先週末に開催した「土地家屋調査士事務所開業ガイダンス in 福岡」。
その事前アンケートで、参加者のYさんから切実なご質問をいただきました。
当日はYさんのご事情に合わせたアドバイスをしましたが、これは多くの受験生が直面する「共通の壁」でもあるため、ここでも一般論としてシェアしたいと思います。
【Yさんからのご質問】
「60〜70代まで土地家屋調査士として社会貢献したいと考えています。実務経験を得るために9社へ応募しましたが、年齢を理由に不採用が続きました。今後、どのように実務経験を積む道を探すべきでしょうか。」
年齢を理由に不採用が続くと、本当に心が折れそうになりますよね。そのお気持ち、痛いほど分かります。
ですが、まずお伝えしたいのは、「60代、70代まで社会貢献したい」というYさんの志は、何一つ間違っていないし、絶対に諦める必要はないということです。私たち土地家屋調査士には定年がありません。生涯現役でいられる、本当に素晴らしい資格です。
私は常々「実務経験を積むには補助者になるのが一番の近道」とお話ししています。しかし、現実には様々な事情で補助者になれない方がたくさんいます。
・Yさんのように、年齢を理由に採用が見送られてしまう方
・近くにそもそも募集している事務所がない方
・すでに他の資格(司法書士など)や本業があり、転職が難しい方
・ご家族の介護や子育てなどで、常勤の勤務ができない方
前提として、「補助者」とは学校の「入学」ではなく、あくまで事務所の「雇用」です。
事務所側もボランティアではないため、限られた予算の中で「今すぐ即戦力になるか」「長く働いてくれるか」をシビアに判断せざるを得ないのが本音です。募集のタイミングもあります。
ですから、不採用が続いたからといって「自分には能力がないんだ」と落ち込む必要は一切ありません。
そこで、私からの提案です。
「給料をもらって勉強する」という考え方を、一度リセットしてみてはどうでしょうか。
本来、ものを教えてもらうにはお金を払うべきなのです。
だから思い切って、「お金はいりません。無料でいいから手伝わせてください。その代わり、実務を勉強させてください!」とアプローチしてみるのです。
「無料の労働力」として飛び込んでくる熱意ある人を、土地家屋調査士事務所は頭ごなしに拒絶しないかもしれません。むしろ「そこまで言うなら、ちょっと現場に連れて行ってみるか」と、話がガラリと変わる可能性があります。
土地家屋調査士事務所側も「タダで手伝ってもらっている」という心理が働くため、いつもより丁寧に仕事を教えてくれるかもしれません。
失礼を承知で申し上げれば、Yさんのご年齢であれば、若い世代に比べて多少の蓄えや、今の本業での収入があるはずです。
一時的に「無給(もしくはそれに近い)」の期間を作ることは勇気がいりますが、それは未来の自分への「開業投資」だと割り切ってみてください。
そこで泥臭く、しっかりと本物の実力を身につければいいのです。
資格を取り、独立して、土地家屋調査士としてバリバリ稼いで回収すれば、何の問題もありません。
それでも無ければ鈴木修塾もお役に立つと思います。
道は一つではありません。
「雇ってもらう」以外の選択肢も視野に入れて、一歩を踏み出してみませんか?
応援します。

























