2014年6月29日日曜日

オール・ユー・ニード・イズ・キル

また週末夜のレイトショーに行ってきました。
レイトショーに関しては最初からこの映画と決めて観に行くことも多いですが、たまたま早めの残業(?)の時、ふらっとマルチシアターに行って、その時刻から観ることのできる映画を確認して、その中から選ぶこともあります。

ということで今回は後者、私のライバル、トム・クルーズの「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(先行上映)を選びました。
今回、私はまったく予備知識無く観ました。
日本人作家の桜坂洋のSFライトノベルが原作で、ハリウッドで映画化されたものですが、私は読んでいません。

映画館チラシから

以下公式ページから
謎の侵略者“ギタイ”からの激しい攻撃で、滅亡寸前に追い込まれた世界。戦闘スキルゼロのケイジ少佐は最前線に送り込まれ、開戦5分で命を落とす。だが次の瞬間、彼は出撃前日に戻っていた。その時から同じ日を無限に繰り返すケイジ。やがて彼は最強の女性兵士リタと出逢う。ケイジのループ能力が敵を倒す鍵になると確信したリタは、彼を強靭な“兵器”に変えるべく、徹底的に鍛え上げる。“戦う・死ぬ・目覚める”のループを繰り返すことで別人のように成長したケイジは、世界を、そしてかけがえのない存在となったリタを守りきることができるのか──?

そうです。
今回のトム・クルーズは、最初から強い男ではなく、とても弱いのです。
ある理由で彼は死ぬ度に、出撃前日に戻るのです。
それも、そこまでの記憶を持ちながら。
だから侵略者の攻撃で命を落とすと、その記憶が残ったままタイム・ループするので、次の戦いではそこを改善してどんどん強くなっていくのです。

まあ、この設定だけでも面白そうでしょう。
実際にSF映画として面白かったと思います。

トム・クルーズもトップガンなどの若い頃よりも、だんだん良くなっているような気がするし、ヒロインのエミリー・ブラントも最強の女性兵士役として、とても格好良かったです。

そして彼らが装着する機動スーツなどの造形がいかにもそれっぽくて(やり過ぎる一歩手前で)、男子歴が長い私などには嬉しいものでした。
ギタイとの戦いのCGもスピード感の有る迫力のあるものですし、恋愛しすぎないし、良かったです。

ただSF的に正しいのか気になる部分もありました。
彼はそのループの中で多くのトレーニングをするので、おそらく出撃前日に戻るときには、記憶以外にも、獲得した技術や筋肉も保持しながら戻るのでしょう。
戻る彼は以前の日と違う彼だし、その後の会話も違っているし、敵に遭遇するまでの時間も違ってきているので、この映画のように敵の攻撃に対する時間的な経験が生かせるとは思えないのですが。
まあおそらく、彼が戻るのは、彼のいた出撃前日ではなく、パラレルワールドの出撃前日なのでしょうね。そうでないと最後の解決も納得ができなくなるはずですから。

でも、この手のSF(アクション?アドベンチャー?)映画に抵抗がなければ、面白いと思いますよ。
ヒーローとヒロインが格好良くて、SFの基本設定が面白くて、CGが迫力有れば、余計な事を考えずに楽しめることは間違いないです。
7月4日公開です。






2014年6月26日木曜日

ランチパスポート

前から知っていました。
全国で流行っているそうです。
「ランチパスポート」です。

その仙台版の第三弾が発売されました。(プレスアート)
今回初めて買ってみました。

ランチパスポートとは、この本を持っていくと掲載されている店(78店)の特定のランチが500円で食べられるというものです。
最初から500円用のランチを用意しているのではなく、一応、店で出しているもので、それなりの値段の付いているものを、500円にディスカウントするものです。
ですから、さすがに3か月間の期間限定で、なおかつ1店利用は3回までとなっています。

実際にフルに使ったら3回×78店=234回
3ヶ月の90日では食べきれないですね。

書籍の値段は1008円(税込み)ですが、過去2回は一万部が売り切れらしいです。

確かに買う方は、数回ランチに行けば、元が取れます。
ランチ提供のお店も店を知ってもらうという意味では結構なPRになっていると思います。
そして当然出版元は、話題になって売り切れの書籍なので、儲かります。
三者が良いという企画ですね。

