2026年1月19日月曜日

プロの門を叩く君たちへ――-修行する地域にこだわるな

土地家屋調査士試験に合格した方が、次のステップとして実務の力をつけるために土地家屋調査士事務所で修行するということは、昔から変わらない王道の進路であり、私も強くお勧めすることです。

しかし、その補助者希望者から必ずと言っていいほど聞く悩みがあります。

「地元では補助者を募集している事務所がありません」

これは当然のことです。あなたが合格するのを待っている事務所など基本的に存在しません。

さらに注意すべきは、頻繁に募集している事務所の存在です。規模が大きい事務所であっても、そう何度も募集するものではありません。一般論にはしませんが、補助者が定着しない理由があるのかもしれないという可能性は常に頭に置いておくべきでしょう。


こうした状況を踏まえたうえで、改めて考えてほしいのは「なぜ地元だけで探すのか」という根本的な問いです。

補助者として働く目的は“就職”ではなく“修行”です。一生その事務所に勤めるわけではなく、独立するための準備期間にすぎません。

そうであれば、遠距離通勤や単身赴任、あるいは地域を広げて探すといった選択肢を最初から排除する理由はどこにもありません。

むしろ「本当に学べる事務所」を最優先にすべきです。修行先の選択は、あなたの成長スピードを大きく左右します。

もちろん、開業予定地と似た環境の地域で修行できれば理想です。しかし、これはあくまで理想であって必須条件ではありません。

大切なのは「上質な知識を、効率よく、短期間で身につける」という視点です。どの地域であっても、実力があってかつ教える気がある良い先生のもとで学べば、開業後に必要な基礎体力は確実に身につきます。


土地家屋調査士は全国どこでも開業できます。だからこそ、修行先を地元に限定する発想は、あなた自身の可能性を狭めてしまいます。独立後は誰も指示してくれません。自分で考え、自分で判断し、自分で動く世界です。

その第一歩が「修行先を自分の意思で選ぶ」という行動なのです。

柔軟な発想を持てない人は、独立後の経営でも必ず苦労します。

逆に、ゴールから逆算して修行段階から主体的に動ける人は、開業後も強いはずです。

修行先選びは、あなたの今後の成長を決定づける大切な選択です。焦る必要はありませんが、慎重すぎて動けなくなる方が多いのも事実です。

本当に困ったら遠慮なくご相談ください。

あなたが本気で土地家屋調査士をめざしているのなら、私は全力で応援します。