2011年4月29日金曜日

ホームスタジアムで試合の有る日常



ベガルタ仙台と東北楽天ゴールデンイーグルスが揃って、ホームで開幕を迎える今日4月29日を、宮城県は「震災復興キックオフディ」と名付けました。
県内でもいろいろイベントが有りましたが、やはりユアスタとKスタの2つの試合がメインです。

他所から見たら、たかがスポーツでしょうが、地元では大変意味の有る試合でもありました。

あの地震で、どちらのスタジアムも被災して、試合ができる状態では無くなりました。

私が応援しているベガルタ仙台の本来のホーム開幕戦は、3月12日の予定でした。先日も書きましたように、翌日の試合を楽しみにしていたところにあの震災に遭いました。

震災直後の宮城県内を支援で廻った時には、サッカーの試合が4月中にホームで開催できる等考えられない状態でした。

ベガルタ仙台も地元では練習ができず、一旦休みに入り、選手も被災地で支援活動をしたりして過ごしたようです。
「俺たちはサッカー等やってて良いのか。」選手の言葉です。

ですから今日の地元の開幕は、大きな意味が有りました。

今日は、様々なハンディを越えて、選手も私達サポーターも、久しぶりのユアテックスタジアム仙台に参戦でした。

私はシーズンチケットを買っているので、席が毎年同じです。14年も続けて通っていると、観戦仲間が沢山います。応援では良く知っているけれど、名前も住所も知らない人がいます。スタジアムでしか、安否が確認できません。
今日はサポーター仲間とお互いの無事を確認できました。

空席が有ると心配です。
今日はたまたま都合が悪かったんだろうと思います。

今日の観戦サポーターの中には、自宅が全壊の人も来ていました。
お互いに、ホームスタジアムで試合のある日常を確認しました。

本日の対戦相手は、浦和レッズ。引き分けは有っても勝った事の無い相手でした。
選手入場時には、サポーター全員が手をつなぎ掲げて「カントリーロード」を歌いました。その後震災被災者に対して黙祷をして試合に入りました。

選手全員の気迫は観客席まで伝わりました。
攻撃の際のダッシュや守備の顔面でのブロック等には鬼気迫るものが有りました。
地元の復興を背負って、強豪チームに対して一歩も引かず、粘り強くかつ果敢に立ち向かっていました。選手達は、胸に響く熱い闘いをしてくれました。

最後にはサポーター皆で「オーラ」を歌う事ができました。
また、私たちも闘う事ができます。

役員選択の季節

震災が有ろうと、交通が不便であろうと、会務は進めなければなりません。
むしろ震災が有ったからこそ、積極的に会務は進めなければなりません。
ご案内のとおり、5月20日は宮城県土地家屋調査士会の総会です。
その中で新たな役員選任が議題になります。
全国的にも、日調連の役員、単位会の役員、支部の役員を選ぶ時期です。

ということで、役員の話を少しします。

いつも言ってますが、皆さん、役員は本気で選びましょうね。
「いいよ。誰がやっても同じだよ。」と言うのなら、今の日本の政治も語れませんよ。
自分たちの事務所の未来と直結しますよ。
役員が悪いなら、その人を選んだ皆さんが悪いと反省してください。

これも、いつも言ってますが、
選んだなら、本気で応援してください。
納得できないなら、本気で質問してください。
それでも納得できないなら、本気で総会で外してください。
私も含めて遠慮は要りません。

「いつもどんなに立派なことを言っていても、この震災の時にどんな行動をしていたか、どんな発言をしていたか。」これもある程度の指標になるでしょう。
今回、いろいろな組織で、使える人と使えない人が見えてきました。

役員は偉くありません。皆の為のお世話役です。
それを勘違いしている方がいれば、危機管理の状況では全く役に立ちません。
皆のために全力で外すべきです。

また、逆に偉くないんだから、物怖じせずに皆でやりましょう。
別に「全員で会長をやりましょう。」と言っている訳では有りません。
自分の得意分野を生かして、皆に貢献できれば良いと思います。
新入会員でも、他の先輩達よりも得意な分野が、何か有るはずです。
そのように、全国の土地家屋調査士が動き出したら、すごい集団になると思うのです。

選挙告示によると宮城会役員の立候補の届け出期間は5月13日までです。
自分たちの未来を語りませんか。


追記)4/29 3:00
コメントを書いたけれど、エラーになったというメールを戴きました。私のコメント欄の設定が悪いようです。まだ使いこなしておりません。
そこで、先ほど設定を変えてみました。よろしければ、またコメントしてみてください。

2011年4月27日水曜日

3/11 Tsunami Photo Project

あの災害から1ヶ月半。

仙台駅に南行きの新幹線が通りました。
民間飛行機も少し飛び始めました。
仙台市地下鉄ももうすぐ全区間開通します。

ベガルタ仙台も楽天イーグルスも29日にはホームで試合をします。

全国の皆さんからみると、もう大丈夫に見えるでしょうね。

テレビ報道も減りました。
私のブログも閲覧数が減りました。

そろそろ全国の注目が減ってくる頃です。
「ぽぽぽぽーん」も飽きたころです。

でも避難所の生活は変わっていません。
東北は経済が動いていません。

まだ何も解決できていないのです。

避難者だけではありません。
東北に住んでいる者は、これから何年も厳しい生活が続くのです。

全国の皆さんに、何かを送って欲しいというわけではありません。
でも、注目は続けてほしいのです。


講談社から、iPhoneとiPad向けの写真集が発刊されました。
「3/11 Tsunami Photo Project」
http://www.kodansha.co.jp/311/

やはりプロが撮る写真はメッセージがしっかり込められて、訴えるものが有ります。
iPhoneとiPadをお持ちの方は、是非ご覧ください。
報道だけではわからない切り口が有ります。

もう一度、被災地を見てください。

価格は115円です。
売り上げは寄付されますので、この点でもよろしくお願いいたします。

2011年4月24日日曜日

宮城会に登録移転を考えている方々へ

また今週末も動いています。
本日は自分の仕事の調査報告書を書いています。
土地家屋調査士は何でも自分でやらなければなりません。


昨日は宮城青調会で講演をしました。
ですから、楽しみだったベガルタ仙台の再開試合はリアルタイムに見られませんでした。
(強豪川崎フロンターレに逆転勝利という絵に描いたような勝利でした!)