私も新しい店の開拓のきっかけになれば良いと思い、試しに買ってみたのです。
実際に行ってみると、確かに500円用に作ったのではないランチです。
やはり悪くはないです。

ただお店が微妙に混み始めていますね。
ちなみに書籍を購入した1万人が毎日ランチパスポートを使ったら1軒当たり128人のお客様になりますからね。

まあ、皆さんひととおり行ってみたら、落ち着くと思うんですけどね。

以下がランチパスポート適用で500円で食べたものです。
結構良いでしょ。


ローストビーフ丼 850円



石巻直送刺身4点盛 刺身定食 780円



親子丼と更科そば セット 700円


ベジタブルカリー 980円












2014年6月23日月曜日

訃報ー日調連顧問 香川保一(元・最高裁判事)

 日本土地家屋調査士会連合会顧問の香川保一様(元・最高裁判所判事)が去る6月13日に逝去なされたとの報に接しましたので、お知らせ致します。
 なお、既に葬儀等は済まされており、ご遺族から、個別のお志はご辞退されるとのことです。

 私が日調連理事の頃に、宴席で一度お会いして、お話しをさせて戴いたことを覚えております。
ご冥福をお祈り致します。















2014年6月22日日曜日

働く女性のための文具エプロンバッグ

先日のブログ「本日のファッションチェック」の写真では見えていない私の右腰に、現場グッズ用バッグが有りました。


現場でちょっと小さめのものを入れておくのに愛用しています。
実際の作業用にはもっと大きくて丈夫なものも持っていますが、境界立会や建物調査程度なら、むしろこの程度の大きさが適当です。



ピンク系の差し色が良いでしょ。
DIY等の工具入れの所では売っていません。
これ実は、私の「パワースポット」文具店などで売っているものです。
文具女子グッズです。

「働く女性のための文具エプロンバッグ」と商品紹介に有りました。
本来は立ち仕事などで、文具を入れて動くものでしょう。
オジサンは使うなって書いていないし、大きさが丁度良くて、色合いが良いかなと思いまして。


腰から外すとこんな感じです



この日入っていたものはこんなもの。
(日によって入れるものが替わりますが)

グリーンのノートはB6版 re-Collection
ジェットストリーム
マイルドライナー
BOSCHのレーザー距離計
5.5mコンベックス
RHODIA No.11か チビットと、数枚の名刺が入っているグリーンの革カバー

ちなみにこのグリーンの革カバーに貼っているエンブレム、誰か分かるかなぁ。



2014年6月19日木曜日

日調連総会での口頭要望

17日18日と日調連総会に行ってきました。

日調連も新しい役員に変わって1年です。理事会も活発になったと聞いていますし、頑張っている部所もあることは見えてきています。
しかし、総会そのものについては議論する時間がとても少なくて、事前提出の質問や要望に対して官僚的な回答が成されるという従来どおりの展開で、大変残念なものでした。
日調連の役員の皆さんはちゃんと仕事をしているのですから、全国の会長を信じて、事務局の作った回答ではなく、自分の言葉で回答した方が良いと思いました。

さて、この総会では、私も3件文書で要望を提出しました。
それらの中には、ここに書くには差し障りの有るものも含まれるので、それとは別に本日私が口頭で発言した要旨を以下に書いてみます。


地理空間情報活用推進基本法が成立してから早7年。この法律の第17条には「不動産登記」も含まれています。今はまだ基本法ですが、日本は、地理空間情報に関する方向性をこの基本法で示しています。

日本の地理空間情報が、この法律が目指す仕組みになったときには、不動産登記法はどうなっているのか、登記所はどこにあるのか、土地家屋調査士が生き残るとすればどの場面のどの役割か、それらを分析して議論して、連合会としてのグランドデザインを示すべきです。そして中長期の戦略を練るのです。
土地家屋調査士がどこを目指すかが決まれば、そこに向けて具体的な戦略に迷いが無くなるはずです。

