2010年10月31日日曜日

沖縄青調会設立

コザ、沖縄の歴史が凝縮されている街。
極東最大の米軍基地を有し、良くも悪くも基地を意識しなければならない街。
負の歴史をチャンプルーとして、沖縄の文化とパワーにする街。

沖縄にも青調会が設立され、そのコザ(今は沖縄市)で、その設立総会が昨日開催されました。
私はその設立総会の基調講演者としてお招き戴き、総会と講演後懇親会も開かれ、昨晩は夜遅くまで土地家屋調査士の未来について語り合いました。
今朝は先程目覚め、ホテルのラウンジでトロピカルティーを飲みながら、心地良い疲れと共に美しい沖縄の海を見ています。



・・・なんていうブログを昨日書くはずなのに、実は、台風14号の為に飛行機や宿が旅行会社からキャンセルされました。
ということで、私の講演だけが延期になり、結局寒い仙台で何故か休日出勤で、仕事の合間にこのブログを書いています。

沖縄青調会の皆さん、お伺いできず大変申し訳ありません。
今までギリギリまで飛行機が飛ぶか飛ばないか分からないことは何回か経験してますが、前日に旅行会社からキャンセルが来たのは初めてでした。
まあ、各地で猛威を奮っている台風14号がそれだけ危険でしたね。

どうも仙台に住んでいると、あまり台風を意識しなくても済むことが多いので、ニュースを見ながらも、実は今回も甘く見ておりました。
反省です。来月お伺いします。

2010年10月28日木曜日

土地家屋調査士筆記試験合格者発表

昨日10月27日に土地家屋調査士試験の筆記試験合格者が発表になりました。
仙台管区で23名の合格でした。昨年は25名でしたね。
苦労して合格なさった方々は、心からお祝いを申し上げます。

我が宮城会常任理事のS部長のお子さんが合格したとのお話しが届いています。
重ねて嬉しい知らせでした。(口述試験が終わったら実名を出しますね。)

筆記試験を合格なさった方々は、次の口述試験を突破して、早く土地家屋調査士の仲間に入ってきてください。

さて、合格者の皆さん、事務所開業が不安なんでしょうね。
でも、昨年も書きましたが、今が入会に最適な時期なんです。
土地家屋調査士は企業に勤めながら使える資格ではありません。
それは土地家屋調査士法違反になります。
この資格は事務所開業前提の資格です。
ですから、一生懸命勉強して合格なさった方々には、開業して報われて欲しいのです。

個人業は、勤め人の頃よりは努力を求められます。
かなり辛いかも知れません。でもその努力は総て還ってくるのです。
昨年入会の会員は、「自分で決めた毎日だからストレスが無い。」と言っています。

受験生の皆さんは、組織の年功序列が嫌だから、自分の実力で生きていこうと思ったのでしょう。
でしたら、その道が開けたのです。
努力の仕方は土地家屋調査士会が教えましょう。
逆に努力しそうも無い方には、早めに引導を渡しましょうか。

開業の不安は理解できます。
よければ、何時でも相談に乗ります。
もちろん口述試験の前でも結構です。
宮城会以外に入会予定の方でも歓迎です。
遠慮無く相談に来てください。

残念ながら次点だった方々は、おそらく何か勉強方法に問題があるかも知れません。もしよろしければ、受験のアドバイスもできますよ。

私が以前LECでお話しした動画があります。受験から開業までの参考になるかも知れません。
LEC法律文化のページから、下にスクロールして09年03月01日収録を捜してみてください。
「土地家屋調査士として生きる~どうすれば一人前の調査士になれるか」というテーマでお話ししています。
もちろん動画より、直接相談にいらっしゃればしっかり説明致します。

一人二人の近くの土地家屋調査士を見て、すべてを把握したつもりにならないで欲しいのです。宮城会は面倒見が良いですよ。

2010年10月27日水曜日

調査士会・公嘱協会・政治連盟情報交換会

昨日26日は、毎年一回の宮城県土地家屋調査士会と(社)宮城県公共嘱託土地家屋調査士協会と宮城県土地家屋調査士政治連盟の三団体の正副長と総務部長が集まって開催する情報交換会が開催されました。

昨年の情報交換会から、会議時間を長く取って、本当に「お互い困っていること」、「それに協力できること」を本音で話し合える会にしております。
これは同じ調査士として当たり前のことですが、上手くいっていない会も有るようです。
宮城は皆さんお陰と、公嘱協会の岩渕理事長や政連の小野会長の気さくに話ができるキャラクターのお陰もあり、本当に良い関係が築くことができています。

全国も同様に、たくさんの情報共有と共通理解が必要です。
日調連やブロックや単位会、または全公連や全調政連などいろいろ団体は有るけれど、全員併せても18000人を切っている人数です。
もっと気さくに、もっと本音で、もっと深く、話し合いをする必要があると考えています。

昨年の情報交換会で、「年に1度と決めなくても必要に応じて集まれるようにする。」としましたが、その後1年、そんなに集まらなくても、いつでも話しが分かる関係になっています。
むしろ、これが一番良い形と考えています。

今回の情報交換の中身は、以下のとおり盛りだくさんでした。
一つ一つ答えの出るものと、そうでないものが有りましたが、同じベースで考えることができました。

  • 国の出先機関の地方移管について
  • 会費滞納会員について
  • 支部のあり方について
  • 単位政連の動き方について
  • 政連の考えの周知について
  • 政連会員の募集について
  • 公嘱協会の公益法人への移行について
  • 浄書嘱託事件の取扱について
  • 公嘱事件と調査報告書について


このような問題に限らず、情報交換は大切です。
同じものを見ていても、皆感じることが違うものです。
ですから情報を交換して、コメントをするのです。

会員の皆さんとも何時でも情報交換して、土地家屋調査士について話し合いたいと思っていますので、気軽に声を掛けてください。

2010年10月26日火曜日

訃報-岩渕秀則会員

古川支部の岩渕秀則会員が逝去されました。
本日未明だったとのことです。

平成18年に恩師の事務所内に土地家屋調査士事務所を開業しました。
その後昨年9月に自分の事務所として地元に事務所を開きました。
その3ヶ月後に倒れました。
33歳でした。

