2024年1月31日水曜日

鈴木修塾同窓会

 1月20日(土)に東京で「鈴木修塾同窓会」が開催されました。

鈴木修塾は「事務所開業・経営・運営」「土地業務」「建物業務」の3分野で開催しています。


鈴木修塾は対面(合宿)形式による講義日程の3~4日間だけで終わりではありません。

まず、対面(合宿)による講義に入る2か月前から受講申込者で作ったLINEグループで予備講義が始まります。次に、仙台で対面(合宿)講義を行います。それを終えた後は、3部門参加者全員のLINEグループに移行してもらい、そこで塾生同士の情報交換や実際に受託した業務についての相談やアドバイス、そして解決などを行っています。

それらもあって塾生同士はお互い仲が良く、塾生の中から「同窓会をしたい。幹事をしても良いか」という提案をいただき、今回の「鈴木修塾同窓会」が開催されました。


この同窓会で、私も何か話をすることになり、少し迷った中で「鈴木修が愛用する文具・文房具」について話をしました。

ちなみに、ブログを読んでくださっている皆さん、文具と文房具の違いは分かりますか。

「文具」は事務や学習に使用する道具の総称で、おそらく皆さんがイメージする筆記具やノートなどと同じだと思います。

では「文房具」は何かというと、ちょっとわかりにくいと思います。文房とは書斎のことです。ですから、文房具は文房内で使用する道具などの総称です。文房具には当然文具も含まれますし、分房内に置かれている書画などの美術品も含めて文房具になります。

今回は、従来のものと置き換えるだけで事務効率の効果がすぐに出るものを厳選して紹介してみました。

同窓会終了後に「気になった文房具を購入しました!」という電話やメールを皆さんからいただき「お役に立ったな」と嬉しく思いました。


「文具・文房具」の話を聞いてもらった後は、懇親会に入りました。

一流の土地家屋調査士をめざす者同士が、その道筋のどこに自分が今いるかを、お互いに現状報告し合い、夜遅くまで情報交換をしていました。

とても楽しく意義がある会だと思いました。


また、皆さんとお話ができて、私もとてもリフレッシュできました。

私が塾をやりたい理由のひとつが分かった気がします。

皆さんとお話をし、悩みを共有することで、私自身も初心を取り戻し、たくさんのエネルギーもいただくようです。

これからもよろしくお願いします。

皆さんが一流を目指す限り私も全力でサポートします。





2024年1月28日日曜日

あらためて体調管理について反省する

実は、水曜日から咳が止まらなかったので事務所を休んでいたのですが、昨日にやっと体調が戻り、明日月曜日からの業務に備えて、本日はリハビリ的に事務所に来て、午前中から仕事をしておりました。

月末までの業務処理や、来月2日から開催する「鈴木修塾(事務所開業・経営・運営)」もあり、体調不良が長引いて皆様にご迷惑をおかけしないか、とても心配でしたが、なんとか間に合いました。


このブログを読んでいるこれから独立開業する皆さんもいずれ実感すると思いますが、開業するとどんな理由であれ他人に代わってもらえない日程が多くなります。

例えば、境界立会などもそうですね。

業務内容にもよるでしょうが、補助者だけでは済まない場面も多いものです。また、その日時を外したらもう絶対に会えない人もいます。

私であれば、今回の塾であったり、毎年全国の土地家屋調査士会などにお招きいただく研修会講師などもそうです。

受講者の皆さんが、それぞれに忙しい中を時間を調整して待っているのに、感染させない程度の病気で休むわけにはいきません。何がなんでも、這ってでも、行かなければなりません。


だから、私たちはプロとして「何があってもその日に間に合わせる体調管理」を常日頃から意識し、実践することが大切です。

組織から離れて独立・開業すると、ここが事務所を運営していく上での大事なポイントにもなります。病欠は言い訳にならないのです。

反面、突発的な病気ではなく慢性的な病気を抱えているという場合は、病院の受診予定日や予測される日々の体調の変化などに合わせて、段取りを先取りする形で組み込んでいくということも、自分の事務所だからこそやりやすいという一面もあります。


今回は体調回復に思いのほか時間がかかってしまいました。自分の体力にまだまだ過信があったと反省しています。

お客様たちのためにも、土地家屋調査士の後輩たちのためにも、もう少し自重することのできる大人になろうと思いました。







2024年1月17日水曜日

独立することに家族の反対があるので 大阪ガイダンスの質問から

昨年12月10日に大阪で開催した「土地家屋調査士事務所開業・経営ガイダンス」で「独立することに家族の反対があるので、会社を退職して事務所を開業することに躊躇しています」という相談がありました。