十年後の土地家屋調査士像を明確にすれば、今日の土地家屋調査士がどのように業務すべきか、認定土地家屋調査士はどこを目指すべきか、たとえば調測要領はその位置づけをどう考えるべきか、すべてが明確になるはずです。
十年後の土地家屋調査士像に向けて、我々のスキルで何が不足しているのか、それを埋めるのが研修です。研修に迷いが無くなるはずです。
十年後の土地家屋調査士像に向けて、我々はどう見られたいのか、それを目指すのが広報です。
もし研修や広報が毎年迷走しているとすれば、グランドデザインもビジョンも無いからでしょう。

逆にそこが明確になり、全国で共有されれば、様々な課題に答えは出てきます。例えば司法書士法改正に伴う懲戒権を土地家屋調査士はどう考えるべきか、先日の行政書士法改正の時の賛否はどう答えれば良かったのか。戦略的な答えは出たはずです。

会長も副会長も自ら立候補されたのですから、各自将来に対するビジョンはお持ちのはずです。でもおそらくその議論が互いに成されて共有されていないから、日調連の各部が迷っているように見えます。

是非内部で枝葉末節ではない大きな議論をなされて、全国にお示しいただきたいとお願い致します。
わずかな助成金よりも、それが全国の単位会の負担の軽減にも繋がります。
必要があれば全国でお手伝いも致しますのでよろしくお願い致します。







2014年6月16日月曜日

震災対応は非常食でなく保存食で

あの東日本大震災から3年3か月過ぎました。

被災直後は、食べ物も飲み物も無くて、本当に困りました。
あのときの差し入れのカンパンがとても美味しく記憶に残っています。

やはり何らかの保存食は置いておいた方が良いですね。
それも自分たち家族の好きなものを探しておいた方が良いです。
被災して心が折れそうなときに、生きるためだけに味気ないものだけ食べているのも辛いです。
できれば非常時こそ、好きなものを食べて元気になりたいものですね。

今はカンパンや米などの主食以外にも、様々なおかずも開発されていますね。
ネットを調べると、本当にたくさん有ります。楽しいですよ。

被災当時、私の自宅にも非常食は少し保存しておりましたが、実はその中には保存期間切れのものも有りました。
非常食はその保存性のために、かえって保存期間のチェックが疎かになりますね。

ちょっと保存期間を見てみましょうか。
アルファ米などは5年ですか。
カンパンも大体5年ですね。
水も5年保存のものも有りますね。
様々なおかずには3年程度のものが多いですね。

無駄にするのはとても勿体ないので、新しい保存食を追加して、保存期間前に食べてしまいましょう。ストイックに非常食と考えずに、期限前に食べることを前提に保存食と考えて、好きなものを買えば良いと思います。

我が家にあって嬉しかったものはパンの缶詰でした。
私はご飯も好きですが、パンも大好きです。
あの震災の時に、妻がパンの缶詰を出してきたときには、「でかした」と伝えました。



この缶詰の保存期間は3年です。
震災後に、また補充していたものが、今月で保存期間切れになります。

皆さんも、あのときに買った保存食で3年になるものは有りませんか?
食べてしまいましょう。
ピクニックに行って外で食べるのも良いですね。
もちろん補充してからですよ。

私のこの缶詰のパンは、週末のブレックファーストになるか、今晩の残業のお供になるか、どちらにしても好きなものですから、開けるのが楽しみです。







追記)
結局残業のお供になりました。
開けるとこんな感じです。
美味しいですよ。



追記2)
日経の記事でこんなものが有りました。
「非常食だけで1週間 試して分かった問題点と対策」 http://www.nikkei.com/article/DGXDZO51250030R00C13A2W03201/




2014年6月13日金曜日

本日のファッションチェック

今日は一日境界立会の日でした。

仙台もさすがに暑い日でしたが、現場は基本長袖です。
ということで今日のお出かけスタイルです。

作業着は、鹿児島会のオリジナルウェア
帽子は、福島会の震災復興業務帽子
立会資料集等やコンベックスを入れたバッグは、兵庫青調会のオリジナルトートバッグ
バッグに入れた汗ふきタオルは、愛媛会プロデュースの今治タオル
手にミニピンポールを持って完成です。

