本日、東京で開催予定だった「土地家屋調査士事務所開業・運営ガイダンス」の代替の個人ガイダンスを、1人 行いました。
今日は1時間弱でしたが、とても疲れました。
お話ししていて、あまりにも甘いと感じました。
資格試験合格だけで何らか成功した気分になっているようです。
先日もこのブログに書いたように、残念ながら試験に合格した程度の知識で生きていけるような資格はありません。専門家としての勉強はこれから始まるのです。
今日は、専門家としての必要スキル、スキルの付け方、事務所経営のいろは、可能性のある営業先、マーケティングの考え方などなど。
その人の人生がかかっているから、嫌われても良いと思って厳しめに説明しました。
まずは力を付けることも含めて、誰も手助けをしてくれません。時間では解決しません。
自分からアクションを起こさなければ何も進まないのです。できないことが分かっているなら、次々にそれを解消するだけだと思うのですが。
測量できないなら、誰かから測量機械を借りて、貸してくれなければレンタルをして、公園でも測量に行けば良いでしょ。登記申請手続きが分からないなら、最後の申請情報を送信する手前まで模擬で何度も作れば良いだけでしょ。
お客様の相談ですか。お客様は登記書式や測量の質問なんかしません。土地家屋調査士の分野を絞ってくるわけでもありません。たとえば相続の相談が来たと仮定する。自分の親が亡くなったことを考えれば何を聞かれそうか分かるでしょ。それに答えられそうもなければ、次々に調べれば良いだけでしょ。
誰を、何を、待っているのですか。
彼は土地家屋調査士会に登録するとかCADを買うとか言ってましたが、専門家としてまだ何もできず仕事が来る当ても無いうちに、つまり入金の予定がまったく無いうちに、固定費を払い始めることはあまりにも心配です。
あのままなら、自己破産まではいかないまでも、大赤字で業界を去ることになるだろうと思いました。
夢は叶えてやりたいと思います。
だけど努力ができないなら、夢から覚めさせなければならないとも思います。
とにかく明日動く方法は教えました。
ただし、本当に明日動くのかどうか。
そもそも、今晩勉強するのかどうか。
明日動けば、まだ夢につながっているかもしれないけれど。