2024年8月28日水曜日

水の備蓄とトイレについて

本日(8月28日)午前2時5分頃、東京都、神奈川県で地震がありました。
今回は最大震度3とはいえ、あらためて日本中で頻繁に地震が発生していることを感じます。

いつ起きるか分からない大地震に過剰に怯えずに、とは言っても根拠のない安全神話も持たずに、今できる範囲の物的また心的な事前対策をしておいた上で、普通の生活をしていくしかないでしょう。

さて、東日本大震災では、被災地全体の水道が止まって困りました。

私の家では、東日本大震災の前から災害に備えて浴槽には常に水を貯めていました。

またペットボトルの飲み水もそれなりに保管していました。

だから10日程度の断水なら対応できると思っておりました。

しかし想定外だったのが水洗トイレの水でした。

断水が続く中、飲み水は少しずつ節約しながら生活していたのですが、トイレではどうしても1回に大量の水を使ってしまいます。

浴槽に溜めた水はあっという間に無くなっていきました。

これには困りました。

一戸建ての私の家の場合は、最後は庭に穴を掘って何とかするという選択肢もありますが、マンション住まいの友人は、トイレ問題はどうにもならずにとても困ったと言ってました。

ですから、余裕のあるときにぜひ簡易トイレの準備をしておいた方が良いです。

製品としても売っていますし、段ボールとゴミ袋で作る方法もネット検索すれば出てくると思います。

もちろん浴槽には常に水を張っておくことをお勧めします。





2024年8月23日金曜日

10月10日開催予定の鈴木修塾(土地業務)についてのご相談

ブログを読んでくださっている皆さんにご相談です。

鈴木修塾(土地業務)を10月に開催する件です。

実は土地についての塾は来春の開催を考えておりましたが、ご自分の開業準備や仕事の都合などで早々に、できれば年内に開催してほしいという希望を今月16日〜18日で終了した鈴木修塾(開業・経営)受講者のお二人の方からいただきました。

これまで開催してきた塾同様、希望してくださる方がいれば早急にお応えしてできるだけお役に立ちたいと思っていますので、開催の可能性の検討を始めました。

年末は忙しくなるので更に時間が取れなくなりますし、あまり遅いと東北は寒くなり、雪が降るとフィールドワークが難しくなります。また、今からのLINEによる事前研修の期間も考えると、ギリギリ10月開催かなと思いました。

10月は毎年会議室や宿泊の確保が難しいなどの問題もありますが、いつもの青年会館と調整した結果、開催するなら10月10日(木)~10月13日(日)の期間がベターと絞られてきました。

上記の件をこれまでの塾の受講者全員で作っている塾生LINEグループに連絡をしてみたところ、本日1人の受講申し込みがありました。

そこで、もしかしたら受講希望者がまだいらっしゃるかもしれないと思い、ブログでも皆さんにも広くご相談をすることにしました。

皆さん、もしくはお知り合いにお声をかけて戴いて、興味のある方はお問合せだけでも結構ですからご連絡ください。今なら日程調整にも参加していただけます。

なお、LINEグループによる事前研修も必要なので、今月中には決めたいと思っています。


《土地家屋調査士鈴木修塾「土地業務」》

~裁判に耐えうる筆界の調査確認方法と具体的土地業務~

①日程(仮) 令和6年10月10日(木)13時30分~10月13日(日)13時30分
 *必要な方には夜中までの課外講義をしています。
 *当日だけで無くLlNEグル-プによる事前研修があります。

②場所 講義 エスポ-ルみやぎ(青年会館)(仙台市宮城野区)

③受講料 137,500円(税込)宿泊や飲食は別途

 *宿泊所は各自自由ですが、本会館は安くて(素泊4,400円税込)宿泊のための移動が無いのでお勧めです。まとめて予約します。

 *研修終了後、開業の相談から、開業後も個人業務の相談や質問にも対応しています。

④参加登録の方法

 受講ご希望の方は、以下にメ-ルでお願いします。

 鈴木修 宛  mucha@rr.iij4u.or.jp

*件名は「鈴木修塾10月(土地業務)受講申込み」など、内容がわかる書き方でお願いします。


なお、土地の塾の雰囲気は、以下の受講生の感想でご確認ください。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 4月鈴木修塾(土地業務)受講生の感想 (fermatadiary.blogspot.com)