これにまもなく宮城会の会員証ホルダーがプラスされるのです。




2014年6月12日木曜日

地球の裏側で


明朝からはじまるあの世界的大イベント

どう考えても全部生は無理

でも今回は録画を観るまで、情報遮断は無理

結果が分かっていて、録画を観るくらい、つまらないものはない


では現地に行ったつもりで、時差を受け容れて生活をするか

いやいや、昼間頑張るべき理由があるからこそ、現地に行けないのだろう


大人として、社会人として、悩み多き1ヶ月が始まる









東日本大震災記録誌


全国の皆様のご支援のお陰で、被災地の土地家屋調査士は元気に復興に向けて頑張っております。地元はまだ何も解決していないという事実も有りますが、少なくても我々はもう大丈夫です。

震災の報道も減り、全国の皆さんの関心も薄れて来ましたが、私達地元の人間ですら記憶が薄れ始めている部分も有ります。だから私達が今やるべきことは、私たちの経験を風化させずに記録することだと思います。
それは誰かがやるのではなく、被災地の我々が体験したことを各々発信すべきだと思います。各自の被災体験は皆違うのですから。

震災の記録については、綺麗な文章で役に立つ教訓だけを語る必要は無いと思います。
突然の大震災に遭って何が出来て何が出来なかったのか、今振り返ると何をしておけば良かったのか、そんな経験をそのまま伝えるだけで、他の地域のお役に立てるはずだと思います。

ですから被災地の土地家屋調査士が発信することは、少なくても今後震災が起きるかも知れない地域の土地家屋調査士の為にはなるはずです。

そして私にも被災時の土地家屋調査士会の会長だったという事実があります。
その時に組織的に何が起こったのか、何に困ったのか、何を決断したのか、そのような部分を整理して全国にお伝えするのも、私の与えられた役の一つかと思っています。

さて今回、福島、岩手、宮城の土地家屋調査士会で「震災記録誌」を編纂しました。
2012年の「震災報告会」の内容も含んで、この3年間の出来事と今を、福島会の橋本編集委員長を中心にまとめました。
この記録誌は、全国の土地家屋調査士の皆様全員にお届けするために、2万部を印刷しています。お手元に届くまで少々お待ちください。

この記録誌は卒業記念アルバムではありません。このような被災地からの発信が、今回一度だけでは無く、また方式を変え、継続的なものにしなければなりません。
なぜなら被災は過去のものでは無く、現在進行形のものだからです。
そしてそれが全国からのご支援に対する被災地からのお礼と考えています。



2014年6月8日日曜日

曜日でわけるペーパーホルダー

今日は、日曜日なのに仕事でした。
ちょっと忙しくて、今週は私のパワースポットである文具店巡りができません。
必要もないのに文具店を隅々まで見て歩くことで、私のパワーが蘇るのですが。

さて、「文具店はどこに行くのですか?」と聞かれることがありますが、私は大きな店、小さな店、全部好きですし、見知らぬ町でも文具店なら皆立ち寄りたくなります。
なんでも揃っている「大型文具店」では、今売れ筋の文具や新製品が全部あります。
また「セレクトショップ」では、珍しい文具や、楽しい文具との出会いもあります。
古い小さな店には、私に会うために二十年も待っていた古い文具に会うこともあります。
それらの店を廻って来るのです。
文具では、その他に無印良品とダイソーも、以外と狙い目なんです。
そこでしか買えないオリジナルの文具があります。

さて、今日紹介するのは、無印良品の文具「曜日でわけるペーパーホルダー」です。



黒いペーパーホルダーで、表紙に曜日の切り抜きがあります。
ですから中に何も入っていないと、切り抜きの先が黒い裏表紙ですから、曜日の文字は読めません。
6枚で180円です。安いです。

このファイルは一週間の資料を曜日で分類しておくものでしょう。
でもせいぜい10枚程度を挟む物ですから、私の仕事の資料では入り切りません。
その日のtodoリストか、チケットなどを入れれば良いのかも知れません。
むしろ学校行事の管理などに使いやすい文具かも知れませんね。