でも文句は言えません。
土地家屋調査士という職業も会長という役割も、自分で選んだ道ですから。


今仕事がないから、宮城に登録移転したいという土地家屋調査士数人から相談があります。
宮城はこれから復興しなければならないから、仕事がたくさんあるだろうという見込みなのでしょう。

これは正直な質問だと思います。
心から真面目にお答えしたいと思います。


宮城会は会員数が少ないので、入会は大歓迎です。ぜひ来てください。
「もっと会員数が有って会費がもう少し潤沢なら、皆さんのためにあれもできる、これもできる。」といつも思っています。
ちなみに、皆さんがどういうお考えで宮城会に登録移転されても歓迎します。


ほかのブロックからも「仕事がないから東北に行こうか。」という話が「笑い話のように」聞こえてきています。「笑うところか」と思いながらも、宮城会は常に門戸を開いています。
また、宮城会の会員なら新人でも会長でも権利は同じです。もちろん義務も同じですが。

でも宮城に登録移転して仕事を受託できるかは、本人の問題です。
そこは責任は持てません。


これと類似の話では、「他の資格取得をめざすこと」で書いたことが有りますね。


仕事が多い地域も仕事が少ない地域も、仕事が平均的に来ないのは、どの業界も同じでしょう。
所属団体を変えるだけで給料が上がるイメージをお持ちなら、悪いことは言いません。どこかの会社に就職された方が確実でしょう。


仕事が無いのは、確かに社会や経済の問題は大きいです。
でも結局自分の問題です。日本や所属会の問題だけではありません。


法律で独占資格だから仕事が有るのではありません。
土地家屋調査士という職能で国民の皆さんのお役にたてるから、職業として成り立ちます。
皆さんは法律がオープンになったら、医者じゃない人で安価な人に診察してもらいますか?
警察に捕まった時は弁護士以外の人に弁護を依頼しますか?


皆さんは、「年功序列なんてやってられない。」と思い、実力の世界に憧れてこの世界に入ったのではなかったのですか?
プロ野球の選手のような世界に入ったはずですよね。
実力だけで、たとえルーキーでもスタメンに入れるような世界を。
客の入らないスタジアムを放っておいて、選手会で給料上げろと言っている選手がいたら、皆さんは何て言いますか?
「その前にやることがあるだろう。」と思いませんか?


王や長島も夜中まで素振りをしていたと聞きます。
皆さんは毎日勉強していますか?


その気概を持って、東北に骨を埋める気で復興に立ち向かって下さるなら、全国の土地家屋調査士の皆さんの登録移転を大歓迎いたします。


私の説明不足により、誤解されてご自分の人生を不本意な形にさせることだけは申し訳ないと思うので、状況を説明したいと思います。何か個人的なご質問が有れば、私に直接ご連絡をお願いいたします。

2011年4月22日金曜日

Jリーグ再開と幻の投稿

大震災で中断されていたJリーグが、明日23日に再開します。

我がベガルタ仙台は、アウェイ川崎戦からです。
リアルタイムに参戦したいのですが、宮城青調会の総会でお話をする約束なので、後で録画観戦になります。楽天イーグルスは良いスタートを切りましたが、ベガルタ仙台も続いて欲しいものです。

ベガルタ仙台は震災の影響で練習不足である事も不安要素ですが、やはり一番の問題は、今年の補強の目玉のマルキーニョスが帰国しちゃったことです。

3月11日の大地震で、ベガルタ仙台は一度休止しました。
彼はブラジルに帰りました。地震の無いブラジルからまた来てくれるか心配していましたが、練習再開時には、家族の反対を振り切り、また仙台に来てくれました。
とても、感激したのも束の間、4月7日の余震が彼の退団を決意させたようです。
大変残念です。
マルキーニョスを私は本当に楽しみにしていました。

実は以下の文章は、あの3月11日のブログにアップする予定の幻の投稿でした。
翌日の3月12日の待ちに待ったホーム開幕戦を楽しみにして、昼休みに書き込んでいたものです。

地震が無かったら、本当に幸せな試合前夜を過ごしたんだなと改めて思いました。


以下3月11日投稿予定下書き************


マルキーニョスが来た。
どこに来た?


仙台にである。
我がベガルタ仙台にである。
「春が来た」どころの話ではない。


昨年、彼の移籍が噂になった時点で「そりゃ、ウソでしょ。」って思いましたよ。
マルキーニョスは、敵ながらJリーグNo.1外国人選手と思っていたので、実際にユニフォーム姿を見るまで、安心ができなかったですね。
しかし、我がベガルタゴールドのユニフォームが似合うもんです。


移籍が決まってからマルキーニョスのことを、実際どれだけこのブログに書きたかったか。
そりゃね。「嬉しい。嬉しい。」って書けば良いんだけどね。
でも、
実戦で、我がベガルタ仙台の戦術に合うのか。
フィットしなくて、怒ってブラジルに帰らないか。大丈夫か。
開幕してみないと心配で。心配で。


先週末3月5日はアウェイ広島で開幕戦が有りました。
私は福島から栃木の講師への移動中で、リアルタイムに試合を見られなかったけれど、後で確認した内容では、さすがにマルキーニョスは素晴らしい動きでした。


もちろん、彼と連携して動ける選手達も、かなり充実しています。
昨年からの選手に加えて、今期加入した柳沢敦、角田誠、チョ・ビョングク、松下年宏等々。


「今年は凄いことになる。」
また毎年の妄想が始まりました。
今年はその妄想も凄いことになっています。


こりゃ、会長やっている暇は無いゾ。

2011年4月21日木曜日

東日本大震災に関する打合会

本日4月21日は、日調連で会議に出席して来ました。
一昨日書いたように東京は遠くなりました。
先ほど帰ってきましたが、14:30ごろに会議が終わって、事務所についたのは20時前です。
福島からのリレー号が座れなくて、結構疲れました。

本日の午前中は、日調連常任理事の皆さんと、被災三県の代表との会議でした。
基本的にこの40日間の支援に対するお礼と、今後の対応のお願いをしてきました。
会議は、まず、私たち被災地の宮城、福島、岩手の三県の会長が、被災状況と今までの対処についての報告をして、その後、ここまでの日調連の対応と今後の方向性をお聞きしました。
また今後想定できる復興に関する業務について議論し、提案とお願いもして来ました。

午後は日調連理事会の冒頭に参加して、理事の皆さんに報告とお礼と今後のお願いを言って来ました。

復興に関する業務については、いくつかの可能性について確認しましたが、政府の第1次と第2次の補正予算次第のところでもあります。この部分は宮城会ではどうにもならないところですので、日調連にお願いして来ました。

地図の復元についても、政治がこの被災した街をどのように復興させるのかの方針で対応が変わります。
業務は口を開けて待っていても来るものでもありません。「提案力」が重要です。国民に取って大変重要な案件ですので、どのような方向性になっても動けるように研究を始めています。

その時が来たら声をかけますので、皆さんも体力と技術を磨いておいてください。

連休明けくらいに動きが有るかもしれません。
詳細が判明したら、また公式に報告します。


宮城はほぼ平常ですか?

