2022年12月31日土曜日

鈴木修塾(土地業務)申込または仮登録のお願い

年末年始は、令和5年1月開催の鈴木修塾「事務所開業・経営・運営」と4月開催の「土地業務」について、準備をしております。

1月の申込みは既に締め切っておりますが、実は4月開講予定の鈴木修塾「土地業務」については、まだ詳細を発表する前にも関わらず、お問合せが結構来ています。

鈴木修塾の「土地業務」と「建物業務」については、フィールドワークも含むので、一人も落ちこぼれなく指導するために人数限定で開催したいという考えがあり、実際に今年9月の「建物業務」は参加希望の方が多かったことから、受講者を2グループに分けて2期日で開催いたしました。

現在のお問い合わせの状況だと、来年4月に開催予定の「土地業務」についても、今年9月と同様に2期日に分ける必要が出てくるかもしれません。

そのためには、講義会場やフィールドの手配もしなければならないので、日程を確定させたいのです。

そこで、この土地業務の塾への参加に興味のある方に仮登録をお願いしたいと考えました。

いただいた参加希望人数を確認して開催方法と日程をご相談の上決定させていただきます。

以上の趣旨をご理解いただいた上で、参加の確定している方の早めの申込と、まだ確定できないで迷っているという方の仮登録を、お願いいたします。



「土地業務」(裁判に耐えうる筆界の調査確認方法と具体的土地業務)

約2か月間のLINEグループによるワークショップと3泊4日の現場も含む合宿形式。

土地業務というとすぐ「測量ができれば」と考える方が多いですが、測量ができるのは当たり前です。私達の資格は国土交通省ではなく法務省傘下の資格であることを考えれば、身に付けるべきノウハウは測量以外の部分がとても大きいです。

土地業務に対する考え方(営業、受託から、納品まで)を説明します。

特に、各種資料(書証)の理論と調査方法、地形地物など(物証)の見方、隣接地所有者との立会(人証)のコツや、分かりやすい図面の描き方、裁判に耐えうる土地業務の取扱方法など、本塾でないと身に付けにくい項目を中心に説明します。

また、本塾でなくても身につけられる測量やCAD、オンライン申請の方法は、日程の都合で講義から省きますが、ご自分でトレーニングする方法を教えます。


    日 時(予定):令和5年4月13日(木)~4月16日(日)

    場 所(予定):エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

    受講料(予定):137,500円(税込)

    宿泊料(予定):15,450円(税込)3泊4日朝夕2食付きの料金です。  

    形 式:3泊4日の合宿です。本来1か月欲しいのですが、お互いの時間と費用の負担を減らすために、内容を工夫して日数を設定します。LINEグループで事前に勉強をしてもらい、当日は夜まで勉強をします。

    受講定員:個別指導に近い形を取りたいので調整させていただくこともあります。

 完全初心者歓迎です。測量ができなくても今回の受講には差し支えありません。

    登録または仮登録の方法

    以下のメールアドレスに直接メールをお願いします。

    件名は「鈴木修塾(土地業務)受講申込み」または「鈴木修塾(土地業務)受講仮登録」でお願いします。

    鈴木修 mucha@rr.iij4u.or.jp


その他

・「仮登録」の方には、個人的に日程変更の相談をさせていただくことがあります。

・受講が終わってもLINEグループは続きます。建物登記報酬2件弱の受講料で、鈴木事務所のノウハウと、補助者年月を短縮または省略できる人生の貴重な時間と、一生の仲間を得られるとお考えください。


「鈴木修塾」という名前は売名行為のつもりではありません。普通ならもっとスマートなネーミングを考えるでしょうね。でも、この塾名には責任の所在をハッキリさせる覚悟を示す意味で私のフルネームを入れているのです。

後輩の皆さんを「一人前の」土地家屋調査士にするだけなら、ここまでしなくても良いのかも知れません。

しかし、この塾では「一流の」土地家屋調査士を創りたいのです。

その根本を責任を持って教えたいのです。

本気なのです。

来年もよろしくお願い致します。




2022年12月28日水曜日

経験値は自分で上げる~土地家屋調査士を目指す人達へ

開業ガイダンスや鈴木修塾、または個人的な相談など、今年も土地家屋調査士を目指す多くの人たちとたくさん話をしてきました。

資格試験に合格した時点では持ち得ていないもの、しかし、その後の土地家屋調査士事務所を開業する時点では手にしていなければならないものとして「実務をこなすスキル」や「経営するスキル」などがあります。

この合格と開業の間に存在する大きなギャップをどうやって埋めていくか、つまり、これら二つののスキルをどうやって手に入れていくのかが喫緊の課題となるわけです。

この大きなギャップを埋めるために、一般的には各土地家屋調査士事務所の補助者勤務などを通じてこれら二つのスキルを学び実力を付けていくのです。

しかしながら、どうしても補助者になることができない事情を抱えている方や、開業までどうしても急いでいる方たちのために「土地家屋調査士鈴木修塾」を開校しました。


ただし、補助者にしても私の塾にしても、どんな選択をしても、ただ教わることを待っているような受け身の姿勢では力が付きません。

長年土地家屋調査士を目指す方々の相談を受けていて、とても気になることは「私は補助者勤務しているのですが、その事務所ではまだ建物の仕事を預けられないので、未だに建物登記ができないです」などと相談者が言い始めることです。

誰かに教えられなければ、または仕事を預けられなければ、いつまでもできないままで待つつもりなのでしょうか。

皆さんは外を歩くたびに無数の建物を見てきたはずです。

それらの建物をただ通り過ぎるのか、それとも不動産登記法ではどのように登記すべきなのかと意識的に見て通るのかの違いだけで、皆さんの経験値は飛躍的に上がります。

土地だって同じです。

塀の造りと境界標の関係や土地の利用方法などを、意識して見るだけでも様々な発見が有るはずです。基準点や境界標の種類を見て歩くだけで必ず力になるはずです。

動いて、見て、考えれば、疑問が湧きます。疑問が湧けば、調べたくなります。そして調べることで、確実にあなたの力になります。

だから一駅早く降りて、意識を持って建物や土地を見て歩くのです。

経験値と一緒に、土地家屋調査士として必須の体力も身につきますよ。

来年はうさぎ年。大きく飛び上がりましょう。






2022年12月23日金曜日

初心を忘れずにできるだけ長く世の中に貢献していきたい

 昨年東京のガイダンスでお目にかかった「I」さんからメールをいただきました。とても嬉しいメールでしたので、「I」さんの了解を得て、ここで紹介いたします。

「I」さんに電話したときに、「I」さんはちょうど大きな仕事を受託したところでした。「I」さんは補助者歴も長いので、おそらく何とかなるだろうと思っておりましたが、良い感じでスタートできているようです。

メールの中の「初心を忘れずにできるだけ長く世の中に貢献していきたい」がとても良いですね。

もちろん、彼が何か業務上困ったらいつでもフォローするつもりです。がんばれ。


鈴木先生

お世話になります。

昨年11月の錦糸町での先生のガイダンスに参加させていただきました「I」と申します。

突然のメールで大変失礼いたします。

迷っていましたが、先生のガイダンスのおかげで、開業する決意が固まり、今年の1月に登録し、4月に開業しました。

ありがたいことに忙しくさせていただいておりまして、(いまのところ)大きな問題もなく、なんとか今年を無事終えられそうです。

年の瀬もせまり今年1年を振り返ってみたところ、始まりは鈴木先生だったなと思い返したところ、先生にお礼の一言も申し上げていなかったことを恥じましてご連絡させていただきました。

あのガイダンスで背中を押していただけたこと大変感謝しております。

今後も土地家屋調査士としての課題・難題はでてくるでしょうが、初心を忘れずにできるだけ長く世の中に貢献していきたいと思います。

ありがとうございました。










2022年12月19日月曜日

試験合格発表待ちの方へ

気持ちはわかります。

10月試験で、発表が翌年1月なんて長すぎますよね。

書式まで複数人で厳重に採点するのだから時間がかかるのは仕方ないにしても、待つ方はつらいですね。

自己採点で合格したかなと思っていても、書式もあるのでモヤモヤしていると思います。

おそらく、モヤモヤしたまま年を越すことになりますね。

不合格なら来年のために、合格ならプロとしてより高みに行くために、どちらにしても勉強しなければならないことはわかっていますよね。この点については、私も過去にブログで何度も書いてきました。

それでも、どうしても中途半端な気持ちのままで、何かに集中できないのでしょう。

その気持ちはよくわかります。


世間もクリスマスだとか、年末だとか、正月だとか、何かと落ちつきません。

皆さんもそうであれば、この年内の半月だけ、試験には合格した前提で次の行動のシミュレーションをしてみませんか。

合格になっていたら、どうするのか。

個人開業を目指すのか、それとも補助者で修行するのか、法人に就職するのか。

今の仕事はどうするのか。

それは何年の何月から行動開始なのか。

開業をするのなら、事務所はどうするか。

自宅か別か、別なら賃貸か購入か。

設備はどこまで揃えるか。

それぞれカタログなり見積なりを取り寄せてみる。
事務所の間取り図にそれらを置いてみる。

いろいろ妄想してヒートして、電卓叩いてクールになって・・・、ね、楽しめるでしょう。


土地家屋調査士として、どんな業務を得意としていくのか。

どうですか、モヤモヤがワクワクに変わってきますよね。


我々の世界には、上司はいません。

待っていても誰も与えてくれません。

だからこの世界に来たいのなら、待っているのではなく攻めるだけなのです。

自分をワクワクにコントロールするのです。

そうすればモヤモヤしません。


年が明けたら勉強しようね。

応援します。









2022年12月16日金曜日

探偵のような仕事

土地の筆界を調べることは、探偵みたいな作業だと言ったよね。

少なくても、現地の境界杭を測量して隣接地所有者の判子をもらえば良いだけの仕事ではない。

逆に国土調査の成果や他の土地家屋調査士の測量図の成果を復元するだけの仕事でもない。

それなら資格も研修も要らない。

そんな単純な作業だけしていたら、その場の業務は終わっても、将来地権者の代が変わる頃に訴訟が起こるかも知れない。


過去のできごと、見えない境界などを、今入手できる情報(書証・物証・人証)を分析して、あらゆる可能性を想定して、その可能性をひとつずつ潰していく作業だ。

資料に示されているわずかな手がかりを見逃さない注意力と、豊富な経験による推理力と、裁判にも耐えうる論理力が必要なんだ。


その上で権利関係や税金まで考慮した手続きの選択をする。

だから土地家屋調査士は専門家であり、作業員ではなく専門家としての報酬をいただける。


もう少し、探偵ということで説明しようか。

例えば学校で殺人事件が起きたとする。死体の脇でナイフを持っていた生徒が立っていたとする。

もうそれだけで、「こいつが犯人だ」と決めて調書を作成して「任務完了」と言ってたヘボ探偵は、3年前の君。

「学校の関係者すべてに可能性がある」と言って何百人も閉じ込めて捜査を始めた探偵が、今日の君。


焦るな、まだ先は長い。










2022年12月12日月曜日

来年1月の鈴木修塾(事務所経営・運営)の参加者募集を締め切ります

 このブログでお知らせした来年年明け1月20日からの来年1月の鈴木修塾(事務所経営・運営)の募集について、試験の合格発表を待っている方から土地家屋調査士のベテランまで、老若男女様々な経歴をお持ちの方々が集まってくれました。皆さんに会うことがとても楽しみです。

