるスティックのり」(スリーエムJ)などもあります。

スティック状ののりで、とても使い勝手が良いです。
ちょっとしたレイアウトの検討だとかのためにも、私の事務所では欠かせません。


また、逆にしっかり貼りたいときは、手帳に「テープのり」で貼ります。
糊の水分で伸縮することが無いからです。




未来のページには行動のための貼り込みをし、過去のページには記録のための貼り込みをしています。

上の写真で、右側のふせんで一部隠しているモノは、名刺の縮小コピーです。
もちろん、いただいた名刺はEvernoteとEightで管理していますが、会ったその日のページに貼っていると時系列的な記憶の連鎖に役に立ちます。

縮小した写真や縮小した測量図を貼ることもあります。

左下にあるモノはレターパックの控えです。
相手に届いたらまったく不要の紙になるですが、皆さん、一時的に置いておく場所って決まっていますか?
私はここに貼っています。



そうそう、映画の半券なども捨てようか迷いませんか?
私は、捨てずにここに貼っています。

これも時系列的な記憶の呼び覚ましに役に立ちます。