長靴をはいた猫のお話を覚えていますか?皆さんに聞いてみるとあまり覚えていないようですね。もしくは、読んでいないのかも知れません。ペロー童話は若干マイナーでしょうか。
以下は長靴をはいた猫のあらすじです。(ウィキペディアによる)
ある粉引き職人が死に、3人の息子にはそれぞれ粉引き小屋、ロバ、猫が遺産として分けられた。三男が「猫を食べてしまったら、後は何もなくなってしまう」と嘆いていると、猫が「あなたがもらったものは、そんなに悪いもんでもないですよ。まず、私に長靴と袋を下さい。」と言った。そして、猫はウサギを捕まえ、王様に「カラバ侯爵からの贈り物です」と言ってウサギを献上する。
それを繰り返して王様と猫が親しくなった頃、猫は三男にある場所で水浴びをさせる。そこに王様と姫が通りがかり、猫はその前に出て「大変です、カラバ侯爵が水浴びをしている最中に泥棒に持ち物を取られてしまいました」と嘘をつく。そうして、三男と王様を引き合わせ、「カラバ侯爵の居城」に王様を招待することになる。
猫が馬車を先導することになり、道で百姓に会うたびに「ここは誰の土地かと聞かれたら、『カラバ侯爵様の土地です』と言え。でないと、細切れにされてしまうぞ」と言う。本当は、ogre(オーガ)の土地だったが、百姓は王様に訪ねられると「カラバ侯爵様の土地です」と答える。そして、王様は「カラバ侯爵」の領地の広さに感心する。
そして、ある豪奢な城に着く。これは、オーガの城だったが、猫はオーガをだまして鼠に姿を変えさせ、捕まえて食べてしまう。そうして城を奪い、王様が着くと「カラバ侯爵の城にようこそ!」と迎える。王様は「カラバ侯爵」に感心し、婿になってくれないか、という。「カラバ侯爵」はその申し出を受けてその日のうちに姫と結婚し、猫も貴族となって遊びでしか鼠を捕まえなくなった。
もともと農民達の土地を、悪い魔法使い(オーガ)が一部取り上げて、その後カラバ公爵のものになります。童話はこれで終わるのですが、その後土地について問題が発生します。
実はその権利変動について、オーガもカラバも登記していなかったのです。
境界を確認し、必要に応じて分筆し、所有権移転登記をしておく必要が有ったのですね。
実はその権利変動について、オーガもカラバも登記していなかったのです。
境界を確認し、必要に応じて分筆し、所有権移転登記をしておく必要が有ったのですね。
あの話の後の世界では、私たちの権利の有る土地はどこまでなのだろうか?と問題が発生しています。
やはり何かしたら、最後に登記まで完了しないとメデタシメデタシにはならないのですね。
表示登記制度制定50周年、土地家屋調査士制度制定60周年記念行事として、この「長靴をはいた猫」の後日談を演劇にして、11月7日に仙台法務局と共催で開催します。
今、念入りに企画を練っています。詳細は後日お知らせします。
それまで「長靴をはいた猫」を読み直して、楽しみにしていてください。