2018年6月18日月曜日

「余震に気をつけて」は挨拶文ではありません

今朝(2018年6月18日午前7時58分)、大阪府北部を震源とするマグニチュード6.1の地震があり、大阪・高槻市などで震度6弱の揺れが観測されました。
近畿地方を中心に広い範囲で震度5強や5弱の揺れを観測したようです。

津波の心配は無かったようですが、広い範囲で被害がありました。
今わかっているだけで3人の方が死亡、多数の方が怪我をされたようです。
住宅や塀が倒壊し、火災も発生して、停電、断水、交通マヒ等々、地震に伴う様々な被害が発生しました。
ご逝去された方々にはお悔やみと、被災された方々にはお見舞いを申し上げます。

さて、地震については、過去ブログに何かと情報や意見を書き込んでおります。
過剰反応と思われるかも知れませんが、東日本大震災で業界の対策本部長として動いた経験を少しでも伝えたいからです。

一番感じているのは、震災前後の対策についての情報などを一生懸命にお伝えしても、震災に直面していない人には一般教養程度にしか伝わらないことです。
「良いことを聴いた」と思ってくださるのでしょうが、聴いたことを実践してくださいません。実際は、一般教養ではなく、命に関わる情報のはずなのですが。
それでも、変わらずしつこいくらいに書き続けたいと思います。

今日もSNS等で発信していたことの一つが「余震に気をつけて」です。
今日の地震で無事だった人にお伝えしています。
本当は1、2ヶ月と言いたいところですが、少なくても1週間程度は余震に気をつけてください。
震度6強の地震の後ですから、余震は続くはずです。
また今朝の地震が最大震度とは限りません。
東日本大震災でも2日前に大きめの地震がありました。

以下2011年3月9日のブログです。
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2011年3月9日水曜日
「地震お見舞い」
宮城会会員の皆様
このブログをお読みくださっている宮城会会員以外の皆様

地震お見舞い申し上げます。
本日09日11時45分頃、大変大きな地震が有りましたが、皆様ご無事でしょうか。
県北では震度5弱とのこと。大変電話が通じにくくなっておりますので、メールにてご連絡申し上げます。
またご近所の土地家屋調査士のお仲間も問題ないでしょうか。
このようなときは、できるだけお声を掛け合いましょう。

地震の被害や何か業務上お困りのことが有れば、事務局までご連絡をお願い致します。 

これを書いている内にも余震が来ました。
これからもまだ大きな余震が有るかもしれませんので、どうぞお気をつけ下さい。

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このブログを書いた2日後に東日本大震災が起こりました。
皆さんを脅かしたいわけでもなく、世間を騒がせたいわけでもありません。
でも、本当に余震に気をつけてください。余震が大したことなければ、ラッキーと思えば良いだけですから。

日本人は何故か震災に関しては楽観的すぎます。

再度気をつけて周りを見渡しましょう。
今回無事に見える家屋や塀もダメージがあるかも知れません。
次の揺れで倒壊するかも知れません。
ある意味、準備の有余をもらったと思うべきです。

今回倒れた棚などは、震災対策をしないうちは、倒れたままでも良いでしょう。
元に戻しても、余震でまた倒れる可能性が高いからです。

しばらくは、高いところに登るなどの行動はできるだけ避けた方が良いでしょう。
海辺に行くときはAMラジオをかけておいた方が良いでしょう。
水や食料、携帯の予備電池の外に、常時必要な飲み薬などが有れば、切れないようにもらっておいた方が良いでしょう。東日本大震災のときはこの薬問題もありました。

「余震に気をつけて」という言葉をなにかと聞くでしょうが、これは単なる挨拶文ではありません。生きるか死ぬかを左右する言葉かも知れません。
東日本大震災でお世話になった関西の方々を心配して、私が心からお伝えしたい言葉なのです。






