2021年1月24日日曜日

公務員を辞めて土地家屋調査士になること

コロナ禍の中、集合形式のガイダンスができず、個別ガイダンスをしておりますが、ひとりに結構時間がかかるので、まだ参加希望者全員の質問や相談を消化できておりません。相談者全員が真剣ですので、こちらも十分に時間が取れる日でないと約束ができないのです。

さて、その個別ガイダンスでお話しした方のひとりが公務員の方で、公務員を辞めて土地家屋調査士になりたいとのことでした。

土地家屋調査士の新人達に彼の話をしたら、おそらく10人のうちに8人は「公務員でいた方が良い」と言うかも知れません。

土地家屋調査士に限らず、個人事務所を開業したての新人なら、夜中まで働いても収入が安定しません。悩みも多いでしょう。

私も開業当初は、このまま土地家屋調査士をやっていくことにとても悩みました。今から公務員試験を受けようかと本当に思いました。


さて、仕事は何の為のものでしょうか。もちろん、収入のためです。

安定した収入を望むなら確かに公務員の方が良いかも知れません。もちろん、部署にもよるでしょうが、ちょっとやそっとのことではクビになることはありません。

でも、彼は土地家屋調査士になりたいと思っています。


私は思っています。確かに仕事は収入のためです。しかし、それだけでは無いはずです。

人生の時間の大半を占める仕事の時間をどう考えるのか、人それぞれでしょう。

少なくても私は収入のためだけに仕事をしているわけではありません。

もちろん、最低食べていくための収入は必要です。でも、大金持ちになっても1日に3食以上を食べる必要は無いです。死ぬまでに使い切れない金を貯める必要もありません。

人生で卑屈にならないで生きる程度の収入があれば、それ以外は理想に生きたいと私はそう考えています。お客様の為にも社会の為にも、いわゆる三方良しの仕事をする事務所でありたいと思っています。

そして個人事務所の独立開業とは、理想的な職場環境を自分で作ることでもあります。


公務員の彼は、人間関係か業務内容か何かが不満なのか、それとも理想とする何かを実現するため、公務員を辞めて土地家屋調査士として個人事務所を開業したいようです。

彼のそこがしっかりしているのなら、合格は難しくないでしょう。

応援します。