以前このブログで紹介したスケジュールファイルというものがありましたが、これも同様の用途でした。要チェックですよ。

ところで「曜日でわける」と書いてあるから7枚だと思ったら、実は6枚でした。
「S」とはSaturdayでしょうか、それともSundayでしょうか。
おそらく週末だから一緒のSで良いという考えなんでしょうね。

日曜日は独立していないんですね。
結局私のように日曜日も仕事をしている人には向いていないのかな。
まあ、その前に自分の仕事のスタイルを考えるべきでしょうか。



2014年6月6日金曜日

映画の吹き替え問題について

「映画通は吹き替え映画は観ない。通は字幕を観る」
確かに私もそういうことを言っていた時代がありました。

もちろん、その役者が好きでたまらないなら、字幕でしょう。
声が聴きたいですよね。

また昔から字幕の訳はとても洗練されていて、あの一行で行間も含めた意味合いを持たせるところは素晴らしいと思います。

でも字幕はセリフに比べて情報量が圧倒的に少ないですね。
セリフを楽しむのなら70%程度セリフが聞き取れる語学力を持っていれば字幕でしょうが、私のようにそんな能力がない者は字幕に追われてスクリーンの隅々まで観ていないかも知れません。
強いて言えば、日本人ならこのセリフでこんな仕草はしない等の違和感の問題でしょうが、ソコまで気にするなら語学力を高めるしか無いのかな。(ちなみに私、駅前留学を途中退学した経験あります)

最近私は、吹き替えの映画も観るようになりました。
まず昔と吹き替え技術が格段に違います。
今の吹き替えは違和感がとても少ないですから。

吹き替え映画を弁護したいと思っているのですが、とは言っても吹き替えに声優ではなく、安易にテレビタレントを起用する傾向にはとても疑問があります。
タレントでも個性が消してチャレンジしてくれるなら良いけれど、映画を観ているときにそのタレントの顔が浮かぶのは勘弁して欲しいです。
映画の主役は、吹き替えのタレントでは無く、スクリーンの役者なのですから、同化してくれなければなりません。
なおさら、先日観た映画のように関西弁のままやるなら勘弁して欲しいと思います。

また一方、アニメ映画はそもそも俳優がいないので、吹き替えに対して抵抗感は少ないと思います。

もちろんアニメであっても、「アナと雪の女王」などのようなミュージカルは別問題です。ミュージカル映画を吹き替えすることは、本来とてもリスクがあるものだと思います。
昔のミュージカル映画を吹き替え版で観ると、歌の部分だけオリジナルに戻ったりして、とても違和感があったことを覚えています。まあジュリー・アンドリュースの歌の吹き替えを誰ができるのかという問題もあるけどね。

今回の作品はディズニーですし、子供も観ることを考えて、吹き替えをメインにしたのでしょうが、奇跡的に上手くいきました。
「アナと雪の女王」でも歌のシーンは、日本語の歌詞も母音の位置を合わせるような丁寧な仕事をしていて、歌にも違和感はありませんでしたし、この吹き替えを担当した松たか子、神田沙也加、ピエール瀧などは、その歌唱力と、知っていなければ誰だか分からないようなとても良い吹き替え演技でした。

まあ、くどくど書いたけど、今は吹き替え映画をそう毛嫌いしなくても良いと思います、と言いたかっただけです。




2014年6月3日火曜日

ブルグミュラー25って知っています?

ブルグミュラーって知っていますか?

ヨハン・ブルグミュラー、1800年代のドイツの作曲家でありピアニストです。
日本ではピアノ入門期の練習曲として「25の練習曲 Op.100」が有名ですね。



これです。この表紙です。
見たことありませんか?
全音楽譜出版社のピアノライブラリー「ブルグミュラー25」です。

この楽譜を持ってピアノ教室に通うお姉さん達に憧れていたことがあります。
そうは言っても、私も小学生の頃ですが。

その後私は管楽器を始めるのですが、ずっと鍵盤コンプレックスを持っていました。
ですからこの青い表紙を見ると、当時の淡い憧憬がこみ上げてきます。

さてこの久しぶりのブルグミュラーの表紙ですが、思わぬところで出会いました。
私のパワースポットである「文具店」です。

ええ、これは楽譜ではないのです。



実はノートなのです。

表紙だけなら、「なあんだ」と飛びつかなかったかも知れませんが、
このノートは、表紙だけでなく、中身の罫線も全音が楽譜のために作った専用の用紙と、専用のインクが使用されています。