土地家屋調査士事務所の補助者として修行して、資格試験に合格し、恩師の事務所内で登録し、その後地元の古川に事務所を構え、婚約者もいて、仕事も家庭もこれからという前途が明るい新人でした。
私も彼が入会したときには、頼もしい新人が入ってきたと思ったものです。

どんなに無念でしょうか。
彼の土地家屋調査士についての夢を思えば、我々残された土地家屋調査士は、制度や業務を疎かにはできないと思います。

ご冥福をお祈りいたします。

2010年10月24日日曜日

スロヴァキア放送交響楽団の選曲

私は中学のブラスバンドから始めて30歳過ぎまで20年程ホルンを吹いていました。オーケストラやブラスバンドなどの複数の楽団に所属して、毎月どこかのステージに乗っていました。
本当は音楽家になるはずだったのに、今は何故か土地家屋調査士をやっています。
当時は音楽の無い生活は考えられないと信じていたのに、今はあまりにも忙しいので、ゆっくりコンサートに行く回数も減りました。いつも間にか世間からは体育会系と誤解されているようです。

さて本日は久しぶりに妻とコンサートに行って来ました。イズミティ21で開催された「スロヴァキア放送交響楽団」のコンサートでした。
驚いたのはお客さんの少なかったことです。会場の半分まで入っていたでしょうか。
ついこの間までこのようなことは無かったはずです。

確かにこの不況の時代、入場料1万円は痛いかも知れません。ただこれを不況だけのせいにして良いのでしょうか。不況が終われば客は戻るのでしょうか。

問題は、客席を見渡して、ほとんど若い人がいないのです。
これは根本的な問題かも知れません。
ネット配信、欲しい曲だけダウンロード、シリコンオーディオで「ながらリスニング」。時代は変わっています。「良いものは良いのだ」それだけで付いてくる時代じゃないのでしょう。スロヴァキアのブランド力だけでは難しいでしょう。
クラシック界も、新しいお客さんを獲得する工夫と努力が必要です。(もともと「クラシック」というネーミングから問題だと思っていますが)

今日のプログラムは
グリンカ「ルスランとリュドミラ」序曲
チャイコフスキー「ピアノ協奏曲1番」
ドヴォルザーク「交響曲9番新世界」
でした。

これは日本でお客さん受けする人気の選曲なのでしょうが、最近どこのオケが来てもいつも大抵同じ曲です。有名曲10曲程度を廻している状況です。本当にこれはお客様のニーズなのでしょうか。勝手にプロモータが思い込んでいるのではないでしょうか。工夫の方向が違うのかも知れません。
お客さんに媚びるのではなく、クラシックの良さを伝えるのは難しいかも知れませんが、やらなければ、クラシックは滅びます。

「勝手にニーズを決め込んでいる。」
どこかの業界にも通じることだと思いました。

*追伸
スタニスラフ・ジェヴィツキのピアノは大変良かったですよ。

全国青年土地家屋調査士大会in 愛知

全国青年土地家屋調査士大会が、今年は愛知県で以下のとおり開催されます。

開催日時:平成22年11月20日(土) 13:00~17:00
開催場所:メルパルク NAGOYA 3階カトレア
      名古屋市東区葵3-16-16
     TEL (052)937-3535
     URL http://www.mielparque.jp/ngy/ngy01.html
大会内容:テーマ『われわれが目指すグランドデザイン』 
     第1部 日本土地家屋調査士会連合会
      名誉会長 西本孔昭先生による講演 「専門家とは」 
     第2部 各地方代表者を含めてのパネルディスカッション
懇親会:メルパルク NAGOYA 3階カトレア 17:30~19:30
参加費用 13,000円 (大会費3,000円 懇親会10,000円)

これは任意の勉強会ですので、公式の単位会からのご案内には載りません。
毎年様々な場所で開催され、その土地の青調会を中心に大会を催しています。
昨年は兵庫で開催されたもので、今回は第7回に当たるものです。
全国の青調会やこれに類する勉強会の仲間で開催されているもので、もちろん個人参加も可能です。
青年と言うと「年齢がいくつ以下?」という質問が有りますが、自分で「青年である」と思えば、何歳でも参加に問題有りません。
私も当然「青年」ですから、参加するつもりです。

名古屋までの交通費等支出は辛いかも知れませんが、全国の動きを見てみませんか?
机上で将来を悩んでいるよりは、何か見つかるかも知れません。
建物表題登記が一件無かったと思えば、交通費、参加費、懇親会費等支払えます。参加によって将来へのヒントが得られると思いますし、少なくとも大きな刺激は受けると思いますよ。
興味の有る方は私までご連絡ください。

2010年10月21日木曜日

「王子さまと長ぐつをはいたネコ」ポスター

以前のブログ(9月1日9月28日)で予告していた「不動産表示登記制度50周年・土地家屋調査士制度60周年記念」のイベントである「王子さまと長ぐつをはいたネコ」のポスターができました。
皆さん、是非ご一緒に見に来てください。
演劇の他に、表示登記や筆界特定の相談会や測量機器を使ったゲームのコーナーが有ったり、オンライン登記申請のデモもやっています。




2010年10月20日水曜日

新オンライン登記申請システム

オンライン登記申請システムですが、事前にお知らせしていましたとおり変更になります。
来年2月14日から新システムに移行します。移行期間はまったく無く、現行システムは2月14日から使えなくなります。

新システムは次の基本方針で計画されています。
・ユーザー別申請方法の提供
インストールされた単独ソフトウエアを利用する方法とWEBブラウザを利用する方法の2本だてになるようです。
・事前の環境設定の簡素化
今までの複雑な環境が要求されていた設定を、簡素化または不要にできるようです。
・ユーザービリティの向上
体験版を研究始めた方の話ですと、かなり使い易くなるようです。

