2020年12月20日日曜日

教えてもらうことを2年間待っていたのですか

 土地家屋調査士事務所の開業・運営ガイダンスについて、なかなか集合形式のガイダンスができない中、お困りになって私に連絡をくれた方については個人ガイダンスで対応しています。

本日のブログでは、一昨日お電話でお話しした方で、ある程度の高年齢で合格した方の話を書きます。

彼は「土地家屋調査士試験に合格してから『ある土地家屋調査士法人』に2年間勉強に行った」とのことでした。

「その法人で2年間何をしていたか」と尋ねると「2年間測量の助手をしていた」とのことでした。ただポールを持っていただけのようでした。実際に今の段階で何もできないようです。

この方には複数の論点でアドバイスをしましたが、その中の1つの論点について書きます。


その法人に何を期待して行ったのか。そしてそれが得られたのか。それが得られないと気が付いて今何をしているのか。


「その法人ではCADの使い方も教えてもらえなかった」とのことでした。

比較的多くの人員を雇っている法人が、中途採用で高年齢の人に手取り足取り教えるだろうと思っているところで、世間を見ていないような気がします。

それで辞めたのか、辞めさせられたのか、そこはどちらであっても彼のニーズには合っていないでしょう。

いつもこのブログで書いているように、自分の力で生きていくのが独立開業なのに、世間に対して甘ったれすぎていると思います。

法人が求人するのは働く人が欲しいからで、誰かにノウハウを教えたいわけではありません。

比較的人数の多い法人への就職は、特に歯車のひとつになる確率が高いですね。雇用者側の視点に立てば、新人に新しいことを次々に教えるよりも、同じことをずっとさせている方が効率が良くて、リスクも少ないですから。

逆に個人事務所ならもう少し様々な業務に触れる機会があるのかも知れませんが、それも個人事務所の業務範囲と先生の能力と、先生との相性もあるし、当たり外れがありますね。

だから、事務所に入る前に、お互いの希望と考え方をしっかりと話し合う必要があります。

毎回書いていますが、勉強は基本独学です。その独学で方向性に迷うことがあるから師匠が欲しいだけです。

鈴木修事務所は、勤務時間内にもかなりしっかり教えています。それでも学ぶのはやはり個人です。力が付くのかはやはり自分自身の問題です。


世の中のあらゆる場面で、勉強を教わりたかったら本来お金を出すべきでしょう。

私は、どうしても長期で勤めることができない事情の方から実際に授業料をもらって、そのための時間を確保して個人指導をしたこともあります。

本来ノウハウを得るとはそういうものです。

それを補助者として給料をもらいながら「教えてもらえない」とか言っている段階で、個人業に対する覚悟と戦略がありません。会社員だった頃の甘えが出ているのでしょう。


土地家屋調査士試験に合格することと、土地家屋調査士で食べて行けるということには、とても大きな段差があります。

それはあらゆる業界でも見られることでしょう。弁護士でも医者でも試験取っただけではどうにもなりません。調理師免許取っても大繁盛のお店が保証されません。

資格試験の受験予備校にも多少の問題があるのかも知れませんが、本人に合格後の修行の要否と深さと計画が念頭にないのは困ったものです。ただどこかに在籍すればノウハウは身につくと考えていることだけでも、この業界で生きていくのは無理でしょう。