仙台市内はほぼ平常の経済活動になっています。
ガソリンも問題ないし、高速道路も走れます。
食べ物も飲み物も買えます。
もう問題ないですね。

でもよく見れば、デパートでさえ部分的開店ですし、商品に偏りが有ります。

今日は久しぶりに仙台市地下鉄にも乗りました。これもまだ台原駅で折り返し運転なのですね。

その大好きな書店巡りができません。
書店も、仙台駅周辺の大型書店はやっていましたが、近所の小さな書店は休んだままで、コンビニの書棚はまだ書籍が揃っていません。

また大好きなレイトショーによる映画鑑賞も、しばらく行ってません。
なにしろ映画館もまだ開いていません。
もちろん余震が有ると嫌なので映画館に行くのに躊躇するでしょうが。

国分町も飲み屋さん関係は、やっていますね。
でも私3、11以来、あまり飲みたくなくなっています。

宮城はまだまだ震災の影響が過ぎ去っている訳では無さそうです。
生きてはいけます。
本屋も映画館もなくても生きていけます。でもプラスアルファの余裕はまだ有りません。
これは物理的閉鎖と心情的閉鎖が有るようです。

プラスアルファが有ってはじめて復興と成るのでしょう。

2011年4月19日火曜日

東京が遠い

明後日(21日)の日調連との打合会に参加する為に、明日久しぶりに東京に行きます。
会議の内容は「東日本大震災に関する打合会」となっています。
宮城、福島、岩手の3県から2名ずつ参加します。

宮城会としても、様々な復興に向けた活動をしています。
しかし、復興支援業務の打合せについては、本省が動かないと地方自治体も動かないので、話が進みません。
かと言って、宮城会会長が直接本省と打合せして良いものでも有りません。
結局日調連と連携しないと何もできません。

電話や誰かを通した伝言のようなものでは、伝わらない事も有ります。
そのため直接会って、今後の打合せをしっかりして来たいと思います。

さて、普通仙台から朝一番の新幹線で行けば、午前の会議にも間に合うはずなのに、まだ新幹線が通らないので、明日は前泊です。
時間が無いので、できるだけ仙台に居て最終ギリギリで行きたいのですが、余震が有ると電車も大幅に遅れる可能性も有り、少し時間に余裕を持って行く事になりました。
その分私の仙台での時間は余裕が無くなるのですが。

本当に不自由です。
東京がとても遠く感じます。

2011年4月18日月曜日

総務部会 総会準備と役員のお誘い

本日は総務部会が開催されました。
メインの議題は総会に向けた準備です。会議というより作業でした。

また、テレビ各局に流してもらったテロップにより、本日は被災者からの電話相談が、たくさん来ました。やはりテレビの力は大きいですね。

さて、総会はご存じのとおり、5月20日に宮城県建設会館に変更になりました。予定していた会場が地震で使えなくなったからです。

「総会は準備だけでも大変だから、今回だけは1か月ほど伸ばしても良いのではないか。」という意見もありました。
普通の状況ではないので、そのような選択も有って良いでしょう。
でも普通の状況ではないからこそ、早く総会を開催したいという考えもあります。

今回の総会では、2年に一度の任期満了による役員の改選が議題となります。
この状況では、復興活動の継続が重要だと思っていますので、総会日程を伸ばすことも有り得ます。
しかし、復興が長い戦いとなると考えれば、役員が変わるなら早く変えて、新しい役員で事に当たった方が良いとも考えました。

「口を開けて待っていれば、誰かが餌をくれる。」
そんな時代は、とうに過ぎ去っています。
自分から動かなければ、何も手に入らないのです。

この時代、自らが自らの手で、未来を創るために、ぜひ皆さんで役員改選に手を挙げて戴きたいと考えています。
心配は要りません。「役員は偉い人ではない。」のです。
そんな旧石器時代の話をしそうな役員は、宮城にはいません。
役員はお世話役です。

それでも「役員はどうも・・・」と思うなら、役員にならなくても良いから、宮城のために手伝ってください。

新入会員でも得意分野が有るでしょう。
新入会員でも他人の役に立てるのです。

たとえば、元SEでコンピュータは得意だとか、GISは任せてとか、イラストが得意とか、模型を作るのが得意とか、子ども扱いは任せてとか、文章を書くのが得意とか、会計係をやってましたとか、大型免許を持っているとか。
全部調査士のためになります。全部地元のためになります。

皆さんの一芸で良いから、教えてください。
それを、自分の業界の復興、そして地域の復興に生かして欲しいのです。ぜひ、協力して欲しいと思います。

積極的に休む

私、疲れが出ました。

15日金曜日から身体がおかしかったので、昨日土曜日は一日寝ていました。
昨日は「一日キーボードに触らない。家から出ない。」と決めて休みました。
一日キーボードに触らないのは、何年ぶりでしょうか。
一日寝て、そして今日は復活しました。

被災者はもちろん支援者も疲れが出る頃です。
危険の山を越えて、宮城県内の流通も少しずつまともになって来ました。
これだけ走り回っていたのですから、緊張が緩んで疲れが出て来たのでしょう。

まだまだ一つ目の山を越えただけですから、まだまだ力が抜けません。
大きな余震も来るとも言われています。
復興に関する業務も、総論以外何も決まっていません。
テレビテロップでもご覧になっていると思いますが、宮城県土地家屋調査士会でも無料相談をやっています。この相談者が大幅に増えるのもこれからでしょう。

