2024年10月20日日曜日

土地家屋調査士試験の真っ最中に祈る

年に1度の土地家屋調査士試験の筆記試験が本日(10月20日)に開催されています。ただいま13時20分、まさに試験開始後20分です。

受験生は今回の試験の全容を見て、択一式と書式の難易度を測り、解答の順番などの計画を立て、一心不乱に解答を書き始めているころだと思います。


土地家屋調査士試験は合格率9%から10%と言われておりますが、私は受験のモチベーションさえ保つことができれば、誰でも合格できない試験ではないと思っています。

老若男女、現代人は皆忙しいです。その忙しい中で時間を割いて受験勉強時間を取るのです。合格後に余程の明確なビジョンがない限り、やはり目先の仕事や家庭サービスを優先することになると思います。勉強しない言い訳は無数に存在します。
さすがにそれでは合格できません。

試験に合格してから何をすべきかわからずに、結局何もせずに何年も過ごす人がいます。モチベーションなしに合格した人とも言えますので、それはそれで大したものですが、それなら時間の無駄だったのではないでしょうか。
土地家屋調査士試験は土地家屋調査士業を始めるための試験です。だから当然にその後の計画があってしかるべきものだと私は理解しています。

定年退職後のために取っておこうという目的で受験する方もいます。それを悪いとは言いませんが、合格したとしても何年も先まで受験勉強のレベルを頭に残し、さらにその先プロとしてやっていくための知識の積み上げをするという事は相当大変な作業だと思います。
また定年退職まで待っていられるという事は今の環境も悪くないという事でしょうから、やはりどうしても受からなければならないというモチベーションはなかなか持てないと思います。

何年も受からない方の理由は、合格してからの具体的なイメージがないからだと思っています。

私の塾やガイダンスでお目にかかる方で、10年合格していない人が私と30分話しただけで翌年合格することが過去何人もありました。

それは10年間の受験勉強の蓄積がその年に花開いたのではなくて、11年目に人生の先が明確になり、その年に本気になっただけだと思っています。

何回か受験して合格してない方に、以下のような質問をすることがあります。
「この試験合格により、あなたの人生はどのように変わりますか」
この問いに具体的に答えられない方が結構います。
逆に「この試験に合格さえすれば、今の人生から抜け出せる」これが思える方ならば、1年でも合格できない試験ではありません。


今回の土地家屋調査士試験には、鈴木修塾から2人が受験しています。

鈴木修塾には、土地家屋調査士試験に合格してから、開業するための業務知識や経営知識を求めて参加する方が多いですが、彼らのように合格前に受講する方もいます。
彼らは 鈴木修塾を通して土地家屋調査士になったら早速何をすべきか、どのような土地家屋調査士を目指せばいいか、そして毎日何をすべきかが明確になったと思います。
あとは合格するだけです。
土地家屋調査士になりたいという目的意識と一流になるまでの道筋が明確になったので、彼らに合格後の迷いは一切なくなりました。
そのような気持ちで1年間過ごしましたので、相当忙しい彼らでも、合格しないわけがないと思っています。

試験にチャレンジする人にとって、土地家屋調査士試験に早く合格することが最終目的ではなく、土地家屋調査士として早く一流になって人を助け、自分の職業としても確立することの方が目的ではないでしょうか。

だから、この2人の合格後は土地家屋調査士として一気に頭角を表すのではないかと楽しみにしています。


筆記試験はあと60分程度でしょうか。

焦らずに、ここまで蓄積した実力を100%出せることをお祈りいたします。

彼ら2人を含むチャレンジする皆さん全員を心から応援します。