さて、11月14日のブログによる募集にも「個別指導に近い形を取りたいので人数を調整させていただくこともあります」と書かせていただきましたとおり、参加者すべての方のニーズに丁寧にお応えするためには、人数の調整をしたいと思いますので、そろそろ締め切らせていただきます。どうしても急いで学びたいという事情がある方は、個別にご相談ください。

それ以外の方は、次回の開催時にお願いします。

現時点で開催が決まっている「鈴木修塾」は、11月9日のブログでお知らせしたとおり、以下の「土地業務」と「建物業務」の2回ですが、次回の「事務所の経営・運営」の日程は未定です。

土地家屋調査士事務所の開業や経営、運営などを具体的に学びたい方は、ご要望のメールを私までお願いします。複数のご要望があれば具体的に開催日を検討します。


1.「土地業務」(裁判に耐えうる筆界の調査確認方法と具体的土地業務)

約2か月間のLINEグループによるワークショップと3泊4日の現場も含む合宿形式。

裁判に耐えうる筆界の調査確認方法と具体的土地業務。

土地業務というとすぐ「測量ができれば」と考える方が多いですが、測量ができるのは当たり前です。私達の資格は国土交通省ではなく法務省傘下の資格であることを考えれば、身に付けるべきノウハウは測量以外の部分がとても大きいです。

各種資料(書証)の理論と調査方法、地形地物など(物証)の見方、隣接地所有者との立会(人証)のコツや分かりやすい図面の描き方、トラブル対応方法などをお伝えします。

  日時:令和5年4月13日(木)~4月16日(日)

  場所:エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

もうすぐ募集開始します。


2.「建物業務」(建物だけに特化した場合の経営。建物でも差別化できる考え方)

約2か月間のLINEグループによるワークショップと3泊4日の現場も含む合宿形式。

建物だけに特化した場合の経営と営業方法。建物で他の事務所と差別化できる考え方。

各種建物調査も含めた具体的建物業務。

  日時(未定):令和5年6月中のいずれかの(木)~(日)の3泊4日を予定

  場所(予定):エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

ある程度人数がまとまれば早めてもよろしいですが、今のところ6月中に開催予定です。日調連主催の新人研修と重複しないように考慮したいと思います。 

現時点で日程は未定ですので「参加したいがこの日は困る」 などのご要望があれば考慮します。


 

 



2022年12月6日火曜日

彼は頑固で、すべてに本気だった。

仕事も、神輿担ぎも、中途半端には絶対しない。

彼が業界のリーダーをしていた頃は、他人の評判なんて気にしていなかった。自分が良いと思ったことは、全力で突っ走った。彼は私より攻撃的なポジションを取った。

彼に初めて出会ったのは、お互い40代前半の頃で、その時に「元早稲田のサッカー部だった」という話を聴いた。

あの何でも偉そうに話をする元日本代表監督の岡田武史氏をもっと偉そうに「おかだ」と呼び捨てにし、我がベガルタ仙台を初めてJ1に昇格させて仙台では清水大明神と崇められた清水秀彦氏を「やつ」と言い放った。

岡田氏は大学の後輩、清水氏は法政の同学年で、共に試合で戦っていた相手だったそうだ。

温泉で浴衣を着たとき、サッカ-で鍛えた脚を私にチラ見させながら「脚が太くて組めないんだよ」と呟いた、そんな微妙な彼の自慢話も笑顔とともに思い出す。

当然と言えば当然だが、彼は無類のサッカー好きだった。

彼は、日本代表がまだワールドカップに出場できない頃から、4年に1度世界中で開催されるワールドカップの大会を必ず観戦に行っていた。

日本代表が強くなった最近でこそワールドカップ観戦のために海外に行くサッカーファンが多くなったが、日本代表出場に関係なくずっと行っていたというのは、やはり普通じゃない。

今年のワールドカップは、日本代表が予選リーグでドイツを破り、スペインを破り、今朝未明に決勝トーナメントで前回準優勝したクロアチアと引き分けるという快挙を成し遂げた。クロアチアとはPK戦で負けたが、日本中が賞賛し歓喜している。

今年のワールドカップには彼にカタールまで連れて行ってもらうことになっていた。そして、この日本代表の快挙を目の前で一緒に観ることになったはずだった。

しかし、その約束も今年2月に叶わないことになってしまった。

あんなに楽しみにしていた彼は、この快挙をどこかで観ただろうか。

彼は風になったのだろうか。

あの頑固な彼には風は似合わない感じがするが、それでも軽やかな風になってカタールの空の上から、日本代表の偉業と、彼の大好きな世界中のサッカーチームの活躍を、まさに今、観ていることを強く祈りたい。
















2022年11月27日日曜日

東京ガイダンスを終えて 発言に保険

昨日11月26日、東京会場で「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」が終わりました。各地から参加された方々は無事にお帰りになったと思います。

さて、今回のガイダンスに集まった方々の相談の中で、気になったもののひとつが、「私は◯◯だけど」というネガティブ発言が結構多かったことです。

具体的には「私は50代だけど、今からこの業界に入るのは遅いでしょうか」とか、「私は女性ですが、男性社会の土地家屋調査士業界でやっていくことは難しいでしょうか」とか、「私は現在異業種勤務で土地家屋調査士の業界のことは何もわからないのですが、大丈夫でしょうか」などの相談が挙げられます。

もちろん土地家屋調査士業界は、年齢も性別も専門もまったく違う方々が多く参入されています。

何の問題も無いです。できるようになれば良いだけです。そこは私が相談にのります。

ただし、問題はその「私は◯◯だけど」と発言していることです。

年齢も性別も専門も、そんなことは受験前からとうにわかっていたことでしょう。

自分の未来が成功しないかもしれないことを想定して、今から自分の発言に保険をかけることに何の意味が有るのでしょうか。

自信が無いのは分かります。

でも、土地家屋調査士業界に踏み込むことには、皆さんの家族全員の生活がかかっているはずです。うまくいかなかったときに、結果として巻き込んでしまった家族に対してそんな言い訳で説明がつくとは思っていないでしょう。

組織から独立するということは、すべての結果に責任を負うということです。もちろん良い結果が出たら、すべてを享受できるということでもあります。

ネガティブなことを発言する癖を付けると、本当にそんな人生になりますよ。

この道を選びたいのなら、発する言葉に保険をかけず、しっかり前を向くしか無いと思います。

言い訳をする暇があったら、本などを読んで実力を付けましょう。

実力だけが自信につながるのです。

今からが頑張りどころです。

何から始めれば良いか、その後どうすれば良いか、私がアドバイスしますから。

応援します。





2022年11月23日水曜日

毎年働けることに感謝、世間に感謝

 勤労感謝の日、

「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」これが法律上の定義です。

元々は五穀豊穣を祝う新嘗祭でしたが、戦後このようなかたちに変わりました。

だから、単に働いている親に感謝する日だけでも無かったのです。

働けること、世の中に役に立つこと、それはよろこびです。

「投資で資産を貯めて早期退職して余生を過ごしたい」というここ数年のFIRE(Financial Independence, Retire Early)ブームがありましたが、FIREを達成したにもかかわらずに「何か仕事がしたい」と仕事に回帰する人たちも増えてきているようです。最近の言葉では「FIRE卒業」というそうです。

「勤労は悪」という前提からの考え方は、少し違うと思っています。「労働者は正義、会社は悪」というような「労使対立」の概念を持ち込まれてからの発想かも知れないなと思います。少なくても日本人の気質とはちょっと違う価値観かなとも思っていました。


私自身も「仕事はお金のためだけにやっている訳ではない」と考えています。

自分の仕事を通じて世間のお役に立つことができていることに感謝して、世間の人達のそれぞれの仕事を通じて私も恩恵を受けていることに感謝する日だと思っています。

ということで、お陰様で勤労感謝の日は毎年仕事をさせていただいております。

感謝。



2018年11月23日のブログです。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 勤労感謝の日 (fermatadiary.blogspot.com)




2022年11月17日木曜日

一人前の専門家になりたいのなら相談相手を選ぶこと

以下は、鈴木修塾に申込みがあった土地家屋調査士2年目のSさんからの相談内容の冒頭に書かれていた文章です。

「実務経験をつまないで開業したため、やったことがない案件にとても不安になる。師匠がいません。」

ちょっと心配になったので、1月の塾を待たずに、本日Sさんに電話しました。


鈴木「受託して分からない案件はどうしているの?」

S「ネットに質問しています」

鈴木「地元に誰か頼りになる先輩はいないの?」

S「特にいません」


新人土地家屋調査士には、こんなことが結構あるようです。

質問先は、ネット内の新人土地家屋調査士が多いコミュニティのようです。友達としてのお付き合いなら良いのですが、業務のアドバイスを安易に質問することはとても危険だと思います。もちろんその人たちからのアドバイスが間違いとは言いませんが、実際に理論的な面であいまいな回答を耳にすることがあります。やはり経験と理論のどちらも兼ね備えた人のアドバイスは絶対に必要です。

質問に対する回答が、単に「俺が補助者の頃に、こうしたら登記が通った」程度の回答かもしれません。しかしそのケースは、その回答者(当時補助者)が知らない場面で、事務所の土地家屋調査士が何らかの配慮や処理をしていたかも知れません。

また、登記が通っても10年後や20年後に問題が発生することもあります。理論に基づかない浅い経験の中で議論しても、理想的な答えがでず、表面的で危険な答えが出ることも多いはずです。


地元に頼りになる先輩がいないのではなく、Sさんに探す気が無いからということはありませんか。Sさんにとって先輩は敷居が高く、探して、実際に会いに行って、教えをこうことについ二の足を踏んでしまっているのではないでしょうか。

だから、新人同士の気軽なコミュニティで会話しているのでしょう。

この姿勢はプロとしてどうでしょうか。


本来、補助者経験は有った方が良いですが、それをしてないということは、きっといろいろ事情があったのでしょう。そこは仕方ないですが、他の方は厳しい?補助者修行を経験しています。補助者を選択しなかったのなら、他の人達以上に自分を律して厳しく勉強しなければならないはずです。

安易にネットで調べる、先輩は敷居が高いからという理由で避ける、そして連絡しやすい新人達のコミュニティに不安や疑問を質問することで済ませようとしているのだとしたら、これから先、そのようなレベルでは大切なお客様を守れません。そして、いずれお客様に見透かされてしまいます。

まずは頼りになる先輩と思える方に手土産でも持って挨拶に行きましょう。ただし、友達作りではないので、選ぶ基準を間違えないでください。


Sさんの当面の質問には、電話で全部答えました。その案件をベースにして、質問されていない業務拡大のやり方も教えました。ネットでなければ、聞かれたこと以外までも教える先輩は多いと思います。

しばらくは、私に質問をいただければ答えることにしました。ただし現場を見なければ答えられない質問もあるはずです。だから地元の先輩とのコミュニケーションも頑張って作るべきです。

Sさん、応援しています。







2022年11月14日月曜日

来年1月の鈴木修塾(事務所経営・運営)の参加者を募集します

先日から予告していました「鈴木修塾(事務所経営・運営)」ですが、以下のとおり参加者を募集します。 

経営と運営ということで「現役土地家屋調査士ではなければ参加できないのですか」という問合せが来ていますが、もちろん興味のある方であれば受験中の方でも歓迎します。

むしろ、合格したらどうすれば良いのか、何を考えれば良いのかを具体的に教えますので、進路が明確になります。そうすればモチベーションも上がるでしょうから、翌年には当然に合格するでしょう。そして合格後の行動も迷わなくなると思います。