ですから休むなら、交代しながら今がチャンスです。

できる人から「積極的に」休みを入れるべきでしょう。

2011年4月15日金曜日

災害復興と情報

津波伴うM8級、1か月内にも再来…専門家


東日本大震災の震源域の東側で、マグニチュード(M)8級の巨大地震が発生する可能性が高いとして、複数の研究機関が分析を進めている。

日本海溝の東側で海のプレート(岩板)が引っ張られる力が強くなっているためで、早ければ1か月以内に津波を伴う地震が再来する危険がある。
M9・0の東日本大震災は、押し合っていた海のプレートと陸のプレートの境界面が破壊されて起きた。そのため周辺の地殻にかかる力が変化し、東日本全体で地震が誘発されている。
京都大防災研究所の遠田晋次准教授(地震地質学)は全地球測位システム(GPS)の測定データから、海のプレート内部で引っ張られる力が強くなっていることを突き止めた。明治三陸地震(1896年)の37年後、昭和三陸地震を起こしたメカニズムと共通しているという。「今、昭和三陸規模の地震が起きると、仙台市で10メートルの津波が押し寄せる計算になる」と言う。
(2011年4月14日19時01分 読売新聞)



昨日の読売新聞でこのニュースが掲載されていました。ソースが専門家によるものなので、本当に怖い話です。気をつけなければなりません。

このような記事を読む度に、復興しようとする前向きの気持にブレーキがかかります。
被災地にいる避難者は、気持だけで生きています。
何かを再度作り上げようとしている時に、「どうせまた来る。」と言われたら、どのような気持になるでしょうか。平静に対応することは、あの恐怖の後だけに難しいことです。

また、毎日のように緊急地震警報が鳴ります。
でも、結局何の問題がないことも多いです。

この警報が鳴るたびに、私たちは活動を止めて様子を見ます。
誤報が多いので、この警報を止めたい気持ちになりますが、あの3.11では、確かにこの警報が鳴りましたので、やはり止める訳にもいきません。
神経が擦り減る思いです。

もちろん、このような専門家の発信や警報はどんな情報でも必要です。専門家はそのデータを世間がどのように捉えるかを考えすぎてはいけない立場です。専門家は事実だけを述べる必要が有ります。
ただ、その専門家の発信を整理して分かり易く、「それでも心配するな。こう考えているから。」まで添えて、国民に伝える人が必要なだけです。
それが政治です。
福島の原発の情報の混乱がこれらを象徴しています。

落ち着いて何かを為すまでに、東北はもう少し時間が掛かりそうです。
でも少しずつですが、確実に前に進んでいます。

仙台地下鉄が29日全線再開予定し、東北新幹線も東京~仙台間が27日に再開予定だそうです。わがベガルタ仙台も、楽天イーグルスも29日にホームの仙台で初試合をします。

仙台空港は、一昨日に、羽田と大阪(伊丹)との6往復だけですが、一部再開されました。

様々な情報混乱の中、被災地で平静にそして前向きに心を保つには、一人にならないことです。皆で声を掛け合うことです。その為の仲間であり、その為の組織と思っています。

被災地以外でこのブログを読んでいる方、被災地に知人がいたら、たまに声をかけてください。電話でも、メールでも、手紙でも、きっと嬉しいでしょう。


2011年4月14日木曜日

コメント欄について失礼致しました。

震災前まで、私のブログはコメント欄を作らずに来ていました。
なにしろ炎上しそうなことばかり発言しそうだったので・・・。

そのためコメント欄の設定は、私自身良く理解せずにおりましたが、今日設定をいじってみて、ここまで沢山の方のコメントがスパムと自動的に判断され、このブログに反映されていないことが判明しました。

せっかく投稿してくださった方々、大変申し訳ありません。
過去に遡って、只今全部のコメントにスパム解除をさせていただきました。

時機を失ったコメントにしていまい、大変恐縮しております。
またお一人お一人にコメント欄でもお返事を書かせていただきます。

基本的には、コメントいただいたものを当方で削除する判断は、余程のことだと思っています。
なるべく頻繁にスパム設定も覗くことにします。

よろしければ懲りないで、またコメントをお願いいたします。

第一回宮城県災害廃棄物処理対策協議会

本日4月13日には、第一回宮城県災害廃棄物処理対策協議会が開催されました。今回は最初の全体会議であり、これから分科会も開催されるそうです。

3月11日に14時46分、宮城県を中心とした東日本一体を襲った地震と、それに伴う津波により、沿岸地域の市町はほぼ壊滅的な状況で、あたりは、瓦礫だらけとなりました。
この地域を復興するためにも、まずこの瓦礫を撤去するところから始めなければなりません。

個人財産を処理する為に、環境省から、平成23年3月25日付「東北地方太平洋沖地震における損壊家屋等の撤去等に関する指針」が発表されました。
その中に損壊建物等の撤去についての指針が、以下のように示されています。

  • 倒壊してがれき状態になっているものについては、所有者等に連絡し、又はその承諾を得ることなく撤去して差し支えない。
  • 本来の敷地から流失した建物についても、同様とする。
  • 敷地内にある建物については、一定の原型を届けている場合には、所有者等の意向を確認するのが基本であるが、所有者等に連絡が取れない場合や、倒壊等の危険がある場合には、土地家屋調査士等の専門家に判断を求め、建物の価値がないと認められたものについては、解体・撤去して差し支えない。その場合には、現状を写真等で記録しておくことが望ましい。
  • 以下略
建物という財産が、その所有権の客体としての価値を失って、単なる瓦礫になるその境を誰かが判断しなければなりません。
建物が滅失するということが、単なる構造上の問題だけではないことは、土地家屋調査士なら皆知っていることですね。
建物の滅失とは、構造上の滅失だけでなく、社会的な滅失、経済的な滅失等、総合的に判断しなければなりません。これは建物滅失登記の判断基準であり、私たち土地家屋調査士が日常行っていることです。

ですからこの分野でお役に立つために、本日協議会に参加して来ました。

この滅失判断の重要性については、環境省は当然理解していますが、本日参加のほとんどの方には理解が無いでしょう。
詳細はこれからですが、時間がありません。

修正)2011/04/14 9:40
ブログを読んでいただいた匿名さんが誤りを教えてくださいました。
最近寝ぼけて書いていることがあります。
また何かお気づきのことが有れば教えてください。
ありがとうございました。

