本日1月8日は、土地家屋調査士筆記試験合格発表日でした。
合格された方はおめでとうございます。
ここから口述試験が待っていますが、筆記試験が合格できているのだから、体調さえ整えて臨めば口述試験は大丈夫だと思います。
合格した方にお伝えしたいことですが、いつも書いているように、この試験合格がゴールではありません。土地家屋調査士としてのスタートです。土地家屋調査士試験は、プロとして生きていく入口に立つための試験です。
お客様の期待に応えられるような実力のある土地家屋調査士になるために、ここからが実務の勉強の本番です。
全力で応援します。
また、惜しくも不合格だった方々、お疲れ様でした。
自己採点時点で合格を諦めていた方々は、もう来年の試験に向けて勉強を始めていると思います。
ご自分に何が不足していたかわかっていると思いますので、そのまま頑張ってください。
一方、自己採点時点で「自分は合格できそうだ」と考えていたギリギリの方は、相当ショックだったと思います。
気持ちはとてもよくわかるつもりです。
ギリギリだからこそ、辛いと思います。
今日は何も聞きたくないと思います。
それで結構です。
でも、気持ちが落ち着いたころ、ちょっと考えてみてください。
皆さんの最終目標は、「土地家屋調査士を職業として充分食べていけること」、それは「実力のある土地家屋調査士としてお客様の役に立つこと」ですね。
つまりそこに至るには、「受験勉強を勝ち抜く能力」と「専門家としての実務能力」の2つが必要になります。
もし、あなたが既に土地家屋調査士事務所の補助者であれば、他の業界にいる方が合格後に学ぶ「専門家としての実務の勉強」を既に始めているということでもあります。
勉強の順番は逆でも良いのです。
「合格してから実務の勉強を始める」ではなく「実務の勉強を始めてから合格する」という順番でも良いのです。
最終的に一流の土地家屋調査士になっていれば良いことですから。
あなたが今回、受験勉強をやり切ったと思うのなら、受験を辞めても良いでしょう。
しかし「もっとやれたはず」と言う後悔があるのなら、もう1年がんばりませんか。
このショックの中で、また去年と同じ勉強を最初から始めるということは、とても辛いことだと思います。
「しばらく心が落ち着くまで勉強が手につかない」というのなら、気分転換に全く違う勉強を加えても良いのではないでしょうか。
スポーツなどまったく違う気分転換をしてしまうと勉強に戻れなくなりますので、別の勉強科目で気分転換をするのです。
つまり、今すぐ受験勉強を再開させたくない気持ちだとしても、勉強の習慣だけは継続させておくためです。
英会話など何でも良いと思いますが、土地家屋調査士の受験勉強に戻るためには短期間で完了するもの、例えば簿記などはいかがでしょうか。
独立開業することは経営者になると言うことです。そう考えれば日商簿記の3級程度の知識はあったほうがいいと思います。
また、建築基準法や不動産全般(宅建の勉強ではありません)の勉強をしても良いと思います。これらの知識は、試験範囲にないけれど、土地家屋調査士の実務では必須のものです。
もう一度本気で土地家屋調査士になりたいと思ったとき、また心が折れそうになったとき、ご連絡ください。
全力で応援します。
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2025年の土地家屋調査士鈴木修塾の開催予定
「事務所開業・経営」 *締め切りは令和7年1月10日(金)
2025年1月31日(金)13:30~2月2日(日)14:00
開業するには以下の3つの能力が必要です。
・業務処理能力
・業務受託能力
・事務所経営能力
業務処理能力は「土地業務」「建物業務」で教えますが、「業務受託」と「事務所経営」についてはここで教えます。
受講申し込み締め切りは令和7年1月10日(金)としますが、既にLINEによるグループ学習と、電話による個人学習が始まりました。参加ご希望の方はお早めに参加ください。
「土地業務」
5月15日(木)13:30~18日(日)14:00
土地業務については「裁判に耐えうる業務処理」が必要です。
先輩に質問して根拠法も調べずに、それらを踏襲しているだけでは、裁判に巻き込まれても対応できないし、そもそもお客様も守れません。
それらの観点で根拠法からしっかり教えますが、本来「裁判に巻き込まれない業務処理」が大事です。そこは重点的に教えます。
既に参加者希望者が数名います。
早めに登録していただければ、5月の集中講義を待たずに、申し込みの時点から電話で何をすれば良いかなど指導を始めたいと思います。参加ご希望の方はお早めに参加ください。
「建物業務」
2025年6月12日(木)13:30~6月15日(日)14:00
建物は土地に比べて甘く見られることが多いですが、意外と事故も結構あります。
決まったハウスメーカーの建物だけを1000棟登記しても経験値は1でしかありません。
依頼者の調査はそれで良いのですか。その書類に責任を持てますか。
建物業務で差を付けるノウハウを教えます。
既に参加希望者が数名になりました。
早めに登録していただければ、6月の集中講義を待たずに、申し込みの時点から電話で何をすれば良いかなど指導を始めたいと思います。参加ご希望の方はお早めに参加ください。
2025年の後期は皆さんのリクエストを見ながら開催を決めさせていただきます。
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