普通、補助者ではなかなか身につかない分野になりますので、興味のある方はどなたでも歓迎いたします。

この後に開催予定の「土地」や「建物」の受講を検討されている方であれば、できればこの「事務所経営・運営」を先に受講していただきたいと思います。おそらく「土地」や「建物」をより戦略的な目で学ぶことができるようになると思います。


鈴木修塾「事務所経営・運営」(土地家屋調査士事務所経営~開業から運営まで)

2泊3日の合宿形式で開催します。

合格しただけで実務を知らない方こそ歓迎します。開業したいときに何から始めれば良いのか。皆さんが一番苦手な部分です。業務処理ができても経営が分からなければ事務所は潰れます。

組織を離れて個人事務所を経営することについての戦略、営業や業務受託のコツ、受託に結びつく見積のコツ、報酬額計算の方法と売掛金回収、業務管理と事務所運営等々を、具体例を基にリスクの少ない方法を教えます。

塾を受講される方は、できればこの講座から聞いて欲しいと思います。先に戦略があるからこそ、各々が何を学ぶべきかが決まってくるからです。

令和の時代は、昭和の時代とは環境も技術も違います。皆さんが学んだ事務所のノウハウで、今から開業しようとしても、通用しないことも多いです。

この講座は、女性や定年前後に合格した方にもぜひ聞いて欲しいと思っています。

またすべての方が専業を目指すとは限りません。他の仕事を経営していて多角経営をしようと考えている方、配偶者の収入がある方、年金収入がある方等々、それぞれ別の戦略が有るはずです。

もちろん、ベテランの土地家屋調査士の方でも事務所経営をもう一度考えてみたいという方も歓迎です。前回は30年以上のベテランの方も受講されています。

受講者の個々の事情に合わせた経営方針と具体的な行動の仕方を伝えたいと思います。

日時:令和5年1月20日(金)~1月22日(日)

    令和5年1月20日(金) 13時00分~17時30分 夜は仲間作りも兼ねた懇親会(希望者)

    令和5年1日21日(土) 9時00分~20時00分 夜まで頑張りましょう

    令和5年1日22日(日) 9時00分~14時00分 終了後希望者には仙台プチ観光も検討

場所:エスポールみやぎ(青年会館) (仙台市宮城野区)

    宿は自由ですが、この会場が安価で宿泊もできます。

    5,750円(税込)1泊朝夕2食付きという破格の料金です。

    合宿で仲間と夜まで語り合うのなら、ここがお勧めです。

受講料:115,000円(税込)

建物登記1件強の報酬額で、鈴木のノウハウと皆さんの人生の貴重な時間を買うとお考えください。なお前回の塾では懇親会代が含まれていましたが、懇親会は希望者のみが別途実費で開催とします。

受講者:個別指導に近い形を取りたいので人数を調整させていただくこともあります。

・土地家屋調査士開業にむけて検討している人

・業務拡大のために土地家屋調査士試験に合格したけれど既存業務のために補助者修行できない人

・試験に合格したけれど、家族を抱えるなど家庭事情のため補助者修行ができない人

・現役土地家屋調査士だけど経営を見直したい人

・その他事務所の見通しに不安がある人どなたでも

講義内容

・事務所開業・経営について

  参加者個々に沿った開業方法とその後の経営を具体的に検討します。

・具体的営業について

     参加者個々に沿った営業方法を具体的に検討します。

・具体的な報酬額計算について

  参加者個々の業務を想定して具体的に計算してみます。

・見積計算とその戦略について

    見積の具体的段取りと受託確率を上げる方法について説明します。

・報酬額の請求から回収について

    業務が終わっても報酬が回収できなければ経営ではありません。そのコツも説明します。

・業務管理について

    仕事が無いと相談をいただいた新人にアドバイスをして、効果が出て少し仕事が増えてくると今度は忙しくて処理できないと相談が来ます。補助者の頃は忙しくても先生が調整していたのでしょう。業務管理の方法を紹介します。

・時間管理について

    皆さん時間の使い方が下手です。業務の段取りだけでない時間管理の方法を教えます。

・現地調査

  近隣を散策しながら不動産の見方、考え方を説明します。天候により中止もあります。

・その他

  受講者全員が明日から何をすればいいのかが明確になるように個別に相談時間を取ります。

受講申し込みおよび問い合わせ先

 以下にメールでお願いいたします。

 件名は「鈴木修塾受講申し込み」もしくは「鈴木修塾受講問い合わせ」でお願いします。

 鈴木修 mucha@rr.iij4u.or.jp



 



2022年11月11日金曜日

自分の力を評価されて生きていきたい

東京の「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」まであと2週間です。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 東京での「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」開催について (fermatadiary.blogspot.com)

参加希望者の方々から様々な質問や相談やガイダンスへの要望などが届いています。すべての質問に真正面から答えて、心残りの無いところまでお伝えしたいと思います。

それでも、たった一回のガイダンスで人生の方向を決めてしまうことも難しいと思います。

以下は3年前に東京で開催したガイダンスを受講された方で、今回も受講されるYさんからのお便りです。3年前のYさんのことはよく覚えております。現職をきちんとこなしている、とてもまじめな方という印象が残っています。ご本人にはもう少し掘り下げて説明しますが、ここでは概略を説明します。

「3年前に錦糸町の会場で先生のお話を拝聴し感銘し、また若い合格者の熱意もたいへん刺激になったのを覚えています。50代後半になり、まだやれるかと先の進路に迷っておりますが、また改めて鈴木先生のガイダンスを拝聴させていただければ幸いです。」

人生がかかっているのですから、そんなに簡単に進路は決められませんね。何度でも納得できるまで話を聞いていただければと思います。

年齢で焦ることはありません。50代の新規登録者の割合は13.9%です。

「まだやれるか」というご本人の問いかけですが、体力的な話であれば問題はありません。詳細はガイダンスで説明しますが、現場が有ると言っても、そこまで体力勝負の業界ではありません。

「まだやれるか」という問題があるとすれば、「まだ勉強をし続ける気があるのか」という問題だと思います。あの試験は単なる登竜門、入り口でしかありません。その先に本当のプロとしての勉強が必要となります。

もちろん勉強も体力勝負の要素が無いとは言いませんが、そこは年齢の問題ではなく本人の気力などの問題になるのでしょう。


ここでひとつ思い出してください。

Yさんは何故試験を受けたのですか。

「自分の力を評価されて生きていきたい」と思ったからではないですか。

土地家屋調査士の世界は間違いなく「力があれば生き残ること」ができます。

営業やコネは一時的なものです。本当の力があれば営業は不要になります。

年齢だけで評価が決まる年功序列が納得できない若い方、女性というだけで管理職になれない古い体質の組織に嫌気を感じている女性の方、定年という理由だけで若い部下よりも低い評価に甘んじなければならないベテランの方‥、Yさんも含め皆さんが実力で評価されたいと思っているのでしょう。

ところが、いろいろな思いを抱え、現状を脱却したいと考えているにも関わらず、いざ「プロとして勉強をしなさい」と言われると二の足を踏む方が多いのも現実です。

努力の方向や具体的な勉強の仕方は私が教えます。

まずは何の為に土地家屋調査士の試験を受けたのでしょうか、そこをもう一度確認してください。

応援します。













2022年11月9日水曜日

2023年の(土地家屋調査士)鈴木修塾について

私が全国各地で開催している「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」は、その講義を3時間から4時間で行っていますが、これは土地家屋調査士事務所を開業したい人に対して、その人に合った考え方のヒントと方向性を示すことが目的です。

以前のブログでも書いたように、このガイダンスで方向性を確認できた人は、その後各地の土地家屋調査士事務所において補助者修行などで力を付けて欲しいのですが、私のところに来る相談や報告のメールによると、様々な事情で補助者勤めができない方も多いようです。

補助者を雇いたいという事務所が近くに無い等の理由だけでなく、高齢だとか女性だとかの理由で雇用が難しいこともあるようです。あるいは、ご自身の事情として、小さな子供を抱えているので勤務時間にどうしても制限があるとか、定年前後に合格したので今から補助者修行をしている時間がないと考えている方々からもお便りをいただくこともあります。

また、既に司法書士事務所や不動産業を経営しているので、今から補助者勤めをすることは現実的にできない等の理由もあるようです。

また、補助者勤めをしている人達でも、今の事務所では土地家屋調査士業務のほんの一部分しか従事していないので、業務全体の能力が身に付かない人達も多いようです。

確かに私の知人で、いろいろな仕事に触れられると勘違いして法人勤めを希望し、結局、毎日建物の敷地調査しかしていなかったという人を知っています。それでは何年勤めても土地家屋調査士になることはできません。

さらに何年補助者をやっていても、営業や見積計算、業務受託や業務管理などの事務所経営や運営などのノウハウは一切教えてくれないことも多いです。

そんな中、鈴木修事務所で補助者として学びたいというお話をよくいただきます。嬉しいお話ですが、皆さん全員を雇うわけにはいきません。それなら、ガイダンスで私がヒントを渡すだけではなく塾を開いて本気で教えましょうかと思い、昨年から「鈴木修塾」を始めました。

受講者の人数を絞り、ワークショップも含めて、生きていくノウハウをもっと具体的に、もっと深く、鈴木事務所の具体的なノウハウをお渡しする「土地家屋調査士アドバンスコース」にしたいと考えています。

本来は、一流の土地家屋調査士を目指して1~2カ月程度合宿して教えたいのですが、皆さんも長期の休みは取れないでしょうし、さすがに私も現役の土地家屋調査士ですので、そこまでの時間は取れません。

また一方「ひととおり業務はできるが、事務所経営に自信がない」とか、「建物業務はできるが土地だけ学びたい」とか、「現在司法書士なので、業務拡大のためにまずは建物業務だけ学びたい」などのニーズも有るでしょう。


具体的には来年も以下の講座に分けて「塾」の開催を予定しています。


1.「事務所経営・運営」(土地家屋調査士事務所経営~開業から運営まで)

2泊3日の合宿形式。

合格しただけで実務を知らない方こそ歓迎します。開業したいときに何から始めれば良いのか。皆さんが一番苦手な部分です。業務処理ができても経営が分からなければ事務所は潰れます。

組織を離れて個人事務所を経営することについての戦略、営業や業務受託のコツ、受託に結びつく見積のコツ、報酬額計算の方法と売掛金回収、業務管理と事務所運営等々を、具体例を基にリスクの少ない方法で教えます。

塾を受講される方は、できればこの講座から聞いて欲しいと思います。先に戦略があるからこそ、各々が何を学ぶべきかが決まってくるからです。

令和の時代は、昭和の時代とは環境も技術も違います。皆さんが学んだ事務所のノウハウで、今から開業しようとしても、通用しないことも多いです。

この講座は、女性や定年前後に合格した方にもぜひ聞いて欲しいと思っています。

もちろん、ベテランの方でも事務所経営をもう一度考えてみたいという方も歓迎です。今年も土地家屋調査士開業30年以上の方も受講され、お役に立てたようでした。

  日時(決定):令和5年1月20日(金)~1月22日(日)

  場所(決定):エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

昨年は東京開催でしたが、受講者の皆さんは全国から参加されました。経営塾と建物塾のどちらにも参加された方々に意見を伺うと、安価な宿泊料なのでトータルで安くなるということや、夜中まで議論できる合宿形式を考えると、総合的にはこの会場の方が良いという意見が多かったので、今回は仙台で開催します。

まもなく募集開始します。


2.「土地業務」(裁判に耐えうる筆界の調査確認方法と具体的土地業務)