使い易そうな点は大変楽しみなのですが、今オンライン申請している会員の皆さん全員が2月14日に使えるようになっているかが問題です。

本日研修部会を開いたのですが、この新システムに対応するために、以下のスケジュールを検討しました。正式に決まったらご連絡致しますが、おそらく日程は変更しませんので、今から予定に入れておいてください。

11月8日
体験版システムを法務省HPでダウンロード開始。各自ダウンロードして早めに慣れておいてください。
12月3日
民法の研修会を予定していますが、一時間程のオンライン申請の研修会も入れます。新システムの概要の説明です。オンライン通信活用推進委員会が研修会講師を担当する予定です。
1月19日
オンライン登記申請システム研修会。実際動かしながらの詳細解説になると思います。
2月14日
新システムに切り替え

2010年10月19日火曜日

仙台法務局名取出張所統合について

仙台法務局の新庁舎が完成したら、名取出張所を統合する予定になっていることは、以前のブログで紹介しておりました。
この件で、詳細が分かったらお知らせするとお伝えしましたが、まだ確定しておりません。
本日、仙台法務局との打合せがありまして、その打合せ項目の中にこの話題も有りましたが、スケジュールが決まって無いようです。

ただしこの件で、一つだけお知らせが有ります。
現在名取出張所の管轄は、名取市、岩沼市、亘理郡亘理町、山元町の2市2町です。
本来統合ですから、この2市2町がそのまま仙台法務局に統合される予定でしたが、名取市と岩沼市が仙台法務局に、亘理町と山元町の2町が大河原支局に管轄が移るようです。
この背景には、亘理町と山元町の自治体が大河原支局管轄を望んだためとのことでした。
この方向性は決定なので、お伝えしても構わないと言われました。
スケジュールが決まれば、公式にお知らせ致します。

このように法務局統合だけでなく、管轄の移動まで起こると、今までのような法務局の支局から管轄支部への連絡や打合せ事項については不便になります。
やはりこの観点からも、支部再編」の検討は必要かも知れません。

*上記「支部再編」をクリックすると7月20日のブログが開きます。読んでみてください。皆さんのご意見をお待ちします。

五十肩治る

五十肩(ごじゅうかた、英: frozen shoulder)は、肩の痛みと運動制限をきたす疾患。従来は腱板損傷や石灰性腱炎なども含めて五十肩呼と呼んでいたが、近年では原因のあきらかな疾患は五十肩含めない。すなわち、つぎの3条件を満たすものを五十肩と呼ぶ。(wikipedia)
  1. 肩に疼痛(痛み)と運動障害がある。
  2. 患者の年齢が40歳以降である。
  3. 明らかな原因がない。
うーん、確かにこれです。私これでした。やっと治りました。
「五十肩」・・なんて格好の悪いネーミング。
私は治るのに3年かかりました。最初に左肩に来て、治りそうな時に右肩に来ました。一時は大変な激痛がありました。
スポーツクラブで運動していたのに患ったので、運動不足が原因とも言えないのです。そして時期が来ると勝手に治るのです。何なんでしょうね。本当に。
肩が回らないので、大好きな水泳ができずに、スポーツクラブに行ってもしばらく楽しくなかったのですが、久しぶりにやっと泳げるようになりました。

当時先輩に聞きました。
私「私も歳とっちゃって、五十肩になって困っています。」
先輩「もっと歳とると、治るよ。」

五十肩と言えば、古川支部の佐藤正男さんのお話も思い出します。
正「いやあ俺、四十肩でさあ。」
私「正男さん、いくらなんでも、五十肩でしょう。」
正「俺は40代に痛くなって、まだ治ってないから四十肩なんだ。」




2010年10月17日日曜日

ベガルタ仙台と老後の夢

我がベガルタ仙台は、さすがに開幕時の勢いそんなに続くとは思えないにしても、もう少し頑張れるかと思っていたのですが、リーグ戦も終盤世間の予想どおり、J1リーグの残留争いに巻き込まれています。

やはり世間の評価は冷静です。というより、こちらが勝手に熱くなっているのですが。
私には、各試合前に完全なシミュレーションができていて、どう考えてもベガルタ仙台が勝つことになっているのですが、どこかでストーリー展開が違ってきます。

昨日16日はFC東京との戦いでした。仙台13位、東京15位とお互いに残留争いに巻き込まれています。最終節で16位以下だとJ2に降格なので、お互いに微妙な位置にいます。この試合を勝つと負けるとは大きな違いが有りました。この試合には、当然にレプリカユニフォームを着て、タオルマフラーを首に巻き、夫婦で参戦しました。

FC東京はたまたま順位が15位と低迷していますが、ご存知のとおり日本代表の今野や前代表の大黒、石川、平山など個々の力を持っているチームです。

試合開始早々、FC東京は大黒と平山そして石川が縦横に走り、早い球回しにより攻め込まれ、しばらくベガルタは守備に追われる苦しい展開でした。時折、カウンターを狙って赤嶺や関口が走るのですが、守備から入っているので、前線に人が薄く、東京にボールをとられる状況が続きました。先に東京の大黒がゴールし、前半のうちに梁が同点に追いつくところで、前半は終了。後半には東京は疲れて運動量が落ちると読んで、耐えていたとのことでした。
しかし、後半早々に平山にゴールされ、その後攻め込むもなかなかゴールを割れない展開に・・。今日は勝てないのか、そう思った残り4分で、エリゼウとフェルナンジーニョが立て続けにゴール!。劇的な逆転で試合が終わりました。
2回の絶望と3回の歓喜、これがあるからサポーターはやめられません。テレビ観戦では得られない醍醐味があります。

