大阪のガイダンスを受講されるNさんからいただいた事前質問です。
「現在40代半ばの公務員です。あと数年勤めれば、退職勧奨として結構な金額のインセンティブが付きます。 それまで現職のままで、できる限り調査士の為の自己研鑽を続けるか、比較的若い今のうちに退職するか迷い、現在は前者の方に傾いています。 先生はいかがお考えになりますでしょうか? 」
各地で開催している私のガイダンスや仙台で開講している鈴木修塾は、実は公務員の方が多く受講されています。
世間では「安定した仕事」として最高の選択肢だと思われているのが公務員でしょう。それなのに、その安定した公務員を早期退職して「個人業をやりたい」と、そういう意思を持って私のガイダンスや塾を受講する方がたくさんいるのです。
それは、仕事というのは「安定」や「定収」「定期昇給」だけではないという価値観もあるということでしょう。
土地家屋調査士 鈴木 修 ブログ: 土地家屋調査士開業は、生き方の問題でもあります (fermatadiary.blogspot.com)
私達のような専門家の仕事は実力の世界です。
年功序列ではありません。
「安定」はしません。「定収」もありません。「定期昇給」もありません。
実力の無い人は、何年経っても他の業界の下請け的な仕事をしています。
逆に本気で努力をする人は、早めに頭角を現すことができています。
若いからと言って馬鹿にされることもなく、老齢になったと言って肩たたきされることもありません。
資格試験を受ける方は少なくても自分に自信がある方でしょう。
それなら、このような世界は好きだと思うのです。
とてつもなくやり甲斐があるはずです。
Nさんの場合、数年で得られるインセンティブというのは、とても魅力的な話だと思います。
「『比較的若い今のうちに退職』して土地家屋調査士の道をまっしぐらに努力するのならその程度の額はいつでも稼げる」と威勢の良いことを言う人もあるでしょう。
それも誤りではありません。私もそう言いたいという思いもあります。
ただしNさんの性格や能力や背負っている人生が分かりません。だから軽々とそんなことは言えません。
『現職のままで、できる限り調査士の為の自己研鑽を続け』ながらその日を待つことは良い選択だと思います。
ただ、ここで考えなければならないポイントは、Nさんのおっしゃる『できる限り調査士の為の自己研鑽』というのは「はたして具体的に何をするのでしょうか?そこが決まっていますか?」という点です。
公務員でいながらの自己研鑽は結構工夫が必要だと思います。それが見えていなければ、この選択は意味が変わってきます。
独立開業を急ぐのか、それとも時機を待つのかについては、土地家屋調査士という職業や立場をNさんの人生のどんな位置に置いているのかによると思います。
そこに迷いがなければどちらを選んでも大丈夫でしょう。
そして、そのどちらを選ぶにしても、将来土地家屋調査士になりたいのなら、今すぐに努力を始めなければなりません。
ではNさんの場合の努力とは何をすれば良いのか、ガイダンスでNさんのことをもう少し伺ってからお答えしたいと思います。その後、方向性を定めて、もっと具体的に進めたくなったなら、2泊3日の合宿による塾で仲間と共に学ぶという道もあります。
まずは私の話を、大阪で聴いてください。
Nさん、応援しています。