2022年12月31日土曜日

鈴木修塾(土地業務)申込または仮登録のお願い

年末年始は、令和5年1月開催の鈴木修塾「事務所開業・経営・運営」と4月開催の「土地業務」について、準備をしております。

1月の申込みは既に締め切っておりますが、実は4月開講予定の鈴木修塾「土地業務」については、まだ詳細を発表する前にも関わらず、お問合せが結構来ています。

鈴木修塾の「土地業務」と「建物業務」については、フィールドワークも含むので、一人も落ちこぼれなく指導するために人数限定で開催したいという考えがあり、実際に今年9月の「建物業務」は参加希望の方が多かったことから、受講者を2グループに分けて2期日で開催いたしました。

現在のお問い合わせの状況だと、来年4月に開催予定の「土地業務」についても、今年9月と同様に2期日に分ける必要が出てくるかもしれません。

そのためには、講義会場やフィールドの手配もしなければならないので、日程を確定させたいのです。

そこで、この土地業務の塾への参加に興味のある方に仮登録をお願いしたいと考えました。

いただいた参加希望人数を確認して開催方法と日程をご相談の上決定させていただきます。

以上の趣旨をご理解いただいた上で、参加の確定している方の早めの申込と、まだ確定できないで迷っているという方の仮登録を、お願いいたします。



「土地業務」(裁判に耐えうる筆界の調査確認方法と具体的土地業務)

約2か月間のLINEグループによるワークショップと3泊4日の現場も含む合宿形式。

土地業務というとすぐ「測量ができれば」と考える方が多いですが、測量ができるのは当たり前です。私達の資格は国土交通省ではなく法務省傘下の資格であることを考えれば、身に付けるべきノウハウは測量以外の部分がとても大きいです。

土地業務に対する考え方(営業、受託から、納品まで)を説明します。

特に、各種資料(書証)の理論と調査方法、地形地物など(物証)の見方、隣接地所有者との立会(人証)のコツや、分かりやすい図面の描き方、裁判に耐えうる土地業務の取扱方法など、本塾でないと身に付けにくい項目を中心に説明します。

また、本塾でなくても身につけられる測量やCAD、オンライン申請の方法は、日程の都合で講義から省きますが、ご自分でトレーニングする方法を教えます。


    日 時(予定):令和5年4月13日(木)~4月16日(日)

    場 所(予定):エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

    受講料(予定):137,500円(税込)

    宿泊料(予定):15,450円(税込)3泊4日朝夕2食付きの料金です。  

    形 式:3泊4日の合宿です。本来1か月欲しいのですが、お互いの時間と費用の負担を減らすために、内容を工夫して日数を設定します。LINEグループで事前に勉強をしてもらい、当日は夜まで勉強をします。

    受講定員:個別指導に近い形を取りたいので調整させていただくこともあります。

 完全初心者歓迎です。測量ができなくても今回の受講には差し支えありません。

    登録または仮登録の方法

    以下のメールアドレスに直接メールをお願いします。

    件名は「鈴木修塾(土地業務)受講申込み」または「鈴木修塾(土地業務)受講仮登録」でお願いします。

    鈴木修 mucha@rr.iij4u.or.jp


その他

・「仮登録」の方には、個人的に日程変更の相談をさせていただくことがあります。

・受講が終わってもLINEグループは続きます。建物登記報酬2件弱の受講料で、鈴木事務所のノウハウと、補助者年月を短縮または省略できる人生の貴重な時間と、一生の仲間を得られるとお考えください。


「鈴木修塾」という名前は売名行為のつもりではありません。普通ならもっとスマートなネーミングを考えるでしょうね。でも、この塾名には責任の所在をハッキリさせる覚悟を示す意味で私のフルネームを入れているのです。