試合日にはベガルタユニホームを着る
泉中央KFCのカーネル・サンダース

老後の夢は、仕事を引退して、ベガルタ仙台のホームとアウェイ全試合を夫婦で応援に行くことなんです。
それとベガルタ仙台の試合の無い日に楽天イーグルスも応援して、ベガルタ仙台のオフシーズンは仙台89ersの応援に行くつもりです。

そうか、老後もかなり忙しそうだな。

2010年10月16日土曜日

ボールペンの回転数

最近のボールペンは本当に良くなったと感じています。
まず「かすれ」や「ボタ落ち」がほとんど無くなりました。

実は私、ボールペンが嫌いで、土地家屋調査士の受験のとき以外は、ほとんど使っていませんでした。ボールペンを使うと必ず紙が汚れるのです。またボールペンのインクは粘度が必要なので発色が美しくなかったのです。それが嫌でした。
気に入ったペンも持っていたのですが、清書にはあまり使っていませんでした。

その後、2年ほど前からボールペンを使い始めて、本当に良くなったと実感しています。

今、試しにA4版の紙の対角線方向に、私愛用のゼブラのSARASA 0.5mm芯を入れたペンで一気に線を引いてみました。1秒で対角線36cm程度でしょうか。紙が大きければもう少し距離が行くのでしょうけれど。この程度ではまったく「かすれ」が有りません。

ボールとボール保持部分(カシメ)との狭い隙間からインクが流れる訳ですが、このスピードで回転するボールにその隙間から途切れなくインクが流れ、紙に途切れなく転写されていくのですから凄いものです。かと言って、流れすぎて紙にインクが落ちることも無いのです。

文具王高畑氏が言っていたので、ちょっと、回転数を計算してみました。
直径0.5mmのボールが36cmを移動するのに1秒とすれば、
360mm/0.5π=229 rps(回転/秒)ですね。
これは分に直すと 13,751 rpm (回転/分)です。
タコメーターで考えればレッドゾーンどころではなく、これは市販車を越えてF1に近い回転数です。確かにこのF1並のスピードを支えている狭い隙間からのインク供給の技術は、もの凄いものです。

ボールやカシメの造形精度が高くなったことに併せて、インクの質の向上には目を見張るものが有ります。このインクについては、書きたいことがたくさん有るので、別の日にまた書きます。

ボールペンを百円程度で買うのは申し訳ないような技術ですよ。

2010年10月15日金曜日

電子ポスターの実証実験

ついこの間実用化になったと思っていたら、その後有機ELパネルの進化が進んでいます。
ソニーが世界初の有機ELのテレビを発表したのは2007年秋でした。

それが電子ペーパーと有機ELパネルの組み合わせで大型の電子ポスターが発表されました。これは面白いです。この分野はこれから工夫次第でかなり広がりますね。
映画「マイノリティ・リポート」でトム・クルーズが、近未来の街を逃げ廻っている時に、トムを認識して個人に特化した内容を、店先のポスターが話しかけたりしたことを思い出しました。

そういえば、この映画でトムが壁いっぱいのディスプレイに向かって、両手を動かして、ファイルを選んだり、拡大したりするシーンが有りました。あれなんか、今考えれば、iPhone OSでやっているインターフェースですね。

さて、以下がソースです。
マイコミジャーナル http://journal.mycom.co.jp/news/2010/10/07/021/index.html

大日本印刷(DNP)は10月7日、紙の印刷物にツイストボール方式の電子ペーパーと、有機ELパネルを組み合わせ、変化する絵柄や文字を表示できる電子ポスターを開発したことを発表した。


同社は、2009年4月に有機ELと無機ELを一体化した「光るポスター」を開発していたほか、同年9月に、ポスターの全面がスピーカーとなって音声を出す「しゃべるポスター」を開発していた。また、2010年9月には、生活者の会話を周囲の人に聞こえないようにするスピーチプライバシー用の音楽データ生成ソフトを組み込んだポスターの開発にも成功していた。


今回開発された電子ポスターは、印刷用の紙の基材、電子ペーパー、有機ELパネルで構成されており、電子ペーパーには、球体状の微粒子を半球ごとに白と黒に塗り分け、この粒子をシート状に配列して電極で挟み、電圧を加えると粒子が回転して、2色のどちらかが前面に出て色を表示するツイストボール方式が採用されている。色は黒以外では、赤、青、緑色のいずれかを表示することができるため、表示色は白-黒、白-赤、白-青、白-緑の4パターンから1つを選択することが可能だ。


一方の有機ELパネルは、可変文字情報を単色で表示することが可能で、これらを併せた電子ポスターのサイズはB5判(182mm×257mm)から、B0判(1030mm×1456mm)まで幅広く対応することが可能となっている。

なお、同電子ポスターの実証実験として、プロサッカーチームのJ1ベガルタ仙台の応援ポスターを作成、2010年10月から12月まで仙台市内の同チームオフィシャルショップなど5カ所に設置して、ポスターの耐久性や稼働状況、試合観戦の誘客効果などの検証が行われる予定となっている。
実証実験用の電子ポスターは、印刷された絵柄の中央に電子ペーパーを配置、サッカーボールと文字の色を白から黒(あるいは白から青)に変化させるほか、ポスター左上部に透明の有機ELパネルを配置、適宜更新される試合日程やお知らせなどの文字情報を表示する。一方の有機ELパネルは、可変文字情報を単色で表示することが可能で、これらを併せた電子ポスターのサイズはB5判(182mm×257mm)から、B0判(1030mm×1456mm)まで幅広く対応することが可能となっている。
なお、同電子ポスターの実証実験として、プロサッカーチームのJ1ベガルタ仙台の応援ポスターを作成、2010年10月から12月まで仙台市内の同チームオフィシャルショップなど5カ所に設置して、ポスターの耐久性や稼働状況、試合観戦の誘客効果などの検証が行われる予定となっている。
実証実験用の電子ポスターは、印刷された絵柄の中央に電子ペーパーを配置、サッカーボールと文字の色を白から黒(あるいは白から青)に変化させるほか、ポスター左上部に透明の有機ELパネルを配置、適宜更新される試合日程やお知らせなどの文字情報を表示する。

えっ?「結局、ベガルタ仙台に使われるところを紹介したかっただけだろう。」だって?