2024年8月21日水曜日

大震災の被災から復旧までの日数について

大地震に対して最優先で考えることは、大地震の最中の揺れや津波から自分と家族の身を守ることです。ここまでが発災から1日程度の話でしょうか。ここが 震災対策の一番大事なところです。

命が助かってから公的や私的な援助が来るまで生き延びることが次の対策です。

これらの援助が来るまでの日数がどれくらいなのかを考えて、それに合わせて「何を」「どのくらいの量」を備蓄すべきかを考えるということになります。


大震災が起きた場合、電気や水道や都市ガスが止まることが想定されます。

基本的にこれらが復旧するまで、どのように過ごすかが、様々な物資の備蓄の目安になります。

東日本大震災の際に、私は幸いにも自宅が無事でしたので、避難所は不要でした。私の住んでいる仙台市内の場合ですが、電気は数日、水道は10日程度、ガスは1ヶ月以上だったと記憶しています。もちろん仙台市内でも場所によっては相当違ったようです。

電気は空中の電線を復元調整するのですから復旧は少し早く、水道は地面の中の水道管の復元調整するのですから、復旧はもう少し時間がかかります。ガスは地面の中のどこかで漏れていたら二次災害になるのですから、都市ガスの復旧は相当時間がかかります。

ただし、おそらくこの日数も災害によって相当変わってくると思います。

阪神淡路大震災のときは、被災範囲が比較的狭く、近くの大阪が元気だったので、大阪から早めに物資が送られて、ライフラインの復旧も比較的早かったようです。もちろん場所によりますが。

東日本大震災は、被災範囲は青森から茨城千葉までと広かったので、ライフライン復旧のために全国から数多くの技術者の方々に被災地に入ってもらったのですが、それでも全面復旧までには比較的時間がかかったようです。


今、私が心配していることが、南海トラフ関連の大地震が起きたときのことです。

南海トラフなら関東から九州まで大変広い範囲が被災地になる可能性があります。

日本の半分が被災地になるようなものです。

だから、全国からの被災地域に対する支援が、過去の災害に比べて不足する可能性が高いと思っています。消防も自衛隊も数限りがあります。つまり復旧までの日数が多少長めになる可能性があると思っています。

それらを想定して備蓄物資を考えましょう。

おそらく都市部なら2週間程度で何とかなると考えていますが、お互いの環境を冷静に分析して考えてください。

もちろん、それ以上の必要の無いと思われる買い占めは、他の方の為にも控えましょう。





2024年8月17日土曜日

南海トラフ緊急地震情報(巨大地震注意)の終了について

 8月8日に、気象庁の地震火山部から「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。その内容は以下のようなものでした。

「南海トラフ地震の想定震源域では、新たな⼤規模地震の発⽣可能性が平常時と⽐べて相対的に⾼まっていると考えられます。今後、もし⼤規模地震が発⽣すると、強い揺れや⾼い津波を⽣じると考えられます。」

※新たな⼤規模地震が発⽣する可能性は平常時と⽐べると⾼まっていますが、特定の期間中に⼤規模地震が必ず発⽣するということをお知らせするものではありません。

「政府や⾃治体などからの呼びかけ等に応じた防災対応をとってください」

その発表から1週間、8月15日に政府は特別な防災対応の呼びかけを終了したと発表しました。

まずはここまで何も無かったことに、一安心するとして、今回の発表と終了が今後の発表に緊迫感が薄れそうだと心配します。

もともと、8日の発表でも、大地震が必ず起きるとは言っていません。過去の統計データから比較検討して「大地震が起きる可能性が高まった」と言っていたのです。


その反面、「地震の予知なんてそもそもできないのだ」という意見もよく聞きます。「地震学者達の予算獲得のために定期的に国民を脅かす発表をするのだ」という意見すら聞きます。