後輩の皆さんを「一人前の」土地家屋調査士にするだけなら、ここまでしなくても良いのかも知れません。

しかし、この塾では「一流の」土地家屋調査士を創りたいのです。

その根本を責任を持って教えたいのです。

本気なのです。

来年もよろしくお願い致します。




2022年12月28日水曜日

経験値は自分で上げる~土地家屋調査士を目指す人達へ

開業ガイダンスや鈴木修塾、または個人的な相談など、今年も土地家屋調査士を目指す多くの人たちとたくさん話をしてきました。

資格試験に合格した時点では持ち得ていないもの、しかし、その後の土地家屋調査士事務所を開業する時点では手にしていなければならないものとして「実務をこなすスキル」や「経営するスキル」などがあります。

この合格と開業の間に存在する大きなギャップをどうやって埋めていくか、つまり、これら二つののスキルをどうやって手に入れていくのかが喫緊の課題となるわけです。

この大きなギャップを埋めるために、一般的には各土地家屋調査士事務所の補助者勤務などを通じてこれら二つのスキルを学び実力を付けていくのです。

しかしながら、どうしても補助者になることができない事情を抱えている方や、開業までどうしても急いでいる方たちのために「土地家屋調査士鈴木修塾」を開校しました。


ただし、補助者にしても私の塾にしても、どんな選択をしても、ただ教わることを待っているような受け身の姿勢では力が付きません。

長年土地家屋調査士を目指す方々の相談を受けていて、とても気になることは「私は補助者勤務しているのですが、その事務所ではまだ建物の仕事を預けられないので、未だに建物登記ができないです」などと相談者が言い始めることです。

誰かに教えられなければ、または仕事を預けられなければ、いつまでもできないままで待つつもりなのでしょうか。

皆さんは外を歩くたびに無数の建物を見てきたはずです。

それらの建物をただ通り過ぎるのか、それとも不動産登記法ではどのように登記すべきなのかと意識的に見て通るのかの違いだけで、皆さんの経験値は飛躍的に上がります。

土地だって同じです。

塀の造りと境界標の関係や土地の利用方法などを、意識して見るだけでも様々な発見が有るはずです。基準点や境界標の種類を見て歩くだけで必ず力になるはずです。

動いて、見て、考えれば、疑問が湧きます。疑問が湧けば、調べたくなります。そして調べることで、確実にあなたの力になります。

だから一駅早く降りて、意識を持って建物や土地を見て歩くのです。

経験値と一緒に、土地家屋調査士として必須の体力も身につきますよ。

来年はうさぎ年。大きく飛び上がりましょう。






2022年12月23日金曜日

初心を忘れずにできるだけ長く世の中に貢献していきたい

 昨年東京のガイダンスでお目にかかった「I」さんからメールをいただきました。とても嬉しいメールでしたので、「I」さんの了解を得て、ここで紹介いたします。

「I」さんに電話したときに、「I」さんはちょうど大きな仕事を受託したところでした。「I」さんは補助者歴も長いので、おそらく何とかなるだろうと思っておりましたが、良い感じでスタートできているようです。

メールの中の「初心を忘れずにできるだけ長く世の中に貢献していきたい」がとても良いですね。

もちろん、彼が何か業務上困ったらいつでもフォローするつもりです。がんばれ。


鈴木先生

お世話になります。

昨年11月の錦糸町での先生のガイダンスに参加させていただきました「I」と申します。

突然のメールで大変失礼いたします。

迷っていましたが、先生のガイダンスのおかげで、開業する決意が固まり、今年の1月に登録し、4月に開業しました。

ありがたいことに忙しくさせていただいておりまして、(いまのところ)大きな問題もなく、なんとか今年を無事終えられそうです。

年の瀬もせまり今年1年を振り返ってみたところ、始まりは鈴木先生だったなと思い返したところ、先生にお礼の一言も申し上げていなかったことを恥じましてご連絡させていただきました。

あのガイダンスで背中を押していただけたこと大変感謝しております。

今後も土地家屋調査士としての課題・難題はでてくるでしょうが、初心を忘れずにできるだけ長く世の中に貢献していきたいと思います。

ありがとうございました。










2022年12月19日月曜日

試験合格発表待ちの方へ

気持ちはわかります。

10月試験で、発表が翌年1月なんて長すぎますよね。

書式まで複数人で厳重に採点するのだから時間がかかるのは仕方ないにしても、待つ方はつらいですね。

自己採点で合格したかなと思っていても、書式もあるのでモヤモヤしていると思います。

おそらく、モヤモヤしたまま年を越すことになりますね。

不合格なら来年のために、合格ならプロとしてより高みに行くために、どちらにしても勉強しなければならないことはわかっていますよね。この点については、私も過去にブログで何度も書いてきました。

