2018年6月5日火曜日

私の本の読み方(その9) 読んだ本を覚えている方法

私は子供の頃から読書が好きでした。
小学2年生の時に出会った初めての小説「三銃士」に心躍ってからは、活字中毒になったようです。活字なら何でも良かったのです。
子供の頃から多読でした。
友人の家にある児童文学全集を毎日借りに行って、毎日1冊読みました。
友人の家の本を全部読み終わってから、小学校の図書館の本に移り、小さな小学校でしたから図書館の本の大半は読んだはずです。

ですから、有名な古今東西の名作と言われる本は、すべて読んだはずです。
しかし、残念ながらそれらの内容は結構覚えていません。

当時はただただ面白いから読んでいたので、別に覚えている必要も感じていなかったのですが、味わうことなく読み飛ばしたことを、もったいなかったとも思っています。

社会人になると時間が無いので、子供の頃よりもっと速読になります。
だから、読んだけど詳細は覚えていないという本は今でもたくさんあります。
それでも、まったく覚えていないという本は少なくなりました。
大人が本を選ぶときには何らかの意味が有って選ぶので、その点だけでも充分思い出すきっかけにはなるからでしょう。

さて、それでもせっかく忙しい中読んだ本ですから、もっと深く覚えていたいものです。
そこで、私がここ10年程継続していることが「何行でも良いから本のキーワードと感想をメモしておく」というものです。
本の内容を要約して文字にしようとすると、単語を選ぶ過程を経ることで、鮮明にしかも構造的に記憶が定着します。

これらは誰にも見せない前提で書いていますが、その本を他の人にも紹介するつもりで書けば、その本についての理解と記憶は完全に自分のものになるでしょう。
その本について、自分が感じた良いところ、自分が関心を持ったところを伝えるために、誰にでもわかる客観的な表現を探すだけで頭に定着します。
これは観た映画についても同じです。

一番良いのは読後にブログを書くことかも知れませんね。
確実に他の人にわかりやすい表現を考えるからですね。
さすがに数行ではブログにならないので、私は最近読書ブログを書いていないですが。



2010年7月29日のブログで紹介した★私の本の読み方(その4) スライドメモ編は、絶対に理解したい本や忘れたくない本を読む場合に今でもやっている方法です。
これもお勧めです。