私は素人ですから、これらの意見に同調することも否定することもできないし、今後も意見を出すつもりもないです。

ただし、東日本大震災で被災した立場として、事前にもっと対策をしておけばよかったという反省があります。個人でも業界でも地域でも、やるべきことがたくさんあったと思っています。

それも想定外の大震災ではなくて、「東北でも大地震が起きる」とずっと言われ続けてきたのです。それでも、確率がとても少ないという情報への甘えと、信じたくないという逃げの気持ちが先に立って、結局は何もせずにあの3.11を迎えてしまったのです。

私は東日本大震災に遭って相当反省しました。

歴史を振り返れば、日本の各地には幾度も定期的に大地震や大津波に襲われてきた事実が残されています。だから、それらに近い大災害は今日という日ではなくても、いつかは必ずまた来るのです。

素人が今回の南海トラフ地震臨時情報の評価をしている暇に、事前に考える切っ掛けができたと感謝して、できる対策を考えて行動することが大事だと思うのです。

日進月歩で、建築物もインフラも進化しています。
定期的にその時代に合わせて震災対策を考えることが、地震国日本に住むために必要なことだと思います。

今回の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の終了で、震災に対して準備する時間に少しだけ余裕ができたと思い、準備を止めないようにしましょう。






2024年8月16日金曜日

今日から鈴木修塾「事務所開業・経営」開始

 今日から3日間、鈴木修塾「事務所開業・経営」が始まります。
今回の参加者は6名で、全員これから開業の方です。

だから、事前アンケートに加えて、対面でも一人一人の事情を伺いながら、今回は「開業」に重点を置いた講義内容になると思います。

また今回は土地家屋調査士事務所で働いている人は1人だけで、他の方は全員他の業界です。
そして6人のうち3人が、現職の公務員です。

塾に参加される公務員の方は、今回に限らずこれまでも多いです。

公務員より土地家屋調査士業界が良いとは言いません。いつも言っているように、その人の生き方の問題だと思います。

私の立場は、私の業界に無理に誘うものではありません。
その人の人生観に合うのなら、そしてその人にとってそれが後悔しない人生になりそうなら、全力で応援するつもりです。

今回も、2泊3日夜中までの合宿で、皆さんの人生のお役立てることを願って頑張ります。



自分の生き方、後悔しない人生... 

これらは人それぞれの価値観で違います。

以前書いたブログ記事も紹介します。参考までにお読みください。


土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 土地家屋調査士開業は、生き方の問題でもあります (fermatadiary.blogspot.com)

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 公務員を辞めて土地家屋調査士になること (fermatadiary.blogspot.com)


土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: あと5年間役所に勤めてから独立します (fermatadiary.blogspot.com)






2024年8月15日木曜日

「津波てんでんこ」から学ぶべきこと

 「津波てんでんこ」「命てんでんこ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
岩手県の三陸地方の人々に伝わる言い伝えです。