2010年10月13日水曜日

岩手会研修会で考えたこと

本日は岩手会研修会に講師としてお招き戴きました。
新人の頃からお付き合いの多い岩手会からのお話なので、喜んでお伺い致しました。

テーマは「土地家屋調査士の業務報酬と事務所経営を今一度考える」でした。
最近はこのテーマのリクエストが多いですね。
土地家屋調査士の業務の報酬を考えるには、まず先にその業務を未来も含めてどう捉えるかが検討されなければなりません。法務局の行く末さえも不安定なこの時代、そこが難しいのですね。また私たちの業界は、平成15年まで報酬額が定額だったので、原価計算をする訓練ができていません。そこの意識改革が必要です。全国的にも変動費は身に付いているようですが、固定費の計算が頭から抜けているようです。基本的な自分自身の日額計算すらできていません。ですから、この金額が赤字か黒字か分からないで受託している状況も有るようです。

ところで、
ご存知のとおり、宮城会の研修会は、伝統的に平日の午後に、原則一本の研修会を開催しています。でも他の会の研修会にお伺いすると、必ずしも宮城会の研修会とその運営方法が同じでは有りません。宮城会も運営方法が今のままが理想的なのか検討に値すると考えています。

例えば研修会を原則平日に開催する会だけでなく、原則土曜日に開催する会が有ります。むしろ全国ではこの週末開催の会が多いようです、
週休2日になったこの時代に、貴重な平日を潰されたくないという意見も有るのでしょう。
この週末開催も、宮城会でも一度試してみてご意見をお聞きしたいと考えていました。

また、午前午後の一日で何本かの研修会を併催する会が有ります。
交通事情等の都合でなかなか集まるのが大変で、せっかく来たのだから一日で必要な研修会を何本か聴講して、CPDポイントを稼ごうということかも知れません。確かに午後開催としてもどうせ午前中に落ち着いて仕事ができないのだから、2回集まるよりも一日開催は合理的かも知れません。

他に研修会毎に実費を徴収する会も有ります。
会の財政事情の関係で、研修会毎に実費で参加料を徴収しているようです。これも会費値上げよりも良いでしょうという理解だと思います。

研修会は会員皆さんのものです。土地家屋調査士として生きて行くノウハウを身につける機会です。研修会の開催方法にもご意見をお願い致します。

2010年10月12日火曜日

10月常任理事会

本日は10月の常任理事会でした。
秋になってとにかく行事等が増えてきて、各理事さん達は大変忙しい思いをしております。

私が会長になってからは、常任理事会は3時間で終わらせることに決めています。その中の時間配分ですが、2時間程度を報告事項に、1時間程度を協議事項+フリートークに充てています。

報告事項は、書いてあることをダラダラと読むことではなく(そういう組織があるのですよ)、目の前に起こった事実は何故起こったのか、その事実に対してその理事は何故そのような決定をしたのか等々、社会背景まで共有するための時間と考えています。

理事には、事実の裏側にある背景を広い目で把握する能力が必要です。このような共通理解ができれば、協議事項はほとんど時間がかかりません。世間を知れば、答えはそんなに異なるはずが無いからです。最終的には、この共通理解を会員全員と持ちたいと願っています。

さて、今日の議論から1つ報告させてください。
いわゆる不良会員の件です。

総務部から見れば、「何かと問題を起こす会員」です。法務局からもマークされている会員ですね。その数人が何か問題を起すと、総務部や綱紀委員会が動かなければなりません。法務局との協議でも各種文書作成でも時間も費用もかかります。一番困るのは担当役員が嫌な思いをすることです。

財務部から見れば、「会費を払わない会員」です。これも数%の常連がいます。この会員のために経理事務処理が複雑になり、督促文書作成事務や聴聞開催等の人件費も時間もかかります。事務局職員が督促のお電話を差し上げると、逆切れのような居直る会話になることがあるようです。

会員の中のほんの数%の方が普通の会員になっていただくだけで、私たちの会費からの出費はかなり削減できるのです。役員や事務局職員の心の負担もかなり減るのです。

どの業界にもあることでしょうが困ったものです。しっかり対応しなければなりません。
明日に向かって、調査士全体の資源をつぎ込まなければならない時に、後ろ向きなことにマンパワーが削がれることが大変残念です。

話変わって、本日の常任理事会恒例の斎藤仙台支部長からの差し入れ手作りスイーツは、ベイクトチーズケーキでした。私は、かなり気に入りました。好きですね。斎藤さんには最近パティシエのお友達ができたとか、また期待しちゃおうかな。

2010年10月11日月曜日

知名度と制度広報の考え方

今年は土地家屋調査士制度制定60周年の年で、かつ不動産表示登記50周年の年です。
そしてショパン生誕200年の年です。(関係ないですね)

その制度広報の一環として、先週末9日(土)には、全国の土地家屋調査士会で「全国一斉表示登記無料相談会」が開催されました。
機会ある度に広報活動をすることは大切なことだと考えています。

さて「土地家屋調査士の知名度が無い」と言う人がいます。
私はそう考えません。
実際、不動産表示登記申請のほとんど全部が、土地家屋調査士の代理申請によるものです。知名度がなければ、他の方法で申請されるでしょう。不動産表示登記の安心な登記申請は土地家屋調査士への依頼が必要であると理解されている証拠と考えられますし、登記関連場面での知名度は100%であると考えられます。

土地家屋調査士は日本国民なら小学生まで誰でも知っている仕事ではないけれど、そこを捉えて知名度が無いという必要はないと思います。
もちろん、若い世代への広報も重要だと思っています。将来のお客様だという位置づけだけでなく、将来土地家屋調査士を目指して欲しいというためにも広報は重要と思います。