そんなに世間を見ていないのなら、開業してもお客様の心も掴めないでしょうね。


年明けの1月6日に筆記試験の合格者の発表があります。合格かなと思っている方は、この年末年始に何をすべきかもう一度考えて欲しいと願っています。

いずれガイダンスも開催します。

しかし、その前に本人がしっかり考えてください。自分のことですから。






2020年12月14日月曜日

東京ガイダンスの開催を迷っています

今年も残すところ半月、実質的には10日程度です。年を越さずに何をどこまでできるのか、仕訳が必要ですね。


令和2年は、コロナに振りまわされた年でした。何をするにも難しい年でした。

このコロナウィルスに対する、感情や対応は人それぞれです。

住んでいる地域や、その人や家族の持病などによっても違う感情があるでしょう。

ニュースを見ても、純粋科学的な感染病対策だけでなく、対策にイデオロギーの対立まで持ち込まれているように見えます。

だから公私ともに何を開催するにしても、各々個人の理論だけで物事は進めることはできません。


さて、11月19日に以下のブログを書きました。

「令和3年1月23日(土)に「土地家屋調査士事務所開業・運営ガイダンスin東京」はいかがでしょうか?」

http://fermatadiary.blogspot.com/2020/11/3123in.html


そして11月24日に以下のブログを追加しました。

「東京のガイダンスは少し様子を見ながら募集を続けます」

http://fermatadiary.blogspot.com/2020/11/blog-post_24.html


この「土地家屋調査士事務所開業・運営ガイダンス」は毎年各地で開催してきたものです。

試験合格者がこれから事務所を開業するという時点でのアドバイスだったり、事務所を開業してた新人が事務所運営を迷ったりしたときのアドバイスが、長年お役に立ってきました。毎年いただく礼状からその実感を得ています。

後輩へのアドバイスは、私のライフワークのひとつと思っていますが、今年は開催をためらっています。

本件は任意のガイダンスであり、自分で必要だと思った人だけが申し込むのだから、病気の予防も含めて本人が納得して申し込んでいると理解すれば良いだけとも思いますが、反面今の時節に社会的にそれが許されるのだろうかとも考えました。

実は受講申し込みの方も既に何人かいます。最初のブログをアップした直後に申し込みされた方も、また本日受講申し込みをされた方もいます。

この方々はコロナの状況でも開催されれば参加するという判断をされた人だと理解しています。事務所開業や経営について、それだけ迷いを抱えている人だと思います。

ですから、今のところ、その方たちのためにもできる限りのコロナ対策を考えて開催するつもりです。


しかし、ここ一週間ほどのニュースなどを見ていて、開催を躊躇する気持ちは当然に湧きます。

開催を中止して、今回受講希望の連絡をくださった方々に個別のガイダンスに替えようかとも迷い始めています。

私のガイダンスでは、対面講義の中で他の受講者の質疑も聞くことにより、本人が気づかない業界や経営の問題が理解できるメリットも大きいのです。だからマンツーマンではその大きなメリットがなくなるのです。

そうも言っていられないのでしょうか。


またこの状態が続けば、ZOOM等での1対多数のガイダンス開催も視野に入れなければならないのでしょうが、対面での研修とはその効果はまったく違うと思います。今後もZOOM等でも最大の効果が出るガイダンス方法も研究はしますが、今回の導入は見送りたいと考えています。

ということで、今のところは計画どおり対面の形式で開催したいと思っていますが、そのためには今年中に会場手配もしなければなりません。そしてその手配は人数がある程度把握できないと難しいのです。ですから、興味のある方には「迷っている」という連絡だけでも欲しいのです。あまり受講者が少なければ、今回だけは個別対応にさせて戴きます。


この件の開催については、今月末に結論を出します。

よろしくお願いいたします。











2020年11月29日日曜日

私の名刺管理方法2020

私の名刺管理の方法は、以前このブログでも紹介したことがありますが、現在の考えかたを紹介します。

私は土地家屋調査士会の役員を長年やってきましたので、会議などで一度に何人もの初対面の方と挨拶をさせていただく機会が多いです。親しくご挨拶しながらも次回まで覚えておかないと失礼だと思いますが、なかなか難しいです。

研修会の講師の機会も結構ありますが、その場合は更に多くの方々と名刺交換します。一対何十人ですから、相手の方々は覚えてくださるかも知れませんが、私の方は大変です。

そこで私は10年以上前から名刺交換時に写真を使っています。名刺交換の際に交換相手の顔写真も撮らせてくださいとお願いすることが多いです。名刺と顔写真をその場でスマホで撮影するのです。

この方法は多数の人と名刺交換をする際にはとても有効です。

名刺の次にその人の顔写真、名刺の次にその人の顔写真、を繰り返し撮影します。スマホは常に携帯していますので、忘れることがありません。そしてスマホで撮ると、日時と位置情報が一緒に記録されます。

帰ったらそれらを写真データのままコンピュータの一つのフォルダーに全部入れます。すると、何の分類もせずに名刺・顔写真、名刺・顔写真、が時系列で整理されます。

時系列で並べておけば、自分のスケジュールと対比させれば、いつ何のイベントで会った人かすぐに判明します。また逆にあの日に会った人ということでフォルダーを見れば、中途半端な名刺管理ソフトよりも簡単に名刺にたどり着きます。