約2か月間のLINEグループによるワークショップと3泊4日の現場も含む合宿形式。

裁判に耐えうる筆界の調査確認方法と具体的土地業務。

土地業務というとすぐ「測量ができれば」と考える方が多いですが、測量ができるのは当たり前です。私達の資格は国土交通省ではなく法務省傘下の資格であることを考えれば、身に付けるべきノウハウは測量以外の部分がとても大きいです。

各種資料(書証)の理論と調査方法、地形地物など(物証)の見方、隣接地所有者との立会(人証)のコツや分かりやすい図面の描き方、トラブル対応方法などをお伝えします。

  日時(予定):令和5年4月13日(木)~4月16日(日)

  場所(予定):エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

もうすぐ募集開始します。


3.「建物業務」(建物だけに特化した場合の経営。建物でも差別化できる考え方)

約2か月間のLINEグループによるワークショップと3泊4日の現場も含む合宿形式。

建物だけに特化した場合の経営と営業方法。建物で他の事務所と差別化できる考え方。

各種建物調査も含めた具体的建物業務。

  日時(未定):令和5年6月中のいずれか (木)~(日)の3泊4日を予定

  場所(予定):エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

ある程度人数がまとまれば早めてもよろしいですが、今のところ6月開催予定です。今年中にご案内いたします。


来年の塾のスケジュールは以上のとおりと考えています。会場等の調整を終えたら、まもなく受講者の募集を始めますので、ブログに注目しておいてください。

土地家屋調査士としてまったく初心者からベテランの方まで、どの段階の方にも必ず役に立つ自信があります。詳細は受講された方々の評判を聞いてご判断ください。






2022年11月7日月曜日

先輩のお手伝いで意識すること

土地家屋調査士試験に合格したと思うと確信の持てる方々からもご質問を頂戴しています。ガイダンスで本人から詳細に聞いてから、その方に合ったお答えをするつもりですが、一般論だけはここでお伝えします。
その方のお話によると「事情により補助者になることができないので、開業してしまい、先輩の仕事を手伝いながら業務を覚えていきたい」とのことでした。

できるだけ一定の期間、先輩の事務所に補助者として所属することが望ましいですが、ご事情があるのでは仕方ありません。
「即独立して先輩の手伝いをして仕事を覚える」という考え方は、まったくダメな選択肢ではないのですが、本当の実力を身につけるためにはかなりの工夫と努力は要求されるでしょう。

手伝いはしょせん手伝いですから、基本的に雑用も多いでしょう。
何度測量の現場に連れて行ってもらっても、意識なくポールを立てているだけでは測量ができるようにはなりません。それは単なるバイトでしかありません。

必要なのは意識です。
たとえば、ポールを立てているだけでも、常に頭を働かせてください。
先輩に指示を受けて今ポールを立てているこの点は、何故測る必要があるのか、ここが境界点になるのか、それとも境界点を導くための予点になるのか、それとも境界点の位置を明確にするための現況点なのか、そんなことを常に考えて動いてください。
そして現場ではできる範囲で走ったりしながら、早く現場を終わらせる努力をしてください。鈴木事務所は「3歩以上は走れ」です(笑)
そうすれば先輩の時間も空けることができます。
その時間で先輩に質問するのです。
もちろん、手伝い以外の日に、自分で練習する時間も当然必要ですよ。

また、「測量の手伝い」の口はあるでしょうが、我々に一番大事な「法律判断を身に付ける手伝い」の口はなかなか無いと思います。それについては、どうすれば身に付けられるのかを一生懸命に考えないと、いつまでも一人前になれませんよ。

基本的には補助者になって学ぶことが望ましいのですが、それができない環境なら、より頭を使って、毎日課題を意識して頑張ってください。
応援しています。











2022年11月4日金曜日

使わなくなった長財布を手帳カバーに

 新型コロナ蔓延以降、現金を使うことがかなり減少し、ほぼクレジットカードか電子決済で済ますことが多くなりました。

そのため大きくて厚い財布は使わなくなりました。私は3年程小さな財布を使っています。


マネークリップとカード3枚だけの収納で、とても気に入ってます。
abrAsusというブランドのものです。



携帯電話とこの小さな財布だけで、支払いは十分です。

そうなると、以前から使っていた長財布をどうするか、まだ使えるものならもったいではないか、という問題が出てきました。

                                                         

この長財布を私は3年前から手帳カバーとして利用しています。

コイン収納部分のない長財布なら、スッキリとカバーとして利用できます。


手帳のカバーを外して、札入れ部分に差し込みます。


中身の手帳ですが、昨年と今年はダイゴーのE1308を利用していましたが、来年は能率手帳(NOLTY)のウィック7を採用します。ちょっと薄いので、更にフィットします。

結構収まりが良いでしょ。高級感ばっちりの手帳になります。

カード収納部分は名刺入れにしても良いし。



もっと薄く持ちたいとおっしゃる方にはダイゴーのHandy pickシリーズもお勧めです。

これもサイズがバッチリです。

このシリーズは目的別に冊子に製本されているので、必要なものを選択して薄く持ち歩くことできます。



捨てにくい長財布をお持ちの方は一度検討しても良いと思いますよ。

ただし手帳の大きさはかなり多様なバリエーションがあるので、サイズは必ず確かめてから購入してくださいね。



2022年10月31日月曜日

名古屋ガイダンスから「別業界からの参入ですが問題ないでしょうか?」

10月29日に、名古屋で「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」を開催してきました。参加者8名でした。

全員の個別事情を伺いながら、それぞれに合わせた進路のアドバイスしてきました。個別事情に合わせていますから、質問が同じでも、当然答えが違うこともあります。


皆さんのご質問で多いもののひとつが「別業界からの参入ですが、問題ないでしょうか?」というものです。

土地家屋調査士の実務が分からないということでしょうが、そこは心配ありません。そこまでのハンディはありません。土地家屋調査士事務所の補助者であっても、土地家屋調査士事務所の経営をしていくノウハウはほとんど持っていません。

土地家屋調査士事務所の補助者であっても、やはりあらたに勉強しなければならない分野が多いのです。

また、別業界と言っても、土地家屋調査士を知った経緯を伺うと、結局土地家屋調査士と関連する業界だったから知ったということでもありました。

だから、その業界はある意味土地家屋調査士事務所に発注する可能性のある業界かも知れません。


今回も同じような趣旨で質問した方に以下のアドバイスをしました。

・あなたが外から複数の土地家屋調査士をみて、どの土地家屋調査士に業務依頼したいか、少なくても誰でも良いとは思わなかったでしょ。その視点を大事にしてください。その土地家屋調査士になれば良いだけです。これは、たった一人の先生だけを見ている補助者では気が付かない視点ですから。

・合格して今の職業を退職するときには円満退職を目指してください。今の職場から業務依頼が来る可能性を残しておきましょう。大事にしてください。そこからの依頼も無いのなら、他からも見込めませんから。


ガイダンスの話に戻りますが、

ガイダンス後に、自己責任での任意の懇親会を開催を提案したところ、ガイダンス参加者は全員参加希望でした(笑)

また「全員が納得するまで質問には答えます。それまでは帰りません」と言って付き合ったら、懇親会が終わったのが午前2時過ぎでした(笑)。

毎回赤字ですが、皆さん心から喜んでくれる手応えがあるのでやめられません。

次は11月26日(土)に東京でガイダンスを開催します。






2022年10月27日木曜日

ブログとガイダンスのアドバイスの違いについて

 先日のTさんから返信が来ました。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 土地家屋調査士事務所の補助者として学ぶべきこと (fermatadiary.blogspot.com)

Tさん以外の方も、私のブログを読んで土地家屋調査士への進路を諦めている方がいたら、大変申し訳ないと思い、この内容もTさんを特定できない形で書かせていただきます。


<Tさんから返信>

いろいろ考えたのですが、専門家になるには最低でも10年、1万時間が必要などとよく言われていることを考えますと、やはり、もう時間がない、いまからでは年齢的に間に合わないという思いに至りました。

今後の仕事については、経験のある分野の中から考えていこうと思いますし、当然そうするべきでした。

ご迷惑をおかけすることとなり申し訳ありませんでした。

いろいろご準備いただいて、本当に申し訳ありませんが、ガイダンスについても欠席させていただきたく存じます。


<お返事させていただきました>

ご連絡ありがとうございます。お考えは理解しました。お考えを伺った上でのお願いですが、一度だけ私のガイダンスを聞いてください。

ブログは一般論です。

誰が読んでいるか分からないから、誰にでも通用することを書いています。

それに対してガイダンスは、その人個人に沿った進路アドバイスです。

その人の経歴、年齢、家族の状況、現在の収入、人脈等々、皆さん様々なバックボーンをもっています。それらを踏まえて、その人が土地家屋調査士として黒字経営をするにはどうすれば良いかをアドバイスしています。

決して精神論や根性論ではありません。合理的な理論です。


昨年私のガイダンスを聞いた方々で、今年の12月から来年の4月までに開業しようというグループがあります。他業種から来た60代までの様々な人達です。

この方々の中には意欲があっても補助者として雇ってもらえない方も複数います。そうであれば、ブログで書いた一般論と違うやり方もあると思います。ですからガイダンスでは全員各々に違うアドバイスをしています。

雇ってもらえない、または修行に行く時間や、子育てや家族の介護などで家を離れられないなどの状況もある人もいます。その人たちのために、その人に沿ったアドバイスをしています。60代の方には確かに時間の関係もあるので、補助者に行かず短期でスキルを身に付ける方法(鈴木修塾など)もアドバイスしています。


かと言って、合格者全員を無理やり土地家屋調査士にしたいとは思っていません。その方の性格や環境などにより、向かない人もいると思っていますから。それもガイダンスでしっかり話し合ってから本人が判断して欲しいと思っています。

今回ガイダンスに参加される方々の中にも、Tさんよりも年上の方もいらっしゃいます。

やはり土地家屋調査士事務所になかなか雇ってもらえない方で、その相談を受けています。その方には事務所を探す方法と、雇われないなら別の方法で土地家屋調査士として黒字経営ができることをアドバイスするつもりです。


Tさんは、この試験に合格するまでには自他共に認める努力があったと思います。その努力の日々に対して、もう少しだけ可能性を考えてみませんか。

誤解はされていないと思いますが、このガイダンスは元々赤字です。商売でやっている訳ではありません。そして皆さんが土地家屋調査士になろうがなるまいが、私に利害関係が生じることはありません。

私が気に入っている土地家屋調査士という資格をめざした皆さんが、その人なりの形で幸せになって欲しいと思って長年開催しています。


よろしければ、もう一度ガイダンスに参加をご検討ください。そして、できれば参加した皆さん同士のお話も参考になると思うので、懇親会までの参加をご検討ください。

Tさんが土地家屋調査士という職業を検討する上で、少しでもお役に立てることができれば嬉しいです。





2022年10月25日火曜日

土地家屋調査士事務所の補助者として学ぶべきこと

名古屋のガイダンスも今週末になりました。質問もたくさん来ていますが、以下はよくある質問です。

ガイダンスでは質問者のTさんには個人的事情にも沿って丁寧に説明するつもりですが、総論だけはここでお答えします。


 <Tさんの質問>

実務経験がほとんどありません。開業前に隣接市の事務所に修行のお願いをしようと思っておりますが、期間はどの程度が適当でしょうか。事務所の都合が第一ですので断られるかもしれませんが、個人的には1~3か月のイメージを持っています。

<答え>

土地家屋調査士事務所で何を学ぶかを整理しましょう。

Tさんは実務経験がほとんど無いと言うことですが、本当にそのとおりであれば1~3か月間では短すぎます。実務についてはほとんど学べないでしょう。

Tさんはこれから学ぼうと思っている土地家屋調査士の実務がどのようなものか分かっていないのでしょうね。試験合格と実務ではかなりのギャップがあります。申請書の書式の知識で答えられる業務はまず無いです。