私が広報で一番重要と考えていることは、「土地家屋調査士」という資格名だけでなく「何をする人か」を一緒に広報することです。
土地家屋調査士は時代に合わせて変化しています。その新しい役割も国民の皆さんに理解して欲しいと考えています。

たとえば、「土地家屋調査士という幟を立てて、夏祭りで焼き鳥を焼く」。これをどう思いますか?
確かに、小学生まで土地家屋調査士の名前は広まるかも知れません。
でもそれを制度広報と言うでしょうか?小学生には「土地家屋調査士は焼き鳥を焼いてくれる優しいおじさん」という理解で終わるでしょう。広報は名前と内容が一緒に伝わらなければなりません。

「点の記」も「伊能ウォーク」も上手くやらないと、測量業界と勘違いされます。
そのあたりを、しっかりと考えて広報活動をしたいものです。

2010年10月9日土曜日

東公連総会で思ったこと

8日(金)は東北ブロック公共嘱託登記土地家屋調査士協会連絡協議会(略して東公連、しかし長いね。)の通常総会が開催されました。今年は山形での開催です。東北ブロック内の6県の公嘱協会の役員が集まっての総会で、私は来賓として参加しました。
東公連総会と言えば、昨年は嵐の中を秋田に行ったのを思い出しました。

今年の総会では、任期満了によりこの東公連の会長が交代しました。宮城の岩渕正知理事長から岩手の安保豊人理事長への交代です。安保新会長には宜しくお願い致します。

さて、公嘱協会では公益法人移行を始めとして、様々な課題を抱えています。どの問題に対しても、土地家屋調査士会はできる限り協力したいと思っています。

日調連と全公連と全調政連、調査士会と公嘱協会と政連、東北ブロックと他のブロック、宮城会と他の単位会等々は、別の組織ではなく、土地家屋調査士という組織の役割分担をしているだけです。
フォワードだったりディフェンダーだったり、ポジションが違うだけで、同じゴールを目指していると思っています。
それなのに、今このような組織が違うと、会って話をする機会が大変少ないのですね。狭い中で議論していないで、もっともっと会って、もっともっと議論して、未来を考えたいですね。

全国の土地家屋調査士の英知を集めて、どんな時代が来ても、私たちの専門性を生かし、どうすれば国民の皆さんの役に立てるかを一生懸命考えれば、おのずと私たちの公益性が理解されるはずです。

2010年10月7日木曜日

登記情報利用の新サービス


登記情報利用の新サービスと言っても法務局のサービスではありません。ニュースで見つけたネタです。
NTTデータ、最新の不動産登記情報をネット経由で簡易に取得できるサービス(ZDNet Japan Staff2010年10月5日 19時10分)

単に登記情報を取得できるサービスではなく、その活用を意識したサービスのようです。
GISの時代ですから、位置情報と他のデータと登記情報とを組み合わせたら、いろいろ面白いことができそうだと思っています。
以下に全文を掲載します。

NTTデータは10月5日、位置情報コンテンツと業務アプリケーションを提供するSaaS型プラットフォーム「MaDoRE(マドア)」と、NTT-MEが収集・保有する「不動産登記基本情報」を組み合わせ、不動産登記情報を簡易に取得するサービスを10月15日より提供すると発表した。

同サービスで、担保物件と登記情報をマッチングさせ、「所有権の移転」などの登記変更のリスクを自動的に把握することができ、担保物件のリスク管理の高度化を実現できるとしている。また、登記情報をもとに「土地活用が見込める物件」や「新築物件」などを調べることができるため、さまざまな業界における新規営業先の開拓を支援できるという。

不動産登記基本情報の更新は、おおむね1カ月に1回、データセンター側で行う。定期的かつ継続的な更新により、担保物件のリスク管理の徹底、タイミングを逃さない新規顧客の開拓を支援するという。また、地図と組み合わせて利用することで、「ある地点から半径1km以内」「東京都○○区○○町で○月~○月に所有権の移転登記がされた物件」といった条件での検索が可能という。さらに、カスタマイズ対応により、ユーザーの既存システムとのデータ連携が可能となっている。担保物件、営業情報など外部に出せないデータは、ユーザー側のシステム内に保管したまま、最新の不動産登記情報や地図データを活用できるとしている。

NTTデータでは、同サービスの活用シーンとして「担保物件のリスク管理」「融資業務における資産状況調査」「新規顧客開拓」などを想定しているという。NTTデータでは同サービスで2013年度までに3億円の売り上げおよび30社への導入を目指す。


私たちが不変と思っている価値観はいかに危ういか。
登記情報は聖域ではありません。また「1ヶ月に1回の更新データなんて意味ない。」と思い込んでいませんでした?
実際には「リアルタイムの登記情報でなくても、大抵の場合充分使えるデータである。」と言うことも再認識しなければなりません。

「登記所は、国か自治体か。」と言っている間に、このような民間企業から登記情報が取得できるようになったら、国民は乙号の取扱機関がどこにあろうが関心が無くなるかも知れません。
土地家屋調査士も柔軟な思考をして、常に時代を感じていないと、国民から関心が向けられなくなるでしょうね。

梅棹忠夫 語る

梅棹忠夫氏は私に影響を与えた一人である事は以前も書きました。たくさんの著作を残しました。その方が先日亡くなったので、もう新しい著作はもう無いのだと思っていましたが、新刊が出ました。


「梅棹忠夫 語る」聞き手小山修三(日経プレミアシリーズ)です。

梅棹忠夫氏との対談から、その聞き手である小山修三氏によって梅棹氏のエッセンスがまとめられた本です。
これは対談ですから、読み易く面白い本です。そして梅棹氏のバックボーンがよく分かる本です。奇を衒ったコピーではなく、梅棹氏のストレートな魂が伝わる言葉が切り取られ、すごく読んでて嬉しい本でした。