なにしろ日付だけでなく、時分秒まで記録され、会った順番まで分かるので、当日の名刺交換の場面を思い出しやすくなります。

もちろん位置情報も記録されていますので、日時がわからなくても「鳥取市であった人」など場所だけで検索することもできます。

一日に30人と名刺交換をすれば、後日に名刺を見ても誰か分からないことも多いでしょう。誰か分からない名刺には意味が無くなります。顔写真があれば、何を話した人か、どんな人か思い出しやすくなります。

私が名刺管理の基本を画像ファイルにしているのは、私が過去様々なデータベースソフトに何度も失望したことがあるからです。

ウィンドウズ以前から私は様々なデータベースソフトで名刺を管理してきましたが、そのソフトベンダーが潰れたり、ソフトベンダー側の都合でバージョンアップしなくなったりして、名刺のデータが使えなくなった経験があるからです。そのソフトを使うために汎用性のないファイル形式にしてしまい使えなくなったデータも多いです。

ですから、今後も無くなる可能性のない画像ファイルで管理することが一番安全だと考えています。

加えて、名刺は画像ファイルだけでなく、クラウドサービスのEvernoteとEightでも並行管理しています。

EvernoteもEightも画像をアップしておくだけで、OCRをかけて画像から氏名等をテキスト化してくれてますので、検索にヒットするようになります。

名刺に限らず、データを複数の方法(サービス)で管理することは、そのサービスの得意な方法でデータを検索できるというメリットがあります。探したいときは急ぐときです。検査手段が多い方が良いに決まっています。

また複数の手段を持っていると言うことは、何か不測の事態が起こっても、他のサービスは残るので、私のデータは必ず残るということになります。

スマホ内の名刺写真と顔写真は、スマホの容量が許す限り消しません。他の写真を消すことがあっても、名刺と顔の写真はできるだけ残します。常に持ち歩く携帯に入っているので、出先で助かることがあります。


さて、「顔写真を撮らせてくれって言うのは嫌がられませんか」と質問されたことがあります。

私もさすがに初めて会ったお客様すべての方に「写真を撮らせてください」とは、なかなか言えません。特に初対面の女性にはお願いしづらいです。その場面とその方の雰囲気を見てお願いしています。

まあ、今まで顔写真を撮らせてくださいとお願いするときには、「あなたを忘れたくないから」という思いで撮らせてもらうので、拒否された事はありませんが。

写真をお願いするチャンスがなかった人については基本的に名刺だけで管理をしますが、特に覚えておきたい人については、インターネットを検索します。有名な人はもちろん、SNSなどの時代ですからネット検索で結構顔写真が拾えます。

その場合の写真データは、名刺画像フォルダ内の時系列と位置情報の管理はできませんのが、Evernoteで管理します。

名刺と顔写真での管理はとても有効ですから、試してみてください。






2020年11月24日火曜日

東京のガイダンスは少し様子を見ながら募集を続けます

このブログで紹介しているように、私は土地家屋調査士の新人や受験生のためのガイダンスを長年開催してきました。
そのガイダンスには、毎年たくさんの方が全国各地から飛行機や新幹線で参加されますので、今年は開催回数と開催場所を増やすとこのブログで約束しました。

しかしコロナウィルスのせいで、今年のガイダンスは2回だけに留まっておりました。
その後、コロナ対策もある程度浸透し、国のGO TO トラベル・キャンペーンも開催中なので、そろそろ気をつけながら開催できると考えました。ガイダンスに参加される受講者にとっても、そのGO TO トラベル・キャンペーンで宿泊費等の負担も減るでしょうし。

そこで、先日「令和3年1月23日(土)に『土地家屋調査士事務所開業・運営ガイダンスin東京』はいかがでしょうか?」というブログ記事を書きました。
http://fermatadiary.blogspot.com/2020/11/3123in.html

残念ながら、また感染者が増えてきて、このブログの直後に国のGO TO トラベル・キャンペーンの一部見直しが検討され始めました。
そうなれば、さすがにガイダンスの開催は断念すべきと思います。

とは言え、既に参加申込みの連絡もいただき始めております。さらに私のスケジュールや会場の予約などの問題もあり、この令和3年1月23日(土)の日程は動かさずに様子を見ようと思います。

こんな状況ですが、参加に興味をもたれた方はご連絡ください。
恐らく年末に開催を判断することになりますが、開催日にGO TO トラベルキャンペーンが有効の見通しであれば開催しますし、開催となれば会場を押さえるためにも早めに人数の目安が欲しいのです。