楽譜用の用紙は良い紙ですよ。
長い期間、持ち歩き、譜めくりをし、書き込むのですから、耐久性がなければなりません。
ですから適度な硬さと、しなやかさを持っています。
そして、インクがにじまない、裏写りしない、譜めくりしやすい、光が反射しにくいなどを求められています。

これは、その用紙を使ったノートです。
気に入りました。 
仕様は6mm罫線で、35行です。

この他に五線譜仕様のノートもあり、それも良いのですが、五線譜だとあまりにもそれっぽいので、このノート仕様を選びました。

同じ仕様で「ソナチネ」や、小ぶりの「子供のバイエル(上)(下)」もあります。
この「子供のバイエル」もレトロっぽい表紙で良いですよ。

早速買いました。
インクのノリが良さそうです。

「えっ、まだ試していないのか」って?
なんか(自分にとって)こういう意味の有るノートを買うと、何かを書き込みにくいんですね。
結局使えないんですよ。

まあ良いんです。
文具は持っているだけで嬉しいんだから。









2014年6月1日日曜日

WOOD JOB! 神去なあなあ日常



先日早めの残業(笑)だったので、レイトショーで「WOOD JOB! 神去なあなあ日常」を観てきました。
「舟を編む」の三浦しをんの小説を基にした青春ドラマです。
私の好きな「スウィングガールズ」の矢口史靖監督の最新作ですね。
三浦しをんと矢口史靖の2人の映画ですから、面白いだろうと思い、観てきました。

大学受験に失敗した都会育ちの平野勇気(染谷将太)は、ふと見たパンフレットの表紙の女性(長澤まさみ)に引かれ、携帯電話がつながらない、コンビニも無い山奥の村で林業研修をすることになる。
「林業ジャイアン」と監督が形容したとても厳しい先輩(伊藤英明)の指導の下、林業の現場に悪戦苦闘しつつ、自然や村人達との触れ合いを通して、成長していく。

染谷将太、伊藤英明をはじめ俳優陣がとても良かったです。
この2人は完全な「はまり役」でしたし、長澤まさみと優香はいつもと違う魅力が出てたし、光石研、柄本明、マキタスポーツ、西田尚美など脇役も皆とても良かったですね。
特に子供達が自然で、路上で麻雀しているばあちゃん4人組の存在感も、皆とても良かったです。

森林の映像も美しかったです。
雨の森林などの映像は、本当に生命力を感じました。

CGを極力避けて、俳優に本当に高い木に登らせたシーンや100年の大木を切り倒すシーンなどは、本物の迫力と美しさがありました。

ちなみに2箇所だけ、如何にも作り物の映像を入れたところがあります。
一つは動物愛護に配慮し、もう一つは物理的に有り得ない部分をファンタジー化するためと思いました。
矢口監督の考えでしょう。そうでなければ、映画はもっと本物っぽい表現が可能ですから。

物語の筋としては、確かに良くある成長物語です。
思わず知らない世界に入った主人公が、傍若無人な先輩を見たり、憧れの女性に出会ったりしながらどうなっていくのか。その結末は誰でも想像できるはずです。
でも、そこはさすがに矢口監督ですから、そんなことは関係なく、映画はとても面白かったと思います。

三浦しをんの「舟を編む」について当時のブログに以下のように書きました。

「辞書編纂は自分の世代で完成を見るかどうか分からない大きなプロジェクト」です。それに対して、人々がここまで自分を捧げていることに素直に感動しました。

今回の映画で取り上げた林業も、同じ感動がありました。

自分の代では見ることのできない100年後の素晴らしい大木に育てるために、今日も山に入っていく男達を描いていました。
この映画を観たら、山や森を見る眼が変わるでしょうね。

「この山の樹を全部切ったら億万長者だ」と言う勇気に
「100年後も残すために木を植える」という答えが返ってきます。

目先のことだけで精一杯のどこかの業界に聞かせてやりたいです。

お勧めです。