2023年11月24日金曜日

土地家屋調査士として勉強すべき本を推薦してください 大阪ガイダンスの事前質問

 今回のガイダンスの事前質問の中に「土地家屋調査士として勉強すべき本」の相談がありました。

それに答えるために「今は何を読んでいるのですか?」と返信したら、その答えが曖昧でした。

おそらくまだ何も読んでいないのかもしれません。

何か1冊でも読めば、その中でひっかかる項目が絶対に何カ所かでてきます。

その部分に関する本が、次に読みたい本になるはずです。

だから、気になる分野の本を何でも良いから読み始めるべきです。

その気になる分野が、相談者の潜在的な今のニーズに合っている分野のはずです。

ある程度のところまでレベルが上がったら、各々の専門に特化したような本に集中しても良いですが、新人の皆さんはまだまだオールラウンドの知識が必要です。

良書や推薦図書はなんだろうと迷うばかりで、結局何も読まずに時間を無為に過ごすよりも、気になる本が目にとまったら、まずはその本を手に取り読み始めていくことが肝心です。

ちなみに私にとっての良書が、そのまま相談者の皆さんの良書になるとは限りません。

それは、今まで読んできた本や知識などのバックグラウンドが違うからです。


この質問は、今回のガイダンスだけでなく、普段からもいろいろな場面で問われる問題の一つですので、これからも何度でも説明します。

以下は9年前に書いたブログです。ぜひ読んでみてください。

土地家屋調査士   鈴木 修 ブログ: 土地家屋調査士試験合格者が読むべき書籍について (fermatadiary.blogspot.com)


このブログで書いているように、新人としてなんらかの目安が欲しいなら、これから5年間は仕事に関する本に毎月1万円ほど予算を組んで購入し、それをしっかり読んでください。5年間でそれなりの本は揃うでしょう。もちろん、私は今でも毎月もっと本を買って読み続けていますよ。

書籍は、自分が専門家になるための仕入れと考えたら、とても安い投資です。

何らかの本を読んだ上で「この分野をもっと掘り下げたいので、何か参考になる本は知っていますか?」という質問ならば、その人の疑問に沿った適切なアドバイスをお渡しすることができると思います。

応援しています。