もちろん、状況によっては無理はしません。
今までどおり個人相談も受け付けます。


土地家屋調査士事務所開業・運営ガイダンスin東京(仮)
日時:令和3年1月23日(土) 午後13時頃から17時頃
会場:東京
会費:3000円程度(会場費・コロナ対応等実費一部負担)
受講対象者:
・土地家屋調査士試験合格したけれど開業できるのかなと迷っている方
・土地家屋調査士の先行きは大丈夫かなと迷っている方
・事務所開業しちゃってこの先どうすれば良いか困っている方
・法人に就職して独立するはずだったんだけどなぁと後悔している方
・久しぶりに鈴木の話を聞きたいなと思った方
 人生がかかっているのでご家族同伴でも結構です。
 *ガイダンスの詳細は以下のブログなどを参照ください。






2020年11月19日木曜日

令和3年1月23日(土)に「土地家屋調査士事務所開業・運営ガイダンスin東京」はいかがでしょうか?

予想されていたこととは言え、冬になってコロナ感染者はまた増えてきました。
こんな中ですので、例年開催していた土地家屋調査士事務所開業・運営ガイダンスを今年各地で開催することはとても躊躇していました。

さて、10月18日(日)に土地家屋調査士の筆記試験が終わりました。
この筆記試験後に手応えがあった受験者からの個別の開業相談も増えてきました。
もちろん、このまま個別の相談も受けます。
しかし、他の人の質問にも触れられるガイダンスは、個別相談では得られないメリットを有していることを確信していますので、やはり何らかの形でガイダンスをした方がよいなとも思っています。

このまま落ちつくまで開催をしないという選択肢もあります。またzoom等による開催も有り得ると思います。
しかし受講者のためを考えれば、対面によるガイダンスが一番だと思っています。

ということで、なかなか開催できない土地家屋調査士事務所・開業・運営ガイダンスですが、皆さんに開催を相談したいと思います。

たとえば以下のような開催計画をしたら、受講希望者はどの程度いるのかを知りたいと思いますので、予定で良いから教えてください。
希望者の人数により開催を実行します。


土地家屋調査士事務所開業・運営ガイダンスin東京(仮)
日時:令和3年1月23日(土) 午後13時頃から17時頃
会場:東京
会費:3000円程度(会場費・コロナ対応等実費一部負担)
受講対象者:
・土地家屋調査士試験合格したけれど開業できるのかなと迷っている方
・土地家屋調査士の先行きは大丈夫かなと迷っている方
・事務所開業しちゃってこの先どうすれば良いか困っている方
・法人に就職して独立するはずだったんだけどなぁと後悔している方
・久しぶりに鈴木の話を聞きたいなと思った方
 人生がかかっているのでご家族同伴でも結構です。
 *ガイダンスの詳細は以下のブログなどを参照ください。


1月23日頃は、受験生は口述試験も終えて、ホッとしている頃でしょうか。
本来はワクチン等が出回ってくるまで開催を待てば良いのかも知れません。
しかしこれ以上遅いと、生活のためと考えて、飼い殺しのような事務所・法人や、土地家屋調査士法で認められていない雇用を選択する合格者も出てくると思っています。
そんなことをしなくても、十分に生きていける方法を教えたいと思います。
ですから、その判断をしてしまう前に開催したいと考えました。

会場は、とりあえず東京とします。
会場等は、いつものように参加人数を見ながら決めたいと思います。
しかし、他の地域の参加者が多ければその地域に変更しても良いと思っています。
また、昨年も東北から九州まで遠くから飛行機や新幹線に乗って、なおかつ宿泊もして、多くの方々が参加してくださいました。結構な負担をして参加する方がいますので、このガイダンスの参加希望者がまとまれば開催を検討致します。
費用に関しては、コロナ対応をしっかりできる会場を借りるつもりなので、例年よりも費用がかかります。
費用の一部負担の協力をお願いします。

ただし、今回は無理に開催はしません。

普段は開催ギリギリになってからの参加申込みが多いのですが、参加を迷っているということだけでも、できるだけ早めにご連絡ください。
ご連絡をいただいておおよその人数の見通しがつけば、具体的なコロナ対策もできる会場を予約できますので。
また、あまり連絡が無ければ今回は開催を見送ります。