「津波が来たら、取るものも取りあえず、肉親にも他人にも構わずに、各自てんでに高台に逃げろ」という意味です。

​三陸の人々は、昔から幾度となく大津波の被害に遭ってきました。

そこで子孫を守る為に、地域を守る為に伝わった言葉です。

これは東日本大震災で再度有名になった言葉です。

「津波てんでんこ」という伝承は、大津波から命辛々生き残った先人が、当時の後悔も含めて子孫のために残した言葉です。この言葉から学ぶべきことはたくさんあります。

この「てんでんこ」の「肉親にも他人にも構わず」という部分を「利己的」「薄情」と捉える人もいるらしいのですが、まったくそういう意味ではありません。

津波が来たら自分の命を守るだけで精一杯なのです。それだけ余裕が無いのです。

この「津波てんでんこ」が切実に伝えようとしている本当の意味を、家族も地域の人も共通理解しているということが大事なのです。

そして家族も地域の人も各々が、津波が来たら「てんでんこ」に、どこに向かって、どのように避難するかを熟知している前提なのです。

だから、前回のブログでもお伝えしたように、平時に地域のハザードマップを確認して、家族や地域で話し合っておくことが大事なのです。

8月8日の宮崎の地震に続き、9日の神奈川など全国で地震が起きています。お盆休みに家族と話して、何かあったときの決め事や事前準備をすることをお勧めします。


なお、この言葉は利己的な単純な意味合いではなく、4つの意味を多面的重層的に含んでいると防災心理学者の矢守克也先生が明らかにしています。(Wikipediaによる)

「津波てんでんこ」をぜひ深く知ってほしいと願って、以下にその「4つの意味」を紹介させていただきます。

自助原則の強調:「自分の命は自分で守る」:津波から助かるため、人のことは構わずに、てんでんばらばらに素早く逃げる。

他者避難の促進:「我がためのみにあらず」:素早く逃げる人々が周囲に目撃されることで、逃げない人々に避難を促す。

相互信頼の事前醸成:大切な他者と事前に「津波の時はてんでんこをしよう」と約束し、信頼しあう関係を深める。

生存者の自責感の低減:「亡くなった人からのメッセージ」:大切な他者とてんでんこを約束しておけば、「約束しておいたから仕方がない」と罪悪感が減る。


2024年8月13日火曜日

避難所まで家族で歩いてみる

今後起きるかもしれない大震災を想定したときに、あなたの環境が避難所避難が必要と判断するものなら、 このお盆休み中に家族で避難所に歩いて行ってみませんか。


普段車で動いていても、震災の場合は歩くことになります。

しかも、震災発生時には家族バラバラで避難所を目指すことになるかもしれません。

これらを家族で一度経験しておきましょう。


できたら非常持ち出し袋などを各自持って歩いてみましょう。

あらゆることに下見も練習も必要だと思います。

ましてこの避難の練習は、家族の命がかかっています。


家族全員が避難所の場所を知っているのか。

避難所までの途中に交差点がどれくらいあるのか。

階段やスロープがあるのか。

子供の脚で歩いて何分かかるのか。

年寄りは歩ける距離なのか。

どの非常持ち出し袋を誰が持つべきなのか。

いろいろチェックポイントがあると思います。


今の時期は、全国的に猛暑ですから、散歩には向かない季節だと思います。

しかし震災はいつ来るか分かりません。真夏でも真冬でも来ます。

そして先日、南海トラフ地震臨時情報が発表されましたので、ここは少しでも早く経験すべきだと思います。

このお盆休みに熱中症に気をつけながら、家族で散歩がてら避難所まで行ってみて、帰りに美味しいものでも食べて来てはいかがでしょうか。





2024年8月11日日曜日

「そのときになんとかする」は無理 事前に熟慮する

今回の南海トラフ地震臨時情報の発表に関して、 東日本大震災の被災地から発信させてください。

東日本大震災に遭う前の私も含めて、とにかく日本人は嫌なことを考えることを避ける傾向があると思っています。おそらく古くから「忌み言葉を避ける文化」や「不吉なことを口にしない文化」が存在するからだと思っています。

その結果「今は考えたくない」「そのときにどうにかなる」「そのときになんとかする」という気持ちになりがちです。

以前は私自身がそれに近い考え方でした。それが大震災を経験したことで、まったく考え方が変わりました。


「そのときになんとかする」は無理です。

「そのとき」は考える時間がないのです。だから普段から「考えるのが嫌でも」「現実感を持って」熟慮しておかなければならないのです。

震度7以上の地震が起きたら、自分と自分の周辺に何が起きるのかを客観的に分析して、そのときにどんな対応をすべきかを考えておきましょう。

細かな論点はたくさんあります。避難してからの生活の話はまた別に書きます。

まずは発災時に、家族の命が助かることに絞って考えましょう。

例えば大地震が起きたとしたら、現在の自宅や塀やその地盤は震度いくらまで耐えられそうか、耐震構造などを確認しておきましょう。
例えば津波が来たとしたら、避難すべき場所に建っているのか、ハザードマップなどで調べておきましょう。

