逆に言えば、「15分で答えが出せないものは自分の範疇ではない。」という考え方でもあります。その場合は、さっさと他の方にお願いすることですね。
それでも私は、「自分の引き出しから答えが出るものしか、世の中から課題は与えられない。」とも思っています。何でも知っているという意味ではないのです。
「あの人に尋ねれば答えが出る。」という判断も、一つの答えです。
また「あの本を調べれば答えが出る。」という判断も、一つの答えです。
そう考えると、15分で答えが出ないという事は、「自分でやりたくない結論になるのが目に見えているので先送りしている。」と言うだけで、実は答えは出ていることが多いと思います。
例えば、「彼女と喧嘩した。どうしよう・・・。」という問題が有ったとします。
答えは「さっさと謝る。」か「謝るくらいなら別れる。」かの二者択一と決まるとします。そうなれば、どちらか選ぶだけです。そんな答えは5分もかかりません。でもどちらも受け入れたく無いので何日も悩むのですね。
「誰かに仲裁に入ってもらう。」って回答も有りそうですが、「誰かに」と具体的でないことを言っている段階で、その答えは無理でしょう。時間を無駄に過ごして事態を悪くしそうです。
会長としての判断は、以外と難しいですね。自分だけの結論ではなく、それが会員の皆さんの結論にもならなければならないので、大変気を遣います。それでも最初の結論は15分だと思います。それを理事会や総会で皆さんに説明したりする時間がかかるだけです。何か事が起こったときにグズグズと悩んで初動が遅れて理事会に諮ることが遅くなれば事態が悪くなりますものね。
新人の皆さんも業務で悩んで、15分以上かかりそうなら、おそらく何日かかっても答えは出せないでしょう。もしそうなら「さっさと先輩に相談する。」という答えを選んでください。
この業界の先輩は面倒見が良いですよ。