連絡先
鈴木修アドレス mucha@rr.iij4u.or.jp









2020年11月9日月曜日

リングノートカバー 大人のリングノート完成

買ってからまだ半月ですが、既にとても気に入っているノートカバーがあります。

渋いでしょ


アシュフォードのリングノートカバーです。


私がリングノートが好きだと言うことはこのブログで以前も書きました。

「リングノートは一冊使っています」2010年6月16日

http://fermatadiary.blogspot.com/2010/06/blog-post_16.html

「ソフトリングノート コクヨ」2015年8月6日

http://fermatadiary.blogspot.com/2015/08/blog-post_6.html


その中でも書きましたが、私が考えている「リングノート」が他の「とじノート」に優る点は、以下の点です。

  1. 目的のページを開いたままでも鞄に入れることができる。
  2. 開いたときにフラットになる。
  3. 折り返せばコンパクトに開くことができる。
  4. 下敷きが要らないので、机が無くても書きやすい。
  5. お客様の前でも折り返せば他のページを見られない。
  6. 書いたページを切り離せる。


お客様との打合せノートは革カバーのものを使っていましたが、リングノートにも中学生が持っているようなノートではない大人仕様のものが欲しいと思っていました。

開いたところ

高級仕様のリングノートが無ければ革カバーなどを考えるべきなのですが、普通の革カバーをつけると裏側に折りたためなくなります。それではリングノートの優れた機能がなくなります。

これ以上曲がりません


最近見つけたのがこのカバーです。

これは革と裏の生地の間が袋状になっていて、ページを挟み込めるような構造です。


袋状になっています

この形が2枚でワンセットになります。


表紙を差し込みます

リングノートのおもて表紙とうら表紙をこの部分にそれぞれ差し込みます。

表紙だけのカバーになります。だから革カバーをつけたまま裏側に折りたためるのです。

反対に折りたたむことができます


カバー付きのまま折りたたんだ状態です


難点は、このカバーは表紙だけであり背表紙部分が開いているという点です。

表紙からはみ出たリングの付近の色や素材によって間の抜けた感じになります。


どうでしょうか。上の写真のリングは透明で、黄色の表紙が見えます。


こちらの写真は、リングは黒のダブルリングで、若草色の表紙が見えます。

好みの問題もあると思うのですが、上の写真はサイズの合わない服を着ているようにも見えます。

せっかくの革の持つ高級感が薄れてしまうでしょう。

私の美意識の中ではナシです。


そこでたどり着いたのが、以下の組み合わせです。


  • アシュフォードのリングノートカバー  (A5版 定価8,000円+税)
  • カスタマイズ・ツイストノートとじ具(ブロンズ色)
  • 黒表紙のダブルリングノートから外した表紙

ちなみにペンは、サラサグランドのゴールドです。


渋い大人のリングノートができました。


なお、表紙を差し込むだけだから、どんなに薄いとじノートでも、どんなに分厚い書籍でも、表紙カバーとしても使うことができます。



商品としてはA5版とA6版があり、革の色はこのブラウンの以外にブラックがあります。

なお、カバー周辺のステッチは、ブラウンは青で、ブラックが赤です。


どうですか、これを持っているだけで、仕事できそうな大人に見えるでしょ。

実際できるんですけど。









2020年11月1日日曜日

かどまるPRO

 「かどまる」という文具を知っていますか?

これです。「かどまるPRO」です。


ほかにも「かどまる」のシリーズには、「かどまる3」「かどまるん」「かどまるPRO-NEO」があります。

用紙などの角をひたすら丸くするだけのカッターです。

「じゃあ、角を丸くするってどんな場面で使うの?」という疑問が湧くでしょう。

実は私もそうでした。

ラミネート加工した資料などの角が危ないので丸く加工したり、女性の名刺の角を丸くしたりは思いついたのですが、紙の角を丸くしたりすることはそれほどのニーズが有るか分かりませんでした。

実は、「かどまる」は以前にも買ったのですが、何に使うべきか思いつかずに、すぐ飽きて大事にしなかったので壊れてしまいました。

今のは「かどまる」としては2代目です。今度は必要だと思って買いました。

私のシステム手帳のリフィルは手作りのものが多いのですが、そのリフィルの内側の角を丸くするとリフィルどうしが干渉しづらくなるということを聞いたからです。


さて、「かどまるPRO」のカットの大きさですが、3種類の角の半径が、Sサイズ(3mm)・Mサイズ(5mm)・Lサイズ(8mm)と選べます。

また、カットした角は「かどまるPRO」の中に収納されますので、紙切れが飛び散ることもありません。


名刺の角などはSサイズが良いでしょう。

私は名刺には使わないと思いますが。


デイリーメモとして私はA4版とM5(マイクロ5)を使っていますが、どちらのリフィルもコピー用紙に印刷したものです。コピー用紙なのでリフィルとしては用紙の腰が若干弱く、角が折れやすいのです。