振り返ってみると、私が学生時代に読んでワクワクした部分は、この理科系の学者肌で、権威を疑い、既存技術を疑い、冒険心と発想力に溢れ、そして合理性を貫いているところでした。

今この年になって、この本を読んでみて、梅棹氏の学者としての原点とその著作が少し理解できた気がします。

少しキーワードを書き抜きましょう。

君、それ自分で確かめたか?
わたしは全部、自分の足で歩いている
歴史を知らずにものを語るな
みんなむつかしい文章書くよな。単文の連続で書かんと
メモ/スケッチと写真を使い分ける
情報は分類せずに配列せよ。そして検索が大事
空想こそ学問の原点
英語で「妄想」という言葉、あるか?やっぱりイマジネーションや。
学問から思想は出てこない。思想から学問はあるな
学問と言えば、ひとが書いたものを読むことだと思っている
若い人こそ本質論をやれ
できない人間ほど権威をかざす
困難は克服されるためにある。わたしは腕力でいろんなものを乗り越えてきた
人には逃げてはならない状況がある

キーワードだけだと、最近の自己啓発本のように見えるでしょうか。全然違うのですけれどね。
梅棹氏の最後の本です。読んでみませんか。
梅棹氏を読んだことのない人にとっての、最初の本だとしても悪くないと思います。

2010年10月6日水曜日

各支部出前研修会完了

昨日(10月4日)は、仙台支部への出前研修会が開催されました。

この出前研修は、「筆界特定申請」ができるようになることをテーマに、各支部に伺って開催した研修会でした。担当は境界鑑定委員会のメンバーです。もちろん、会長としてはそれだけではなく、普段お話しする機会が少ない支部の方々と直接お話しする楽しみも有りました。

6月12日に気仙沼支部から始まって、昨日の仙台支部でこの出前研修は、一旦完了しました。最後の仙台支部の日に、全国会長会議が重なって伺えなかったことが、個人的には心残りでした。

もちろん研修会の内容は、鑑定委員会のメンバーが立派な研修会をしたと聞いていますので、有終の美を飾ったと思います。

研修会後に鑑定委員会の会議があり、出前研修の総括をやったようです。またその後に、鑑定委員会の懇親会(もちろん自腹ですよ)が開催されました。
私が全国会長会議から帰るのを、手ぐすね引いて委員の皆さんが待っていました。
スルーしたら千葉三郎副会長や我妻昭委員長に怒られそうなので、私も仙台駅からまっすぐ懇親会の会場に向かって合流した訳です。
鑑定委員会の懇親会は、最初から最後まで「調査士制度」や「筆界特定制度」に関する熱い議論が交わされる懇親会でして、私も嬉しく参加できました。

昨日、私、鑑定委員会に新しいお願いをさせて戴きました。やっと出前研修が終わったと言うのに休ませずに、こき使う、人使いのあらい会長です。すみません。

それをまとめて、来年総会に、会員の皆さんのためになる新しい提案をする予定です。少しまとまったらご紹介しますので、少しお待ちください。

2010年10月5日火曜日

訃報 安倍紀男会員

古川支部の安倍紀男会員が逝去されました。
私が会長会議等で東京にいる間の事でした。

本日告別式がありました。

先日から会員に関する訃報は、メールアドレスをお知らせいただいている会員全員にお知らせすることになりましたので、詳細はご存じのことと思います。
ただし、この連絡に関しては、事務局の休みの間の出来事だったので、訃報をお届けするのが遅くなりましたことをお詫びしますと同時に、その間も、古川支部長はじめ連絡を取っていただいた古川支部の方々に感謝します。

また私達は、大事な先輩を失ってしまいました。
大変残念です。

ご冥福をお祈りいたします。

2010年10月4日月曜日

第1回全国会長会議

本日10月4日は、土地家屋調査士会館で、全国会長会議が開催されました。全国会長会議とは、全国50会の会長が集まってする会議で、年に2回開催されます。ちなみに土地家屋調査士会館は、JR水道橋駅から徒歩5分のところに有ります。

主に下記のテーマについて、日調連からの報告があり、それについて意見交換がありました。今日の段階でしかもブログでお伝えできる部分は僅かですが、箇条書きでお知らせします。

○政府等における「国の出先機関原則廃止」に関する検討について
政府等や法務省の動きについて、今までの経緯の説明がありました。これは各支部に伺った時に私がお話した内容と一緒です。日調連は今後も「法務局が地方に移管されたら、国民にとっていかに危険で有るか」について、各方面にアナウンスを続けるとの事でした。

○連合会理事及び監事の各ブロック協議会への振り分け等について
来年の総会で日調連の役員改選が行われます。現在は日調連の業務分野の範囲が拡大し、役員が多忙を極めています。そこで役員改選の前に役員数の見直しをしたいという趣旨でした。これについては日調連では特別委員会を組成しており、その検討結果を踏まえた結論との事です。その内容は中部ブロックからの理事数を1名増員する事で決まりそうです。なお東北ブロックからの予備監事の枠は変わりません。

○土地家屋調査士倫理規程Q&Aについて
先日会員の皆様に配布した倫理規程のQ&Aについて、新しいバージョンを作成したそうです。近日お渡しできそうです。大切なことですから、届きましたなら必ず目を通してください。

○新公益法人会計への対応について
日調連は新公益法人会計に移行します。これからの時代、より会計が明確になるからとの事でした。

○特別研修について
全国の統計資料が配布されました。宮城会は通算69名の認定者がおります。今年も第6回の特別研修が開催されます。今月末のメール便で案内をお送りしますが、まだ認定をとってない会員は是非今年受講してください。

○筆界特定制度と土地家屋調査士会ADRとの連携について
全国の法務局の筆界特定制度と土地家屋調査士会のADRの連携については、宮城会では既に打ち合わせを始めています。その議論の中で、法務省の意向に沿う形でいけば若干センターの規則を変更する必要があります。しかし、このセンターの規則は、ADRでお世話になっている弁護士会との協議で生まれたものですので、法務省に言われたからと言って勝手に変更はできないのです。この点について連携を進める上でのアドバイスが有りました。宮城としても検討を続けます。