視点を変えましょう。

仮にTさんの考えているとおりだとしたら、雇う方のことを考えたことがありますか。

実務を教えていると1~3か月でいなくなるのでしょう。そんな人を手元に置くのは、普通の感覚なら無給でも嫌でしょうね。それでも欲しいという事務所があったら、それは教える気がない事務所だからでしょう。


では、何年修行したら一人前になるのでしょうか。

「人によります」という言い方で逃げる方法もありますが、私はこういう言い方をします。

「何年勤めるにしても、実務を1から10まですべて教えてもらおうと考えることは無理です」「良い事務所に勤めたとしても事務所以外の自習が必要です」


それなら、全部自分で勉強すれば良いのでしょうか。

いいえ、それも違います。

Tさんは学ぶべき実務が何かを理解していません。だから自習ができません。

せいぜい「測量技術を習得しなきゃ」程度のことしか思い浮かばないでしょう。

やはり補助者になって、土地家屋調査士の第一線ではどこまでの知識と技術が必要かを確認して、現在の自分とのギャップを測りに行くべきです。

ここが土地家屋調査士事務所の補助者として一番学ぶべきところだと思います。

その上で残りは自分で学べると思えば、そこまでが補助者の修行期限かも知れません。


まずは雇ってもらえる事務所を探しましょう。できるだけ相性の良さそうな先生を探して。

私のブログ内で「補助者」で検索をしてみてください。この補助者修行については過去に結構説明しています。

また、ガイダンスでお目にかかった際に、Tさんの個人的なご希望を伺って、近隣の土地家屋調査士事務所を紹介できるかも知れません。


また、どうしても見つからない場合は、「鈴木修塾」で短期修行する方法もあります。個別にご相談ください。


















2022年10月21日金曜日

CLIPNOTE 私はヘビーユーザーです

私のブログで紹介する文具は、新製品の紹介ではありません。

仕事で文具を日常的に利用してきて、これなら皆さんにも便利に使えるだろうと、自分で納得できた物を初めて紹介しています。

今日の紹介する文具は、コクヨのCLIPNOTEです。

ちょっとした紙資料の束をまとめるのに何を使うか、オフィスビジネスをやっている私達のこれは長年の課題でもあります。

このところ、気に入って何かと利用しているのが、このCLIPNOTEです。

ちょうど1年前に新発売になり、それ以来1年間使い続けています。



紙の束をまとめるには、背表紙側の左右のクリップを開いて紙を綴じ込みます。
紙に穴を空けずに綴じ込むことができることが利点です。


最大25枚程度ですから、ちょっとした紙資料を綴じるのにはとても重宝です。

この商品が発売される前には、A4紙製ファイルが私の事務所の定番でした。

今でも資料の枚数が多いものや利用方法が異なるものについては紙製ファイルがメインですが、もともと枚数が少なくて、いずれ他のファイルに保管するまでアクティブに持ち歩くものについては、このCLIPNOTEが定番になりました。



個人情報を隠すために右のCLIPNOTEは逆さに入れてインデックスを隠していますが、並ぶととても見やすいです。

また、左側の紙製のファイルは厚さを比べるために入れたファイルです。

このCLIPNOTEの短所をあえて言うとすれば、①綴じ込む紙の量が25枚で限界であること②1冊の希望小売価格が605円(税込)と少し高いことでしょうか。

その2点においては誰にでも勧められるかというと不明ですが、用途に合えばとても良い製品だと思います。

少なくとも私にとっては利用価値が高く、オフィスビジネスの良きパートナーとなっている商品です。

この1年間、少しずつ買い足して使用してきたのですが、もう100冊は超えています。



背の部分のラベルはテプラの6mm幅のテープが丁度良いのです。こんな感じで利用しています。(このファイルは日付も入れたかったので12mm幅のテープを折っています)

もちろん、プラスチック製品なので、テプラのテープを剥がせば、何度でも使えます。


「コピー用紙で作る新しいノート」という売りのようですが、特殊用紙を挟んだり、裏紙を挟んだり、確かにノートとしても利用できます。

A4版のカレンダーやノートなどを挟めば、自分専用の手帳も創ることができるでしょう。











2022年10月17日月曜日

土地家屋調査士筆記試験を受験された方に

 昨日10月16日(日)は、令和4年度の土地家屋調査士試験(筆記)の日でした。

受験された方は本当にお疲れ様でした。

今年度の出願者数は、昨年度に比して、増減率で14.1%増の5,400人とのことでした。土地家屋調査士の業務としての将来性について、私達のお話ししていることが少しずつ伝わってきているのかもしれないと嬉しく思っておりました。

今年の試験は、「択一は比較的取り組みやすかった、そのかわり土地の書式が手強かった」との報告を受けています。

択一については自己採点がしやすいのですが、書式の自己採点には不安が残りますね。合格発表の令和5年1月11日まで、今年の受験生はモヤモヤした気持ちのままで年を越すことになるかも知れません。

でも終わったことですから、そこを気にしても仕方ありません。過去は変えられないので。

まずは一週間程度ゆっくり休んでください。

そして一週間後に未来に向かって動き始めましょう。

昨年も申し上げましたが、ペースを落としても良いですから、1週間以上は勉強を休まないでください。試験のための一夜漬けのように積み重ねた知識は休むとすぐに蒸発します。

合格かどうか不安だということは、合格ラインの前後だからでしょう。それなら万が一のときにも今勉強を止めなければ来年は余裕で合格できます。

もちろん、今回合格したと確信した方には、次にはプロとして本当の実力をつけてもらわなければなりません。大丈夫です。実力があれば必ずこの資格で生きていけます。

どちらにしても、モヤモヤしているのなら、以下の私のガイダンスを聞いてみませんか。

ネットの匿名の解説ではなく、長年新人の面倒を見てきた現役の土地家屋調査士が面談の上で説明します。

皆さんの個々の状況に合わせた開業までの道筋と業界の未来もお示しできると思います。

また今回の試験結果が不安だった方でも歓迎します。

おそらく「合格してから何をすればどんな世界が待っているか」が具体的に見えれば、万が一の結果であっても、来年の合格に近づくでしょう。

未来を漠然としか描けずに受ける試験というのは、学校の試験同様にやらされ感の強い受験となってしまう危険性が大きいと思います。

「この試験に合格したら自分の未来は具体的にこうなる」ということを確信できたら、次回は絶対に合格するでしょう。


「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin名古屋」

日時:令和4年10月29日(土) 13:30~16:30

場所:愛知県青年会館 5階会議室


「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin東京」

日時:令和4年11月26日(土) 13:30~16:30

場所:曳舟文化センター 会議室


以下共通

会費:3,000円

・振込先については直接連絡しますので、事前振込をお願いします

受講対象者: どなたでも 

受験中やこれから受験しようか迷っている方でも歓迎します。


問合せ及び参加希望連絡先

 鈴木修メールアドレス  mucha@rr.iij4u.or.jp

*申込みメールを受信したら必ず返信いたします。

以前に、参加申込みメールが迷惑メールフォルダに入ってしまって、ご連絡に気が付かず、失礼した方が数人いました。数日待って返信がなければ申し訳ありませんが、一度お電話ください。鈴木修事務所:022-215-1655

参加連絡方法

・件名に「名古屋ガイダンス参加希望」または「東京ガイダンス参加希望」をつけてください。

・お名前

・所属(予定)会

・こちらから連絡してよいメールアドレス、電話番号

・お聞きになりたいこと、具体的質問や相談など

 すべて答えますから、時間配分のためにも事前にお知らせください

 また秘密は守りますので、今の勤務先のことなど何でも相談ください。

*「参加迷っている」だけでも、できるだけ早めにご連絡ください。

 会議室の定員に制限があるからです。

その他(コロナウィルス対策など)

 ウィルス対策については、主催者としてできる範囲で工夫はします。

 受講者も自己責任で参加していただく点を理解して欲しいと思います。

 当日に体温を確認することとマスクを着用のことをお約束ください。

 もう無いとは思いますが、緊急事態宣言等の状況に応じては、中止や延期も有り得ることもご理解ください。






2022年10月10日月曜日

土地家屋調査士筆記試験まで一週間

 土地家屋調査士試験の受験生の皆さん、お疲れ様です。

筆記試験まであと一週間ですね。

最後の追い込みが大事ですが、体調管理も気をつけてください。一年に一回の試験当日に欠席になるのは不本意でしょう。そこまで行かなくても体調が優れないと集中力に影響します。

これからプロになれば病欠も許されない場合もあります。とにかくが大体調管理が大事です。

勉強も一週間あれば相当できると思います。体調管理しながらも悔いの無いように頑張って欲しいと思っています。


さて、昨年も書きましたが、試験は勉強の延長ではなくて、勝負です。勝ち負けの世界です。一番大事なことは負け癖をつけないことです。

今年合格するレベルの方は必ず勝つために最後まで頑張ってください。

以下は、来年合格のために今年試しに受験する方へのアドバイスです。

今年の試験で、絶対に負け癖をつけない勝負をして欲しいのです。

「今年は試しだから当然合格はしない」と理解して受験するのでしょうが、勝負の仕方を考えて欲しいのです。覚悟の上とはいえ、中途半端に受験して結果として落ちた場合は、負け癖がつきます。これが結構厄介です。負けても平気になります。

「先輩も何年も負けているから、自分も負けて当たり前」という「負け癖」が付いたら、もう勝てなくなります。

ではどうするかですが、今回は自分のテーマを持って受験されたら良いと思います。

もしあなたが、来年も土地家屋調査士試験を受ける覚悟なら、あと1週間は全体的な勉強をやめて、何かに絞って勝負をしてみたらいかがでしょう。例えば「不動産登記法の択一問題だけは合格する」などと決めるのです。

もちろん、結果は合格レベルではないでしょう。でもそれは最初からわかっているから、ショックは受けないでしょう。「民法は不合格だったが、不動産登記法択一は合格している」となれば、そこまで落ち込みません。なにしろ今回勝負に出た不動産登記法択一では勝っているのですから。

この1科目だけでも良いから「勝った」という「成功体験」が重要なのです。その成功体験が、次の年の勝負の自信になります。

今年の合格不合格で一喜一憂するのではなく、科目や書式など、1科目ずつ勝負をかけるのです。全科目を平均的に上げていくのではなく、1科目ずつ合格していくことを目指すのです。何かで合格できれば、来年は勉強の比重を変えれば良いだけです。

スポーツでも勝負事ではとても当たり前のことなのですが、これができない人が多いです。毎年「勝手に落ち込んで負けのループに入り込んでいる人」がとても多いです。試験は知識の勝負だけでなく、メンタルコントロールの勝負でもあるのです。


頑張ってください。

試験が終わったら、私が「開業ガイダンス」や「経営ガイダンス」等で相談にのります。

今年合格できなくても、ご遠慮なくご参加ください。ガイダンスで合格後の具体的な方向が見えたらモチベーションもあがり、来年は絶対に勝てると思います。



「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」

名古屋会場

日時:令和4年10月29日(土) 13:30~16:30

場所:愛知県青年会館 会議室


東京会場

日時:令和4年11月26日(土) 13:30~16:30

場所:曳舟文化センター 会議室



2022年9月25日日曜日

東京での「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」開催について

本日「鈴木修塾 建物業務 後期日程」が終わりました。

LINEによる事前研修と合宿形式による集中研修との約2ヶ月程度の研修期間でしたが、受講された皆さんお疲れ様でした。

研修内容だけでなく、全国に同じ目標を持った仲間ができたことも大きな収穫だったと思います。皆さんのこれからの土地家屋調査士人生について、私も引き続きお手伝い致します。