A4版デイリーの角はLサイズでカットしています。

以下の写真は角を丸くしたところです。

このリフィルも、結構角が折れていましたが、ページが折れにくくなりました。

A4版のリフィルは、持ち歩きと収納のバインダーの都合で4穴とワンサードピッチの穴を両側に空けています。このあたりの使い方は後日のブログで紹介します。


マイクロ5(M5)のリフィルの角はMサイズでカットしています。



上の写真が、私のマイクロ5のシステム手帳です。

これは持ち歩き用なので、角だけでなく結構リフィルどうしの内側のトラブルが多かったのですが、トラブルが減りました。



薄いピンクの用紙のリフィルで角を丸くしたらとても可愛くなりましたね💗


以下は、ご存じキャンパスノートです。


右下の角がオリジナルで、右上の角がまるくカットしたものです。

どうですか?

誰にでもお勧めとは言いませんが、角が丸くなっただけで、キュートになります。

今はそれほどの意味が無くても、眼に付くノートをまるくしたくなっています。


ええ、分かっていますよ。皆さんの言いたいことは。

「先にお前の性格をまるくしろ」って言いたいんでしょ。

残念ながら、わたしの性格は「かどまるPRO」の隙間には、素直に入りませんから。



2020年10月26日月曜日

ジェットストリーム 4&1 Metal Edition

ジェットストリームは知っていますよ。三菱鉛筆の低粘度油性ボールペンですよね。

OKB48(お気に入りボールペン)選抜総選挙で第1回から第9回まで連覇した大人気ボールペンだってことくらい知っていますよ。

このブログでも2010年4月28日で紹介したし、何本も持っていますよ。

https://fermatadiary.blogspot.com/2010/04/blog-post_28.html

油性の中では良いボールペンですよ。

でも、私はジェットストリームはもう卒業しました。


多機能ペンの 4&1は色違いで3本持っていますよ。


1本で4色のジェットストリームインクとシャープペンシルが入っているから、外出には便利でしたよ。でもよく考えれば、普通バッグにペンケースを持っているので、もっと多数のペンを普段持ちしているし、そこまで一本に詰め込む必要ないし。

私がジェットストリームが嫌になったのは、この4&1の消しゴムキャップがすぐ外れてなくしてしまうことなのです。

私だけじゃないのです。

私の周りの友人の4&1ユーザーは皆キャップがないですよ、三菱さん。


仕方ないので、キャップのないペンを事務所用にして、お出かけ用に新品を買うということを2回続け、3本目のキャップをなくしたときに、もう買うのをやめたのですよ。

パイロットのフリクション・ビズシリーズのキャップのように、高級バージョンにはねじ込み式にならないものかと思っていました。

次買うときは消しゴムは使わなくて良いから、キャップを接着しようかなとも思ったり。

いやもう買わないけれど。

三菱鉛筆の中の人はこのキャップを本当に気になっていないのかな。もしかしたら自腹で買っていないから気にならないのかな。

三菱さんも外れやすいことは理解しているようで、キャップを別売りしているんですよね。

どうなんだろう。外れやすいキャップを別売りするより、もっとやることがあると思うんだけど、ねえ三菱さん。


「鈴木はジェットストリームを買わないって言ってるけど、今年の1月にジェットストリーム・エッジを買ったってブログに書いたよね」って?

ジェットストリーム エッジ 油性ボールペンの限界

http://fermatadiary.blogspot.com/2020/01/blog-post_10.html



まあ、これは特殊用途だからね。仕方ないよね。

役所の様式の狭い欄にその場で書き込むときなどには重宝しているからね。


ええ、今回ジェットストリーム・シリーズに新製品が出たことなんて知っていますよ。

「ジェットストリーム 多機能ペン 4&1 Metal Edition」ですよね。

10月21日発売は知っていました。

でも、ジェットストリームはもう買わないって決めていましたから。



発売前から写真で知っていましたが、写真を見てボディ全体がメタル製だと思っていました。

先軸の握りと消しゴムキャップにもローレット加工がなされているし、握りやすそうです。


特に興味はないけれど文具店に行ってみましたよ。

写真では軸全体がメタル製と思ったけれど、キャップと先軸がアルミ製で軸はABS樹脂製ですね。全体がメタル製だと思って握ったので、握った印象はとても軽いですね。

長く筆記するときには軽さがメリットなのでしょうが、私はもう少し重い方が好みです。

肝心のキャップですが、今回はメタル製でいかにもねじ込むようなデザインでしたが、結論としては今までどおりのただ引っ張り&押し込むタイプでした。キャップのかみ合わせが今までよりもキツいので、簡単には落ちないかもしれませんが。