所有車 → 所有者
勝ち → 価値

2011年4月13日水曜日

理事会 災害対策

昨日4月12日は常任理事会と理事会が開催されました。
本来はこの4月の理事会は、5月に開催される定時総会に向けて準備の会議です。
具体的には、昨年度の事業計画の確認と決算と、今年度の事業計画や予算を立てる理事会です。
今日はそれ以外に時間を取って、災害対策のお話ができました。

以下決まった事を報告します。

○定時総会について

  • 定時総会は5月20日宮城県建設会館で開催する。
  • 定時総会後の懇親会は中止とする。
  • 今年度の理事の員数は昨年度と同数とする。


○被災会員について

  • 事務所や自宅が全壊の会員には一時金として10万円を支給する。
  • 事務所全壊の会員は一年間会費を免除する。
  • 被災により会員徽章や会員証等を失った会員には無償で支給する。
  • 被災により会員名簿、調測要領、規則集などを失った会員には無償で支給する。
  • 被災により測量機器を失った会員には、全国の会員に中古の測量機器の提供をお願いする。(既に話は進めている)
  • 希望が有れば、被災地に暫定的な共同の仮事務所を設置する。


○地域復興について

  • 法務局、士業連絡会と連絡を取りながら、被災者の相談に当たる。(既に始めている)
  • 相談の為の想定問答集を、立法と行政の動向に応じて、日々更新する。
  • 環境省の瓦礫撤去に協力する為に、宮城県の協議会に参加する。(第一回は本日)
  • 法務局の職権による建物滅失登記に協力する。(今後の協議)
  • 法務局の14条地図の調査に協力する。(今後の協議)
  • 以上の業務について、日調連と連絡を取りながら具体的研究をする。(既に具体的案を作成)


各項目の詳細は、公式の通知にてお知らせします。

2011年4月11日月曜日

震災後1ケ月

本日4月11日で、震災から1ケ月が経ちました。

震災対策本部で、ほぼ毎日動いていましたので、震災以前の平穏な忙しさが、ものすごく遠い世界に思えます。
今日も一日余震が続きました。しばらく続くのでしょう。

実際、この1ケ月間何をしていたんでしょうか。
改めて書き出してみます。

  • 対策本部を立ち上げました。
  • 土地家屋調査士会・公職協会・各支部が「一体として行動すること」を各団体集まり確認しました。
  • 毎日、日調連と連絡を取りました。
  • 被災した福島会や岩手会と情報交換をしました。
  • 全国の土地家屋調査士仲間と支援について相談をしました。
  • 会員の安否を確認するため、あらゆる手段を使いました。
  • 対策本部として行動するために、ガソリンを確保しました。
  • 会員の生活支援をするため、県内各所を何往復もしました。
  • 地域の生活支援をするため、県内各所を何往復もしました。
  • 仙台法務局と震災による登記手続きを協議しました。
  • 各所被災者向け相談会を開始しました。
  • 環境省による瓦礫となった建物についての対応を日調連を通して研究を始めました。
  • 上記環境省の建物調査について宮城県に打ち合わせに行きました。
  • 法務局の職権による建物滅失登記についての対応を日調連をとおして研究を始めました。
  • 14条地図について法務局に意見を述べました。
  • 被災した会員を中心とした現地共同事務所構想を検討し始めました。
  • 被災した会員のために中古の測量機器の提供依頼の準備をしました。
  • 被災した会員の会費の配慮を検討しました。


細かいことは書ききれません。
明日は常任理事会と理事会です。
本来は、来月の定時総会のために事業計画や予算を確認することが主となる会議ですが、今回は災害対策の具体的役割分担をしっかりしたいと考えています。

2011年4月10日日曜日

小松陽一会員の御尊父様の告別式

昨日4月9日は、仙台支部の小松陽一さんのお父様の告別式と法要、法事に参列しました。

小松さんのお父様のご逝去は病気によるもので、震災によるものでは無かったそうです。
療養中の病院で震災に遭われ、その翌々日に逝去されたそうです。

13日にご逝去されたのですが、ライフラインや交通事情などの問題が有り、約1ヶ月後の昨日に告別式を伸ばしたそうです。電話も通じず関係者に連絡が難しかったそうです。

火葬は終わっていましたが、その際には火葬場に入る人間の人数制限が有ったり、火力の問題が有り、お花を数本と六文銭以外は一緒に入れられなかったそうです。
「もっと持たせてやりたかった・・・。」というお孫さんの言葉を聞きました。

地震被害はこのようなところにも有ります。

ご冥福をお祈りいたします。

2011年4月9日土曜日

総会後の懇親会について

既に皆さんにお知らせしたように、総会は5月20日開催会場は宮城県建設会館に変更になる予定です。そして恒例の総会後の懇親会は、今回は自粛したいと考えています。
正式には来週の理事会で決定します。

さて、全国の皆さんが、東北に気を使ってくださり、様々なイベントを自粛しているようです。

私個人は、日本中が何事も自粛すると、それでなくても冷え始めている日本経済が萎んでしまい、日本全体が沈んでしまう恐れを感じています。
エネルギー節約に気を遣いながらも、経済活動はむしろ活発にしていただいた方が良いと思っています。

もちろん東北こそ、地元にお金を落とす活動をしなければ、いつまでも復興できません。
そういう意味でも、なんでもかんでも自粛ムードには、私も疑問を感じます。
犠牲になった方々に弔意を表しながら、復興を誓い合う懇親会が有っても良いとも考えます。

しかしそれでも、今回の懇親会は自粛したいと考えます。

全国に青調会などの沢山の自主的勉強会が有ります。
そこに参加している新人達にとって、勉強会の後の懇親会が楽しみでした。
新人ですから大した小遣いもなく、安い居酒屋の小さな懇親会です。
その新人たちが懇親会を開催したつもりで、会費を集めて、今回の義援金を送ってくれると言ってます。