さて、先日お知らせしていた東京における「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」の詳細が正式に決まりました。

土地家屋調査士という資格に興味を持っている方、受験中の方、合格して開業を計画している方、既に土地家屋調査士として登録している方、どなたでもご参加ください。

土地家屋調査士の資格の将来性や、今後の進む道、この資格を職業として収入を確保する方法などを、それぞれの立場に合わせてアドバイスいたします。


「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin東京」

日時:令和4年11月26日(土) 13:30~16:30

場所:曳舟文化センター 会議室

東京都墨田区京島一丁目38番11号

会費:3,000円

・振込み先等は直接ご連絡しますので、事前振込をお願いします

受講対象者: どなたでも

・土地家屋調査士試験に合格したけれど、次はどうすれば良いか分からない方

・土地家屋調査士試験に合格したけれど、開業する勇気がない方

・土地家屋調査士試験に合格したけれどまったく実務が分からない方

・もう少し早く試験にチャレンジしておけば良かったと後悔している方

・補助者として修行している今の事務所勤めを後悔している方

・法人に就職して、本当は独立するはずだったんだけどなぁと後悔している方 

・事務所や設備など、開業資金の計画が立たない方

・土地家屋調査士資格の先行きは大丈夫かなと心配している方 

・土地家屋調査士になったけれど仕事がなく、この先どうすれば良いか悩んでいる方 

・自分の事務所の経営・運営方針を再度見直してみたい方

・久しぶりに鈴木の話を聞きたいなと思った方  


問合せ及び参加希望連絡先

 鈴木修メールアドレス  mucha@rr.iij4u.or.jp

*申込みメールを受信したら必ず返信いたします。

以前に、参加申込みメールが迷惑メールフォルダに入ってしまって、ご連絡に気が付かず、失礼した方が数人いました。数日待って返信がなければ申し訳ありませんが、一度お電話ください。鈴木修事務所:022-215-1655

参加連絡方法

・件名に「東京ガイダンス参加希望」をつけてください。

・お名前

・所属(予定)会

・こちらから連絡してよいメールアドレス、電話番号

・お聞きになりたいこと、具体的質問や相談など

 すべて答えますから、時間配分のためにも事前にお知らせください

 また秘密は守りますので、今の勤務先のことなど何でも相談ください。

*「参加迷っている」だけでも、できるだけ早めにご連絡ください。

 会議室の定員に制限があるからです。


その他(コロナウィルス対策など)

ウィルス対策については、主催者としてできる範囲で工夫はします。

受講者も自己責任で参加していただく点を理解して欲しいと思います。

当日に体温を確認することとマスクを着用のことをお約束ください。

もう無いとは思いますが、緊急事態宣言等の状況に応じては、中止や延期も有り得ることもご理解ください。











2022年9月19日月曜日

名古屋での「土地家屋調査士事務所開業・経営ダンス」開催について

先日ご連絡したとおり、名古屋において「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」を開催いたします。

土地家屋調査士という資格に興味を持っている方、受験中の方、合格して開業を計画している方、既に土地家屋調査士として登録している方、どなたでもご参加ください。

土地家屋調査士の資格の将来性や、今後の進む道、この資格を職業として収入を確保する方法などを、それぞれの立場に合わせてアドバイスいたします。



「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンスin名古屋」

日時:令和4年10月29日(土) 13:30~16:30

場所:愛知県青年会館 5階会議室

会費:3,000円

・直接連絡しますので事前振込をお願いします

受講対象者: どなたでも

・土地家屋調査士試験に合格したけれど、次はどうすれば良いか分からない方

・土地家屋調査士試験に合格したけれど、開業する勇気がない方

・土地家屋調査士試験に合格したけれどまったく実務が分からない方

・もう少し早く試験にチャレンジしておけば良かったと後悔している方

・補助者として修行している今の事務所勤めを後悔している方

・法人に就職して、本当は独立するはずだったんだけどなぁと後悔している方 

・事務所や設備など、開業資金の計画が立たない方

・土地家屋調査士資格の先行きは大丈夫かなと心配している方 

・土地家屋調査士になったけれど仕事がなく、この先どうすれば良いか悩んでいる方 

・自分の事務所の経営・運営方針を再度見直してみたい方

・久しぶりに鈴木の話を聞きたいなと思った方  


問合せ及び参加希望連絡先

 鈴木修メールアドレス  mucha@rr.iij4u.or.jp

*申込みメールを受信したら必ず返信いたします。

以前に、参加申込みメールが迷惑メールフォルダに入ってしまって、ご連絡に気が付かず、失礼した方が数人いました。数日待って返信がなければ申し訳ありませんが、一度お電話ください。鈴木修事務所:022-215-1655

参加連絡方法

・件名に「名古屋ガイダンス参加希望」をつけてください。

・お名前

・所属(予定)会

・こちらから連絡してよいメールアドレス、電話番号

・お聞きになりたいこと、具体的質問や相談など

 すべて答えますから、時間配分のためにも事前にお知らせください

 また秘密は守りますので、今の勤務先のことなど何でも相談ください。

*「参加迷っている」だけでも、できるだけ早めにご連絡ください。

 会議室の定員に制限があるからです。


その他(コロナウィルス対策など)

ウィルス対策については、主催者としてできる範囲で工夫はします。

受講者も自己責任で参加していただく点を理解して欲しいと思います。

当日に体温を確認することとマスクを着用のことをお約束ください。

もう無いとは思いますが、緊急事態宣言等の状況に応じては、中止や延期も有り得ることもご理解ください。


 




2022年9月15日木曜日

名古屋と東京での「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」が開催決定しました

 今年の「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」について、名古屋会場と東京会場での開催が決定しました。

以下のとおり日時と会場を報告致します。詳細は近日このブログで発表致します。

興味のある方は日程を押さえておいてください。


なお、2022年中に開催するガイダンスはこの2会場で終了とさせていただき、開催可能性を検討しておりました札幌会場と大阪会場は来年以降に延期とさせていただきます。

今後も、青調会などある程度の人数が見込まれれば全国どこでも開催検討は致しますし、もちろん土地家屋調査士の事務所の開業や事務所の方向性でお困りの方のための個別の相談には、随時対応致します。


名古屋会場

日時:令和4年10月29日(土) 13:30~16:30 予定

場所:愛知県青年会館 会議室

〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄1丁目18


東京会場

日時:令和4年11月26日(土) 13:30~16:30 予定

場所:曳舟文化センター 会議室

〒131-0046 東京都墨田区京島一丁目38番11号



「土地家屋調査士事務所開業経営ガイダンス」については、過去のブログをご参照ください。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 6月6日の東京開催予定のガイダンスについて (fermatadiary.blogspot.com)


土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 今後のガイダンスについて (fermatadiary.blogspot.com)


土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 私の開業ガイダンスは集合形式でやりたいと思う (fermatadiary.blogspot.com)


土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 2021/10/30 福岡ガイダンスを終えて (fermatadiary.blogspot.com)



2022年9月6日火曜日

勉強の範囲は絞らなくて良い

何を勉強して良いか分からないのですか。

確かにあなたが今まで考えてきた土地家屋調査士の業務と、塾やガイダンスで私がお話ししている土地家屋調査士の業務の範囲は違うでしょうね。

現代は、世の中の動きが速く、さまざまなカテゴリーの枠が広がって、それらがお互いに重なってきています。

国家資格の専門家と言えども、いつまでも同じ場所で生きていくことができるわけがありません。

国民の役に立つために与えられた資格です。その国民の環境が変わってきているのです。当然、土地家屋調査士の役割も変わります。


それが面倒と思うなら、辞めたほうが良いです。

でも辞める前に一度考えてみてください。

役割の変化とは、仕事が広がっているという捉え方もできます。チャンスなのですよ。


世の中の動きが速いから、あなたは、何をどこまで勉強して良いか分からなくなったということでしょうか。

基本的に勉強の範囲は限定しなくて良いです。

気になった分野の本は、とにかく何でも多読してみてください。

もちろん土地家屋調査士として基本的なことは学んでいる前提ですが。


悩んでいる時間があったら、まず始めてください。

何を読むべきか迷わずに、気になったところから次々に読み始めてください。

その分野が土地家屋調査士の業務に関係するかどうかは、今のところは気にしなくて良いです。

始めさえすれば、次に学ぶことは自ずと浮かんできます。

何かを知りたいと思って手に取った本なら、あなたの心が選んだものです。

あなたの土地家屋調査士としての未来に必ず関係があるはずです。

応援しています。






2022年8月29日月曜日

グレーな問題は出題いたしません。

「グレーな問題は出題いたしません。」

ある受験予備校の答練のパンフレットにこういうフレ-ズがありました。とても良いことです。

試験勉強する際に、正否のグレーな設問があったら、受験勉強で迷いが生じます。

そもそも本番の試験にグレーな問題を出題することは、合否基準に不公平が生じる可能性もあるので、当然避けられているはずです。

それでも、このフレ-ズがあえてパンフレットのキャッチコピーになるということは、手続法であっても試験範囲の法律解釈にはどうしても曖昧な幅があるということです。この予備校は、それらを整理して、試験に対応できる純粋な理論を教えようという方向性を示していると理解しています。

そのこと自体はとても大切なことですし、試験合格を目指す勉強ではそれで良いのですが、受験勉強ではなかなか気がつかずに終ることが多いのがこの法律解釈の幅です。そして、法律解釈の幅が、実務ではとても重要になってくるのです。

私が指導している合格者たちも、実務の答えが1つではないことに最初とても戸惑います。


では実務家としての私たちは、何を基準に判断しているのでしょうか。

あらゆる社会経済の働きと個人の思いの中でさまざまな取り引きが行われ、それに伴い登記のニ-ズが生まれます。

そのニ-ズに関わる相談を受けたとき、「依頼者が本当に望んでいるのは何か」を受け止め、法解釈の幅の中で「誰のために何を成し遂げるのか」を考えるべきなのです。

依頼者や関係者の思いを整理して、手続きとしては最終形を考えて、「そこに行くにはどの方法を使えば良いか」という最適解を考えるのです。

だからルートは1つではありません。

要件が機械的に整理できるものなら、AIに手続きをさせれば良いだけです。

何を大事にするかで土地家屋調査士の価値が変わると思います。

必要な能力は、登記書式をたくさん知っているとか、測量ができるとかいう話とはまったく違う次元の能力だと思っています。

不動産登記法を深く学んでも答えは出ません。もっと広い社会・経済・法律の仕組みを学び、人間関係の機微も理解できなければ答えは出ません。

塾でもガイダンスでも、鈴木事務所の補助者にも、私はこんなことを教えています。






2022年8月22日月曜日

鈴木修塾「土地業務編」について

以下のような質問を数人からいただいております。

ブログを読んでくださっている皆さんにも、現在の経過報告を致します。


以下質問----------------

はじめまして、私は熊本県で調査士の補助者として働いている者です。

まだ補助者期間も数ヶ月程度ですので、実務のことをよく理解できていません。

先生のブログを読ませていただいて、「鈴木修塾」があることを知ってぜひ参加してみたいと思いメールの方を送らせていただきました。

早速ご質問なのですが、

2023年 1月19日〜22日 鈴木修塾「土地(筆界調査)業務」

上記の研修を開催されるということで、場所や時間など詳細を詳しく教えていただけないでしょうか?