2018年6月11日月曜日

15分で結論を出す副次的メリット

今日友人とお話をしているときに、このブログで以前書いた「15分で結論を出す」という記事の話題になりました。

★15分で結論を出す             2010年5月25日
「15分で結論を出す」についての質問に答える 2013年8月7日

重い軽いにかかわらず、私達は毎日毎日何らかの決断をしなければなりません。

私はこれらのブログ記事にも書いていますが、「何かに迷ったら基本的に15分以内で結論を出す」ように意識しています。
他人から見て「決断に時間がかかっている」ように見えるときは「既に出ている結論を実行する為に環境を整えているだけ」のはずです。

さて、この15分程度で結論を出して良い理由は、「自分で決めるべき場面において自分の能力以上のものが出てくるわけでもなく、材料が揃った中で何日迷っても即断しても、結論は大して変わらない」と思うからです。

また、もう一つの理由として私が考えていることは、「迷う時点で論外の選択肢は既に排除しているはずだから、実は選択肢のどれを選んでも誤りではない」ということです。

分かりにくいですか。
たとえば「A子ちゃんとB子ちゃんとどちらと付き合おうか」と迷っているとして、最初から選択肢にないC子ちゃんは、この迷いに入っていないはずです。
「もしかしたら、もっと素敵なスーパーC子ちゃんが現れるかも」といつまでも決めないでいると、どちらもいなくなります。
ちょっと不適切な比喩だったかな。
もっともこの設定だったら、私の友人達は「迷わず両方と付き合う」と言い出すかも知れないな。


さて、話しを戻しますが、即断即決には副次的なメリットがあります。

「自分の選択は誤りだった」と気が付いたら、無理して続けずにやめて良いのです。
「飽きっぽい」「長続きしない」などという他人の評価は気にしないでください。
彼らはあなたの人生に責任を持ってはくれませんから。

人生で一番もったいないものは時間です。
個人の人生において、時間は有限です。

選択に余計な時間をかけなければ、万が一「自分の選択が誤りだった」と気が付いたときに、引き返してやり直す時間が十分有るということです。
これも即断即決をする副次的メリットです。





2018年6月5日火曜日

私の本の読み方(その9) 読んだ本を覚えている方法

私は子供の頃から読書が好きでした。
小学2年生の時に出会った初めての小説「三銃士」に心躍ってからは、活字中毒になったようです。活字なら何でも良かったのです。
子供の頃から多読でした。
友人の家にある児童文学全集を毎日借りに行って、毎日1冊読みました。
友人の家の本を全部読み終わってから、小学校の図書館の本に移り、小さな小学校でしたから図書館の本の大半は読んだはずです。

ですから、有名な古今東西の名作と言われる本は、すべて読んだはずです。
しかし、残念ながらそれらの内容は結構覚えていません。

当時はただただ面白いから読んでいたので、別に覚えている必要も感じていなかったのですが、味わうことなく読み飛ばしたことを、もったいなかったとも思っています。

社会人になると時間が無いので、子供の頃よりもっと速読になります。
だから、読んだけど詳細は覚えていないという本は今でもたくさんあります。
それでも、まったく覚えていないという本は少なくなりました。
大人が本を選ぶときには何らかの意味が有って選ぶので、その点だけでも充分思い出すきっかけにはなるからでしょう。

さて、それでもせっかく忙しい中読んだ本ですから、もっと深く覚えていたいものです。
そこで、私がここ10年程継続していることが「何行でも良いから本のキーワードと感想をメモしておく」というものです。
本の内容を要約して文字にしようとすると、単語を選ぶ過程を経ることで、鮮明にしかも構造的に記憶が定着します。

これらは誰にも見せない前提で書いていますが、その本を他の人にも紹介するつもりで書けば、その本についての理解と記憶は完全に自分のものになるでしょう。
その本について、自分が感じた良いところ、自分が関心を持ったところを伝えるために、誰にでもわかる客観的な表現を探すだけで頭に定着します。
これは観た映画についても同じです。

一番良いのは読後にブログを書くことかも知れませんね。
確実に他の人にわかりやすい表現を考えるからですね。
さすがに数行ではブログにならないので、私は最近読書ブログを書いていないですが。



2010年7月29日のブログで紹介した★私の本の読み方(その4) スライドメモ編は、絶対に理解したい本や忘れたくない本を読む場合に今でもやっている方法です。
これもお勧めです。