このように、全国からの義援金は、日調連や単位会などの強制会だけでなく、任意団体から個人まで、たくさんの方々の気持ちが籠っています。

これらの義援金を、今回は甘えて、遠慮なく戴いております。
早く立ち直って、他の地域の方々の力になるためにも、使わせていただきます。

以上、会員の皆さんのご理解をお願いいたします。

2011年4月8日金曜日

余震 復興に向けた動き

改めて、強い余震でした。
皆さんの被害は無かったでしょうか。
何か有ったら、宮城県土地家屋調査士会までお知らせください。

朝出勤してみたら、事務所には電気が通っていましたが、私の自宅は、また停電です。
やっと本日ガスが出る予定だったのですが、この余震でも予定どおり、出るのかな。

*追記4/8 17:00
余震により本日のガスの開栓地域は延期だそうです。残念。

さてこの余震で一番懸念するのは、立ち上がりかけた心が萎えることです。

確かに本日も先日片づけた資料を、再度片付けるところから始まりました。
自宅も昨晩はまた暗い一夜を過ごしました。

同じことを繰り返すのは、精神的に辛いことです。
でも先日の大地震よりは、確実に復興に向けて進んでいます。

本日も復興に向けた動きが3つ有ります。
環境省・宮城県との復興についての打ち合わせや、仙台法務局との被災者相談会の打ち合わせ等々です。相手が有ることばかりですが、早めに決めたいと思っています。
具体的決まったらお知らせします。

まだまだ余震が続くでしょう。
何が有るか分かりません。
不測の事態に備えて「心」と物資を準備してください。

2011年4月7日木曜日

大きな余震です

皆さん、大丈夫ですか。
大きな地震でした。
今また余震です。

私は無事です。
また停電ですね。
気をつけて。

支援の来ない避難所

今回の大震災によって家を失った人は大変な数に上ります。

その多くは津波により家を流された方々ですが、実は仙台市内でも、地震により古い家屋が住めない状態になったものも多いのです。
私の知人でも3箇所、危険建物に指定され、避難所にいる人もいます。

避難所については、一度この地図と統計を見てください。

避難所情報 http://shelter-info.appspot.com/maps

ものすごい数ですね。

指定避難所とそうでない避難所があります。
まだまだ私たちが把握できない避難所があるようです。

本日、矢本の方の指定されていない自主的な避難所の話を聞きました。
そこでは、まだまだ物資が不足しているようです。
もともと避難所に指定されていないので、公に知られてなく、物資の支援も乏しかったようです。
未だに水も食料も無いようです。
やっとガソリンが出回り始めていますので、動けるようになりましたが、その周辺では食べ物を買うのに、まだ並んでいるとのことでした。

「だったら、指定避難所に行けば良かったじゃないか」と言わないでください。
行けなかったから、困っているのです。

その話をお聞きしましたので、先週末、日調連から届けられた物資を本日お渡ししました。

まだまだ宮城県内も困っている方が多いようです。

宮城県内の既に動くことができる会員の皆さん、周囲にこのような方々がいたら、皆で助けましょう。
今動くことができる人たちは、多かれ少なかれ、他の人の支援を受けているはずですから。

2011年4月6日水曜日

震災における社会保険や労災、雇用保険や助成金に関する通達

私のお付き合いしている社会保険労務士の猪狩慎一さんからの情報です。
地震関連の通達がたくさん出ています。
社会保険や労災、雇用保険や助成金など、事務所経営上チェックしておいた方が良いものもありそうなので、ご紹介します。
概略はネットでも検索できると思います。




地震関連の通達等を要約してご案内します。(ご不要の方もいらっしゃるかもれませんので、今回はタイトルのみご案内します。)
詳細は末尾リンクの当社facebookファンページをご覧下さい。

<社会保険関係>
1.医療機関等の受診について
2.医療機関等への一部負担金の支払について
3.社会保険料の納期限の延長について
4.社会保険料の口座振替について
5.任意継続被保険者の方の保険料について
6.国民年金保険料の免除について

<労災・監督署関係>
1.労災保険給付請求に係る事業主証明及び診療担当者の証明
2.業務上外等の基本的な考え方
3.計画停電が実施される場合の労働基準法第26条の取扱いについて

<雇用保険関係>
1.雇用保険失業給付の特例措置について
2.ハローワークへ来所できない方々の「失業の認定日」の取扱いについて
3.居住地管轄ハローワーク以外での失業給付の受給手続きについて

<助成金関係>
1.中小企業緊急雇用安定助成金の支給要件緩和について
2.各種助成金の申請期限について




https://www.facebook.com/pages/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%83%9D%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%B9/202171316473339?v=wall

Q&A被災地支援マニュアル その7 支援対象

Q)被災地によって支援物資の偏りが有るようです。できるだけ困っているところに渡したいので迷っていますが。

A)支援物資の偏りは確かにあるようです。でも目の前に困っている人がいたら、その人に渡しても良いと思います。

解説)
避難所によって、この支援物資の偏りは確かにあるようです。でもこの偏りも毎日状況が変わるのです。
テレビなどで見る一番困っていそうなところにピンポイントで届けたいのは、当然の人情です。
私たち対策本部も、なるべく困っていそうなところから届けようとしています。

でもその「今、誰が一番困っているか」という情報収集は難しいのです。
ですから、目の前に困っている人がいたら、その人に手渡してよいだろうと判断しています。

たとえば、その偏りの中で、ある被災者が他の人より先に立ち上がれれば、その人は支援者になるのです。
おそらくその人は、今までの助けられた恩を、周りのより困っている人に返そうと動き始めるでしょう。
結果的に皆を救えます。


一番の問題は、ぐずぐずして誰にも渡さないことです。
公平とか立場とか会議をする暇が有ったら、直ぐにでも動いてほしいのです。
被災地の支援は、瞬発力が必要です。



*全国の皆さん、
宮城県土地家屋調査士会にたくさんのご支援をありがとうございました。
お蔭様で、宮城県内の土地家屋調査士だけでなく、宮城県民のために本当に役に立ちました。
改めてお礼申し上げます。