調べた結果、自宅が地震の振動や津波に耐えうる環境なら、避難は自宅で良いでしょう。

そうでなければ、安全な避難所と避難経路を家族で確認しておきましょう。

いつ何時地震が起きるか分かりません。家族がそれぞれ一人でいるときかもしれません。

そのときは、家族に相談したくても、家族に指示を出したくても、電話は通じないことが想定されます。

もし連絡が取れなくても、まずはどう行動するのかをお子さんでも理解できるように家族みんなで事前に話し合って、定期的に確認しておきましょう。




2024年8月9日金曜日

南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)と事前復興について

 昨日(2024年8月8日)宮崎で震度6弱の地震が発生しました。

4月の震度5弱に続き、大きな地震が起きた宮崎の方々にお見舞い申し上げます。何かお困りのことがあればご連絡ください。

さて、この地震を受けて、気象庁は「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。

これは、南海トラフ地震が必ず起きるという内容では無いですが、「茨城県から鹿児島県、沖縄県まで太平洋側のとても広い範囲の南海トラフ想定震源域で大規模地震が発生する可能性がふだんと比べて高まっている」という意味です。


私は、東日本大震災を経験した個人として、事務所の経営者として、当時の業界の災害対策本部長として、たくさんの経験をして、たくさん困って、たくさん悩んで、たくさん対応しました。だから伝えたいのです。

実際に、それらの経験を長年語り部のように伝えてきました。今年も6月に神奈川県土地家屋調査士会でお話をさせていただきました。

一番伝えたいことは「事前復興」という考え方です。

東日本大震災で個人に、事務所に、業界に何が起こったかは、このブログでリアルタイムに書いてきました。
それらの問題の中で、被災後ではなく、今のうちにできることが多いと実感してきました。
被災した真っ只中で対応することで、例えば命に関わることでも、今の時点であれば苦労しないで簡単に対処しておけることが多いのです。
「事前に復興しておく」のです。

過去の災害を調べてみると、たくさんの事前復興のヒントが見つかると思います。
明日からお盆休みの方も多いでしょう。家族で今できる対策を話し合って行動する良い時期だと思います。

家族の命がかかっています。対策費用は、地震が起きなければ無駄とは考えずに、保険だと考えれば良いだけだと思います。

このブログでは、これから少しずつ事前にできることを書いていきます。何らかの参考になれば良いと願っております。

以下は、東日本大震災の8年後(2019年3月11日)に書いたブログ記事の抜粋です。
読んでみてください。



(以下記事抜粋)
役所も寝ないで頑張ってきました。
民間もそれぞれの立場で頑張ってきました。

あの余震の続く中、不眠不休の中でなされたそれぞれの議論と判断について、後で評価するのは簡単ですが、彼らを批判するのではなく、すべて今後に活かして欲しいと思います。

私は全国歩いて「防災」と「事前復興」のヒントをお伝えしています。
地震のピンポイントの予知はできません。
そして地震は止められません。
だから被害を最小限に留める「防災」と、復興する時間を短縮するために今のうちにやっておくべき「事前復興」が重要と考えます。
東北を見てもらえば、ヒントはいくらでも得られるでしょう。

伝えることができる人は被災地にいた人だけではありません。
被災地に対して支援してくださった人達も、何ができて何ができなかったという経験を持っているでしょう。
防災の教訓についても、現実感を持って再確認できたと思います。
この時代に生きた者の責任として、我々の子孫のために、これらの事実と知識を伝え続けることが大切なのではないでしょうか。

あの震災があの日でなくて、少しずれていたなら、生死が入れ替わった人々がたくさんいるはずです。
大地震のメカニズムから考えれば、数日なんて単位でなく数年でも誤差の範囲ですから。