また、九州で開催される予定はありますか?


以下お返事----------------

鈴木修塾へのお問合せにお答え致します。

開催の趣旨は以下のブログに書いたとおりです。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 土地家屋調査士事務所開業ガイダンスと鈴木修塾の開催計画について (fermatadiary.blogspot.com)


進行状況としては、6月に「経営・運営編」が終了し、現在は9月の「建物業務編」に向かって、受講者の皆さんと毎日LINEで事前研修を行っています。

「建物業務編」については、事前の2か月間のLINEによる通信研修と、3泊4日の合宿研修で、まったくの初心者でも相当のレベルに上げる自信があります。すでに、LINEだけでも、受講中の皆さんはかなり変わって来ました。手応えを感じています。


さて、ご質問の「土地業務編」については、受講希望の皆さんもご都合があるでしょうから「日程だけでも発表したい」と思い、上記ブログで、開催予定日を来年の1月19日から3泊4日と発表させていただきましたが、現在はその内容を詰めている段階です。

土地業務についても、補助者だけでは得られないノウハウをお渡しできると思いますし、まったくの初心者を2か月間のLINE研修と3泊4日の合宿研修だけで相当なレベルに上げられると思っておりますが、お問い合わせいただく受講希望者の方々のレベルがかなり違うこともあり、日程、カリキュラム、授業の進め方で幾つか案を練って現在熟考中です。

ブログ発表前には最低一週間の予定で計画を立ててもみたのですが、受講生の負担を減らすことを優先して2ヶ月間のLINE研修と3泊4日の合宿としています。

現在お問合せをいただいているのがまったくの初心者から開業30年程度の土地家屋調査士までと様々なキャリアの方々ですので、土地業務編では果たして全員一緒で良いのか、レベル分けをすべきか、あるいは前期課程と後期課程の2回に分けなければならないかなども含めて検討しています。

たとえば地図や公図、旧公図や様々な地積測量図などを見たことがあるか無いかだけでも、どこから説明するかが変わるのです。

私の塾では【一人も置き去りにしない】ことを一番大事にしています。

そのために詳細を鋭意検討中ですので、正式な内容でのブログ発表まで少々お待ちください。


また、この方以外の熊本在住の方からも問合せが来ています。今のところ九州での「塾」の開催予定はありませんが、「ガイダンス」は開催したいと思います。

何かご不明な点や不都合な点がございましたなら、ご遠慮なく下記までお問合せください。


鈴木修(mucha@rr.iij4u.or.jp)











2022年8月15日月曜日

お客さんに説明する前にリハーサルをしていますか

先日、私の事務所に、土地家屋調査士の新人が受託事件の相談に来ました。

この新人は、私にその事件を説明するのになかなか要領を得ないのです。そして、現地の写真を見せようと手持ちの資料のファイルの中を探していました。また説明だけでなく、資料を見せる順番もとても下手でした。

この新人はお客様に物事を説明する際にもこんなことをしているのだと思います。


お客様に資料を見せる場合、資料の良し悪しだけでなく、どの資料を先に見せるかでお客様の頭の中に意図していないイメージができてしまうことがあります。だから、お客様に心からわかって欲しいというつもりなら、出たとこ任せではなくて、提出する資料を厳選して、その資料の順番を熟慮することが大事です。当然に資料に番号をつけるなりして、説明の本番では順番どおりにスムーズに資料を出すことに工夫をすべきでしょう。

専門家といえどもサービス業です。

私は専門知識を素人のお客様に伝えるには、当然にこれくらいの努力をしています。


また、私が研修会講師を依頼された場合も同様に考えて準備します。

テーマを熟慮して、どんな資料をどんな順番で見せれば受講者のためになるかを一生懸命考えながら資料を作ります。そしてその資料に用いる言葉を何度も校正して、誤解のない言葉を選んで、スライドを調整します。

人に伝えるということはそういうことです。


この新人には、質問に答えてから、以下のようにお話ししました。

君もお客様に何かを伝えるつもりなら、それくらいの努力をしなさい。

事前準備に相当な時間を使いなさい。

お客様が持ちそうな疑問や反対意見を予想して、その回答の準備もしておきなさい。

だから事前の1人ディベートは必要だと思います。

説明でまごつけば、君の説明している内容の信憑性まで疑われますよ。

君の場合は、資料をスムーズに出す準備をして、どんな説明をするかを原稿を書いて、一度リハーサルするくらいのことはしても良いと思いますよ。

新人とはいえ、プロなのだから。









2022年8月1日月曜日

土地家屋調査士事務所開業ガイダンスと鈴木修塾の開催計画について

毎年資格試験を合格してから、どこに向かえばよいか迷う人たちが多いです。

資格予備校も「この資格を取れば将来は明るい」と言って受験させながら、試験合格者が相談に行くと「これからはダブルライセンスだ」などと言って、また別の資格を受講させようとすることがあると聞きます。実力さえつければ土地家屋調査士の資格だけで十分です。

土地家屋調査士の知り合いもいないので具体的な情報が入らないとか、補助者募集している事務所が近くに無いなどで、この先どう動けば良いか迷っている人たちから、私にたくさんの相談が来ていました。

それらの悩みを、相談者個々の事情を伺いながらその人に合った方法で、土地家屋調査士になる具体的な道を示すのが「土地家屋調査士事務所開業ガイダンス」です。

また、開業したものの、営業しても仕事は来ない、そもそも仕事が来ても処理できないなどという現役土地家屋調査士からの相談も多いのです。事情を伺いながらアドバイスするのが「土地家屋調査士事務所経営ガイダンス」です。

事務所経営の要点は、結局開業時のアドバイスと近い内容になるので、近年は「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」として2つの研修を併せて開催していました。新人だけでなく、ベテランの土地家屋調査士の受講者からも「受講して目から鱗が落ちた」と言われている内容になっています。

さらに、ガイダンスを受講されて方向性が理解できたのでプロとしての実力をつけるために動き始めようとしたときに、様々な事情で補助者修行ができない方々、また補助者であっても事務所の事情により必要な実力がつかないなどの、後日の相談が増えてきました。

そこで始めたのが「土地家屋調査士鈴木修塾」です。これは「事務所経営・運営」と「建物業務」と「土地業務」に分けて開催します。集中して実力を付ける合宿形式の塾です。

事務所経営・運営」は第一期が終了し、具体的に経営方針が明確になった受講生が、塾の日程が終わってからも、お互いがLINEグループで刺激し合って、情報交換が継続されています。

建物業務」については、まったくの初心者から受講可ですが、初心者レベルではありません。建物業務だけでも差別化できるレベルまで教えます。

9月に合宿形式の研修が3泊4日で開催されますが、もちろんそれだけでは無理です。9月までの2ヶ月間は私が受講生に課題を出してLINEで通信研修継続中です。


今年は皆さんのニーズに合わせてこんな形式で進めていますが、今後のガイダンスと塾の開催予定についての問い合わせが来ています。

皆さんの計画の都合もあるでしょうし、私も会場を予約する必要があるため、以下のとおり、早めに計画をお知らせいたします。


まず「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」ですが、1月16日のブログのとおり、今年は「札幌、名古屋、広島、高松」を優先して、余裕があれば東京や大阪を加えると考えていました。その中で広島と高松は終わりましたので、次は名古屋と札幌と考えておりました。

しかし、名古屋開催のリクエストは来ているのですが、札幌開催についてはリクエストが届いていません。今からでもリクエストがあれば検討いたしますが、無ければ大阪に振り替えるかもしれません。


現在の段階では以下の日程で計画をしています。

会場の問題や皆さんの受講リクエストによって変更もあり得るとご理解ください。

まずは受講申し込み、もしくは受講相談のメールをください。

鈴木修メールアドレス: mucha@rr.iij4u.or.jp

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【鈴木修塾】

9月8日〜11日 鈴木修塾「建物業務」前期日程

9月22日〜25日 鈴木修塾「建物業務」後期日程

 *上記はすでにLINEで講義が始まっているので原則受講締め切りです。お急ぎの開業計画などご事情がある方はご相談ください。

2023年 1月19日〜22日 鈴木修塾「土地(筆界調査)業務」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【ガイダンス】詳細は皆さんのメールと会場の都合で決めます。

10月29日(土)又は30日(日) 土地家屋調査士事務所開業経営ガイダンス 名古屋

11月12日(土)又は13日(日) 土地家屋調査士事務所開業経営ガイダンス 札幌または大阪

*今年は札幌開催を優先するつもりですが、リクエストがない場合は大阪で開催します。

11月26日(土)又は27日(日) 土地家屋調査士事務所開業経営ガイダンス 東京






2022年7月23日土曜日

専門書は何冊必要ですか

新人から書籍についての相談がきました。

「土地家屋調査士として開業するので、基本的で十分な専門書を一冊紹介してほしい」というものです。

今、どんな本を持っているのかを確認して、次に読むべき一冊を教えました。


その上で、その新人に伝えたのは「専門家として専門書一冊ではどうにもならない」ということです。

専門書は受験本とは目的が違うのです。

試験は80点も取れば良いだけです。

だから、名の通った手頃な内容の一冊を選んで精読すれば合格します。

でも、プロの実務で80点ではどうにもなりません。

依頼を受けた業務を20点間違っても良いでしょうか。

当然100点でなければならないのです。

専門家として依頼を受けるつもりなら、自分の分野は全部知らなければなりません。

世にある専門書に自分が知らないことが書いてあってはいけないのです。

だから、自分の分野の専門書はすべて揃えることになります。

たった1ページのために買う本もあります。

全部精読する必要はありません。

それでも買い求め、手元に揃え続けるのです。


私は、常々新人に「毎月1万円以上本を買いなさい」と言ってきましたが、中には「1万円はつらい」という新人もいました。

その新人に言いました。

それでは、あなたの経済力に合わせた額を考えましょう。

あなたが決めたその一定額を必ず毎月書籍費としてプールしていってください。

その中から積立のように継続的に本を買い続けてください。

そして、プロという看板を掲げている間は、何年も何十年も書籍購入を続けてください。

そうすれば、実力も複利で増えてきます。

専門家が自分の専門性を磨くことをケチったら、あなたに相談や依頼にくるお客様に失礼でしょう。









2022年7月15日金曜日

判断は早く、行動は早く

 以前のブログに「15分で答えが出せないものは自分の範疇ではない。」という私の考え方を紹介させていただきました。

また「15分で答えが出ないのは、『自分でやりたくないという結論が目に見えているので、単に先送りしている』だけのこと。既に答えは出ているのだ」ということも書きました。

答えが決まっているのなら、さっさと判断して行動を始めるべきです。

「『熟慮する』という言葉は、ほぼ言い訳」と私は考えています。


慎重に考えても間違うことはあります。

実は最初の思いつきが正しいことが多いのです。

他人に意見を聞くなら別ですが、自分の頭から出てくるものですから、熟慮しても同じものしか出てきません。

他人に迷惑がかからない程度なら、まずは動いた方が正解です。


良くも悪くも行動が早いことは良いことです。

たとえ悪かったとしても、引き返す時間があるのだから。


ご参考までに

2013年8月7日「15分で結論を出す」 についての質問に答える

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 「15分で結論を出す」 についての質問に答える (fermatadiary.blogspot.com)


2010年5月25日★15分で結論を出す

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: ★15分で結論を出す (fermatadiary.blogspot.com)














