2026年5月20日水曜日

一番もったいないのは“動けなかった3年間”ではありませんか

 6月14日(日)に福岡の博多駅東で開催する「土地家屋調査士事務所 開業及び経営ガイダンス in 福岡」に向けて、事前にこんなご相談をいただきました。

実は、これは毎年とても多いご相談のひとつです。


「私は別業種の会社員として働いています。

土地家屋調査士試験に長い年月をかけて合格し、思い切って3年前に登録しました。

土日だけでも知り合いの先生のところで仕事を学び、うまくやれそうだと確信できたら会社を辞めて、土地家屋調査士として人生をやり直そうと思っていました。

でも、現実は甘くありませんでした。

最初のうちは月1回ほど、地元の友人の事務所を手伝っていましたが、それも続きませんでした。

気づけば、実務書やネット記事を読むだけの日々。

『自分はいったい何をしているんだろう』と情けなくなります。

実務経験もなく、何もできません。

退会しようかとも思いましたが、ここまでの努力を思うと踏ん切りがつかず、悩んでいます。」


まず、この相談者さんに伝えたいこと

この方は決して怠けていたわけではありません。

「どうにか前に進みたい」という気持ちがあるからこそ、3年間も悩み続けているのです。

その葛藤は、私にも痛いほど分かります。


ただ、いくつか“つまずきポイント”があるのも事実です。


1. 土日だけの手伝いで一人前になれるか?

正直に言えば、かなり難しいです。

もちろん、土日に何を学ぶか、それを平日の夜にどれだけ補うかによって違いますが、週に数時間だけでは「測量のポールを持つ」程度で終わってしまいがちです。

それは、あなたの能力の問題ではなく、時間の使い方と戦略の立て方の問題です。


2. “うまくやれそうなら辞める”という前提の危うさ

相談文の中で一番気になったのはここです。

うまくやれそうなら会社を辞める

うまくやれなければ土地家屋調査士は辞める

でも、今はどちらも辞めていない。

つまり、どちらにも踏み切れないまま3年が過ぎてしまった。

これは「もったいない」という気持ちが強いからですよね。


・会社を辞めるのはもったいない

・調査士を辞めるのももったいない

・だから動けない


でも、本当にもったいないのは――

この3年間の“宙ぶらりんの時間”ではないでしょうか。


3. 人生は「いつかそのうち」では動かない

土地家屋調査士に限らず、どんな仕事も

「うまくいきそうになったら本気を出す」

というスタイルでは前に進みません。

本気を出した人にだけ、道が開けていきます。


ただし、会社を辞めるかどうかは慎重でいいと思います。

辞めていないということは、まだ戻る道も残っているということです。

それは悪いことではありません。

(測量会社などの業界が近い会社に勤めながら土地家屋調査士登録することには微妙な問題があることは過去のブログでお伝えしていますので別議論です)


では、どうすればいいのか?

このメールだけでは、あなたが本当に何を望んでいるのか、どちらの道が幸せなのかは分かりません。

だからこそ、6月のガイダンスで直接お会いした時に、あなたの気持ち、今の状況、ご家族の気持ち、これまでの努力、そしてこれからのあなたの人生について、じっくりお話を聞かせてください。

そのうえで、あなたにとって最善の方向性と具体的な行動プランを一緒に作りましょう。


その結果、あなたがどんな答えを出そうとも、私はその選択を全力で応援します。