それでも、どうしても中途半端な気持ちのままで、何かに集中できないのでしょう。

その気持ちはよくわかります。


世間もクリスマスだとか、年末だとか、正月だとか、何かと落ちつきません。

皆さんもそうであれば、この年内の半月だけ、試験には合格した前提で次の行動のシミュレーションをしてみませんか。

合格になっていたら、どうするのか。

個人開業を目指すのか、それとも補助者で修行するのか、法人に就職するのか。

今の仕事はどうするのか。

それは何年の何月から行動開始なのか。

開業をするのなら、事務所はどうするか。

自宅か別か、別なら賃貸か購入か。

設備はどこまで揃えるか。

それぞれカタログなり見積なりを取り寄せてみる。
事務所の間取り図にそれらを置いてみる。

いろいろ妄想してヒートして、電卓叩いてクールになって・・・、ね、楽しめるでしょう。


土地家屋調査士として、どんな業務を得意としていくのか。

どうですか、モヤモヤがワクワクに変わってきますよね。


我々の世界には、上司はいません。

待っていても誰も与えてくれません。

だからこの世界に来たいのなら、待っているのではなく攻めるだけなのです。

自分をワクワクにコントロールするのです。

そうすればモヤモヤしません。


年が明けたら勉強しようね。

応援します。









2022年12月16日金曜日

探偵のような仕事

土地の筆界を調べることは、探偵みたいな作業だと言ったよね。

少なくても、現地の境界杭を測量して隣接地所有者の判子をもらえば良いだけの仕事ではない。

逆に国土調査の成果や他の土地家屋調査士の測量図の成果を復元するだけの仕事でもない。

それなら資格も研修も要らない。

そんな単純な作業だけしていたら、その場の業務は終わっても、将来地権者の代が変わる頃に訴訟が起こるかも知れない。


過去のできごと、見えない境界などを、今入手できる情報(書証・物証・人証)を分析して、あらゆる可能性を想定して、その可能性をひとつずつ潰していく作業だ。

資料に示されているわずかな手がかりを見逃さない注意力と、豊富な経験による推理力と、裁判にも耐えうる論理力が必要なんだ。


その上で権利関係や税金まで考慮した手続きの選択をする。

だから土地家屋調査士は専門家であり、作業員ではなく専門家としての報酬をいただける。


もう少し、探偵ということで説明しようか。

例えば学校で殺人事件が起きたとする。死体の脇でナイフを持っていた生徒が立っていたとする。

もうそれだけで、「こいつが犯人だ」と決めて調書を作成して「任務完了」と言ってたヘボ探偵は、3年前の君。

「学校の関係者すべてに可能性がある」と言って何百人も閉じ込めて捜査を始めた探偵が、今日の君。


焦るな、まだ先は長い。










2022年12月12日月曜日

来年1月の鈴木修塾(事務所経営・運営)の参加者募集を締め切ります

 このブログでお知らせした来年年明け1月20日からの来年1月の鈴木修塾(事務所経営・運営)の募集について、試験の合格発表を待っている方から土地家屋調査士のベテランまで、老若男女様々な経歴をお持ちの方々が集まってくれました。皆さんに会うことがとても楽しみです。

さて、11月14日のブログによる募集にも「個別指導に近い形を取りたいので人数を調整させていただくこともあります」と書かせていただきましたとおり、参加者すべての方のニーズに丁寧にお応えするためには、人数の調整をしたいと思いますので、そろそろ締め切らせていただきます。どうしても急いで学びたいという事情がある方は、個別にご相談ください。

それ以外の方は、次回の開催時にお願いします。

現時点で開催が決まっている「鈴木修塾」は、11月9日のブログでお知らせしたとおり、以下の「土地業務」と「建物業務」の2回ですが、次回の「事務所の経営・運営」の日程は未定です。