この相談は、昔からとても多くいただきます。

実際に自分だけではなく家族全員の人生にも関わってくることなので、家族も簡単には賛成できないでしょう。

ただし、これはたいていの場合「本人の腹が決まっていない」からなのです。

自分の迷いを家族のせいにして、決断できない言い訳にしていることが大半です。

ガイダンスや塾に参加してこの問題を相談された人に対して、私は「それは家族に失礼な話でしょ」と言います。

「私はどうしても土地家屋調査士になりたい。そのために資格試験も頑張って合格した。これから一人前になるまで、数年間は経済的にも時間的にも苦労させると思う。そこをなんとか我慢してくれ。もちろん必死で頑張って、1年でも早く一人前になって、将来は必ず君たちに楽をさせるから。」

そして、あなたが考えた土地家屋調査士になるための具体的な今後の動きを丁寧に家族に説明しましょう。

家族に頭を下げて、確信を持ってここまで説明したら、おそらく理解されると思いますよ。

あなたは、これが言えますか。

家族のせいにしている人は、自分が迷っているからこれが言えないのです。


あなたが無職でない限り、間違いなく数年は収入が下がります。

なぜなら、あなたが今何歳であろうが、現在の年収がいくらであろうが、ここからは新しい世界の一年生ですから。

スタートしたばかりの人が、そんなに収入があるわけないでしょう。

でもここからは年功序列ではないのです。

あなたが本気で頑張れば、家族に早めに還元することは難しくないと思います。


ネットだけを見ていないで、例えばあなたが開業しようとしている地域で頑張っている土地家屋調査士に実際に会って、リアルな情報を得ましょう。そして自分に確信を持てるまで考えてみましょう。

このように私が言うと、あなたは「会うと言っても、土地家屋調査士を誰も知らないので...」と答えるのでしょうね。そんなことじゃ、土地家屋調査士になっても、何の打合せも営業もできませんよ。社会人として礼を尽くしてアポイントを取れば良いのです。初対面のあなたに時間を取って相手をしてくれる先輩は、他の業界よりは多いと思いますよ。

そして熟慮した上で土地家屋調査士になることを止めても、私はドロップアウトだなんて思いません。もやもやをきちんと断ち切っただけ、次の新しい目標に向かって早く動くことができます。

熟慮した上で土地家屋調査士を目指すことに決めたら、自分の言葉で家族に説明しましょう。

事務所を開業したら上司はいません。全部自分が決断しなければなりません。

その結果何が起こっても家族のせいにはできません。

だからこそ自分の決断に責任が持てるようにしましょう。


応援しています。




2024年1月10日水曜日

土地家屋調査士筆記試験合格おめでとうございます。

 本日1月10日は令和5年度土地家屋調査士試験筆記試験の合格発表日でした。

合格された方はおめでとうございます。受験勉強のご苦労が実りましたね。

今年の書式は自己採点が難しいものだったと思いますので、今日まで本当に心配だったでしょう。

これから口述試験がありますが、筆記試験合格が土地家屋調査士試験合格と限りなくイコールと考えて良いです。

今週だけは合格の余韻に浸っても良いでしょう。

そして週末からは次のステージに向かって段取りを始めてください。


いつも言っていますが、資格試験はプロテストのようなものです。

たとえば野球なら、プロテスト合格者は「プロ野球選手になれる」と言われただけで、「一生プロ野球選手として食べていける」と言われたわけではありません。

アマチュアとプロはレベルがまったく違います。

ここから更なる訓練のスタートです。

プロとしての実力を付けなければなりません。

プロテスト合格程度で浮かれてサインの練習なんかしていると、来年自由契約になります。

でも頑張れば、ルーキーでもスタメンに立てる世界でもあります。

実力の世界では年功序列は関係ありません。とても分かりやすくて気持ちの良い世界です。

そして、ここが皆さんが求めてきた世界ではないですか。

私はここが大好きです。

皆で頑張りましょう。


もしも困ったり、迷ったりしたら、ぜひ一度ご相談ください。

努力の方向性を間違えて伸び悩んでいる人たちをよく見かけます。

鈴木修塾では、努力すべき方向と、その人に合った具体的で効率の良い努力の方法を教えます。修行の期間は短縮できるでしょう。

現在募集中の塾は、2月2日から始まる2泊3日で行う「2月鈴木修塾(事務所開業・経営・運営)」です。詳細は2023年12月27日のブログをご覧ください。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 2月鈴木修塾(事務所開業・経営・運営)受講者正式募集開始 (fermatadiary.blogspot.com)