2011年4月5日火曜日

Q&A被災地支援マニュアル その6 寄せ書き

Q)支援物資を送りたいのだけど、何を送って良いか分かりません。

A) 物資のニーズが分からなければ、声だけでもかけましょう。それだけでも大きな支援になります。

解説)
避難所で必要な物資は日毎に変わります。
そのニーズを捉えることは、なかなか難しいです。

できれば、一度被災地に行った時に、被災者の中の誰かの連絡先を教わり、その人に直接連絡をして個人的にニーズを聞くのが一番良いと思います。

ただし、いずれ物資は自分たちでも入手できるようになります。

最後まで欲しいのは、声援です。
応援しているという心が届くことです。

現地の復興は、支援物資からの脱却だけではないのです。
長い長い闘いの末に掴むものが復興です。

今、家も職場も流された人たちがたくさんいます。
この人たちは命がけでここまで来ました。
今、少し「ほっ」としています。
ここで初めて先を見て、将来の不安を感じています。

また、その人たちは、むしろ避難所から出されてからが、大変でしょう。

収入源も無くなったので、辛いでしょうね。
心が折れそうになることも多いでしょう。

ですから、皆さんのお声掛けが、大きな支援になると思います。
物資は今だけで結構です。

でも声がけはこれから長い間続けてください。
訪問、電話、手紙、メール、どれでも結構です。

支援物資の箱に応援の言葉を書いてくださった物があります。
あれは嬉しいです。
特に手書きがうれしいです。
お手紙が入ったものがあります。
これも嬉しいです。

先週、岡山会有志の皆さんから寄せ書き付きのTシャツを戴きました。
これも大変嬉しく、勇気づけられました。




2011年4月4日月曜日

ホームスティのお申し出


先日は富山会と富山県公嘱協会から「富山の置き薬」をたくさん戴きました。これは、女川の避難所等にお届けしました。風邪が流行始めているようでしたので喜ばれました。


先日の新潟からの新潟米のご支援もそうですが、その土地ならではのご支援も嬉しいものです。


さて、その富山会会員の中村忠嗣さんから、先週、以下のご連絡をいただきました。
ありがたいお話です。
全国の皆さんが、東北を支援してくださっています。
以下はそのメールの抜粋です。


中村さんからのメール
(前略)
私も何かと思い、家内等と相談し 子供を預かりたいと考えてたところ、添付の通りの受け入れを知り登録しました。 昨日 事務局に伺い概要を聞いたところ、諸々の問題点もある様です。 子供を預かる・預ける以上 双方とも相手の情報も気になるだろうし、信頼性も気になるところと思います。
事務局 担当者から、もしよかったら 中村さん達の業界関連の関係者で預けたい方がいれば聞いて頂けないか? との事でしたので とりあえず鈴木会長に連絡した次第です。
現在 約100世帯が登録してるようです。
富山は 田舎ですが、環境は良く 大きい家も多いので安心かと思います。

お忙しい中とは思いますが一考していただければ幸いです。

(後略)



中村さんのご連絡先はこのブログでは省略しました。
何らかのご迷惑をお掛けしてくないためです。

この件で、お話を聞いてみたいという方がいれば、私までご連絡ください。

私(鈴木)の連絡先:mucha@rr.iij4u.or.jp

2011年4月3日日曜日

復興支援への検討会

昨日4月2日は、日調連から会長はじめ4名の役員の皆さんが宮城県土地家屋調査士会にいらっしゃいました。

昨日は、日調連と合同で復興支援について検討会が、開催されました。
私たちは、地域被害の実際と、ここまでの宮城県土地家屋調査士会の取り組みと、現在何を検討しているかを日調連に伝えて、日調連からは政府や行政の動きについてをお聞きし、今後の復興への動きについて議論をしました。

復興支援のモデルは、阪神淡路の震災とは異なることになります。
被害の実態と、行政との動きがあの時と異なるからです。
そこで、これから動くべき仕様の案を具体的に議論しました。

詳細はこれから詰めますが、お互いに大きな流れを確認しました。

また明日4日は、日調連から3名の役員の皆さんがいらっしゃいます。
日調連の行っている各省との打合せを踏まえ、今週から宮城県土地家屋調査士会は宮城県と打合せを始めます。

具体的に決まったら、皆さんに報告を致します。
現在の検討会も、まもなく分科会が必要になります。
その時は皆さんにお声をかけます。

宮城県土地家屋調査士会会員全員で、揃って地域復興のために動きたいと思います。
宜しくお願い致します。

Q&A被災地支援マニュアル その5 ヒーロー

被災地にいる私がこのようなことを書くのは気が引けます。
そして、この書き方を間違うと、皆さんからの折角のご支援が止まるかもしれません。
以下は、これも実際に有った会話です。同じご支援を戴くなら、こう考えて戴く方が効果的で嬉しいのだけれどと、お伝えしたいだけなのです。
ご理解の上、被災地に更なるご支援を宜しくお願い致します。

Q)支援物資を持って行って被災者の皆さんに直接手渡したいから、町内放送などで避難者の皆さんを呼び出して欲しいんだけど。

A)支援する場合は、どこに何を持って行けば良いか事前に調査してください。現地に行ってから一人一人に直接渡すことは、場合によっては現地の支援プログラムの邪魔になることもあるので、現地の支援者と連絡を取って、機械的に動けるように段取りをしてください。

解説)
現地では有線放送が使えるか分かりませんし、有線放送をする内容の基準も有ると思われます。
個人の物資がどれだけ渡せるのか分からないという内容だけで放送できるのか、分かりません。実際に避難者が動くことは、簡単でないことも有ります。
そこまでして避難者が伺った時に、物資が足りず、手渡す物が無くなっていることも有るでしょう。

できれば、事前に現地を調査していただき、どこに何を持って行けば良いか、ご確認ください。もちろん、持って来てくださって、お声をかけてくださることは、大きな勇気を戴けることだと思います。でも物資だけのことを考えたら、今は宅配便も使えますので、お送りくださるだけでも嬉しいのです。
どこに何を持って行けば良いのかは、毎日変わるはずですので、ネット検索や現地の者に直接連絡をして調べてください。

もちろんテレビで見た、肉親を亡くした悲しみの中で、寒さや空腹と闘っている避難者の「あのおばあさん」に、暖かい毛布や下着を直接届けたいと思ってくださることは、心から嬉しいことです。
でも、そのおばあさんだけが、避難者ではないのです。
支援物資を100枚もって来てくださり、直接100人にお配りしたい気持はよく分かります。でも実際の配布は地元に任せて欲しいのです。