地籍シンポジウム2010

10月3日は「地籍シンポジウム2010、土地家屋調査士全国大会in Tokyo」が日比谷公会堂で開催されました。
サブタイトルは「地籍 その可能性を探る」でした。
全国からたくさんの参加者が集まって盛大に開催されました。

第1部は「表示登記制度50周年記念事業」でした。
「表示登記の50年と新時代への展望」と題して清水湛(あつし)氏による特別講演がありました。
清水先生は、元法務省民事局長で広島高裁長官などを歴任した皆さん御存じの方です。表示登記の歴史を知っている方ですので、お話しに説得力が有りました。

第2部は「土地家屋調査士制度制定60周年記念事業」でした。
「地籍と法制度」と題して鎌田薫先生の特別講演がありました。
鎌田先生も日調連が以前からお世話になっている先生で、土地家屋調査士のことは大変詳しい先生です。11月に早稲田大学の総長にご就任される予定の方です。

その後にパネルディスカッション「地籍 その可能性を探る」がありました。
コーディネータは昨年宮城会の研修にも来ていただいた早稲田大学の山野目章夫先生です。

パネラーは各分野から
清水英範(東京大学教授)、村田博史(京都産業大学教授)、林亜夫(明海大学不動産学部長)、鮫島信行(元国土交通省土地水資源局国土調査課長・農業土木事業協会専務理事)山𦚰優子(土地家屋調査士)、瀬口潤二(土地家屋調査士)というメンバーでした。
産官学の各分野から地籍に関して重要な提言がありました。
私はパネルディスカッションでうまく行った例を見たことが無いのですが、今回は入念な準備があったことが窺われ、なおかつ山野目教授のうまいまとめで、大変面白いパネルディスカッションでした。

第3部は「地籍問題研究会設立報告」でした。
国家にとっても個人にとっても極めて重要な地籍について、産官学の各分野から集まって定期的に研究をする組織が設立されました。私は以前から「学」を持たない業界は先が無いと考えていましたので、今回の設立は大変良い事だと考えています。
問題はこれからの継続と「学会」への発展させ方でしょう。設立は出来ますが、日調連や単位会の役員が変わっても、支え続けられるかが、これからの業界に問われる事でしょう。
会員の皆さんにも研究会への入会案内があると思いますが、勉強になると思いますので入会をお勧めします。

これらの詳細は、後日日調連から報告が有るでしょうし、私も機会を見て、お話します。

2010年10月2日土曜日

ステープラ、ホッチキス、ジョイント

いつから「ステープラ」って言ったんでしょうか。
昔は日本中、みんな「ホッチキス」って言ってたと思うんだけど。

ホッチキス(ホチキス)は、に「コ」の字形の針を刺し通し、針先の部分を両側から平らに曲げて、紙を綴じる道具である。英語の一般名詞としては通常、ステープラーStapler)と呼ばれる。JIS規格上の名称はステープラ。 ごく限られているが、ジョイントと呼ぶ地域(宮城県北部等)もある。(以上、wikipediaより)

・・・と調べたら、宮城県北部では「ジョイント」って言うと記載がありました。
そう言われると、昔父の転勤で幼稚園は栗駒町の岩ヶ崎幼稚園だった頃に、そう言ってたような覚えがありますね。

さて、このステープラですが、地味な、でも確実な改良をされていますね。

まずはフラットクリンチ型と言われるタイプで、綴じた針の形が平面に収まるものが有ります。このタイプは、かなり普及してきました。

また仮綴じ用として針が外側に曲がるものもあります。
他には針を90度回転させた位置で止めるものもあり、場面によっては何にも替えられない使い方ができます。

左が少し大きくて、力の要らないステープラ
もっと地味な改良ですが、少し大きめで、僅かな力で止められる工夫がなされているタイプも出てきました。これなどは、実際に使ってみると元のステープラに戻れませんよ。

最近注目されているのは、針無しステープラです。
この針無しステープラは、針を使わず、紙を切りその切り先を,切った穴に折り込んで止める機構です。これは面白いです。せいぜい10枚程度までを綴じるものですが、普段使いで要求される綴じる強度は十分と思います。
またこの針無しステープラの二穴タイプは、ちょうど止める為に切り取った穴の位置が、二穴ファイリングする際の穴の位置に合っているので、綴じて直ぐにファイルできるメリットもあります。
一番のメリットは、「長い間の保存で針が錆びることが無い。」ことと、「シュレッダーするときに針を外す手間が不要であること。」ですね。
ただし、しっかり穴があくので、再度コピーの原稿にするのは向きません。

文具店に行ったらステープラのコーナーに行って見てください。
以外と面白いですよ。

2010年10月1日金曜日

山岡光治さんからのお便り

6月14日の当ブログで、山岡光治さんの著書「訪ねてみたい地図測量史跡」を紹介しました。
その中で「著者の山岡さんは私がお会いしたい人の一人です」とも書かせていただきました。

本日思いがけず、その山岡さんからメールを戴きました。
ご本人の了解を得て、紹介いたします。

ひょんなことで、ブログを拝見しました。
書籍の地図測量史跡については誤りも多く、
いまは、ネット上に最新版を掲載しています。

http://www5a.biglobe.ne.jp/~kaempfer/ac-main.htm
地図測量史跡を巡る)
http://www5a.biglobe.ne.jp/~kaempfer/
(HP表紙)


書籍を出したから終わりでなく、更に研究を継続されている姿勢に、敬服致しております。
書籍と一緒に上記ホームページ「おもしろ地図と測量」もご覧ください。
「地図測量史跡を巡る」以外の記事も皆面白いですよ。
定期的に読ませて戴く為にも、私のブログにリンクを貼らせていただきました。