2022年7月9日土曜日

開業するにあたって事務所を買うこと

Yさんからこんなメールが入りました。

「こんにちは!実は今独立後の事務所とするための建物建築を考えております。

土地が先ほど決まりました。」


Yさんは試験に合格して、補助者として実務を勉強しはじめて1か月です。

積極的でやる気のある方です。早めに独立をする意思は伺っています。


Yさん、ちょっと待ってください。土地はもう契約したのですか。心配です。

土地家屋調査士として開業することは一国一城の主になることです。「開業にあたり、自分の城を持つこと」は私も夢でした。

だからYさんの気持ちは良く分かります。

しかし、事務所はかなりコストのかかるものですから慎重に決めて欲しいのです。

今の時代は、あえて不動産を持たないという考え方の大企業も多いです。

しばらく賃貸ではいけませんか。


事務所を経営するときには、収入は低めに、支出は多めに計算をしておかなければなりません。それなのに、収入の見通しもまだしっかり立たないうちに、支払いだけ決めてしまうことはお勧めしません。

Yさんに有力なコネがあることは伺っています。それによって仕事がたくさん来そうだということも伺っています。

しかし、私達の業務は、資格試験の穴埋めの手続きのような単純な部分だけではないのです。

世の中の経済活動の中で取引が行われ、権利変動が発生し、それに伴い表題部の手続きが発生します。

補助者としては手続きを担当しているかも知れませんが、それ以前のもっとも大事な部分の把握は事務所の土地家屋調査士がやっているはずです。

土地も建物も金額も大きいので、一歩間違えば訴訟になる案件を今までたくさん見てきています。

建物登記も甘く見てはいけません。簡単に見えるからこそ落とし穴があります。事件に巻き込まれた後輩達から泣きつかれたことも何回かあります。

Yさんに発注してくれるのは関係業界の方々だから、そんなことはよく理解しているはずです。ということは、Yさんが持っているというコネは、先輩達と対等な実力が付いて、絶対に間違いのない業務をこなせるとその関係業界の方々が認めてくれてはじめて活かせるものなのです。

Yさんの実力がどれくらいなのか見たことがないのに失礼なことを書いているかも知れませんが、「補助者1カ月」とか「コネがあるから仕事が来るはず」のお話を伺うと、やはり心配になります。


また、上記は私の取り越し苦労であって、Yさんが開業してからは仕事が山ほど来たとしましょう。
そうなれば補助者を雇う必要が出てきますし、その後補助者を増やしたり、法人を作ってみたくなったりするでしょう。

だから、仕事が増えれば増えたなりに、事務所に様々な新しいニーズが出てくる可能性があるのです。

先に器を決めてしまうとこれらの変化に対応がしにくくなります。そのときは事務所を売れば良いと考えているかも知れませんが、よほどの街中じゃなければ事務所物件は売れません。

そういう意味から考えても、今から事務所を固定しないで、まずは賃貸で始めて様子を見て、経営の見通しが安定してきてから器を用意しても良いのではないでしょうか。













2022年7月5日火曜日

鈴木修塾(建物業務)の追加日程について

先日のブログでお知らせしたとおり、「鈴木修塾(建物業務)」への参加希望の方の数が増えてきました。

フィールドワークを含むきめ細かな研修をできるだけマンツーマンに近い形で行い、最終的に「できる土地家屋調査士」になってもらうためには、ある程度の人数制限が必要ですので、先に提示した日程の参加人数を増やすのではなく、別枠で後期日程を追加設定しました。

それによって前期も後期も少し余裕ができました。締め切ろうと思っていたのですが、追加募集ができそうです。

後期日程は、シルバーウィーク中の開催ですので、平日のお休みは1日だけで参加できます。先日の日程では参加できなかった方も、参加しやすくなったかもしれません。

また、先日のブログにも書きましたが、この塾に参加希望の司法書士の方々も、この後期日程に変更されています。

司法書士が業務拡大で土地家屋調査士試験に合格しても、事務所を開いているので土地家屋調査士の補助者にはなれないという問題があります。だからといって、中途半端に土地家屋調査士業を始めると既存の司法書士の信用まで失うことがあります。
まずは建物に絞って、基本から深いところまで学びたいという方は、この後期日程で他の司法書士の仲間とご一緒に勉強するのはいかがでしょうか。

これから参加ご希望の方は、遠慮なく以下のとおりにメールで参加表明をお願いします。

なお、9月の建物業務の合宿は3泊4日の4日間という日程ですが、実は講義はその4日間の合宿期間だけでありません。参加申込み済みの方々には課題図書を指示して、既にメールやラインで講義が始まっています。

興味のある方は早めにご連絡ください。一緒に学び始めましょう。


土地家屋調査士鈴木修塾「建物業務」

前期日程:令和 4年 9月 8日(木)13時~ 9月11日(日)15時 3泊4日

後期日程:令和 4年 9月22日(木)13時~9月25日(日)15時 3泊4日

場  所:講  義:エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

     現場実習:仙台市内及び周辺地域

受講料:132,000円(税込)

宿泊料:  15,450円(税込) 3泊4日朝夕2食付きの格安料金です。

形 式:3泊4日の合宿です。

本来1週間欲しいところを、時間と費用の負担を減らすために、できるだけ日数を少なく設定しましたが、その分参加者には既に課題図書を提示して、勉強を始めてもらっています。もちろん当日は夜まで勉強をします。

受講者:若干名

個別指導に近い形を取りたいので調整させていただくこともあります。

基本から複雑な建物業務まで、建物業務のほぼ全部をできるように致します。

完全初心者歓迎です。

もちろんベテランの土地家屋調査士でも歓迎します。必ず発見はあると思います。

受講申し込みおよび問い合わせ先

以下にメールでお願いいたします。件名は「鈴木修塾受講申し込み」もしくは「鈴木修塾受講問い合わせ」でお願いします。希望日程もお書きください。

鈴木修 mucha@rr.iij4u.or.jp

その他

旅費等を含んでも建物登記2件程度の受講料です。

これで鈴木事務所のノウハウを得て、数年の補助者年月を省略できます。

この受講があなたの人生の貴重な時間と一生の仲間を得られるチャンスとお考えください。

先日の「鈴木修塾(経営・運営)」でできたグループラインでは、毎日熱い議論がなされています。これから先、とても頼りになる良い仲間ができたと嬉しく思っています。





2022年7月3日日曜日

鈴木修塾の開催地について

以下のような質問を何度かいただいたので、 ブログでも一度答えたいと思います。

Q)

こんにちは。

私は令和3年に調査士試験に合格したYと申します。

未経験で6月から補助者として働き始めました。

鈴木修塾の受講についてお聞きしたいのですが、今後仙台以外でも同じ講習はされる予定はございますか?


A)
ご連絡ありがとうございます。
ご質問にお答え致します。

鈴木修塾(経営・運営)については、全国での開催をする可能性はあります。
6月には東京で開催しました。
その講義の中で受講生と東京の現場を歩きましたが、散歩がてら不動産の解説をするという程度でしたから、事前に私が一日下見すればどの地域でも設定は可能です。
Y様以外にも、他の地域から何件か問合せが来ていますので、その他の地域の開催も検討しています。数名集まれば開催は可能です。

一方、鈴木修塾(建物業務)と(土地業務)については、今のところ仙台開催が基本と考えております。
何故なら、講義内容が座学だけではないからです。
実際にフィールドワークも行いますので、私の過去の事例を考え、事前に学習効果が上がる不動産の選定、地権者との事前打合せ等、地権者との関係も含め相当の準備が必要です。
よって今のところは、地権者や業者の協力が得られやすい仙台で開催と考えております。

ただし、ご相談いただく皆様のニーズがバラバラのため、鈴木修塾(土地業務)の講義内容は固まっていません。皆様のニーズに合わせてコースに分けることも検討するかも知れません。
そのコースの内容によっては他の地域で開催も可能になるかも知れません。

ちなみに、完全初心者ももちろん歓迎ですが、この塾がめざすところは「一人前」ではなく「一流」です。
そのためには、講義をかなり吟味して準備しています。
仙台開催は私が楽だからではないのです。一番良い講義を準備するためです。
参加される方は、合宿形式ですからどこで開催しても宿泊になりますね。

また、9月の建物業務の合宿は3泊4日の4日間という日程ですが、実は講義はその4日間の合宿期間だけではないのです。
参加申込み済の方々には課題図書を指示していて、すでに講義が始まっています。
興味のある方は早めにご連絡ください。
一緒に学び始めましょう。








2022年6月26日日曜日

鈴木修塾(建物業務)のご参加について

半月前に開催についてご案内した「鈴木修塾(建物業務)」ですが、参加希望の方の数が私の想定を超えそうです。

今の数のままなら問題ありませんが、おそらく当日まで2カ月強あるので、経験上参加希望の方はもう少し増えると思います。

ご案内している会場の格安の宿の空きは、あと2名程度だと思います。場合によっては宿はご自分で予約していただくことになるかも知れません。

また、一番大事な「研修効果を下げずに研修をする」ためにできるだけの工夫をしますが、今後の参加希望の方とは別日程の設定を組むなどの相談をしながら2つに分ける可能性も検討してみようと思います。

議論したり励ましあう仲間は多い方が良いですが、できるだけマンツーマンに近い形でフィールドワークを含むきめ細かな研修を行い、最終的に「できる土地家屋調査士」になってもらうためには、ある程度の人数制限が必要と思います。

すでに、別の時期なら参加できると表明している方もいらっしゃいますので、2回に分けるとその方のためにもなると思います。

また司法書士の参加者も複数いらっしゃいます。すでに司法書士事務所を開いているので、今から土地家屋調査士の補助者にはなれないという方々で、今回の塾で根本から学びたいとのことでした。

もう少し司法書士の方が集まって、司法書士コースに分けられれば、司法書士だから省ける項目と、司法書士と兼業だからこそ教えなければならない項目をシラバスに入れられるかも知れません。

そんなこともあり、今後申込みの方のご事情を考慮して調整をさせていただくことも検討したいと思います。

これからも参加ご希望の方は、遠慮なく以下のとおりにメールで参加表明をお願いします。

その後、開業等のお急ぎの事情、参加日程のご希望、現在の業務経験などを伺って、調整させていただくことがあることをご理解ください。


土地家屋調査士鈴木修塾「建物業務」

日 時:令和4年9月8日(木)13時~ 9月11日(日)15時 3泊4日

場 所:講  義:エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

    現場実習:仙台市内及び周辺地域

   *現場設定が必要のため今回は仙台で開催します。

受講料:132,000円(税込)

宿泊料:15,450円(税込)3泊4日朝夕2食付きの料金です。

        この宿は6月26日現在、あと2名です。  

形 式:3泊4日の合宿です。本来1週間欲しいところを、時間と費用の負担を減らすために、できるだけ日数を少なく設定しましたが、その分事前に宿題をしてもらいますし、当日は夜まで勉強をします。

受講者:若干名

 個別指導に近い形を取りたいので調整させていただくこともあります。

 完全初心者歓迎です。

 複雑な建物業務まで、建物業務のほぼ全部をできるように致します。

 もちろんベテランの土地家屋調査士でも歓迎します。必ず発見はあると思います。

受講申し込みおよび問い合わせ先

 以下にメールでお願いいたします。

 件名は「鈴木修塾受講申し込み」もしくは「鈴木修塾受講問い合わせ」でお願いします。

 鈴木修 mucha@rr.iij4u.or.jp

その他

建物登記2件弱の受講料で、鈴木事務所のノウハウと、補助者年月を省略できる人生の貴重な時間と、一生の仲間を得られるとお考えください。

先日の「鈴木修塾(経営・運営)」でできたグループラインでは、毎日熱い議論がなされています。これから頼りになる良い仲間ができたと思っています。