ええ、気に入ったわけではないですよ。まだ心を許したわけではないですよ。

でもこのキャップがいずれ外れるのかどうなのか、ジェットストリームにもう一度チャンスをあげようかと思い、保護してきました。定価2000円+税です。

色はダークグリーン、ガンメタリック、ピンクゴールド、アイスシルバーの4色です。

この渋いメタル色が好きなら、ガンメタリックが定番だと思うのですが、私的には今「緑の時代」ですのでダークグリーンを選んでみました。




いつもはじっくり使った文具の中で納得したものをお勧めしていますが、ジェットストリームのインクは同じですから書き心地は同じです。まあ安定のインクです。
だからこのデザインが好きなら買っても良いのではないでしょうか。
私はまだ心を許していませんが。




2020年10月19日月曜日

勉強計画ノート 大人も使えるよ

 最近の勉強計画を目的としたノートが売れています。

学研ステイフルのスタディ・プラン・シリーズなどです。

何種類かのフォーマットがあるのですが、私は一週間の見開きの「勉強計画ノート」がとても気に入っています。

これは2冊目です。気に入って補助者にも勧めました。


このノートの表紙をめくると、このノートの使い方が書いてあります。

point1)

1か月、1週間、1日と目標を落とし込んでいきましょう。

巻頭に長期的な目標を書き、各ページの左上に1週間の目標を書きましょう。

point2)

一日の終わりにはしっかり自分の過ごし方を振り返り、その日の成果を確認しましょう。

うまくいかなかったときはその都度目標設定を見直します。

point3)

巻末のまとめページに、勉強していて気づいたこと(自分が一番集中できる時間や環境、最適な睡眠時間、気分転換の方法など)を書き留めておきましょう。

調子の悪い時にこのページを見返すことで、自分の最適な学習環境が見えてくるようになります。



この説明を読めば明確ですが、勉強の段取りのノウハウも、結局は慣れ親しんだビジネスのノウハウと同じです。

だからこのノートは、ビジネスノートとしても使えるのです。

と言いながら、改めてビジネスノートとして見ると、このようなフォーマットでこの値段のノートは見当たりません。

私は、以前システムノートの自作リフィルで似たようなものを作成して使用していましたが、市販されているなら、使ってみようと思いました。



毎月の目標から、一週間の目標を設定して、その一週間を俯瞰して、各日のtodoを考えます。



この勉強計画ノートのフォーマットと大きさは、とても私に合いますね。

ノートの大きさはB5版/ページです。A4版でも良いけども、学生のノートはB5版がスタンダードですね。

私は使っていませんが、コクヨのキャンパス・スタディ・プランナーのシリーズも勉強毎(事件毎)の時間管理もできて、おもしろいフォーマットだと思います。

以下は公式hpから紹介します。




文具屋さんでも勉強用のノートのコーナーは、皆さんはあまり覗かないところかも知れませんが、近年の勉強関係のノートは機能性がかなり高まっていますので、大人としても一度確認してみることをお勧めします。






2020年10月4日日曜日

2.5mm幅の修正テープ MONO note トンボ

私の趣味の一つとして、文具店の定期巡回があります。

私の知らない新しい文具はないか確認したい、ネットで見た文具の現物を触ってみたい、私にとって定番文具の在庫を補充しておきたい、などなど考えながら、仙台駅周辺の大型文具店を廻ってきます。

1000円札を持って行けば十分幸せになれる安い趣味です。

さて、先日の巡回で入手した文具の一つがこれです。とても狭い範囲を消すことのできる修正テープです。トンボ鉛筆の「MONO note」です。



本体は直方体です。まさにトンボ鉛筆のロングセラーである消しゴムMONOの形状です。修正テープにありがちな複雑な形状ではないので、ペンケースや小物入れに納まりやすいテープです。