また、今回残念ながら合格点に満たなかった方の中で「もう土地家屋調査士の試験勉強を止める」と考えた方がいたら、止める前に一度だけ私のガイダンスを聞いてください。

10年間受験して合格できなかった方と半日お話をさせていただいて、翌年に合格させた実績があります。少しはお役に立てると思います。

今後のガイダンスの開催日程や開催場所は、決定次第このブログで随時お知らせしていきます。


今年も土地家屋調査士に関わる皆さん全員を応援します。






2024年1月8日月曜日

ローリスク超ハイリターンの投資

 今年導入の新NISAで投資の話が盛り上がっていますね。

インデックス投信の積立であれば素人でも取り組みやすいからか、今まで投資に興味の無いと思われた方からも話題に出されることが増えてきました。

日本人があまり口にしなかった自分の資金についての意識が高まることは、とても良いことだと思います。


でも、我々のような専門家なら、まずは自分に積立投資してください。

毎月決まった予算で専門書を買うのです。

「読まないよりは程度の購入」で十分です。最悪「読まなくても良いから」本は買い続けましょう。

この話は何回かこのブログでも書いています。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 土地家屋調査士として勉強すべき本を推薦してください 大阪ガイダンスの事前質問 (fermatadiary.blogspot.com)


専門書は高いと言いますが、その一冊を書くために、読者の先達である著者は、長い年月で身に付けた専門ノウハウを、かなりの時間を使って分かりやすくまとめて我々に提供しています。

それが手に入るのなら、この積立投資のリターンはとても大きなものになるでしょう。

新しい専門知識により、お客様の大事な家族関係や高額な不動産を守ることができる可能性が広がるのですから。

そうなんです、自分の知識への投資はローリスク超ハイリターンなのです。

特に新人は「早急に広範な」知識を身に付けなければなりません。がんばって、できるだけ多めの専門書購入資金を毎月捻出してください。そして毎月10,000円は専門書を買ってください。一気に買っても良いのですが、それだとどうしても「積ん読」率が高くなります。

あなたが資金的にほとんど余裕がないにしても最低5,000円は専門書購入資金にまわしてください。5,000円あれば専門書の1冊は買えるでしょう。その5,000円の余裕も無ければ、事務所経営はできないはずです。

私が「毎月◯冊」と言わずに「毎月◯円」と言うのは、毎月◯冊とすると、丁度良い本が無ければ買わないだけで終わるからです。

本を買わなかったり、本を買っても専門書購入資金が余ったりしたら、当然翌月に繰り越しですよ。そうすれば、翌月には予算外の高い専門書も購入できます。


我々専門家は、どこかに菓子折を持って行ったり、接待をしたりして仕事を受託するような業種ではありません。

最大効果の営業も、やはり周辺知識も含む専門能力を身に付けることです。


今朝も鈴木修塾の「塾生LINEグループ」で、「こんな専門書を買いました」と写真入りで報告がありました。このような報告が毎回嬉しいので、このブログを書きました。

今年も皆さんを応援します。






2024年1月3日水曜日

今年もよろしくお願いいたします。

 新年を迎えました。

今年もよろしくお願いいたします。

新しい年を迎えて言祝ぎを述べるつもりでしたが、残念ながら元日から不幸なニュースが届きました。

能登半島を中心とした大地震です。そしてその救援のために発進しようとしていた飛行機の事故もありました。

地震や事故によりお亡くなりになった方々にお悔やみを申し上げます。

また被災地にお住まいの皆様にお見舞い申し上げます。

特に今避難所にいる方々は、ご不便をなさり不安な夜を迎えていると思います。深くお見舞い申し上げます。

東日本大震災を経験した者として、皆さんの今の状況やお気持ちは少し分かる気がします。

でもやけにならないでください。

携帯電話もつながらず、空港も港も新幹線も高速も全部だめで、まったく他の地方からの支援が届かなかった東日本大震災とは違います。

ライフラインなどの災害対策は当時とはかなり違います。

公共も民間も支援のノウハウも積み重なっています。

もうすぐ支援が届くと思います。

だから、もう少しだけ我慢してください。

また、避難が不要だった方々も、これから発生する余震や、緩んだ地盤による二次災害にもお気を付けください。心から心配しております。


このブログではいつも災害について差し出がましいことを書いてきました。

私は東日本大震災を仙台で経験し、当時の業界の災害対策本部長をした者です。当時のお礼を返したいと思って書いてきました。そして今後も書きたいと思います。そこはご理解ください。
私は、被災時とその後の業界の動きについての若干のノウハウを持っています。
同じ地震でも被災は全部違います。だから私の全部のノウハウが使えるとは限りませんが、それでも私のできる支援で動きたいと思います。

被災地の方はご遠慮なくご相談ください。

また、当時被災地で何が起こって何をしていたかは、毎日このブログを書いていましたので、お時間ができたら2011年のバックナンバーを読んでみてください。東日本大震災の2日前の予震から書いています。それらにご質問があればお答えします。


今年も公私に関わらず、目の前の人や事に全力を尽くしたいと思います。

本年もよろしくお願いいたします。


PS)

年賀状を昨年からやめました。

ご案内が届かなかった方には失礼いたしました。