土地家屋調査士事務所の開業や経営、運営などを具体的に学びたい方は、ご要望のメールを私までお願いします。複数のご要望があれば具体的に開催日を検討します。


1.「土地業務」(裁判に耐えうる筆界の調査確認方法と具体的土地業務)

約2か月間のLINEグループによるワークショップと3泊4日の現場も含む合宿形式。

裁判に耐えうる筆界の調査確認方法と具体的土地業務。

土地業務というとすぐ「測量ができれば」と考える方が多いですが、測量ができるのは当たり前です。私達の資格は国土交通省ではなく法務省傘下の資格であることを考えれば、身に付けるべきノウハウは測量以外の部分がとても大きいです。

各種資料(書証)の理論と調査方法、地形地物など(物証)の見方、隣接地所有者との立会(人証)のコツや分かりやすい図面の描き方、トラブル対応方法などをお伝えします。

  日時:令和5年4月13日(木)~4月16日(日)

  場所:エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

もうすぐ募集開始します。


2.「建物業務」(建物だけに特化した場合の経営。建物でも差別化できる考え方)

約2か月間のLINEグループによるワークショップと3泊4日の現場も含む合宿形式。

建物だけに特化した場合の経営と営業方法。建物で他の事務所と差別化できる考え方。

各種建物調査も含めた具体的建物業務。

  日時(未定):令和5年6月中のいずれかの(木)~(日)の3泊4日を予定

  場所(予定):エスポールみやぎ (仙台市宮城野区)

ある程度人数がまとまれば早めてもよろしいですが、今のところ6月中に開催予定です。日調連主催の新人研修と重複しないように考慮したいと思います。 

現時点で日程は未定ですので「参加したいがこの日は困る」 などのご要望があれば考慮します。


 

 



2022年12月6日火曜日

彼は頑固で、すべてに本気だった。

仕事も、神輿担ぎも、中途半端には絶対しない。

彼が業界のリーダーをしていた頃は、他人の評判なんて気にしていなかった。自分が良いと思ったことは、全力で突っ走った。彼は私より攻撃的なポジションを取った。

彼に初めて出会ったのは、お互い40代前半の頃で、その時に「元早稲田のサッカー部だった」という話を聴いた。

あの何でも偉そうに話をする元日本代表監督の岡田武史氏をもっと偉そうに「おかだ」と呼び捨てにし、我がベガルタ仙台を初めてJ1に昇格させて仙台では清水大明神と崇められた清水秀彦氏を「やつ」と言い放った。

岡田氏は大学の後輩、清水氏は法政の同学年で、共に試合で戦っていた相手だったそうだ。

温泉で浴衣を着たとき、サッカ-で鍛えた脚を私にチラ見させながら「脚が太くて組めないんだよ」と呟いた、そんな微妙な彼の自慢話も笑顔とともに思い出す。

当然と言えば当然だが、彼は無類のサッカー好きだった。

彼は、日本代表がまだワールドカップに出場できない頃から、4年に1度世界中で開催されるワールドカップの大会を必ず観戦に行っていた。

日本代表が強くなった最近でこそワールドカップ観戦のために海外に行くサッカーファンが多くなったが、日本代表出場に関係なくずっと行っていたというのは、やはり普通じゃない。

今年のワールドカップは、日本代表が予選リーグでドイツを破り、スペインを破り、今朝未明に決勝トーナメントで前回準優勝したクロアチアと引き分けるという快挙を成し遂げた。クロアチアとはPK戦で負けたが、日本中が賞賛し歓喜している。

今年のワールドカップには彼にカタールまで連れて行ってもらうことになっていた。そして、この日本代表の快挙を目の前で一緒に観ることになったはずだった。

しかし、その約束も今年2月に叶わないことになってしまった。

あんなに楽しみにしていた彼は、この快挙をどこかで観ただろうか。

彼は風になったのだろうか。

あの頑固な彼には風は似合わない感じがするが、それでも軽やかな風になってカタールの空の上から、日本代表の偉業と、彼の大好きな世界中のサッカーチームの活躍を、まさに今、観ていることを強く祈りたい。