テーマは「筆界特定」です。
筆界特定申請の代理人となるための研修会でした。
我妻委員長はじめ講師を務めて戴いた境界鑑定委員会の蘇武委員、千葉委員ありがとうございました。またサポートに駆けつけてくださった小川副委員長、山岸委員お疲れ様でした。
我妻委員長はじめ講師を務めて戴いた境界鑑定委員会の蘇武委員、千葉委員ありがとうございました。またサポートに駆けつけてくださった小川副委員長、山岸委員お疲れ様でした。
各支部にお伺いして、研修会を開催させていただくという今年度の計画ですが、気仙沼支部が最初の支部でした。
筆界特定制度などのこういった新しい制度の業務では「なかなか仕事が無い。」とも聞きますが、「学んでいないから目の前の仕事に気がつかない。」と言う側面もあります。
「仕事が来てから調べる。」という姿勢では、「業務処理に間に合うか間に合わないか。」ではなく、そもそも仕事は来ません。
「とりあえず聞いてください。」ということで、お伺いしましたところ、お休みの日にもかかわらず気仙沼支部会員16名中14名の参加がありました。感謝します。
質疑も活発に行われ、充実した研修会だったと思いました。
その中で「筆界特定に携わることは地域地権者の争いに参加して行くことで、地域のコミュニティ全員を知っている中で業務をしている土地家屋調査士にとって、なかなか入りづらい業務である。」という趣旨の意見が出ました。
確かにそういった懸念もあると思います。
なるべく土地家屋調査士の日常業務の中で処理できれば争いも無く一番良いことです。
でも不幸にも争いになることがあります。
「国が決めてくれるならお互い納得する。」という方向に争いを持って行ければ、対立構造でない中で筆界特定制度を利用できるかも知れません。狭い地域でどの地権者からも信頼されている気仙沼支部の土地家屋調査士の立場なら有り得ます。
また、国土調査地域で筆界未定になった箇所などは、今日対立していなくても、地図訂正手続きでは解決が困難な部分も有るでしょう。これも筆界特定制度の利用が効果的かも知れません。
事例によっては、裁判でなく筆界特定制度だからこそ可能なこともあるでしょう。
今年度は、筆界特定制度と私たちのADR「みやぎ境界紛争解決支援センター」との連携の打合せが始まります。これにより、また境界紛争解決の様々な可能性が広がるかも知れません。