とにかく「トラックで乗り付けたところに避難民が群がって物資を戴く」ようなイメージではない支援を想定して欲しいのです。先日の「Q&A被災地支援マニュアル その2 炊き出し」で書いた「炊き出し」の話も同じ発想かもしれません。
被災者は、誰かヒーローを待っている訳ではないので、淡々と行っていただくことが、むしろ嬉しいはずです。

2011年4月2日土曜日

Q&A被災地支援マニュアル その4 詰め込み

Q)被災地は困っているから、気の付いた様々な物資を箱に詰めて送ろうと思います。

A)1箱にはできるだけ同じものを入れてください。様々な物資を1箱に詰めたい時は、箱の外に中身の明細を個数とともに書いてください。

解説)
様々な生活の場面を想定して、その場面場面で必要な物資物資を詰め込んで送って戴けることは、被災者にとって大変嬉しいことだと思います。
知人の一軒家に心のこもった様々な物を送る時はこれで良いでしょう。

しかし、避難所等の共同生活をしているところへ送るときは、これは避けてほしいのです。
一箱に一種類。そして箱に「中身が何か」、「何個入っているか」を書いてください。
紙おむつなどサイズが有るものについても、同サイズを一箱に詰めてください。

避難所等への一番大切な支援の原則は、被災地の手を煩わせないことです。
被災者は生きることで精一杯なのです。
被災者に箱を開けて仕分けをしないで済むように詰めて欲しいのです。

それでも支援者のご事情で、様々な物資を一箱に詰めたい時には、箱の外に中身の明細を個数とともに書いてください。特に被災者が大勢いる避難所などでは、最低限のこの配慮が大変重要ですので、宜しくお願い致します。
自治体への物資の持ち込みも、この一箱一種の原則から外れているものは受け取らないことが多いようです。

風呂に入りたい!その後

仙台は少しずつ都市ガスが復旧し始めています。
しかし、我が家の都市ガスの復旧は、もう少し先らしいです。毎日電気ポットでお湯を少しずつ沸かして、先発したりしておりました。
先日のブログで、風呂に入れないと書いたら、様々な情報を戴きました。
改めて皆さんに感謝します。


まずは、兵庫会の奥村昌寛さんからのメールです。


庫会、神戸支部の奥村です。
お疲れ様でございます。

鈴木会長のブログで、ガスが未だ戻らないことを読み、神戸もガスの復旧に三カ月要したことを思い出しました。

当時、子どもが未だ3歳で、銭湯に行くにも、順番待ちで待っている間に風邪をひくおそれがあり、どうしたものかと悩んでいましたら、噂で熱帯魚用のヒータをお風呂にセットして沸かせると聞きました。

早速、2台購入して、湯船一杯に水を張り、朝セットしておきますと、夜9時頃には丁度いい温度になりました。

最初に入るときに、バケツに何杯かのけておき、水で薄め、次の人が入る際は、そのバケツのお湯を入れる・・・
この要領で、お風呂に入ることができました。

電気代がかかりましたが、急場しのぎとしては、充分でした。熱帯魚ヒータの熱で、浴槽が変色するおそれもありますので、ご留意ください。

電力事情を考えますと、良案とは言えないかもしれませんが、1週間に一度でもご家庭の浴室でゆっくりされると、お疲れも少しはとれるのではと思い、ご紹介させていただきました。



嬉しいメールです。


「それでは、熱帯業の気分になってみようか」とネットを検索していた頃、宮城会の相原克俊さんから電話が入りました。
「湧かし太郎」という製品があります。電気でお風呂を湧かすものです。ネットで検索すると出て来ます。」と教えてくれました。相原家では買って使い始めているそうです。


熱帯魚ヒータの人間版ですね。
本来は24時間風呂を実現する商品でもあるようです。
調べてみると、他にも様々なこの種の商品があるのですね。
ただしネットで調べると、この時期さすがに売れていて「入荷待ち」のところが多いようです。


「何時手に入るか、その前にガスが戻るか」とグズグズしていましたら、友人が直接「スーパー風呂バンス1000」というものを送ってくれました。やはり熱帯魚ヒータの人間版です。


みなさん、ありがとうございました。
まだまだ風呂に入れない地域の方に参考になるかと思い、紹介しました。

2011年4月1日金曜日

役員専任委員会開催

昨日3月31日は、5月の定時総会に向けて役員選任委員会と、並行して地震対策本部の中で復興支援業務の検討会を開催しておりました。

この復興支援業務は、日調連と連絡を取りながら進めているものですが、阪神淡路の震災の時とは被害状況が異なるので、その対応も違うアプローチになりそうです。どちらにしても待った無しの対応になります。概略が決まってきたら、また報告します。

役員選任委員会については、今期の定時総会に向けたものです。
各支部から役員選任委員の方に集まってもらったのですが、いつもなら全員出席なのですが、今回だけは3名の欠席がありました。これも地震後の事情で、どうしても欠席になったようです。

先日お知らせしたように、予約していた会場のメルパルクからも、地震の被害により会場を使えない旨の連絡が有りましたし、このような状況なので、定時総会の日程を延期するかという話も出ました。

ただし、次期の宮城県土地家屋調査士会は、事業計画も予算も、すべて「災害復興」に集中させるべきと考えています。
そうであれば、早く新しい体制を作って、事態に即応しなければなりません。
総会を伸ばすことで、解決できることは、少ないような気がします。

そこで翌日の5月20日に、宮城県建設会館で、定時総会を開催する方向で進めています。

これからは、事務所を失った土地家屋調査士の仲間はもちろん、事務所が残った土地家屋調査士にしても地域の経済活動が極端に低下するので、土地家屋調査士全員が経済的に辛くなるでしょう。
しかし、一人ではできないことも、組織ならできることが有ります。

この宮城県で、「もう一度土地家屋調査士業として頑張る。」と言える環境を再構築するために、総会では皆で議論しましょう。

桜 ~ 春の来ない冬はない

4月になりました。

以下の写真は、神奈川会の佐川祐介さんから戴いた写真です。
3月29日、本牧市民公園、三溪園南門そばでの撮影だそうです。

桜は良いですね。
私は大好きです。
この淡い桜色に、寒い中にも「春が来るよ」というメッセージが込められています。

東北の桜の開花まではもう少しかかりますが、必ず満開の桜が見られるでしょう。


佐川さんから以下のメッセージが付いてました。

「春の来ない冬はない」