脇のボタンをスライドさせると直方体から突起が出ます。


その突起が修正テープの出てくるヘッド部分です。


この修正テープの幅は2.5mmです。かなり細いです。



高さ2mmの文字を一字消してみましょう。
2.5mmのテープの流れをガイドするヘッドが透明なので、微妙な位置を簡単に決定することができます。
また写真では分かりにくいかもしれないけれど、上の写真の持ち方で右にスライドします。この持ち方でとても安定的にテープを引くことができます。
他の修正テープでこの持ち方なら、おそらく手前に引くことになるでしょう。



高さ2mmの文字を一文字だけ消しました。


テープ幅2.5mmですし、位置を狙いやすいので、出先での図面のちょっとした訂正などは、このテープで修正してコピーを取るという方法も有り得るでしょう。
実際かなり細い線でも対応できます。


この文字は、Juice up(ペンの名前ね) 0.3mmで修正テープの上から書いた文字ですが、この極細ボールペンで書いてもテープが削れにくいですね。今までの修正テープで不満だった点だけれど、これは修正テープに必須の機能です。

この修正テープはかなり気に入りました。

しかし、私にとってはあまり出番がない文具となるでしょう。
基本的に私間違わないですから。




2020年9月28日月曜日

マグフラップ A3版 キングジム

一年前に書いたブログです。
2019年5月20日「マグフラップ キングジム」
https://fermatadiary.blogspot.com/2019/05/blog-post_20.html

クリップボードの紹介ですが、名前の通りマグネットの入ったフラップのお陰で、風の強い現場等でも、しっかりと紙を押さえて、とても使いやすいボードです。







「クリップボードを使う機会のあるすべての人に勧めたい文具です」という文書で紹介しました。詳細は一年前のブログを参照ください。今でも最高のクリップボードだと思っています。

この「マグフラップ」ですが、ブログで紹介した直後にA3版は無いのかとの多数の問合せを戴きました。私はキングジムではないのですがw。
その後、A4版発売に遅れること数ヶ月でA3版も発表されたのですが、私はA3版の必要性を感じていなかったので、購入しませんでした。

私達の業界が現場に持って行きたくなる図面等の資料はA3版が多いので、A3版マグフラップはニーズがあるでしょう。

私は外出時には、できるだけ資料をコンパクトにまとめたいので、それらの資料をA4版にトリミングしたり縮小したりしてA4版で外出していました。
A3版は大きいのでバッグ等にも入りませんし。

私のブログでは、自分で購入していないものの紹介は原則しませんので、そのときは問い合わせ戴いた方にSNS等で、A3版の発売だけはお知らせして終わりました。
 

ところが、その後、気が変わってA3版も買いました。


左がA4版、右がA3版、大きいですね。

それでは、何故購入したかというと、その後私のマグフラップの使い方も変わっていたからです。

外出しないときは、A4版マグフラップは、メモ等に利用する裏紙をはさんでスチールデスクの脇に貼っています。
一度利用した裏紙はきれいに重ならないこともあり、紙の端が折れたりするのですが、このマグフラップで挟んでおくと、きれいに収納できているので大型ジョッターのような使い方ができます。

マグフラップは紙をまとめるためにマグネットが使われていますが、このマグネットが結構強力なのです。スチール家具などに貼るとまったくズレることがありません。

A3版になると、なおさら持ち歩くことはほぼ無くて、紙を挟んで書庫等に「ディスプレイ」として貼っておくという使い方をしています。私の事務所はスチール家具だらけですので、どこにでも貼れます。

A3版を買ってからは、進行中のプロジェクトのガントチャートや図面などを挟んで壁に貼り、いつでもチェックできるようにしていました。
単に紙をマグネットでとめるよりも、額縁に入れたように見やすくなりました。

さて、先日文具店に行ったときに、来年のミドリのフラットダイアリーを購入しました。
見開きA3版のブロック・マンスリーのみのダイアリーです。
A4版で持ち歩けるものです。
本来の固いカバー付きがあるのですが、今回は中身のリフィルだけ買いました。


それを開いて、このマグフラップに挟んで壁に貼ると、A3版の良い感じのカレンダーになりました。



もう毎年のカレンダーはこれで良いと思います。
必要な時に半分に折って、持ち歩けるカレンダーはメリットありそうです。

本来の使い方ではないですが、「カレンダー」「進捗状況」「連絡票」「備忘録」等々を、壁に貼っておくのにお勧めです。

座右の銘を貼ってみても良い感じです。


改めてマグフラップのA3版もお勧めです。